キム・カーダシアン、さすがマーケティングの天才ですね。インターネット上のバッシングがなによりもPRになることを経験上わかっている人ならではの戦略。

私が2015年からあんなに書き続けている「文化の盗用」。だれも乗ってこなかったのに(笑)キムのkimonoで一瞬で有名になってしまったわ。キム・カーダシアンのことをこれまで知らなかった人さえ、キムの新製品の下着のことまで知ることになった。お金をかけないでこれだけ短時間に世界的にPRできるなんて、あっぱれ。

この人はいずれちゃんと(?)kimonoという名前を撤回するような気がする。撤回してもしなくても、キムの思うつぼ、キムの勝ちである。

こういうあからさまな戦略に巻き込まれたくなかったので、コメントを求められても同じ土俵でものを言う気はしませんでした。ムキになって抗議すればするほどキムがほくそ笑んでいるのが見えるような気がして。

政府側から正式かつ厳重な抗議を一本、アメリカのしかるべき機関に入れていただいたら、あとはみんなでまったく知らんふりしておくのが、キムみたいな「騒がれてなんぼ」というしたたかなツワモノには一番こたえるのでは。

文化の盗用議論の発端になった、2015年のキモノウェンズデー事件。

Richesse summer issue 2019 発売です。

特集 The Secrets of British Style.

「モードがなぜ、今また『英国』に注目するのか?」というテーマで取材を受けました。

前半はぜひ、誌面でお読みいただけたら幸いです。

英国王室御用達についてもコメントしています。

写真も圧倒的に美しい豪華なRichesse. ぜひお手にとってご覧くださいませ。

Palace Hotel Tokyo. 立地も住所(千代田区丸の内1-1-1)も恵まれた、おそらく都心で最高のホテルのひとつ。Forbes 5 stars を連続して獲得している。打ち合わせや取材、イベントなどではしばしば訪れていますが、宿泊はしたことがなかった。仕事山積で旅行もままならないので、旅行気分でクラブフロアに宿泊してみました。

ウェルカムドリンクからしてこの美しさ。

 

フードプレゼンテーションもため息がでるほど美しい。ティータイム、カクテルタイム、朝食、それぞれにふさわしい食材が、どの瞬間も完璧に並んでいる。つまりスタッフがそれだけこまめに整えているということですね。

インテリアも斬新で垢抜けているのに、落ち着きがあります。このお花の飾り方も絶妙。

 

お部屋に入ると、総支配人の渡辺勝さんより洒落たお茶セットとメッセージカードが。やはり支配人のメッセージカードがあるのとないのとでは、あたたかみが違います。たとえ形式的なものであっても、嬉しいものです。

アメニティは、最新の話題をふりまくバンフォード。さすが。鏡のなかにもテレビが一体化して埋め込んであったりなど、テクノロジー的にも最新。ドライヤーや、リクエストに応じて持ってきてくださったヘアアイロンも最高のブランド。細部に至るまで「最高・最新」が貫かれているのには感動しました。

部屋の質感はなんというか、ことばを超える上質感が余裕で満ち満ちているのです。窓の外にも少しゆとりがある建築がすばらしい。

お天気がいまひとつでしたが、気持ちがのびる眺め。

ターンダウンのあとは、こんなふうにアイマスクのサービスも。

クラブフロアのカクテルタイムは、選び抜かれたお酒がおかれ、スタッフが丁寧に注いで持ってきてくれる。ありがちな「セルフで飲み放題」の乱雑さがかけらもない。このクラブフロアのレベルは、これまで宿泊したホテルのクラブフロアの中でも最高級だと思う。

ドレッシングも工夫を凝らしたオリジナルなものが何種類も。

フードの並べ方にも匠の技が。

チーズを切ってとりわけるためのナイフとフォークも、こんな風に置いてあるとすっきり見えますね。

 

そしてエビアンスパ! ここがまたことばが追いつかないレベル。

サウナには癒しの音楽が流れ、スイスの山の朝から夕暮れの光の推移をイメージした照明が。色がごく自然に多様に変化していくので、何時間でもいられる。もちろんよいアロマの香りが漂い、五感で楽しめる。

