株式会社ヒロココシノ、ニッコー株式会社、ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町のスタイリッシュなコラボレーションが実現しました。

近年はアーティストとしても活躍の場を広げているコシノヒロコさんデザインの食器「墨の瞬(すみのとき)」と和食のコラボレーションによる「SUSHI KAISEKI “墨の瞬間”」が、6月29日(金)~9月30日(日)までお楽しみいただけます。ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町「WASHOKU 蒼天」にて。

昨夜はそのお披露目の会がおこなわれました。


コシノヒロコさんによるアートは食器にとどまらず、のれん、絵画、ナプキンなどにいたるまで取り入れられており、鮨カウンターもがらりとアートな空間に変貌しています。

夜景を背景に飾られるこの日本酒たちもいつにもましてモダンに見えます。



SUSHI KAISEKIは、お造りから壺焼き、握り寿司、最中寿司(←楽しく絶品!)、竹皮寿司、デザートにいたるまで計7種のお料理のコースで、それぞれに合うお酒7種~9種をペアリングすることもできます。

 

 


パーティーは、コシノさん、ニッコー社長の三谷明子さんによるご挨拶、そしてザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町支配人の大森伸翁さんによる乾杯の音頭で開始。


ギャラリー自慢の見た目にも美しく美味しいお料理。

お酒のラインナップもすばらしく。いわば異業種に近い3社の関係者が集まりましたが、とてもオープンな雰囲気であちこちで新しいご縁が生まれ、盛会のうちに終了。


中締めのご挨拶は、プリンスホテル東京シティエリア統括総支配人の武井久昌さん。写真左から、三谷さん、コシノさん、武井さん。


驚いたのは、金沢に本社をもつニッコー株式会社社長の三谷明子さんが富山中部高校の同窓生であったこと! 世界は狭いですね。

 



コラボレーションのテーブルウエアは、プリンスギャラリーのホテルショップでも購入できます。このショップは、厳選された日本のアイテムが揃い、外国人にも大人気のホテルゆかたやオリジナルアロマ、ケーキも扱っています。


レヴィータでスタッフおつかれさま会。この日はほぼ満月で、レヴィータの華やぎもひとしお。

 

<追記>

その後、ニッコー社長の三谷さんとやりとりをして明らかになったことですが、三谷社長の弟さんは私とは中部高校33回という同期で、日医工社長の田村友一さんとのこと。日医工には10年ほど前ですが講演にお招きいただいたこともあります。姉弟で優秀な経営者でいらっしゃるのですね。

7月にスペインのマヨルカ島でおこなわれるカリナリー・サファリ(Culinary Safari) については、以前にもご紹介しました。

地中海のマヨルカ島セントレジスを会場に、5大陸から選ばれた傑出したシェフが腕を競いあうというグルメイベントです。今年は7月20日(金)の夜に行われます。

5大陸から選ばれた今年の7人のシェフの一人が日本人の高橋賢さん(47)。ザ・プリンスギャラリー紀尾井町の和食「蒼天」のシェフです。

ちなみに選ばれたシェフのリストを再掲いたしますと、

・Paolo Casagrande (Momument Hotel, Barcelona), ミシュラン☆☆☆
・Joachim wissler (Althoff Grand Hotel Schloss Bensberg, Koeln), ミシュラン☆☆☆
・Stephanie Le Quellec (Prince de Galles a Luxury Collection Hotel, Paris)、ミシュラン☆
・Francesco Genovese (The Ritz-Carlton, Vienn)
・Stanislave Polesskiy (The St Regis Moscow)
・Markus Wonisch & Miguel Navarro (The St Regis Mardavall), ミシュラン☆
そして、
・Ken Takahashi (The Prince Gallery a Luxury Collection Hotel, Tokyo)

ミシュラン☆つきのレストランのシェフがなんと4ホテル5人もそろいます。このラインナップのなかに高橋シェフが選ばれているわけです。

 

この華やかな食の祭典のために高橋シェフが考案したWASHOKUメニューが完成しました。それは……マヨルカ島の海の色にインスパイアされた、Tempra Soba (と呼んでいいのでしょうか)。

器の下の方には深い緑の大江戸そば。フォークで食べやすいように短くカットしてあります。その上には塩ポン酢ゼリー。カツオだしを注入することで鮮やかな青になるそうです。さらにその上にはマグロの中トロ身+白ごま。万能ねぎの上に乗るのはスペインの高級食材カラビネーロ(エビ)の天婦羅。金箔シートで飾り付けてあります。細く上にのびる棒状の飾りも、そばです。和食をベースに、マヨルカ島の食材と海の美しさに敬意を表した、高橋シェフの個性炸裂の独創的で華麗なWASHOKUです。

ちなみにWASHOKUとは、伝統的な日本料理の技とダシを基本にしつつ、中華料理や西洋料理のスタイルを取り入れた、グローバル&アーティスティックに発信する新・和食。

とはいえ、ここまで大胆に変身してしまうと、いったい和食の定義って何なのだろう?と思いますよね。高橋シェフによれば、彼が守り抜く日本料理らしさとは、「ダシ。旬の素材。ミリ単位の盛り付け」。

ただし、盛り付けに関していえば、伝統的和食が「面」で構成されるのに対し、WASHOKUにおいては、立体的に建築のように組み立てていくのだそうです。伝統的和食では「右から下がってくる」盛り付けをするのだそうですが、そのあたりは自由な発想で「積み上げて」いったりもする。

メニューを作るときも、高橋シェフは、建築家が設計図を描くように、まずは、文字で書いてみるのだそうです。その段階で「できた!」と感じたらようやく実際に創りはじめ、盛り付けをして、完成させる。あれこれ試作しながら完成させていくのではなく、先に理論的に設計図を組み立てるという、いろんな意味で建築家タイプの料理人。

無口で思索型の職人さんに見えますが、座右の銘は「笑う門には福来る」。Fortune comes by a merry gate. 親方の顔色をうかがいながらピリピリして作るよりも、笑いながらリラックスして作る方がはるかによい厨房の環境が生まれ、結果的においしいお料理を提供できるという学びから、常に笑顔でいるように努めているのだそうです。

