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できるかな? その2

「ニューヨークタイムズ」がツイッターでやっている「ファッションIQテスト」、以前にもご紹介したが、またオタク魂をくすぐる問題がぞろぞろ出ているので、最近の問題のなかから、ご紹介。 A. 最初に防水ウールを発明したのは、次 […]

サナギ哲学から脱出せよ

澁澤『快楽主義』のつづき。幸福は快楽とはまったく無関係である、と幸福の偶像破壊をしておいて、第二章では、快楽を阻むけちくさい思想をこっぱみじんにうちくだいていくのだが、なかでも痛快なのが、ソクラテスの「無知の知」を一蹴し […]

A Happy New Year 2011

あけましておめでとうございます。 新しい年が、みなさまにとって良い年になりますよう。 ◇ヴィレッジバンガードで予期せず出会った澁澤龍彦『快楽主義の哲学』(文春文庫)。ダンディズム、反効率のロマン主義、反トレンドの個人主義 […]

「アレな人」

三島由紀夫『夏子の冒険』(角川文庫)。三島作品で読んでいなかったのがまだあった!と発見して即購入@ヴィレッジバンガード。ここには「アレな人」(ヴィレッジバンガードのビニール包装に書いてあるママ)が多いというだけあって、と […]

モードなボクサー

ドルチェ&ガッバーナがイタリアのボクシングチーム、「ドルチェ&ガッバーナ ミラノ・サンダー」15人のユニフォーム(というのか、サテンのボクサーショーツとガウン)をデザインしたことにちなみ、スポーツとファッションブランドの […]

ゆで蛙になるか、黄金期のヒーローになるか

14日火曜日に参加した、宮内淑子さんオーガナイズによる第124回次世代産業ナビゲーターズフォーラム。講師は(株)日本総合研究所 副理事長の高橋進さんで、テーマは「2011年内外経済の展望」。 内容がぎっしり、みっちり詰ま […]

「鴨長明の呪い」

湯山玲子『四十路越え!』(ワニブックス)。あまりの衝撃に、2日の間で3度読み返してしまった本。湯山さんのエネルギーにあやかるべく、味の素に「グリナ」を注文し、ヒグチに「スーパーグビル」を買いに行く。「ヘビの生血と生キモを […]

「痴情のもつれがフランスの歴史を大きくねじ曲げる」

鹿島茂『「ワル姫さま」の系譜学 フランス王室を彩った女たち」(講談社)。445ページの大著。フランス史を動かしていたのは、宮廷に出入りする艶女と、その女たちをめぐる男たちの下世話な欲望だった!という週刊新潮風視点(?)で […]

地獄か、砂漠か。

中村うさぎ+マツコ・デラックス『うさぎとマツコの往復書簡』(毎日新聞社)。 「幸せを感じるかどうかは、自分の心次第」みたいな最近のゆる~い自己欺瞞ブームにきびしい冷や水を浴びせる。自分のエゴとぎりぎりに向き合って闘ってい […]

ジャパンブルーは、黒潮の色。

大学のファッション文化史の授業に、ISSEY MIYAKE クリエイティブディレクターの藤原大さんをお招きする。日本発のクリエイションについて、ISSEY MIYAKEのワールドワイドなお仕事の具体例を通じてお話いただく […]

「マカロニ」を生んだ「チチスベイ」と「カストラート」

岡田温司「グランドツアー 18世紀イタリアへの旅」(岩波新書)。グランドツアーに関するイギリス側の事情は読んだことがあったが、この本ではおもにイタリアの話が紹介される。実際に貴族の子弟が訪れた、18世紀当時のイタリアの事 […]

「前きらめきを慎む」

小笠原敬承斎先生『誰も教えてくれない男の礼儀作法』(光文社新書)。小笠原流礼法の解説。第一章の「男のこころ」は、武士道における心のあり方を説いているが、ジェントルマン道にも通じる点があり、興味深く読み込む。男性向けとされ […]

古典から出発、実験を経て総合へ

昨日訪れた、ドガ展@横浜美術館。「サライ」読者のみなさまとともに、学芸員のレクチャーを20分ほど聴いたあとでの鑑賞。 第1章「古典主義からの出発」、第2章「実験と革新の時代」、そして第3章「総合とさらなる展開」という三部 […]

「今ここを生きる人間の似姿のオブジェ」

ガーデンプレイスついでに、東京都写真美術館に立ち寄る。2階で「ラヴズ・ボディ 生と性をめぐる表現」展、3階で「二十世紀肖像」展。 前者の方はメディアでもとりあげられていて、期待が大きかったものの、点数が思ったよりも少ない […]

保守と大胆のキュートな調和

「ミス・アシダ」2011 S/S コレクション@恵比寿ガーデンホール。 エッジイな洗練とかわいらしさ、正統派エレガンスと茶目っ気のあるハズシ、保守的風味と艶っぽい大胆が、選び抜かれた素材と高度なテクニックによってなんの矛 […]

「死なないまじない」

堀井憲一郎『江戸の気分』(講談社現代新書)読み終える。落語を通して、江戸のリアルな気分のなかにひたって、江戸の庶民になった感覚を想像してみよう、という趣旨の本。 肩肘はった分析を試みる評論家の態度じゃないのが、いい。ゆる […]