今回はトリートメントの予約がとれなかったのですが(人気が高いのも納得)、次回機会があればこのスパのトリートメントを受けてみたい。

5stars を連続で獲得し続けるということは、これだけの企業努力が要るということなのですね。刺激を受けました。私も人に5 starsの感動を与えられるような仕事をしていかねば。完璧以上のホテルでした。

 

25ans 8月号発売です。

特集「日本と英国、美しきロイヤルファミリー」。

「新皇后、雅子さまへの期待」をQ&A方式で語っております。

この後まだページが続きます。続きはぜひ本誌でご覧くださいませ。

共同通信社でいち早く新刊をご紹介いただきました。こちらです。ありがとうございます。

また、いち早くお読みくださいました読者のみなさまから、「ウィンザー公に関するまさかの内容」が驚きだったとメールやコメントをいくつかいただきました。

ウィンザー公に対する、日本と本国での評価がずれすぎているのです。できるだけ広い視野から、考える機会になれば幸いです。


Men’s Precious コラムを更新しました。

フレデリック・マルの作品と装いについて。こちらです

マルとキリアン。まったく違うタイプですが、それぞれに装いと作品に一貫する哲学があります。(キリアンについてはこれから書きます。しばし!)

天赦日にして一粒万倍日の本日、吉川弘文館より『ロイヤルスタイル 英国王室ファッション史』が発売されました。12年間のささやかな集大成です。

出版記念パーティーのような会はしないのかというお問い合せもいただいておりますが(ありがとうございます)、今のところ、その予定はありません。

まだ今年のうちに越えるべきさらに大きな山が2つ、3つ。上は22日の朝日新聞の鷲田先生コラムですが、肝に銘じ、次の仕事に向かいます。

今日は一年のうちでも数少ない貴重な大吉日です。新しい種まきを始めるには最高の日だそうです。2019年も折り返し地点にきました。終盤に笑顔でいられるよう、今一度、気をひきしめてまいりましょう。

そして実は6月26日は「トゥールビヨンの日」でもあります。

パークハイアットでおこなわれたブレゲの発表会より。ひたすら正確さと美しさを究める時計職人、仕事中の姿も凛々しいです。かくありたい。

少しほとぼりが冷めたのでようやく書きます。

トランプ大統領がPrince of Wales と書くべきところ、Princce of Whales とツイッターに書いてしまい、英米両国で大盛り上がりした件。

みんな大好きウィンザー公は、皇太子時代には、「イワシ」Sardine とあだ名で呼ばれていました。Prince of Sardine. クジラ(Whales)の反対の小物という意味で。Wales をWhalesにしてしまうのは、大昔からの定番のおやじギャグなんですよね。

なぜウィンザー公(エドワード8世)がイワシ呼ばわりされていたのか? 明日発売の『ロイヤルスタイル 英国王室ファッション史』で解説していますよ。


本日の日本経済新聞The Style でジョルジオ・アルマーニの記事を書いています。

1975年の起業から先月の東京でのインタビュー&コレクションにいたるまで。アルマーニの足跡を追い続けてきた目での渾身の1pです。本来は1冊の本にしたいくらいのところ、エッセンスをさらに凝縮しました。ご覧いただけたら幸いです。

記者会見では1時間以上、姿勢よく立ったまま、質問に答えてくれた84歳。(若いスタッフは途中から座り始めたのに……)

在り方そのものがエレガントで、仕事ぶりはインスピレーションに満ちています。ほんと、不死身でいてほしい。

パトロンアートプロジェクトの菊池麻衣子さんにお声がけいただき、汐留ミュージアムで開催中のギュスターヴ・モロー展に伺いました。

前代未聞のことだそうですが、行列&整理券の大人気。中に入るまでがたいへんですが、入ってからは人数制限されているのでゆったり見ることができます。

繊細で幻想的なモローの世界は見ごたえありました。ヨカナンの首が空中に現れるサロメの絵はやはり不思議な迫力というか引力があります。衣裳もエキゾティックでゴージャス。ファム・ファタールやギリシア神話をモチーフにした絵のなかには血が流れるものもなかなかに多く、感情をゆさぶられます。それにしてもギリシア神話では「誘拐」が多かったのだな。

本日23日まで。

写真は、麻衣子さんのインスタグラムより。会場内の撮影は不可ですが、彼女はプレスプレビューにて許可を得て撮影していらっしゃいます。