おうちではどんなお料理を食べるのが好きですか? 「焼肉ですね!」

WASHOKUの次はどんなお料理に挑戦したいですか? 「一度、純和食に戻りたい」

……こういう天然なところがなんとも素敵なシェフです。マヨルカ島でのご健闘を応援します。みなさんもぜひ「蒼天」に出かけたら高橋シェフに励ましのお声をかけてあげてくださいね。

 

 

 

イギリスのラグジュアリーブランド(英国王室御用達)Asprey の秋冬新作バッグ発表会。青山の金田中にて。

イギリス本国よりマーケティング・コミュニケーションのトップであるロレーン・クレイグ氏とレザーアクセサリー部門のディレクターであるヒラリー・ルイス氏が来日、素敵なプレゼンテーションがおこなわれました。

ロレーンはアスプレイというブランドの解説。1781年創業で、今年で237年になるイギリス最古のラグジュアリーブランドであること。1847年にニューボンドストリートに旗艦店をオープン、二階には独自の工房があり、クラフツマンシップを大切にしていること。「アスプレイ」のパープルの包装そのものが喜びになっていること(フランスのエルメスのような立ち位置?)。英王室のメンバーにも愛され続け、先日のロイヤルウェディングでメーガン妃がつけていたアクアマリンの指輪がアスプレイのものであること。

映画界でも愛され、レッドカーペットのみならず、「タイタニック」「マッチポイント」「ツーリスト」などの作品内でも使われていること。

などなど、ザ・ブリティッシュスタンダードを世界に示し続けるブランドとしてのアスプレイがわかりやすく親しみやすく伝わる内容でした。

そしてヒラリーは、今期のハンドバッグコレクションについて解説。インスピレーションの源はキューガーデン。エキゾチックな植物ばかりではなく、建物からもヒントを得て、今シーズンのカラーコレクションが展開されています。

クロコダイル、リザードの素材で作られた、鮮やかな発色の高級感あふれるハンドバッグは宝石のようなたたずまいで、ため息ものです。

こちらは私の一目ぼれバッグ。A4が入るこんなおしゃれなバッグがほしいのですが、ほんと、レアなのですよね。

今回もいつものように、「A4が入るバッグ、パーティーバッグ、シューズケース」が一体となったバッグを作ってほしいとプレゼンしたのですが(バッグメーカーの方に会うたびに提案しています)、難しそうねえ……と首をひねられました。そもそもラグジュアリーブランドは、持ち物が少なくてよいノーブルな方々用で、私のような仕事人間はあまり想定されていないのかもしませんね。

どなたか私と一緒にコラボして理想のバッグを作ってくれませんか? いちいち帰宅してバッグまで持ち替えたりすることの難しい日本では需要があるはずなのですが。デザインの構想、御社にプレゼンにまいりますよ~!

その後は、ロレーン(左)、ヒラリー(右)を囲んで、金田中のお料理でランチ。

アスプレイは日本では3店舗しか扱っていないのですね。銀座のサンモトヤマ、大阪のリッツカールトン、そして大阪の高島屋。全世界でもかなり限られた店舗の展開です(ロンドン、ニューヨーク、ビヴァリ―ヒルズ、マイアミ、サンモリッツ、そして日本の3店)。大量生産できるものではないので、一点一点、丁寧に作り、販売しているそう。ハンドバッグも世代を超えて受け継がれていくものなので、3世代で使い続けるということになれば、コストパフォーマンスはよいかも(この手の計算はラグジュアリーブランドがよく使うマジックでもあるのですが。笑)

 

アスプレイジャパンの中村之夫さんは、上の花柄バッグと同じアップリケを施したジャケットでご挨拶。写真でははっきり見えなくて恐縮なのですが、左胸にお花のアップリケがあるのよ。さすがブランドへの愛が大きい!

アスプレイの魅力が伝わるすばらしい発表会でした。お招きいただき、ありがとうございました。

 

☆☆☆☆

 

 

発表会の後はシティホテルのデイユースを使って4時間こもって原稿を書き上げて送り、「心斎橋リフォーム」副社長の内本久美子さんの出版記念パーティーへ。華やかな方々が大勢お祝いにかけつけていらした盛会でした。内本さん、おめでとうございます。

会場で久しぶりにデヴィッド・W・マークス氏にもお会いしました。「AMETORA」日本語版はなんと3刷ですって! 新作の構想も伺いました。中央はイラストレーターの穂積和夫先生。穂積先生も近々、新しい本をご出版されるとのことです。(たまたま3人ともブルーを使ったコーディネートでした。笑) 旺盛な創作活動に刺激を受けます。私も加速して書いていかないと、あっという間に一年も半分。

横浜美術館「NUDE」展。

コンテスサロンにも来てくださった、パトロンアートプロジェクト主宰の菊池麻衣子さんにお誘いいただき、鑑賞しにいきました。

今月24日で終了なので、ぎりぎり間に合った。いやそもそも、NUDE展にちなんだUOMOの特集記事で「人はなぜ服を着るのか」とか語っておきながら行っていなかったというのはどうなんだ。笑。



平日の日中なのに大盛況。とくに写真撮影可のロダンの彫刻の周囲は混雑。男性のほうの筋肉の作り込みの迫力ときたら。女性の背中は意外にあっさり作ってあり、作者は男の人が好きなんだなというのがよくわかる。


この部屋は周辺に飾ってあるピカソのモノクロの絵なども楽しかった。

日頃は服を着た人のアートや写真を見るのが仕事であったりもしますが、ヌードは着衣姿と同様に、時に着衣姿以上に饒舌ですね。

麻衣子さんと互いの知識をああだこうだと交換しながら鑑賞するのはとても楽しく勉強になりました。議論しながら見ると、一点、一点のアートも印象に残りやすいですね。ありがとうございました!

The Undressed is vulgar — The Nude is pure. (By Robert Green)

 

半・分解展名古屋トークショウは、当初の予定よりもさらに増席して満員御礼?

