ブルネロ クチネリから新作香水6種のコレクション発表。

時代を超えるクラッシックな香調(シトラス、いちじく、アンバー、レザーなど)を文学的に洗練させ表現したブルネロ クチネリさんらしい高級人文路線のラインナップ、Incanti Poetici (詩歌の魅力)。

各香水のイメージと紐づけられたイタリアロマン主義(&ルネサンス)の詩が香りと響き合って格調高い陶酔に導かれます。

「天上への道」「天頂の息吹」「夜の夢」「穏やかなそよ風」「叙情的な影」「灼熱の風」と名付けられた6種は、それぞれ調香師も違います。ボトルの色のグラデーションも麗しい。

全部試香したあとの、「このなかのどれがいちばん好きか」という答えにその人の意外な一面が見える気もする。人間のさまざまな側面を表現する香りのラインナップでもあります。

香りのコレクションとして発表したのは、人間性のすべての側面を表現するコレクションでもあるからかな?と想像するのも楽しい。

MIZEN×牛首紬の<加賀乃織座>オープニングの翌日には、金沢の「箔座」で金箔の取材させていただきました。実際に職人さんの仕事を試させていただき楽しかった。知らないことばかりで新しい世界がひらけました。(詳細後日記事に)

金箔専用の掃除機まであり、金のゴミは全て再利用するから、金の廃棄物などかけらも出ないの。

おみやげにいただいた金箔美容、金箔を顔に貼ってクリームでなじませるのですが、ピッカピカになりました。金色の菩薩になった気分でした。

全身金を塗られて皮膚呼吸できなくされた「007 ゴールドフィンガー」の美女を連想したりしますが、実際には金は血行を促す効果が高く、化粧品やエステで古くから使われています。


箔座の社長、高岡さん、プレスの砂田さん、中井さん、職人のみなさま、お世話になりありがとうございました。

MIZENの寺西さんにご紹介いただき、取材が実現しました。ありがとうございました。

北陸の冬にしては珍しくぴかーんと快晴が続く金沢でした。

金沢日航ホテルに宿泊させていただきました。施設、ホスピタリティ、食事、すべてにおいてクラシックであたたかいおもてなしの心が感じられた、素晴らしいホテルでした。

石川県白山市に、牛首紬×MIZEN白山店<加賀乃織座>がオープンしました。

工房見学に続き、店舗でのオープニングパーティーでは、遠方からも多くのファンや支援者が駆け付け、白山工房の西山博之さんやMIZEN寺西俊輔さんによるお気持ちのこもったスピーチもあいまって、あたたかい熱気で盛り上がりました。


産地に根付いたプラットフォームが必要、という寺西さんの強い思いと、牛首紬をここまで復活させた西山さんのエネルギーが化学反応を起こし、画期的な工房&店舗になったのではないでしょうか。

関係者のみなさま、本当におめでとうございます。ますますのご発展を応援いたします。

牛首紬の復活のストーリー、後編が北日本新聞「ゼロニイ」に掲載されました。

前編では、途絶えかけていた牛首紬の伝統を、まずは建築業で経済基盤を築いた西山家が資金を注ぎ込み、復興させるまでのストーリーを書きました。

今回公開された後半では、西山博之さんの海外への挑戦、そして諦めかけていた時に訪れた、寺西俊輔さんとの運命的な出会いについて書いています。

お二人の化学反応を見ていて思います。洋服と着物は別々に分けて考える必要はないのだと。

私はファッション業界では長らく「ああ、メンズのひとね」という言い方をされていました。ウィメンズとメンズがまったく異なる世界として扱われていたのです。私は「業界」の人間ではないものの、両者はセットで考えないとファッション史なんて扱えないだろうと思って書いてきました。

洋服も着物も、業界の垣根を超えることで、新しい可能性が見えてくる。

「やってる人間が違う」という見方はそろそろ終わらせたい。西山さんと寺西さんを中心にした輪が広がっていることに希望を感じます。

ウェブ版はこちら

前編はこちら

英語版もつくりました。

SPUR3月号別冊としてフレグランス・ジャーナルがついてきます。まるごと2025年の香水予報。

アンリ・ジャックについてコメントしました。買える買えないは別として、これだけ大量の香水が発売されるなかで一つの基準になっているのはリスペクトすべきところで、そのスタンスの作り方に学びどころが多いブランドです。

