国立競技場でTAE ASHIDA 2023春夏コレクションのショーが開催されました。


贅沢な空間とスポーティーな新作、そして小室哲也の音楽。芸能人ら華やかなゲストも多く、有名人からのたくさんのお花も壮観。随所に立って案内をしてくれる社員の丁寧なおもてなし、コレクションカラーのハンカチーフのギフト、ショー後のシャンパン、すべてのコンテクストを含めたTAE ASHIDA の世界観を楽しませていただきました。競技場でのファッションショーといえば思い出すのが、ワールドカップ決勝前に行われたサンローランの「五大陸から300人のモデル」を集めた伝説のショー。「ボレロ」のフィナーレに合わせてモデルたちが最後に競技場中央でYSLのロゴを作りフィニッシュしました。これだけ壮大な空間があればファッション@競技場でそのくらいの演出は可能かもといろいろ妄想も広がりました。

とにかく大きな刺激を受けました。新しいチャレンジをどんどん続けるデザイナーとチームの姿勢に励まされます。

23日、鎌倉にブリティッシュ・アンティーク・ミュージアム(BAM)がオープン。17日におこなわれたプレオープンのイベント&パーティーにお招きいただきました。

デザインは隈研吾さん。館内では、館長となる土橋正臣さんが長年かけて集めた本物の英国アンティークの展示がご覧いただけます。
一階はミュージアムショップ
二階はジョージアンルーム
三階はシャーロックホームズルーム、
四階はヴィクトリアンルーム

時代ごとのアンティークを設えた部屋に、よくぞ集めたというマニアックなコレクション。とくにホームズの部屋にはファンなら血が騒ぐアイテムが満載です。昆虫のコレクションとか、ちょっとありえないくらいのマニアっぷり。レセプションには駐日英国大使、鎌倉市長も出席、挨拶。土橋さんのとてつもない熱量と意志が夢を実現させ、多くの人を動かしています。まっすぐに信じた道を突き進む姿には、ほんとに刺激を受けます。レセプションにて。左上が土橋さん。右上は靴磨き界のプリンス長谷川裕也さん。左下はBLBG 代表の田窪寿保さんです。テーブルはイギリス×メンズファッションの関係者がご一緒でした。窓から鶴岡八幡宮が見える。そのように設計されています。廊下には絵がぎっしり。レセプションで同席だったスローンレンジャートウキョウの大西慎哉さんが撮影してくださいました。

周辺も美しく楽しいスポットが多々あります。鎌倉観光のルートにぜひ組み込んでみてください。

アクア ディ パロマによる新作「マグノリア インフィニタ」のオンライン発表会。

日本のスタッフのほかに、イタリアからProduct Development & Innovation Director であるパオラ・パガニーニ氏、シンガポールからSenior Marketing Manager APAC  であるクレア・ベルナ氏が参加して詳しいプレゼンテーションがおこなわれました。

マアクア ディ パルマの100年以上にわたる調香の技を活かしたフレグランスは、 「シグネチャーズ オブ ザ サン」コレクションに加わる新作。

イタリアの自然、クラフツマンシップ、洗練されたライフスタイルを象徴するブランドてあると堂々と言い切れる自信が眩しい。イタリアの太陽のように。

開発者の思いを直接、本人の声で聴けたことで、香水の印象がヒューマンな広がりを帯びるようになりました。

今年は白い花の香りがトレンドですね。無限に広がるマグノリア万華鏡は、華やかな気持ちを呼び覚ましてくれます。香りは感覚、ひいては感情、行動を左右します。日本でもようやく香水文化が根付き始めてきたように思います。2008年頃、伊勢丹でバイヤーとともに「香水はどうして日本で広がらないのか」と議論していたころが遠い日になりました。

suzusan 有松店にてsuzusan秋冬展示会。

ショップでは代表の村瀬さんのお姉さまである瀬霜千佳さんが歓迎してくださいました。その後、訪れる工場では、お父さまや弟さんにもお目にかかることになります。ファミリービジネスなのですね。

村瀬さん自身が描いたデザイン画。次のシーズンのテーマは「サークル」だそうです。抽象度の高いこのデザイン画から商品を作っていくスタッフ、すごいな……。

「もう廃れてなくなる」と言われていた有松絞の技術を世界で認めさせ、ラグジュアリーマーケットに食い込んでいく勢いのsuzusan。お宝を見つけるには、足元を深く掘れ。の好例でもありますね。ハウツーをガン無視して自らのキャラクターで淡々と前例なきビジネスを進めていく村瀬さんの「あり方」が一番のカギだとは思います。

 

イギリス大使館にて23日、スコットランドの新しい魅力を紹介するイベント”Scotland is Now”。主催はScottish Development International.香水、スキンケア、木製バッグ、アクセサリーといった、これまでのスコットランドのイメージにはなかった製品が新鮮でした。

ウイスキーの新しい楽しみ方を教えてくれるガラス製品も。Angel’s Share Glass.
Rocioの木のバッグは意外と軽くて、艶感、品格があります。パーティーバッグとしてよさそう。

Horus Stidioの香水も濃密で個性的。当然、ジェンダーフリーで使える今どきの洗練が感じられる高級ライン。調香師ユアン・マッコールはスコットランドにおける香水業界のパイオニア。Ishga の海藻を活かしたスキンケアはすでにフォーシーズンズのスパで採用されているとのこと。スコットランドの変化が垣間伺われる商品展開でした。しばらく訪れていないスコットランドですが、いつまでもタータン、バグパイプ、スコッチエッグのイメージにとどまっているはずもなく。

新しいスコットランドを体験しにいきたくなりますね!