80名ほどの名古屋のお客様、年代もバリエーション豊かだったと思いますが、みなさまとてもよい方ばかりで楽しそうな表情でご参加くださいました。ご来場いただきありがとうございました! 新世代のブランド価値の作りかた伝えかた、今後のお仕事や人生のヒントになれば嬉しいです。

そのまま会場にしばらく残り、お客様のご様子を観察していましたが、試着したり、写真をとったり、においをかいだり、ひっくり返してさわってみたり、キャプションに読み耽ったりと、とても熱心に勉強していらっしゃいました。

1910年代の服と現在の服の違い、とりわけ動きやすさの違い(100年前の服がはるかにラク)を、長谷川くんがギャラリートークとして解説。動きやすさの理由として、小さな三角形の布が袖の付け根にあしらわれていること、そもそも袖が始まる位置が違うこと、などを挙げながら、丁寧に説明していました。背中の幅も100年前の方が狭いのね。「背広」ではなく「背狭」。それもこれも彼が自分で分解したパーツがあるからこそ、説得力がある。

名古屋展も、盛況のうちに終了、ほんとうにおめでとう! 入場料をあえて高く設定し、マニアック度を深め、わかりやすさよりもむしろ自分の価値観を色濃く出す、それでも来たいというお客様層だけにターゲットを絞った結果、勝ちました。(#半分解展で検索するとお客様の感動ぶりを読むことができます。)もともと変態度の高いこういう展示は、広く浅くを狙わないのがかえってよかった。ブランディングに成功したということです。

こんなことを深く研究しているユニークな若い人は世界になかなかいないと思うので、これはぜひとも英語バージョンも含めた書籍化を望みたいです。服飾史学においても貴重だし、服作りに携わっている多くの関係者にも「実用書」として役に立つ(今回、彼が作ったパタンがどんどん売れています)ばかりか、こんなヘンなことをする日本の若者がいる(←もちろんほめことば)!と世界に発信することじたいに価値があると思う。長谷川彰良氏の情熱と行動力を信じ、彼とともに感動を分かち合ってくださるスポンサー大募集!

☆☆☆☆☆

そして実は……書こうかどうかとてもとても迷ったのですが、とくに隠す必要もない事実ですし、彼が内心どのような思いで名古屋展で休みなくお客様にサービスしていたのか、お伝えしておいた方がよいと思いましたので記します。

実は名古屋展開催の数日前、長谷川くんのお父様がお亡くなりになっているのです。数か月間、危ない状況ではあり、覚悟はできていたと彼は言いますが、その悲しみはいかばかりだったでしょうか。さらに、名古屋展開催を延期するわけにはいかないので、葬儀にも出られません。最終的に背中を押したのはお父様の言葉だったそうです。「オレが死んでもお前はお前の仕事をやりぬけ。葬式なんかに来るんじゃねえぞ」と。私も人の親なので、お父様のそのようなお気持ちもまた痛いほどわかります。息子としての彼の内心の葛藤はいかほどだったでしょうか……。

彼のお兄様の貴之さんも、葬儀などはすべて自分が引き受けるからお前は心配せずに名古屋展を完遂せよとバックアップし、義理のお父様(彰良くんの奥様のお父様)も名古屋展での受付を全日行うという形で支援してくださっていました。ファミリーが、悲しみや大変さを耐えて分かち合って、名古屋展を無事に成功に導いていたのです。

昨日は父の日でした。周囲にあたたかくサポートされながら、自分の使命に邁進し、成長し続ける息子の姿に、天国のお父様も喜んでいらしたはずだと思います。

<追記>

長谷川くんが彼自身のことばでお父さまへの思いを綴っています。こちらです。長谷川兄弟はまっすぐで、人との接し方においてもとても育ちの良さを感じさせるのですが、やはりそのように育てられたご両親がすばらしい方なのですね。

Nikkei Style メンズファッションチャンネル主催「夏の装い直前講座」。日比谷ミッドタウンにて。定員をはるかに超えるご応募があったとのこと、200名近いお客様にご来場いただきました。ありがとうございました。

私は夏のビジネススタイルについての基調講演をさせていただきました。

夏のビジネススタイルにおける日英の試行錯誤の歴史、そもそもなぜ国がビジネススタイルを規定するのか、明治時代から変わらぬ政府の態度とはなにか、というような総論から、

クールビズあるある疑問点と題した具体的助言、そしてブランディングにおける服装の重要性、なぜ個人もブランディングが必要かというマインドセットの話にいたるまで。

ビジュアル資料もぎっしり詰め込みました。楽しんでいただけたかな。

 

スタイリストの森岡弘さんは、Nikkei Style メンズファションチャンネル編集長の平片さんと、カジュアルスタイルについてのアドバイスを対談形式で。

スポンサー企業様から、ご参加のお客様へのお土産もたくさん! ELGC株式会社 ラボ シリーズ様、三越伊勢丹さま、メーカーズシャツ鎌倉さま、REGALさま、ありがとうございました。

(お隣が森岡さん) テーマがメンズファッションなので、昨年仕立てたホワイトスーツに今期のカルバンクラインのインナーを合わせてみました。それにしても、私がメンズスーツを着ると宝塚感が拭えないのはどうしたものか。そういえば徒歩1分圏内に宝塚劇場が。

 

 

 

夕方はそのまま徒歩3分のペニンシュラに移動し、ドレスに着替えてヘアもチェンジで女装してフォーマルウエア文化普及協会のパーティー。この日はご協賛いただいたインターモードKawabe さんが扱うプラダとフェラガモの香水のプレゼンテーションをするというミッションを背負っておりましたので、おまけとして香水のつけ方講座をおこないました。なかなか盛り上がりました! 


ご参加くださいました方々には、Intermode Kawabe さまより香水サンプル4種類がお土産としてプレゼントされました。

男性は、お腹まわりの清潔な素肌に直接なじませるのが〇。女性に関しては……ココシャネルは「キスしてほしいところすべて」につけろと教えてますが(笑)「香害」扱いを避けるなら外出先でのつけ足しは足首がおすすめ。高湿の日本では「少なめ」が常に正しい。ご協賛くださいましたIntermode Kawabeさま、ありがとうございました。

ペニンシュラのスカイバンケットは夜景も美しく、おもてなしもスマート。なんと、スカイバンケットは高層階なのに外に出て外気を浴びることができるんですね。
タキシードメンズと記念写真。長い長い日比谷の一日でした。関係者のみなさま、ご参加くださいましたみなさまに心より感謝します。

 

 

 

 

 

北日本新聞別冊「まんまる」7月号発行です。連載「ファッション歳時記」第81回「モノが売れないのではない、人が売れないのだ」。

今はほんとに、熱量をもった「人」と関わりたい人が増えているなという実感があります。まずはたくさん食べて自分からエネルギーを発しないとね!