WEB版で大反響のあったパリコレ詐欺の記事、23日の朝日新聞朝刊に大きく掲載されました。

今、公式スケジュールも発表されているので、パリコレを謳うブランドが正規かどうかはそちらで確認できます。

後藤記者のねばり強い取材により説得力ある記事になっています。

Nikkei The STYLEに寄稿した「スーツが映す時代の美意識」が全文、ウェブ公開されました。有料会員でなくても全文お読みいただけます。

英語版も作りました。noteに掲載しています。

 

また、長谷川彰良さんがyoutube で彼の人生を変えてしまった本『スーツの神話』について熱く語ってくれています。彼は語りも上手なのでご覧になってみてください。

パリコレ詐欺に関連した話です。

「オートクチュール」という言葉も1945年に登録された法的に保護されている用語です。フランスオートクチュール・プレタポルテ連合会が認めたデザイナーのみがオートクチュールのブランドと名乗ることができます。だから企業やデザイナーが、顧客にあわせた一点物を「オートクチュール」と呼ぶのは、法的にいえばNGなんですね。

日本までフランスの法律のチェックが及ばないだろうとはいえ、念頭においておいたほうが良いと思われます。

日本において、オートクチュールデザイナーと正式に称することができるのは、森英恵さんだけです。 中里唯馬さんも2016年より公式ゲストメンバーとしてオートクチュールウィークでショーをしていらっしゃいますが、まだ正会員ではありません。オートクチュールウィークにショーをするデザイナーにもさらに3ランクあるのです。

正会員(Membre Haute Couture)、海外会員(Membre correspondant)、招待会員(Maison invitée)。正会員と海外会員が正式にオートクチュールの称号を使用できます。

正会員はパリにアトリエを常設するメゾンでなければなりませんが、海外会員はパリ以外を拠点としながらも正会員と同水準の制作基準を満たすと認定されたブランドで、たとえばミラノを拠点とするヴァレンチノやジョルジオ・アルマーニ・プリヴェ、エリー・サーブなどが認定されています。招待会員は、シーズンごとに連盟の審査・推薦を経て、オートクチュール・ウィークの公式日程でコレクションを披露することが許可されたブランドです。複数シーズン招待を受け、かつ所定の要件を満たすと上位会員への正式認定が検討されます。

日本人では、森英恵さんが1977年にアジア人として初めて当時のオートクチュール組合(サンディカ)に海外会員として公式認定され、正式なオートクチュールの称号を使用する資格を得ています。中里唯馬さんは2016年から招待会員として参加し続けています。正式会員昇格を目指し活動する数少ない日本人デザイナーの一人です。

森英恵さんに次ぐ正会員として活躍していただきたいなと願って応援しています。

では誰がこの言葉に責任を持っているのか? 「オートクチュール・モード連盟」(Fédération de la Haute Couture et de la Mode)です。 会長はブリュノ・パヴロスキー、執行会長はパスカル・モラン。

この連盟の起源が、1868年、シャルル・フレデリック・ワース提案で作られた「婦人服仕立て屋、製造業者および仕立て屋組合」。

1945年に原産地名称「オートクチュール」(法的に名称が守られている)が創設、組織は「オートクチュール組合」(Chambre Syndicale de la Haute Couture)になります。

1973年にプレタポルテの組合、メンズウェアの組合も創設2017年に今の名前に改名されたのですが、この連盟の下部組織として、ウィメンズウェア、メンズウェア、オートクチュール、それぞれの組合(サンディカ)があります。

フランスの経済に莫大な利益をもたらす領域なので、名称・品質において厳しい管理がおこなわれています。パリコレもオートクチュールも、安易に使える言葉じゃないのです。

ちなみに、日本語のウィキペディアのこの領域に関する情報は古すぎて使えません。オートクチュール・モード連盟HPの最新情報をご覧になって、確認してください。ファッションウィークの公式スケジュールも公式参加ブランドも、全部ココでわかります。

 

そういうモードの権威だからパリにひれ伏そうと言っているわけではまったくありません。それはそれで一つの歴史ある文化なのでリスペクトしたうえで、 日本は日本で別の新しい視点をもたらせる闘い方がありますよ、 ということをあちこちで書いたり話したりしています。

