月曜には、「ペンハリガン」の新作、VAARA(ヴァーラ)をご紹介いただきました。
ジョードブルにインスパイアされた、インドの街の匂いに始まるマハラジャの宮殿をイメージした香りです。複雑で、エキゾティックな威厳を、静かに感じさせます。
意外ときりりとしてクセがなく、男女ともに使えます。

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「ペンハリガン」とともに「ラルチザンパフューム」のプレスも担当していた
青木美郷さんによる、最後のプレゼンテーションでした。
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美郷さんのマニアックなボキャブラリー、ミクロンの細部にいたるまでのホスピタリティー、香水愛あふれるプレゼンテーションには、毎回、学ぶところ大!でした。
ありがとう&リスペクト。新しいフィールドでのいっそうのご飛躍を応援しています。

写真は、いつも楽しすぎる香水と恋のお話で盛り上がる「ラルチザン」表参道店のスタッフ。左から、あゆみさん、美樹店長、右が美郷さん。

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この日、次なる未来へ進むためのエネルギーとして「処方」していただいたのはFleur de Liane。空想の花。
清らかな水が、つる植物の間を、すべてを浄化しながら流れていき、最後は大海に流れ込んでいくような、そんなイメージ。

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美郷さんの、「横顔を見ていたら、まつげの上に涙の粒がそっと乗っている様子を想像した」((*_*))という表現が決め手に。直前に買ったのも水玉のワンピースだったし、今は「水」にご縁があるときなのかもしれない。笑

先日、ご縁あってコメントを寄せた「クロワッサンで朝食を」。
初日、2日目で動員2,421人、
興行収入2,807,200円
273席・満席8回、驚愕の大ヒットとなり、
銀座四丁目交差点裏から、晴海通りまで長蛇の列ができたそうです。
6時間も列が途切れないって、ミニシアターではありえないこと(*_*)
おめでとうございます!

発売中の「週刊朝日」8月2日号の映画欄で、
この映画についてのインタビューにこたえております。
機会がありましたら、ご笑覧ください。

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お問い合わせをたくさんいただきながら、長らく絶版中だった『スーツの神話』が、本日、『スーツの文化史』として電子書籍になりました。

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電子書籍化の企画がスタートしてから3年以上も経ってしまいました。写真の版権をとりなおすための手続きが予想以上に難航し、また新たに追加したいと思った写真に関しても、手間取ってしまったのです。結局、図版の多くを断念する一方、新たに追記したい項目も多々ありましたが、完璧な理想を追うときりがないので、いったん、当初のバージョンで出すことにいたしました。

電子書籍版はこちらからです。↓

http://bccks.jp/bcck/113825/info

どうぞよろしくお願い申し上げます。

実業之日本社の宮田和樹さんに、プロデュースしていただきました。表紙の写真を提供してくださったのは、Kenjiro Suzuki  sur mesure Parisの鈴木健次郎さんです。サリトリア・イプシロンの船橋幸彦さんにも写真のご協力を賜りました。電子版にしたときの文字化け校正は、明治大学国際日本学部プレゼミOGの五条琴美さん、藤井亜紗子さん、丸山志穂さんに手伝ってもらいました。みなさま、ほんとうにありがとうございました!

10日におこなわれた、ミキモトコレクション2013-14 A/W。銀座のミキモトホールにて。テーマはオペラ。オペラから連想が導かれたさまざまな美しい新作を堪能しました。

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オペラレングス(80㎝)のネックレスに自由なアレンジを加えることができる、ボウタイをモチーフにしたブローチ兼ショートナーとか、

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パーツを自由に動かして自由な位置で止めることができる
「ジュエルズ・イン・モーション」とか、
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完成品としてのパールジュエリーをおとなしくつけるのではなく、
つける人が主体的に個性的なアレンジを楽しむことにポイントが移るシーズンとなるようです。