 

男性の服装講座は頻繁に行っていますが、女性ビジネスパーソンの服装講座を初めて行いました。

男性のビジネスウエアほど明文化されたルールがない分、女性のビジネスパーソンの服装指南は難しいところがありましたが、何人か現場の方々にヒアリングをおこなったりアメリカの「古典」を参考にしたりして日本の30代前後くらいのビジネスパーソンに適用できる考え方を整理して話してみました。

同じ服装をしても華やかでよいと見える人と派手すぎると反感を買う人がいる。同じ「控えめ」にしてもシックに見え信頼される人と地味すぎて埋没してしまう人がいる。メイクや姿勢、自信などに印象を大きく左右されるのが女性ビジネスパーソンの服装の難しさでもありましょうか。今後の課題盛り盛りです。

実はこのお仕事のオファーがあった直後くらいに、女性のビジネスパーソンが成功するための服装術の本の監修をするお仕事をいただいたのですが、まさしくその本が、上で挙げた「古典」だったのです。あまりのシンクロニシティにちょっと驚いていました。本のほうは、アメリカで20年前に発売されたもので(さらにその10年ほどまえに改訂前のバージョンが出ている)、おそるべきことに、内容がほとんど古くなっていないのです。アメリカのビジネスパーソンが20~30年前に悩んでいたことが今の日本の企業で働く女性の悩みの種になっているということか。だって今のアメリカのビジネスウエアと聞いて連想するのは「Suits」のジェシカ・ピアソンやドナやレイチェルだよ。笑



 

 

講演後の恒例のおつかれさま一杯、渋谷HUBにて。ほぼ満席のお店が全員、外国人でした。雑多ななまりの英語がとびかう状況、なつかし。鉄板のパブフード。

Hackett London Autumn Winter 2018 Exhibition.  ハケットロンドン銀座店にて。

今シーズンは創業者ジェレミー・ハケット氏の色彩感覚が反映されたコレクション。

デイヴィッド・ホックニーを連想させるイエローやオレンジに彩られた秋のロンドンの公園、グリーンやブラウンのグラデーションが美しい雄大な丘と湖の田園風景。紳士服の世界もやはりこんな連想が広がると楽しくなりますね。

田園風景を連想させるとはいえ、あくまでもスローン・スタイルは守る。そこ、大事だからね。笑

 

ハケットロンドンでいつも感動するのはそのディスプレイの洗練された美しさ。

この立体的なVゾーンの迫力はため息ものです。

ディテールにも非常に凝っており、写真ではわからないのですが、写真左、白いシャツの地模様が実は大きなハウンドトゥース(千鳥格子)になってます。これがシャツの印象を平板にしていないのですね。近づくと柄がわかるの。粋です。さらに左のディスプレイに関して言えば、こちらはダブルブレストスーツの上にカバートコートを着用しています。丈が短めでシャープな印象。ザッツ・ブリティッシュ・スタイルという完璧なコーディネートですね。

ハケットロンドン銀座店では、注文服も取り扱っています。最近は、20代の男性客が増えているそうです。身体に合った上質のスーツを作ることが「経費」ではなく「投資」になるということを理解する若い方が増えているというのは、将来が楽しみですね。

表地、裏地、ディテール、じっくりテーラーと話し合いながら決めていくプロセスは、「自分は何がしたいのか? どのように社会と向き合おうとしているのか? どのような環境のなかにいる自分を目指すのか?」ということを具体的に確認する作業にもつながるのです。注文服を作るほどではないという場合でも、「好きな服」よりもむしろ「どのような景色にいる自分を目指したいのか?」という客観的視点を入れて自問しながら選ぶと、将来への投資につながります。

(好きな服を買うなと言っているのではありません、それはそれで楽しめばよいと思います。服を選ぶときに「将来への投資」という視点を入れた選択の仕方もある、という助言です。適当でいい、という考えのままでは5年先もそのままの人生である可能性が高い。今の人生に満足していればもちろんそれでOKでしょう)

 

ブルネロ・クチネリ2018年Fall & Winter 展示会。ブルネロ・クチネリ・ジャパン本社にて。ウィメンズのプレゼンテーションを中心に拝見しました。

 

テーマはFolk Alchemy。インターネット時代の現在は、離れた地域同士、離れた時代、離れた外観などさまざまな要素が混ざり合い、化学反応を起こし、自由で新しいフォークロアも誕生。そうした現代の雰囲気をアイロニックに、でもとてつもなく贅沢に、表現したコレクション。

一点一点が手作業による「アート」。手編みのニットもおそろしく手がこんでいる。上のニットは職人が35時間かけて編んだもので、価格はなんと約100万円だそうよ。

ファブリックとしては70年代を思わせるベルベットが出てきてますが、そのバリエーションも7種類。マッチセットでは、メンズ風の素材が使われていても、ブルネロ・クチネリならではのきらりと光るダイヤモンド刺繍のアクセントが散りばめられていたりして、新時代のフェミニニティを感じさせます。

これは一目ぼれシャツ。透け感ある素材の上に、精巧な刺繍が施されています。

写真ではそのよさが伝わらないのが残念ですが、すべてのアイテムはシルエットが洗練されているのはもちろんのこと、何よりも圧倒的な素材の勝利感を漂わせています。

色に関して面白かったのは「New Monocromatic」という概念。同じ色相の中で、微妙に違う色を組み合わせていくコーディネートが今年風。ちなみに、ブルーグリーン系、エナジェティック・レッド系が今期クチネロの一押し。

 

一方、メンズのテーマはNatural Innovation。中間色の、ぬくもりのある色調の美しさときたら。これらはやはり素材そのものの良さが醸し出す品格ですね。

なんともいえない、イタリア独特のさりげないリッチ感。こういうのを見て打ちのめされてしまうと、「形」よりもむしろ「素材」がいかに重要かがわかります。

この点を意識して、これからお買い物をされる時には、まずは素材を重視されることをお勧めします。ベーシックで素材のよいものを厳選して買い足していくのが賢い「投資」になると思います。安いものをたくさん買ってバリエーションを増やしても表面の安っぽさが上書きされていくばかりですが、上質でベーシックなものを身につけていると、服をとっかえひっかえしなくても、信頼に足る人に見えてくるものです。そのような価値観をもつ人から誘われやすくなれば、結果として公私においてチャンスが増えます。あとは本人がそのチャンスをどう活かすかにかかっているわけですが。(表層が高級でも中身が伴っていなければこの時点でチャンスは消える)