ただ、思うのは、あまりにもパリモードの構造に無知なまま 権威とされるものにどさくさに紛れて威を借りようとすることほど恥ずかしいことはない ということです。

オートクチュール・モード連盟に公式参加を認定されている日本のデザイナーたちが本当に並みならぬ努力をしていることは、取材を通してひしひしと伝わってくるし、だからこそ彼らを尊敬し、後方で全力応援しています。

パリ・ファッションウィーク®やオートクチュールという言葉の歴史の重みを尊重するからこそ、詐称のずるさが浮かび上がるのです。

全く違うカテゴリーを自ら作り、そのブルーオーシャンで悠々勝ってしまう、そっちにエネルギーを注いだ方がはるかにすがすがしくて、よくない?

横行する「パリコレ詐欺」につき朝日新聞・後藤記者が鋭く追及しています。コメントに協力させていただきました。こちらでお読みいただけます。

「パリコレ出ました」吹聴ブランドも騙されていることを知らないのか、日本人の無知につけこんでいるのか、そのあたり限りなくグレーです。地方新聞が「わが故郷からパリコレ参加」みたいに大々的にとりあげるケースまであり、メディアのあまりの無知っぷりにも愕然とします。

まずは実態を知りましょう。

1月11日(土)大安、J-Lux Salon あらため雅耀会が始動しました。アドバイザーを拝命し、基調講演をさせていただきました。「次世代ラグジュアリーと日本の卓越技能の未来」。

ラグジュアリービジネスの現在 / ウェルビーイングと日本/ 各国で起きている次世代ラグジュアリービジネスの考え方 / 日本の伝統工芸・卓越技能の長所と課題 / 世界各国のラグジュアリー組織は何をしているのか? / ラグジュアリー教育 / 日本がとるべき戦略と目指したい未来

について大きな見取り図としてほぼ90分と質疑30分ほど。

行政に携わる方々、ブランドのデザイナー、伝統工芸に携わる方、経営者、メディア、教育関係者を中心に関心の高い方々が遠方からも集まってくださいまして、未来への手ごたえを感じる幸先のよいスタートになりました。

情熱と関心の高い方々をどんどん巻き込み、大きな渦を生んでいけることを願い、応援しています。

 

On Saturday, January 11th—an auspicious Taian day—the J-Lux Salon, now rebranded as Gayo-kai, officially launched. I was honored to be appointed as an advisor and to deliver the keynote speech on “The Future of Next-Generation Luxury and Japan’s Artisanal Excellence.”

The lecture offered a broad perspective on key themes such as:

  • The current state of the luxury business
  • The relationship between well-being and culture of Japan
  • Emerging concepts of next-generation luxury across different countries
  • Strengths and challenges of Japan’s traditional crafts and exceptional skills
  • How luxury organizations worldwide are evolving
  • Luxury education
  • Strategies Japan should pursue and the future it should envision

I spoke for nearly 90 minutes, followed by a 30-minute Q&A session.

It was a promising start, filled with a sense of momentum for the future, as passionate and engaged participants—including government officials, brand designers, traditional artisans, business leaders, media professionals, and educators—gathered from near and far.

I look forward to seeing this growing wave of enthusiasm and passion expand, drawing more people in and creating a powerful movement.

コラージュ上の左から、Fashion Studies 主宰の篠崎友亮さん、若きスポンサーの菊地耀仁さんです。雅耀会の「耀」はこの上なく光り輝くという意味ですが、菊地さんのお名前の中の一文字でもあります。

 

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全方向から、さらに分解された内部の構造から、歴史上の衣服の詳細を視覚的に明らかにする驚きの西洋近代服飾史。447ページにおよぶ、ずしりと重いオールカラーの写真本は類例がない。長谷川彰良さんの情熱の結晶、『近代服飾史の教科書』。本当におめでとう。

本HPの長い読者の方には記憶があるかもと思われるのですが、まだアパレル企業に務めていた彼から初めて衣装コレクションを見せていただき、これは世界で誰もやってないはずだからGO!と背中を押してしまってから10年。

こんなに素晴らしく結実した成果を見て深く感動しています。10年は実に長く、でもあっという間だ。私も次の10年を視野に入れて着実に行動を積み重ねていこうと気持ちを新たにしました。

