17世紀にイギリスの国王、チャールズ二世が「衣服改革」を宣言してから、現代と同じ「スーツ」が19世紀後半に登場するまでの、イギリス男性服の変遷をたどりながら、スーツの魅力について考えます。『スーツの神話』(文春文庫)のkindle版。

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2 返信
  1. 山下 拓也
    山下 拓也 says:

    『スーツの文化史』拝読しました。用語、そして英国(等)の歴史ほか、と、とても一度に全部は消化しきれていませんが、ものすごく面白かったです。感想お送りします。

    <全体通して>
    1.あるものを使う/選択するとき、「背景をざっくりでも知ってて選ぶ」のと、知らずに使ってる、とでは、まったく意味が異なる、とあらためて再認識させられた。「知らずに生きる」ことは極論すると、戦場を手ぶらで往来する感覚か。
    2.専門プロフェッショナルが調べて、自身の見解/推量を加えて著した本を読むことで、その分野について考える補助線が引かれる。意見を持つ/立場を決める前に、立つための足場ができはじめる。”ネット上に転がる無料(出典不明)の情報” だけではそうならない。

    <特に面白かったお話・抜粋>
    ・ダンディズムとジェントルマンの関係(「ダンディ」「紳士」等の和訳ではとうてい理解しきれない)
    ・「時間をかけて装うが、振り返られる(賞賛される)のは失敗である」
    ・チェスターフィールド伯の「人望獲得術」
    ・視座:ドレスコード破りの基準、マナーは愛より強い、まず軍事から採用、スーツの「連続性」
    ・由来:トラウザーズは恥ずかしいもの、白いシャツ、ラウンジ・スーツ、タキシード、ガーター勲章 ほか

    <ご報告:誤字と思われる箇所>
    P24/259 性絡→性格(衣服改革宣言前夜)
    P62/259 袋状して→袋状にして(前閉じ部分の進化)
    P235/259 は記憶に新しいてあとに続く→は記憶に新しい。そしてあとに続く

    ひとまず、「いつ来るかわからないが、いつか来るチャンス」に「装いで減点されない」ために、あくまでインデックス(検索用のキーワード)を、ほんのすこし手に入れた、と考えています。

    ありがとうございます。

    返信
    • Kaori
      Kaori says:

      山下拓也さま
      丁寧なご感想をお送りいただき、ありがとうございます。とても光栄です。
      20年以上前に書いた本(のkindle化)ですが、今も読まれていることに身が引き締まる思いがします。
      あれからスーツの社会的立ち位置が大きく変わりましたね。

      誤記のことを教えていただき、ありがとうございます。
      担当者に伝え、訂正を依頼いたします。

      お役に立てましたらこの上ない幸せです。こちらこそありがとうございました。

      返信

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