中途半端な安物ばかりたくさん買っても結果として資産を減らす一方でチャンスにも恵まれないということになれば、どっちが人生にとってのよりよい投資になるのか、明らかですよね。同じ予算ならば、安物を5着よりもできるだけ上質なものを1着。その方が人生が明るく回転し始めます。(この考え方を生活の全ての場面に適用していくことで、上質な印象が内面そのものの反映のように見えてきます)

 

 

展示会のおみやげはブルネロ・クチネリの拠点のあるソロメオ村のオリーブオイルでした。オリーブオイル好きとしてはとても嬉しい。ありがとうございました。

 

 

カナダのシャルルボワでのG7。ホスト国のジャスティン・トルドー首相も明るいブルーのスーツ。安倍首相も勝負スーツの青いスーツ。

世耕大臣も言うとおり、ホスト側がダークスーツでなければならないなんて決まりはないのよね。

そしてやはり交渉の場面なのでポケットチーフはなし。

ジャスティン首相の靴はやはり彼らしいブラウン。(だからといって誰も批判などはしない。)今回の靴下はどんなかな~。

 

 

 

 

 

下の写真はメルケル首相のオフィスが公式インスタグラムでアップしていた写真。17世紀のオランダの画家が描きそうな構図だなと思って見入ってしまう。

 

 

<追記です>

ジャスティン・トルドー氏の靴下がわかる写真発見。やはり期待を外さない……!

続いて日本経済新聞土曜夕刊連載「モードは語る」。

本日9日付では、理想の完成品よりも不完全なものが何かに向かうプロセスを見たいという現代の「モード」(=心のあり方)について書いてます。

 

記事でもとりあげた「半・分解展」、名古屋展もいよいよ12日から。トークショーは17日(日)です。

<名古屋会場>

日時 6/17(日)13:00~14:30 (受付け開始 12:30)

会場 愛知県名古屋市東区大幸南1丁目1−1−10 カルポート東 4F ギャラリー矢田 第一展示場

お申し込みは、こちらからお願い申し上げます

 

 

その日はナゴヤドームでAKBの総選挙とやらがあるらしく、周辺のホテルはすべて満室だそうです。

で、AKBってなに? 知らないわ、わたくし。笑

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆

 

週末だけ帰ってくる長男がバースデーだからと持ってきてくれた花。素朴な花束ですが、少ないお給料(公務員でも今の20代のお給料って悲しくなるくらい低い。配分が間違ってるのではないか?)から捻出してくれたと思うとひときわ嬉しい。

読売新聞夕刊連載「スタイルアイコン」。

8日(金)は白いスーツで名高いトム・ウルフについて書いています。

トム・ウルフのセルフコントロールは見習いたい。

 

たまたま、この日の読売夕刊モード欄のとなりが渋カジ特集で、綿谷画伯のイラストも紹介されているほか、ファッション業界の知り合いのコメントが多々。アメカジ、渋カジに関心のある方は要チェックですよ。

昨日、無事に誕生日を迎えることができました。読者のみなさまからもたくさんの心温まるメッセージ、激励のメールを頂戴いたしました。心より感謝申し上げます。

思いがけず、お花までご恵贈いただきました。フレッシュな白い花のミックスで、目にもさわやかですが、生き返るような芳しい香りを放っています。ありがとうございます。

徒歩圏にある近所のイタリアンレストラン、Cantina Coniglio Biancoでバースデーディナー。

ここは公園のそばの住宅街にかわいらしく建っている、ご夫婦おふたりで運営していらっしゃるお店です。ワインもお手頃な価格で迷わぬ程度に用意されており、ほんとうに美味しくて、自分の家の食卓の延長のような感覚で寛げるのです。

(こちらは鯛のアクアパッツア。絶品です。)

思いがけず、お店がバースデードルチェのプレートをプレゼントしてくださいました。感激。

 

新しい一年は、いただいたチャンスに感謝しつつ、いっそう書いて話して服を着て(←これも仕事のうち。笑)、仕事に没頭したいと思います。働き方改革の議論が盛り上がるなか、あまり大声で言ってはいけないことなのかもしれないのですが、私は仕事が何よりも好きで、仕事中にいちばん快楽エンドルフィンが出ているので仕事時間は多ければ多いほど幸せという変態レベル。もう遠慮してもあまり意味がないので、このままマイペースで仕事に熱中していきます。引き続きどうぞよろしくご支援、ご指導をお願い申し上げます。

 

東京プリンスホテルにて、本日より「森の中のビアガーデン」がオープンします。前夜、プレオープンのプレスレビューがおこなわれました。

「ビアレストラン ガーデンアイランド」は屋外席にも屋根があります。別名「肉ビアガーデン」。本格的なバーベキューが、天候に左右されず、楽しめるのです。

ボリュームある塊肉や骨付き肉がたっぷりの「エンジョイワールドバーベキューセット」、肉もシーフードも大盛りの「ステーキ&シーフードバーベキューセット」などメニューも充実。お飲み物も、最新型ビールサーバーから供される生ビールはじめ、スパークリング、ワイン、ハイボールなど、バラエティ豊かです。


(塊のサーロインを6枚、ダイナミックに焼いてくださるガーデンアイランド料理長の鷺谷政彦さん。焼く前にたっぷりお塩をふるのがポイントだそうです。写真は、プロの写真家、しげみさん撮影。)

この日はちょうどその前に「婦人画報」のチームと次の原稿についての打合せををしており、終了後、そのままビアガーデンへ。写真家の今道しげみさんもご一緒していただきました。東京は梅雨に入ったばかりですがこの日は快晴で、適度に湿度を感じる風も心地よく、「人生の谷間も、どしゃ降りの時も、ネタにして笑う」勢いでしゃべっていたら5杯くらい飲んでいた……。