 

1月にBunkamura で開催される「マリー・クワント展」(V&A巡回展)に合わせ、ジェニー・リスターが編集したこちらの本の日本語版も、グラフィック社から発売されます。

展覧会の解説も兼ねるビジュアル豊富な224ページの大型本ですが、これはもうカタログを超えたアカデミックかつジャーナリスティックな永久保存版。人間マリー&家族とビジネスパートナーのみならず、イギリスの社会と文化、アパレル産業、繊維産業、ブランドビジネス、デザイン、広告、写真、モデル、ヘアメイク、化粧品&香水、インテリア、といった側面から多角的に詳細なマリークワント研究がなされた骨太な一冊でした。日本が果たした大きな役割も明かされる。たったいま、監修作業第一弾を終えました(これから校正が待っている)。翻訳もすばらしく読みやすい。初めて知る内部事情の連続で、もろもろの事象を見る解像度が上がります。

それにしてもマリーがデザイナーとして長命だったのは、とにかくとんでもなく堅実によく働いたからというシンプルな事実に尽きるのですね。シャネルも働きものだった。もう一つの共通点は、人の縁を大切にして、互いに全然違う個性を活かしあっているところ。選択の基準、考え方、行動、アテチュード(社会との向き合い方)において、ファッションに関心ないという方にも多大なインスピレーションを与える女性という点でもシャネルと通じる。

ちなみにマリーは引退しましたがまだご存命です。92歳。お会いしたい。

婦人画報9月号発売中です。シャネル展にちなんだ特集記事があります。

シャネルのアイコンバッグとバイアラーシューズについてコメントを寄稿しました。

飽きられないモノの秘密を考えることは、「飽きられない人」について考えることにもつながる。たぶん。

きものやまと秋冬展示会。トップ写真は加賀友禅。

正統派の凛とした絹のお着物から、日本の織物産地とコラボした木綿着物、アバンギャルドな折衷スタイル、デザイナーコラボ、アウトドア着物、ジェンダーフリー着物にいたるまで。上の写真は大島紬。

片貝木綿。

久留米絣。

「なでしこ」のラインはアバンギャルドな折衷型。下にパーカーをあわせるのがユニーク。ファーがついた下駄など、着てみたいもの多数。

こちらも着てみたいと思ったレース製の着物。ドレスのような迫力あり。

スノーピークとのコラボ。アウトドア仕様になっています。

スーツ地を使ったY & Sons のシリーズも相変わらずスタイリッシュです。井上ブラザーズとコラボしたアルパカの着物もありました。

現代にふさわしい多様な着物のあり方を見せていただきました。こうでなければならないという偏見から自由になりさえすれば、着物は無限の可能性を秘めていますね。

 

 

 

 

フォションホテル京都の「プレステージスイート」が、一日一室限定でコラボルームとして登場します。

フォションピンクがあふれ、HOSOOの西陣織テキスタイルがきらめく空間に、CARONフレグランスの限定デコレーションと、3種のテスターが用意されています。滞在中、テスターの香水は自由に使えます! バスアメニティもフォションで徹底されています。石鹸スタンドに注目。

さらにフォションロゼシャンパーニュとマカロン、加えてCARON からのおみやげが3種もつくというステイプランです。

スイート以外の通常のお部屋でも、コラボアフタヌーンティーセットをお部屋でいただける宿泊プランがあります。

8月1日から8月31日まで。

コラボ期間以外であっても、フォションホテル京都に宿泊するゲストには「グルメバー」がつきます。

部屋の中のシャンパンピンクのクロゼットの中に入っているフォションのスイーツ、すべてお持ち帰り可能とのこと。なんと太っ腹な。

スイーツブティックも華やかで、甘い香りが漂っています。

パリから直輸入されたスイーツやここでしか手に入らない限定品も。

フォションホテル京都はウェルス・マネージメントグループが投資、開発、運営をおこなっています。

ミヤビ・ブランドコミュニケーションズの田中雅之さん(中央)にご案内いただきました。ホテル・ウェルスマネージメントの栢加奈子さんにもお世話になりました。

フィンランド式カプセルホテルから禅コンセプトの隠れ家ホテル、パリの粋を集めたホテルにいたるまで。崩れ落ちそうなレトロ菓子店から洗練を極めたアフタヌーンティーまで。ラグジュアリーの多様なありかたの最前線を体験できた、実りの多い京都滞在になりました。お世話になりましたみなさま、ありがとうございました。

かねてからお伝えしていましたが、今秋、マリー・クワントが襲来します。

まず映画です。『マリー・クワント スウィンギング・ロンドンの伝説』。11月26日よりBunkamura ル・シネマほかで全国公開されます。

同時に、Bunkamura ザ・ミュージアムで、11月26日~2023年1月29日、『マリー・クワント展』が開催されます。V&A発の世界巡回展です。朝日新聞社主催。

さらに同じ時期に、V&Aから出ている『Mary Quant』の翻訳がグラフィック社から出版されます。

 

私は映画ではパンフレットに寄稿し、展覧会では展示物テキストの監修、翻訳本でも監修をおこないます。実りの秋に向けて佳境に入っているというところです。

周囲の大反対を押し切ってマリー・クワントを卒論で書いたのは40年ほど前。何の損得計算もしなかった(できなかった)ゆえに、その後、重要な場面で干されたり梯子を外されたりというエライ目にも遭いましたが、いろいろあって、こうしてどっぷりと日本でのクワント祭りに関われるのも何かのご縁というものですね。ほんとに何が起きるかわかりません。調子に乗らず、自暴自棄にならず、できることに淡々と取り組むのみです。あとどうなるかを決めるのは天の仕事。