ラルフローレンの展示会。表参道のラルフローレン旗艦店プレスルームにて。

今回、最も感激したのは、チャーチルが大戦中に着た仕事着「サイレンスーツ」にインスパイアされたフォーマルなツナギ。右端です。5.28.13

レディスにも同じものがあって、違いはズボンのタックの方向のみ。メンズはフォワード(内側)にタックが向いており、レディスは外側に向いている。メンズのタック内側向きというのは、ラルフローレンの特徴だそうです。

ストライプのスリーピーススーツの美しさにも目を奪われました。さまざまな角度で交差するストライプ、ため息ものです。5.28.12

上の写真左の、チェスターコートも品格があります。

レディースも。手仕事の迫力が生むエレガンスが圧巻。5.28.7

ファーもありますが、いまいちしょぼっとしている。でも、「ファーのために育てられ殺される動物の毛皮を使ったのではなく、自然に死んだ動物の毛皮を使っていますよ」ということで、あえてこのまま。「エシカル」ないまどきの風潮が背景にあるのですね。なにごとも、表面だけを見るのではなく、背後の文脈を読んで解釈する必要があるということ、ファーひとつとっても実感します。5.28.10

詳しくご案内くださったプレスの内田良和さん、大橋秀平くんと記念写真。ありがとうございました!5.28.9

 

27日(水)は、関西日英協会設立80周年記念昼食講演会にお招きいただき、「ロイヤルスタイル」の講演をしてまいりました。

会場はANAクラウンプラザホテル大阪。ランチを円卓で一緒にいただいてからの講演。同じテーブルには、ロンドン在住○十年という方や、一年に一度必ずロンドンへ行くという方、クラシックカーレースに出ている方、テーラーさんなど、イギリス通な方々ばかり。いったい何をどういう顔で話せばいいのだと冷汗たらーりで食べた心地もしなかったのですが、なんとか無事終えることができました。日英協会

ご参加くださいました関西日英協会のみなさま、スタッフのみなさま、ありがとうございました。5.27

とんぼ帰りの新幹線内でワインを飲みながら「ダウントンアビー」シーズン3に没頭。こういう時間がいちばん幸せかもしれない(^-^;

関西日英協会様のHPにレポートがあります。

気仙沼ニッティング代表の御手洗瑞子さんにゲストとしてご来校いただき、
特別講義をおこなっていただきました。5.25.2
ブータンの首相補佐としての経済支援と、気仙沼で起業しての復興支援。
底流には同じ、真の自立を促すシステムを作ることが本当の意味での支援になる、という揺るぎない哲学が流れています。
最高級のオーダーメイドのセーターを届けることでグローバルなラグジュアリーブランドとしての立ち位置を目指す行動力とリーダーシップ。
ひとりひとりの顧客と心が通う「親戚のような関係」を築き上げる人間力。
日・英の編み図の違いに目をつけ、日本ならではの「ぴたりと体にあうオーダーメイドセーター」を可能にした鋭くて合理的な発想力。
およそ300名の学生とともに、あらためて、深く感銘を受けました。5.25.3

被災地の人びとに対して「なにかせずにはいられない」という心の衝動のままに「着なくなった服を送る」という行為は、ただの自己満足であってきわめて迷惑な行為である、という指摘も痛快。あなたがもう着ないものは、被災地の人だって着たくありません。断捨離に、被災地の方々を巻き込むべからず。

学生生活を有意義に送るためのアドバイスもとことん具体的で、あまりの盲点に笑ってしまうほどでした。さまざまな美しさが立ち現われる万華鏡のようなインスピレーションに満ちた時間を過ごさせていただき、心より感謝します!tamako

明治大学リバティアカデミーで6月17日開催の「シャネル、ディオール、そしてサンローラン」講座は、定員を400名から430名に増やしていただきましたが、おかげさまにて満員御礼となりました。

心より感謝申し上げます。当日、みなさまにお目にかかれますことを楽しみにしています。講座終了後、どうぞお気軽にお声かけくださいませ!

ブルックスブラザーズのレーベル「Red Fleece」パーティー。プレッピーは今年のトレンドですが、まさにそのどまんなか、モダン・プレッピーが「Red Fleece」のテーマ。5.15.5

アメリカからのゲスト、カイル・ジェームズ・パトリックと人気ブロガーのサラ・ヴィッカーズに、ベストドレッサーに選んでいただきました^^;   5.15.6

理由が、ジャッキー・ケネディを彷彿とさせる(@_@)ということで、瀬戸内ジャッキーを目指す身としては冷や汗たらたらながら、まさかの光栄なハプニングでした。
ベストドレッサーの記念品はマグカップとクッキー❤ ありがとうございました。
ちなみに、メンズ部門は、ブルックスのシャツできめた綿谷画伯が受賞しました。5.15.8

大勢の知人にお会いできて、また新しくお知り合いになれた方も多く、楽しい夜でした。5.15.12

GQ編集長、鈴木正文さんとのインスタグラム用フォトコーナーでの記念写真。鈴木編集長は、20年ほど前のNAVI時代からの大恩人です。ハーフパンツスーツ、両腕に時計、の超個性的なスタイルはすっかり「スズキさんスタイル」として有名になってます。

北日本新聞16日付。日展の作品の中から、宇津孝志さんの「雪国春を待つ」を鑑賞し、レビューを書きました。スーツケースをかたどった、ユニークな作品で、さまざまな「読み」方を誘う作品です。