夏のムードを盛り上げていたのは、東京シティエリアの総支配人はじめマーケティング、PRスタッフのアロハ&ムームー。やはり服装が人の心や空間に与える効果って大きいですね。左からザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町総支配人の大森伸翁さん、ザ・プリンスさくらタワー東京&グランドプリンス高輪&グランドプリンス新高輪総支配人の山本誠さん、中野、東京シティエリア統括総支配人の武井久昌さん、東京シティエリアマーケティング統括支配人の林佳代さん、品川プリンス総支配人の橋本哲充さん、そしてザ・プリンスパークタワー東京&東京プリンス総支配人の石川学さんです。直前までスーツで仕事していましたよというトラウザーズ&靴のちぐはぐな感じが、逆に好印象でした。完璧に決まってないことがかえっていい、ということってありますよね。

(こちらもしげみさん撮影。)

総支配人それぞれの挨拶も笑いにあふれて楽しく、東京タワーのよい「気」もあいまって、アトホームですてきなプレビューを楽しませていただきました。ありがとうございました。

東京プリンスホテルの「肉ビアガーデン」こと「森の中のビアガーデン」は、6月8日より9月22日まで。どしゃ降りの日でも、美味しく食べて明日へのエネルギーを充電できる実質的な意味でのパワースポットです。

 

 

 

 

 

下の写真は、ホテル内のティールーム「ピカケ」から眺める庭園。いまはアジサイがきれいです。

 

 

 

「STYLE」刊行記念サロン、伊勢丹メンズレジデンス(チャーリーヴァイスのサロン)にて。日曜の夜、しかも8000円+税というハードルの高さにもかかわらず、画伯の絵に出てくるようなおしゃれなお客様で満員御礼。まずは貴重なお時間にご参加くださいましたみなさまに、心よりお礼申し上げます。

 

いつものチャーリーヴァイスのサロンとちがったのは、まず「控室」があったこと。(これまではいきなりサロン集合よ。笑) 控室から会場へ向かう間、ものものしい伊勢丹の重役さん?たちがずら~りと10人くらい並び、お見送りしてくださいました。いつもと違いすぎるこの重たさ、もちろん世耕大臣がいらっしゃるからですね。

トークショーの中で知ったのですが、世耕大臣はメンズ館4階でお仕立てされている顧客でもあり、燕尾服もこちらでのお仕立て。(燕尾服お仕立てまでの経緯は爆笑ものなのですが、それはまたいずれ)

「出張Tender」というムードで銀座Tenderの上田和男バーテンダーと助手のシンさんがカウンターに立ってくださり、伝説のハードシェイクを披露しつつギムレットを振る舞ってくださいました。このカクテルはやはり場所を変えても絶品で、私も司会しながら楽しませていただきました。ハードシェイクによって空気を入れることがまろやかにするポイントだそうです。あまりのおいしさ、飲みやすさに「おかわり」しているお客様も!


(左が上田和男さん。右が助手のシンさん。お二人で30杯以上のカクテルを手際よく作ってくださいました)

トークショーは大人の男のお酒の飲み方や選び方、接待、おつきあいのしかた、そして政治家のスタイル、交渉のスタイルにいたるまで、リアルなエピソードを交えながらの90分。まさかの(というか想定されたことでもありますが、画伯のマンガタッチ的ネタが披露され)爆笑に次ぐ爆笑続きで盛り上がり、もちろんそのなかにためになる話も満載で、時間が足りないくらい。

世耕大臣はこのようなインティメートな空間で、しかも「男のスタイル」という話題でお話をなさるのは初めての経験とのことでしたが、もっとも心を許す飲み友達の画伯とのトークショーとあって、とても楽しんでいらっしゃいました。(前例のない、このようなサロンでのトークショーはあくまでも画伯とのプライベートな信頼関係があって実現したことであって、政治やビジネスの要素はかけらもからんでいません。上田さんも、世耕さんとの長年の信頼関係があってこそ休日返上でいらしてくださいました。)

終了後、お客様からも喜びのメッセージをたくさん頂戴しました。なかには「古典を読んだあとのように、自分の中の何かが変わったように感じた」とまでおっしゃってくださる方も。ほんとうにありがたいことです。準備にはかなりの時間をかけていましたが、やはり準備しただけの結果というのが出るものですね。お伝えしたかった以上の「STYLE」の世界観(崇高なマジタッチから、マンガタッチにいたるまでのすべて)を共有することができ、私も本当に楽しかったです。

 

書けない話もちょっとはあるのですが、なるほどと思ったことなど。

・日本のバー文化のレベルは世界一。いまや世界中から日本に視察や修行にくる。

・世耕さんは夏でもベストを着用している。世界でも少ないので、今やトレードマークになっている。

・世界の要人は、社交の場ではポケットチーフをするが、交渉の場ではささない。

・相性が悪そうだ、と見えた海外の交渉相手が、意外とよい靴、しかもマニアしかそのブランド名を知らないような靴をはいており、それを褒めたら一気に相手との距離が縮まり、交渉が成功したことがある。靴は重要。

・燕尾服の上着の裾は、少し白いベストを出してピシッと並行にそろえるのがキモ。皇室の方々はこのような着こなしが完璧。

・「夕方にモーニングを着て組閣写真」は宮中→宮内庁が決めていることだから、ということで従っているが海外の要人の接待の場ではきちんと燕尾服を着る。

・伊勢志摩サミット(2016年5月)のとき、海外の首脳がネイビーのなか、安倍首相がブルーのスーツを着ていたことをやり玉にあげていた本もあるが(ホスト側はダークカラーを着るべき、と)、ブルーのスーツをあえて着たことには理由がある。あの色のスーツは安倍首相の「勝負スーツ」。その後、オバマ大統領が広島を訪問するという一大イベントがあったので、あの勝負スーツを着ていた。それに、ホスト側が濃い色を着なくてはならないという決まりなど世界のどこにもないし、他の国の首脳も意外と好きな色を着ている。

(↑ 一瞬を切り取った写真一枚の表層だけで服装批判なんてしてはいけないものですね。前後の文脈まで見た、できるだけ広い視野をもって考慮しないとね。)

ほかにも問題の渦中にある政治家たちのスタイルの具体例も。ヴィヴィッドな例は数多く出てくるけれどスキャンダル内容には立ち入らない、というぎりぎりのところで楽しいお酒にふさわしいお話のレベルがキープされました。(政治的に偏る話はもちろん一切行われませんでした。)大人は公の場ではこういう語り方をするのだ、という模範のようでもありました。

 

会場には原画が飾られ、「STYLE」ワールド全開。

画伯の発案で、4人のサインが入ったミニうちわが全員にサプライズのおみやげとしてプレゼントされました。ハードシェイクとカクテルのイラストは、一枚一枚、画伯の手描きですよ!