「トレモロ」にも驚き。「複数の音を小刻みに演奏する技法」がトレモロだが、なんと、中央にあしらわれたダイヤモンドが小刻みに揺れ続けているのだ…。どういう仕掛け? モテ本のなかには「男は揺れるものに弱い。揺れるイヤリングをつけよ」みたいなことが書いてあったりするが、揺れっぱなしのこれはどうなのか?笑。とにかく近距離で視界に入れば目が離せなくなること必至のジュエリー。

じつをいうと、最近のパーティーシーンや会見などで気になっているのは、
「イヤリングもネックレスも一切つけない」、ついでに髪も巻かない、という、どシンプル化のトレンド。

つけるにせよつけないにせよ、人の個性が主役として感じられることがだいじ、ってことですね。

ノージュエリー化のトレンドは一時的に若い層に見られるかもしれないけれど、でもやはりある程度成熟すれば品格のあるジュエリーは必ず必要になってくる、とパールジュエリーの未来をアツク語るプレスの八木千恵さん。
いつも真珠愛にあふれた楽しいお話を聞かせてくださいます。

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おみやげの一輪のバラ(生花)の花びらには、MIKIMOTOの刻印が!驚。

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8日におこなわれた、ダイナースクラブ フレンチレストランウィークのレセプション。フランス大使公邸にて。夕方からの突然の雷雨のなか、多くの人がつめかけて、室内はすごい熱気。

フレンチレストランウィークは、9月23日(月)~10月6日(日)の2週間。日本全国の参加レストランにおいて、ランチ2,013円、ディナー5,000円という一律価格で提供されるとのこと。

また、今年は各地方(テロワール)の食材と生産者応援をサブテーマに、地方食材にフォーカスするそうです。日仏の有名シェフが各地食材を使って特別のコースを仕立てるガラディナーも開催されるということで、それもまた楽しみですね。

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会場には、有名フレンチレストランのシェフが勢ぞろい。日仏のシェフどうしが楽しそうに交流する風景には、日仏文化の美しい融合を見るようで、ちょっと心を打たれました。といっても私はそれほどレストラン事情に精通しているわけではありませんが、「エディション」の下村浩司シェフ、「Ryuzu」の飯塚隆太シェフ、「ベージュ」のアラン・デュカスといったスターシェフの方々と直接お話しができたことは、なかなか貴重な体験でした。写真は、アラン・デュカス氏と。

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何人かのシェフに「水問題」もズバリ聞いてみました。高級レストランにおける水問題。何か月か前、どこかのシェフが、「水にチャージするのに文句を言うような層は、そもそも高級レストランに来るものではない」みたいなことを言ったとかで話題になってたので気になってました(すみません、正確にどのような経緯でどのような発言がなされたのかは忘れました)。

「タップウォーター(水道水)で、で全然いいんですよ。うちはタップウォーターでも浄水器にかけてペットボトルに入れてお出ししています」という心強い助言を何人かのシェフから聞くことができた、ということだけを、お伝えしておきます。タップウォーターは、ブランド名がつく各種ミネラルウォーターとは違い、基本的に無料です。まあ、水が基本的に無料という日本という国が、世界的に見て特殊らしいですが。

水のブランドにこだわることを、Water Snobberyという。水のブランドにうるさい人って、なんだかやたらと「裏メニュー」を注文したがる人のイメージに重なる気もするのですが。(あくまでイメージ。他意はありません)

4日(木)におこなわれた、「ジョー マローン」の新作お披露目会。西麻布のオーベルジュ・ド・リル・トーキョーにて。

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二年かけて完成したという待望の新作は「ピオニー&ブラッシュ スエード」。
トップに新鮮な赤りんご、ハートに甘美なピオニーがきて、ベースのスエードが深みを与えるという、華やかなフレグランスです。

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マスターパフューマーのクリスチーヌ・ナジェル(写真右)、新製品開発グローバルディレクターのセリーヌ・ルー(左)の解説つきという、香水マニア心をくすぐる会。