400字では到底書ききれなかったのでここで書いてしまいますが(^-^;、実はベケットの「ゴドーを待ちながら」を思い出したのです。「ゴドーはくるかな」「いつくるのかな」と二人の男が話しながらついにゴドーは現れないままお芝居が終わるというベケットの不条理劇。「ゴドー」は「神」でも「成功」でも「春」でもなんにでも置き換えられるのですけれど、私たちは、何かが来ることを期待し、待っている間に人生を終えてしまうことがある……のかもしれない。それが来たらようやく出発できる、と思ってぐたぐたしているうちに永遠にそこにとどまっているとか。それはそれで、不幸せなことではない。

逆に、いったん「ゴドー」を忘れて、待つ時間そのものを充実させるということもいくらでもできそうです。

新聞記事5月16日日展053

 

レジィーナ・ロマンティコ南青山店2周年おめでとうございます。

記念トークショーにゲストとして招かれ、オーナー&デザイナーの角田元美さんとともに、品格のあるファッション、女性の人生と運の引き寄せ方、をテーマに話してまいりました。5.9.3

具体例として引き合いにだしたのは、イギリスのロイヤルレディーとアメリカのファーストレディー。ビジュアル資料を見ていただきながら、品格が、その人固有の立場と、それを自覚する行動と考え方から生まれる個性のひとつでもあることを話しました。自分の立場をよく考えることなしに表層だけまねているかぎり、品格はついてこないのだと思う。

運の引き寄せ方について、私が知る中でも最強運の持ちぬしの一人、元美さんの話が興味深かった。素直に感じ、行動する(とにかく来た電車に乗る)、そして責任をすべて自分で引き受け、最後の最後は、「ゆだねる」。その結果、引き寄せられることが「起きたこと」であり、それはすべて起きるべくして起きた「良いこと」と考え、楽しむ、と。私は元美さんほど強運でもなく、「成功」しているわけでも全くないのですが、考え方は似ているかもしれません。電車にひょいと乗っちゃったら、とりあえずその選択を最高にすべく努力をするのみ。

お客様の一人の指摘で、元美さんは南青山のお店から表参道の駅まで、ビニール袋をもってゴミ拾いをしているということを知ったのだけれど、実はそういう隠れた地味な行動、陰徳にこそ強運の本当の秘密が潜んでいるのですよね。本人は何気なく、習慣として意識しないでやっていることが、実はほかの人にはできないことだったりする。

日頃無意識にやっている行動が実はすべての結果の原因になっている。意識できることよりもむしろ、無意識にとっている瞬間瞬間の行動や思考習慣のほうが運命を決めているのでしょう。因果はめぐる、必ずいつかどこかで帳尻があう。そのように思って、人が見ていないところでこそ謹み深くあらねばですね。

私自身も多くを考えさせられた楽しい時間となりました。

 

 

土曜日の午後という貴重な時間にご来場くださったお客様、日頃、立ち寄っただけでもあたたかくもてなしてくださるレジィーナのスタッフのみなさま、そして愛情深くエネルギーあふれる素敵な元美さん、ありがとうございました。5.9.1

元美さんはスリットが両足に大胆に入った新作ドレスを着用。私がはいているのは レジィーナ新作のシースルーパンツです。写真ではわかりづらいのですが(それがよいのですが(^-^;)

 

お祝いのお花を贈ったら(青葉台のチャコさん、いつも素晴らしいアレンジをありがとうございます)、

5.9.9さらに素敵な花束をいただいてしまいました(^-^;5.9.4

ますますのご発展を応援し、祈っています。

8日(金)、京都より、風呂敷の宮井株式会社の久保村正高さんと大工原智子さんに中野キャンパスまでご来校いただき、少人数の「国際実践科目」という授業内で、風呂敷講座をおこないました。5.8.9

風呂敷の歴史、柄の由来、包むという文化について、そしていま風呂敷を使う意義に関するレクチャーの後、

5.8.3

慶弔の際の包み方、まむすびの正しい方法、そしてちょっとしたバッグの即席作成法やペットボトル包みなどの実践講座。

意外とふれることすら少なかった風呂敷の奥深さ、楽しさを知って、学生もほんとうに喜んでいました。5.8.11

「どろぼうの風呂敷」こと唐草模様の風呂敷の実際の意味を知って、驚きの声。私は「サライ」取材の折にお話を聞いていたはずなのですが、何度聞いても楽しい話。5.8.2

繊細で、実はとても合理的なテクニックの数々。マジック感覚で覚え、次世代に伝えていけたらいいですね。5.9.10

久保村さま、大工原さま、すばらしいレクチャーをありがとうございました。きめこまかく授業補助をしてくださった資料室の辻さん、福島さんにも、心より感謝申し上げます!

5.8.6

吉川弘文館より発刊された、研谷紀夫編『皇族元勲と明治人のアルバム』。写真師、丸木利陽が写した明治~大正期の皇族およびやんごとなき方々の肖像写真が豊富におさめられています。

丸木写真館は、漱石の「坊ちゃん」(明治39年)に登場するほどの有名写真館。

当時の大礼服、フロックコート事情が鮮明にわかるほか、女性のドレスも西洋の流行にほとんど遅れをとっていなかった(オンタイムで倣っていた)ことがわかります。5.1.2

これはガーター勲章をつけた大正天皇!!

親王は、男子であっても幼少時は女の子のドレスを着せられていたこともわかる。

セピア色ながら鮮明な写真は、19世紀末~20世紀初頭の日本の服事情に関心が高い方にとっては、貴重な資料となるはずです。全力でお勧めします。淡々と紹介されている写真ですが、実は細部に関して語りどころ満載なので、内心興奮続き、あ~話したくてしょうがない(笑)。でもあんまりここで何もかも披露してしまうと本の売れ行きにも差し障るので(^-^;、ぜひ、同好の士とこの本について語りあいたい!

(写真をクリックするとamazonにとびます)