 

ご参加くださいましたみなさま、世耕弘成大臣、上田和男さんとシンさん、ナビゲートを任せてくださった綿谷画伯、そして伊勢丹新宿店スタッフのみなさま、小学館さまに重ねて感謝します。ご協賛いただいたアクリスジャパンさんにも深く感謝します。待望の名著の刊行記念サロンにふさわしい、プレシャスな時間となりました。

 

「東京おもてなし接待ガイド」最新号が発売中です。

4月におこなわれました日本フォーマルウエア文化普及協会の設立パーティーの模様が紹介されています。

よろしかったら、ご笑覧くださいませ。私は顧問をつとめています。

また、第二回のイベントが次のように開催されます。フォーマルウエアに関心のある方はどなたでもご参加できます。

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『一般社団法人日本フォーマルウェア文化普及協会フォーマルパーティー』 のご案内

拝啓 新緑の候、皆様におかれましては益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。
 平素は一般社団法人日本フォーマルウェア文化普及協会の活動にご協力、ご賛同賜り誠に有難うございます。
フォーマルパーティーのご案内です。
皆様のご参加を心よりお待ち申しております。

                         敬 具
             記

日時:6月16日(土)15:30       セミナー受付開始
           16:00~16:30 和装女性セミナー 
講師:㈱赤木商店代表 赤木南洋
           16:30~17:00 和装男性セミナー 
講師:㈱いせや呉服店代表 佐野雅邦
           17:10~17:40 洋装女性セミナー 
講師:Rosso Nero代表 横山宗生
           17:40~18:10 洋装男性セミナー & Party参加の心得       
                       講師:Rosso Nero代表 横山宗生

【セミナー会場】:リファレンス新有楽町ビル貸会議室
           東京都千代田区有楽町1丁目12-1

           18:30       Party受付開始
           19:00~21:00 フォーマルParty

【 Party会場 】:ザ・ペニンシュラ東京
           東京都千代田区有楽町丁目8-1

【 会  費 】:【会員様】
        セミナーのみ3,000円  Partyのみ12,000円 両方14,000円
   
        【一般】
         セミナーのみ 5,000円 Partyのみ14,000円 両方18,000円

※ 法人会員の方は社員様すべて会員価格。また社員様以外に3名様まで会員価格にてご参加いただけます。

※ 個人会員の方はお連れ様お一人のみ会員価格にてご参加いただけます。

ドレスコード : 着物、ブラックタイ、イブニングドレス
(お手軽なレンタル店もご紹介しております28,000円~。詳しくは申込完了後にご案内いたします)

                          以 上
                                         
【御 返 信 票】    
専務理事 赤木南洋 宛
E-mail:m.akagi@nifty.com    
FAX返信075-256-8265

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ドイツの高級ハンドバッグブランド「コンテス」の一日アンバサダーをつとめさせていただきました。

私が日頃より敬愛する方々をお招きし、帝国ホテルのメインダイニング「ラ・セゾン」の個室でランチをいただきながらのサロン。


「ファンタスマゴリック・ホースヘア」(変幻自在のホースヘア)と題したミニレクチャーをおこなったり、コンテスというブランドにまつわるお話を聞いていただいたり。

実はホースヘアは西洋の女性のアンダーウエア(クリノリンやバッスル)にも使われていたことがあるのですが、その件に関連して鹿鳴館ドレス(バッスル使用)の話をすると、すかさずこの付近は鹿鳴館跡地だったと指摘してくださる方がいたりして、私も同時に学ばせていただく楽しい時間になりました。

希少なホースヘアを使ったバッグ、「ジャッキー」です。ハンドルとエッジに皮革が使われていますが、あとはすべてホースヘア。皮革部分のほうが先に傷む、といわれるほどこの素材は丈夫です。一目で品格が伝わるバッグは、世界のロイヤルファミリーやセレブリティに愛用されていることでも知られています。

アート、音楽(と占い)、不動産投資、写真、ホテル、ビジネス、と異なるジャンルで悠々とオリジナルな活躍を楽しむ方々にお声掛けしたのでみなさんが初対面同士でしたが、まったくそのようには思えない盛り上がりぶりで、にぎやかながらあたたかくよい雰囲気に包まれていました。

 




帝国ホテルのおもてなしもスマート。本格的なフレンチのコースにシャンパン(ドゥーツ・ブリュ・クラシック)、白ワイン(サンセール・シャヴィニョル・ブラン2015)、赤ワイン(プレリュード・ド・シャトー・マルソー2013年)。

一点一点のお料理がすばらしいだけでなく、会話のタイミングを見計らったサービス、行き届いた丁寧な立ち居振る舞いも、よい雰囲気に貢献してくれました。

 


シェフ、ティエリー・ヴォワザン氏も挨拶に訪れてくれました。みんなが一斉にスマホを向けると「こわいです~」と。笑


特別にこのようなケーキまで!

 

後列左から、岩佐文恵さん(ブランディングと不動産投資のエキスパートにしてソーシャライト)、林佳代さん(プリンスホテル東京シティエリア統括)、菊池麻衣子さん(パトロンプロジェクト代表、アートPRのエキスパート)、小出寛子さん(ビジネス界では知らぬ人のいないアマゾネス。日米各社取締役を経て現ヴィセラジャパン取締役)、前列左から、小田島久恵さん(オペラ、クラシック音楽の評論家にして「青島ひかり」の名で占い師)、今道しげみさん(写真家。本欄掲載のLiving PhotoまたはComtesseとクレジットのある写真はしげみさん撮影。写真教室も主宰)、そして中野です。