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アンバサダーは花千代シンガーさん。花千代さんアレンジのピオニーがふんだんに飾られた空間で、「ドレスコード:ピンク」で装ったゲストと香水談義という、ここはロココのベルサイユ宮殿ですかという浮世離れした時間を堪能…。

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人魚姫のようなピンクのドレスを着た坂巻恵子さんと。

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インテリアは隅々までコッポラ版マリーアントワネットの世界。ジョー・マローンの香りが漂うなか、ファンタジーワールドにトリップさせていただいたひとときでした。

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BBCの「シャーロック」DVD、カルチュアコンシェルジュの友に強力プッシュされて大人買いしたまま、長らく「積見」状態になっていたけれど、仕事で必要にもなり、細切れの時間を使ってようやく全部観ることができた。

シーズン1とシーズン2、全部で6つのストーリー。すべてが期待以上の超絶的な面白さで興奮。脳内で花火がはじけるような瞬間を何度も経験する。笑。ひとつひとつについてこってり感想を書きたいところだがそれはまた追って。観る前と観たあとでは別の人間になっている類の作品にはまちがいない。カンバーバッチの魅力は新鮮で、呪縛力あり。

ダントツによかったのが、シーズン2の1、「ベルグラヴィアの醜聞」。アイリーン・アドラーとシャーロックの関係がむちゃくちゃセクシー。高機能な頭脳だけがやりとりできるゲームというかスリリングなプレイに、血が騒ぐ。細部にいたるまでイギリス的な皮肉やひねりや小ネタが満載で、まったく一瞬たりとも気を抜けない、作り手の本気の情熱が伝わってきた傑作。

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dominatrix にして the woman。タフでセクシーで頭がよく、男と互角にやり合えて、唯我独尊の男を打ち負かす強い女王様なアイリーン。かっこいい。

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とはいえ。最後の最後(から二番目くらい。ほんとの最後に痛快などんでん返しがあるので)が切ない。’Sentiment is a chemical defect found on the losing side.’ とシャーロックが言い、アイリーンの「センチメント」から推理して、’I’m 〇〇〇〇locked’のパスワードを解いてしまうシーン。彼女の自分に対する「センチメント」を察知したのは、「脈が早まり、瞳孔が開く」というアイリーンの反応から合理的に。こんな,男女のゲームにおいては、ホレたほうが「負け」。でも女王様だってホレることがある。秘密にすべき想いを暴かれたときの彼女の表情がなんとも複雑で、そんなこんなの二人のセンチメントのシブい扱いが、このドラマを深く艶っぽくしている。決して女に恋をしないシャーロックは、そうしてますます魅力的な存在になっていく。女に興味を示さないのは、オトナなのかオタクなのかよくわからないが。

シャーロックが、裸のアイリーンを「まったく読めない」ことも面白かった。ルブタン履いてるだろう。サンローラン的ターコイズブルーのアイメイクしてるだろう。そのくらい読みなさい。笑。

それはそれとして。

アイリーン・アドラーにヴェスパー・リンド。群れず、自分のルールに従って世界を駆け抜けたい男が追いたい夢の女、ですね。

3日におこなわれた、東京神通会総会。神通会とは、そのスジの会合の名前っぽいですが、富山中部高校同窓会の名称です。

大先輩の坂東眞理子さまと。モノトーンの海のなか、警告!と退場!の色で浮きまくってますが^_^; 

坂東先生が昭和女子大学の学長になられてから、入学希望者が2倍以上に増えたそうです。信頼感を与えるこの笑顔の引力ですね。

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坂東先生をはじめ、タフで堅実でパワフルな同窓生が多いのですが(ノーベル賞受賞の田中耕一さんとか)、いちばん破壊力が強いのは、「ラーメン二郎 目黒店」の名物店主、若林くんかもしれません。3年間同じクラスでした。メディアではよく拝見するものの、忙しすぎるようで、あまり同窓会には出ていらっしゃいませんが、ワカ、元気ですか~?