重ねて、おめでとう。そしてありがとう。

日経の記事として扱わせていただいた「ザ・リュクスプレナー」の著者、エリザベス・ソラルにインタビューした記事の全文をnote に公開いたしました。3パートに分けています。

In Conversation with the Author of Luxpreneur. Part 1 – The Emerging Future of Luxury | 記事編集 | note

 

In Conversation with the Author of Luxpreneur. Part 2 – Misconceptions About the Luxury Business and |KAORI NAKANO / 中野香織

 

In Conversation with the author of The Luxpreneur. Part III – Unveiling Japan’s Hidden Potential in L|KAORI NAKANO / 中野香織

 

とりわけPart IIIは、日本の企業あるいは起業家に対する助言として伺っています。お役に立てば幸いです。

次回の日経コラムでも引き続き、海外のラグジュアリーセクターで働く方にインタビューした記事を掲載いたします。どうぞお楽しみに。

本日12日付のNIKKEI the STYLEに「スーツに宿る内部の美学」というタイトルで寄稿しました。分解マニア長谷川彰良さんの功績にフィーチャーしつつ、スーツ360年の歴史を2000字余りで一筆書き解説しました。この図は記事の紙面をAI アート化したものです。ぜひ本紙でご覧ください。

11日付の日本経済新聞夕刊連載で、『ザ・リュクスプレナー』の著者、エリザべス・ソラルさんにインタビューした記事を書きました。電子版はこちら

「ラグジュアリーは、哲学である」と言い切り、この分野で起業するための心得と方法をサクサク説き行動でも示すソラルさんには共感し、多くのインスピレーションをいただいた。

アントレプレナーは社会課題解決をめざすが、
リュクスプレナーは人生を変えるほどの体験といった価値を提供する。

あなたの価値は、あなたが叶える願望とあなたがもたらす夢によって決まる。

これからは「見せるラグジュアリー」から「知るラグジュアリー」へ移行する、という予言は彼女だけではなく、スペインのラグジュアリーセクターの方からも聞いた。

人生を格上げするだけでなく文化を格上げするラグジュアリー、 日本に大きなチャンスがあります。

 

記事の英語版はこちらです。

昨日は今年の初出張、日帰りで高知。フレッシャーズのぴんと伸びた姿勢にこちらの気持ちまで洗われる。初心に還り、希望を語り続けようとあらためて決心する。

帰途の空港売店では、激辛からフレッシュまで、柚子胡椒を数種類、購入しました。高知の柚子胡椒はおいしい。やみつきです。

休む間もなく、『アパレル全史 増補改訂版』(仮タイトル、5月刊行予定、あくまで予定)に新しく加える34項目ほどをとりあえず全部提出した。2年以上かかった。

何名かには直接インタビュー、取材できなくても文献と作品読み込み、必要あればお写真の依頼や事実関係の確認、それぞれの項目でぜんぶ一人でやって書ききった感あり、ぐったり疲れたけど心地よい達成感もある。

わかる方にはわかっていただけると思うが、ファッション業界は検閲が厳しい。せっかく原稿を書いて事実関係を確認しようとしたら「そもそも掲載を控えろ」と言ってきたデザイナー(のご遺族)もいらっしゃる。この人がいないと歴史のピースが埋まらないのに。

「並び」(名前が出るのは競合の先か後か)を気にされるブランドも多くて、すべてに配慮していたら倒れそうになる。

そんなこんななので、現代ファッション史を書くのはおそろしく難度が高い。

でも、だからこそ、挑戦してしまう。

インタビューや写真の提供にご協力くださったデザイナーやブランドには、感謝してもしきれない。本当にありがとうございます。

これからチェックや写真をお願いするブランドもある。

どうかどうか、寛大にご協力ください。

ラグジュアリーの研究が楽しい理由のひとつは、 この業界に関わる人々のコミュニケーションの作法である。

ヨーロッパのラグジュアリービジネスに関わる方々の多くは、うっとりするくらいに美しく、情緒に訴える知的な英語を使う。

心の底からあなたとのかかわりを光栄に思っているという言葉の使い方に長けている(本心はどうあれ)。

コミュニケーションがきめ細やかで愛情を感じさせ、また連絡を取りたいと思わせる。そんなコミュニケーションが幸せなので、お付き合いが続く。

ちなみに私は顧客でもなんでもない、一研究者である。

ラグジュアリーマネージメントにおいて必須とされる 「(顧客)エンゲージメント」というのは、まさにこのことなのだ。 あなたのことを深く気にかけている、と相手に感じさせるコミュニケーションの魔法。