その後、帝国ホテルプラザ内のコンテスブティックに移動し、実際にハンドバッグの数々を手にとっていただきました。それぞれお気に入りを選んでフォトセッション。


ブティックに飾られているのは、ホースヘア。馬のしっぽです。コンテスでは約200色に染め上げることが可能です。馬の一生の間に5~8回だけ、切り取ることが可能とのことです。馬は生きたままで、しっぽはまた生えてくるので、エシカルな素材でもあります。西洋の生活文化には常にホースヘアが共にあります。その詳細をミニレクチャーで解説しましたが、機会がありましたらまたみなさんにもお伝えしますね。


店内でフォトセッションを楽しみましたが、ご自分の好きなものがはっきりしている方ばかりなので、誰もが「なるほど!」と納得するバッグを選んでいらっしゃったのが印象的でした。


コンテスは実はホースヘアとともにクロコダイルでも有名です。こちらはネイビーのクロコ。圧巻の迫力。ちょっとした車一台買えてしまいそうな価格です。

 

お別れ際に、ブティック前で麻衣子さんと。私が持っているのはケイト・フラップです。


皇室の方ももつ「プリンセスバッグ」のブランドとして知る人ぞ知るコンテスですが、より多くの方に価値を知っていただき、親しんでいただきたいという趣旨のサロンでした。それを超えて、ご参加くださった方々どうしの新しいつながりが生まれたことも望外の喜びでした。ご参加くださいましたゲストのみなさま、コンテスのスタッフのみなさま、帝国ホテルのスタッフのみなさま、ミヤビブランドコミュニケーションズの田中雅之さん、ありがとうございました!

 

 

 

 

 

Jun Ashida 広報誌JA  No.110が発行されました。

ファッションエッセイを寄稿しています。お近くのJun Ashidaのショップへ是非お立ち寄りください。

といっても、近くにお店がないという方もいらっしゃいますので、スキャンしたものをアップします。


『「一流に見える」「幸せそうに見える」「知的に見える」ファッション』とは。

 

Twitter アカウント、kaorimode1 にて、日英仏、各国語版を全文アップしていますよ~。そちらのほうが見やすいかも。シェアしやすいし。英語版、フランス語版、海外に広く届きますように。

Vulcanize London 2018 AW Exhibition.

2018秋冬のテーマはRoyal Styles。いつもこのテーマなわけですが、最新バージョンにアップデート。ターンブル&アッサーは映画「ウィンストン・チャーチル」のアカデミー賞受賞を記念して、彼の愛用品、ポルカドットのタイやシルクガウンを復刻。

チャーチルのポルカドット!

裏返した図。触ってもうっとりの品質の高さは目で見てもわかる。結び目が決まる。

安定のギーヴズ&ホークス。

 

軍服アーカイブから、通称「ガイコツ」ジャケットも展示されていました。1860年くらいのもの。長谷川君が入手したら分解を始めそうな。笑

スマイソンには、1960年代からヒントを得たチェリー、キャンディピンクやゴールド、コバルトなどの新色が加わる。ゴールドもぎらぎらせず、上品です。

グローブトロッターはなんと、ロイヤル・エア・フォースとコラボした新作!

アーカイブからの展示も博物館のようで萌えます。

あたかもオーダーメイドしたかのような奇抜な色の組み合わせを駆使した新作も。

ウィメンズではなんといってもGoatの存在感が高まっています。キャサリン妃もかねてから愛用していましたが、メーガン妃も公務で着用したことで、さらに注目度が上がってます。デザイナーはジェーン・ルイス。主張しすぎない贅沢、がコンセプト。

スウィーツのディスプレイはロイヤルウェディングがテーマになっています。

ハリー王子とメーガン妃の結婚式で供されたエルダーフラワーとレモンのケーキ。

そしてウィリアム王子とキャサリン妃の結婚式で供されたケーキ。それぞれのレプリカ。

たっぷり目の保養をしつつ最新ロンドンの空気を浴びたような満足感。スタッフのみなさま、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3日(日)の「STYLE」刊行記念トークショーでは、銀座の老舗バー、TENDERの上田和男さんが出張バーテンダーをつとめてくださいます。


伝説のギムレットもハードシェイクで作ってくださるとのこと。

 

ジンベースのギムレット。まろやかできりっとした味わい。飲むと酔うよりもむしろ疲れがとれてしゃきっとする感じ。このバーでは「お任せで何か作って」という頼み方はNGだそうです。(このあたりのポリシーは、私の行きつけの「L」さんとは真逆です。バーといってもほんとうにいろいろですね。)

 

では、カクテルに詳しくない方はどうすればよいかというと、たとえばこのような参考書があります。スーツの内ポケットに入るサイズ。まずはベースを基準に選ぶとよいですよ、と上田さんのご助言。

二杯めはカラーで選んでみました。緑が美しいこのカクテルは、スコッチウィスキーベースのキングス・バレイ。1986年の上田さん優勝作品だそうです。ウィスキー(黄色)とブルーキュラソー(青)のミックスにより緑を作る。緑のお酒がないところに緑色を作るにはどうすればよいか?と考え、黄色+青色=緑色、というマジック(!)で生み出したそうです。

そしてこちらは、ウォッカベースの「M-30 レイン」。1988年、上田さんが坂本龍一氏に贈ったカクテル。坂本さんが音楽監督をつとめた映画「ラストエンペラー」の挿入曲44曲のなかで、坂本さんがもっとも好きなのが「レイン」。それをモチーフに創られました。

ご著書にサインをお願いしたら、おおなんと、こんな格調高いサインを入れてくださいました。感激。私が日頃、いかに雑にサインを入れているのか、心から恥じ入り、反省した瞬間でもありました…。

(銀座のあじさい)

3日のトークショー、まだ少しですがお席あるそうです。お申し込みはこちらから。あるいはメールの方が好都合な方は、gahaku1009@gmail.comでも受け付けています。楽しみにお待ちしていますよ~!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「婦人画報」7月号発売です。

シャネルのメティエダールコレクションについての解説を書きました。メティエダールってよく聞くけどいったい何?? 何のためのコレクション?? という疑問にお答えします。機会があったら読んでみてくださいね。

 

 

 

 

 

 

アロマの専門家、平野佐和さんから、「少し早めのバースデープレゼント」として貴重な精油、ローズオットー2013年産をご恵贈いただきました。ありがとうございました!

なんと「5年もの」。香りも熟成するんだ、と初めて知りました。さらに鮮烈で、しかも深みのあるバラの香り。「無意識の層」が覚醒してきます。