その体験が実は世の中にはそれほど多くはないために、価値も高くなる。

日本には別のエンゲージメントの作法もあると思う。プロダクトやサービスを磨くとともに、ここを意識的に鍛えると 必ずよい結果がついてくる。

日本には「控えめ」であることを美徳とする文化があり、海外に倣おうとしてここをはずすと無理が生じることがある。

「予測的な配慮」、つまり相手の気持ちの動きや行動を先読みして察し、それに備える、というのはおそらく日本人(とりわけホスピタリティ業界のプロフェッショナル)が傑出して持つ特技ではないかと推測する。「言葉で言わねばわからない」文化との違いというか。それをあたたかさをもって行うことが、日本的な顧客エンゲージメントにつながるようにも思う。

 

One of the joys of studying luxury is observing the art of communication practiced by those involved in the industry.

Many individuals in the European luxury business communicate in English that is not only intellectually refined but also emotionally evocative—so exquisite it feels almost enchanting.

They excel at conveying a profound sense of honor in engaging with you (sometimes regardless of their true feelings).

Their communication is meticulous, warm, and heartfelt, leaving you with a desire to connect with them again. This attention to detail and genuine tone creates a sense of happiness, fostering enduring relationships.

For the record, I am neither a client nor anyone of importance—just a humble researcher.

The concept of “engagement,” a cornerstone of luxury management, is precisely this: the magical ability to make others feel genuinely cared for.

This kind of experience is rare, which is why it holds such extraordinary value.

Japan, I believe, has its own unique approach to engagement. By consciously honing this skill alongside refining products and services, it is certain to lead to remarkable results.

Japan has a culture that values being “reserved” as a virtue, and disregarding this in an attempt to imitate foreign practices can sometimes lead to unnatural outcomes.

“Anticipatory care”—the ability to intuit and prepare for the emotional movements or actions of others—is likely an exceptional skill possessed by Japanese people, particularly professionals in the hospitality industry. This contrasts with cultures where “things must be explicitly stated to be understood.” Conducting such anticipatory care with warmth, I believe, leads to a uniquely Japanese form of customer engagement.

<ラグジュアリー文脈のなかで日本の卓越を支援する>サロンの第一回のご案内です。

続く災害で大打撃を受けながら何度も立ち上がり、世界で共感の輪を広げている輪島塗がテーマです。ブルネロ クチネリ ジャパンに賛同いただき、表参道店B2アートスペースが会場になります。輪島塗の最高峰の作品に囲まれながら、輪島塗の千舟堂・岡垣祐吾社長のお話を伺います。

もっとも嬉しい支援は「買っていただくこと」という職人さんたちの声を輪島で聞いていたので、会費にはすでに輪島塗のお土産代が含まれております(ランチ代も含まれます)。

岡垣社長とクチネリ ジャパンの宮川ダビデ社長にはどこか似た雰囲気を感じます。守るべきもののために献身する優しい覚悟を感じるところも通じているかなあ。クチネリ ジャパンさんのご厚意で、最後に表参道店のツアーもありますので、輪島塗の世界とブルネロクチネリの哲学をともに体感できるまたとない機会になります。

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Salon Explore #001 会食&トークセッション

輪島塗の物語 災害を乗り越え、共感の輪を未来へつなぐ
ゲスト:岡垣祐吾 千舟堂/岡垣漆器店 代表取締役
聞き手:中野香織 著作家/服飾史家

日程 2025年2月22日(土)12時~16時(11時30分から受付開始)
会場 表参道のレストラン&ブルネロ クチネリ 表参道店B2Fアートスペース

詳細、お申し込みは、こちらからお願いいたします。

「ラグジュアリーの羅針盤」VOl.26がウェブ公開されました。「牛首紬の復活」ストーリー、前編です。 建築業から伝統工芸の復活・継承に携わることになった西山家の奮闘。こちらでお読みいただけます。

建築業から伝統工芸の復活・継承に携わることになった西山家の奮闘。伝統継承のために必ずしも「家」にこだわる必要はないのだという証明にもなっています。

取材に応じてくださった西山博之さん、ありがとうございました。

Here is an English version.