「限界を乗り越え、美を刷新する力」

◇「大人のロック!」特別編集「永遠のクイーン」(日経BPムック)発売です。来年度のカレンダー付き。フレディ・マーキュリーのファッションについて語っております。機会がありましたら、ご笑覧ください。 ◇ゼミ生とともに、「きら […]

ナチュラルなNYの妖艶なヴァンプ

オーガニック・フレグランスの最先端をいくパルファン・オノレ・デ・プレから新しいライン、"WE LOVE NY"コレクションが登場。 <マグノリア・ベーカリーでの朝のコーヒー>風の紙カップに入った、いま […]

普遍性のある優雅

「ジュン アシダ」2011 S/S  コレクション@グランドハイアット東京 ボールルーム。 永遠のエレガンスの模範だなあ、とあらためて感動。流行を超えてコンサバティブだけどモダンエッジが効いていて、国境・時代を超えて万人 […]

「困った 内容がない」

「北原照久の超驚愕現代アート展」@六本木ヒルズ森アーツセンターギャラリー。 精巧でキッチュな、おどろおどろしくて驚きあきれる現代アートの世界。山下信一のフェティッシュなフィギュア、荒木博志のロボット型巨大オーディオ、逆柱 […]

「絵は、もうひとつの現実」

講義終了後、シャガール展@東京藝術大学大学美術館。終了間近だからか、雨なのにたいへんな混雑。入場制限にひっかかり、およそ20分待ちでようやく入場できる。 強い色彩で描かれた、幻想的というか白日夢のようなシャガールワールド […]

「貧者の富者に対する思いやり」

◇何ヶ月か前に、まったく別々に予約注文していた「マッドメン」シーズン3のボックス、「ゴシップガール」シーズン2のボックス1、「ビートルズアンソロジー」のボックスがほぼ同時に届く。そんな。どれを先に見るべきか。 ◇とはいえ […]

「パリコレ」の日本人カメラマン

パリコレの会場外でエディターやモデルの「私服」を撮影する日本人カメラマンが増加しているという記事、「ニューヨーク・タイムズ」10月4日付。byエリック・ウィルソン。 大勢の日本人カメラマンが、デザイナーや作品を撮ることを […]

「高い身分に伴う義務」の発音は

◇ピンクリボン月間がスタートということで、都内でも東京タワーはじめいくつかの高層建築がピンクに染まる。 そのなかのひとつ、ペニンシュラホテルで開催のチャリティパーティーにちょこっと参加させていただく。ドレスコードは「ファ […]

カルダン、88歳での復活

2011年春夏のパリ・ファッションウィークにおいて、ピエール・カルダンが10年ぶりにコレクションを発表したというニュース。カルダンは88歳である。 60年代にスペース・エイジのコレクションで時代を方向づけ、形作った、すで […]

ハッピーではなく、ドラマティックに

◇中国との関係の緊張の高まりが報じられる日々だが、タイミングいいのか悪いのか(たぶん、悪いのだろう)、『着るものがない!』の中国語版が完成したということで、送られてくる。 中国にも読者がいてくださるのは、とても励みになる […]

香水が、少子化防止の役割を果たす?

日本フレグランス協会が、10月1日を「香水の日」と定め、日本初の「日本フレグランス大賞」を発表するそうです。 ノミネート商品は74品目。HP上での一般投票の部もあります。香水好きな方、お好きなフレグランスがあれば、投票い […]

ビニール傘の「音色」

品川よしもとプリンスシアターにて、よしもと若手~中堅(?)の芸人さんたちの寄席公演。 ほとんど「はんにゃ」目当てであったが(笑)、アジアン、品川庄司、中山功太、ロバート、はりけ~んず、それぞれ個性が際立っていて、腹筋が痛 […]

ノコギリザメは、なにを思う

品川のエプソン水族館。「TSUNAMI」の記憶が生々しいので、この水槽トンネルが地震で決壊したら……とついつい想像してしまう。 トンネルの真上には、ノコギリザメがはりついていた。コワい「顔」(?)がそこはかとなくユーモラ […]

和美人は、引き込む

昨日の試写後、日比谷線ついでに出光美術館に寄り、「日本美術のヴィーナス―浮世絵と近代美人画」展を観たときのメモ。 江戸時代の浮世絵から昭和初期の美人画まで、「和美人」を堪能。美人はS字曲線で描かれる。美人はすっと筋が通っ […]

その人自身と溶け合う眼鏡

「サライ」記事のための取材で、白山眼鏡店WALLS@神宮前。あえて経年変化を演出した個性的な店舗に、他の眼鏡店では出会えないオリジナルなメガネフレームが、スタイリッシュに並ぶ。 代表取締役の白山將視さんに、お話をうかがう […]

「オレにとって大切なものは、金と快楽とおまえだ」

「ゴシップガール」シーズン1・ボックス1の残りのディスクを、プールサイドで全て見終える。太陽光の下、退廃的で夜っぽい画面を追うのもなかなか妙な体験だった(傍目にはかなりブキミであったかも)。 第5話あたりから人間関係や家 […]

空前絶後

「オルセー美術館展2010<ポスト印象派>」@国立新美術館。 のほほんとして出かけて行ったら、入場までになんと60分待ちの大混雑。ようやく入場できてからも人垣でほとんど絵と向き合えない。会期があと1週間しかない「空前絶後 […]

プラクティカル・エレガンス

外に1分出ているだけで汗がふきだす猛暑。だからといって、スリーブレスの服を着ていくと、いったんオフィスの冷房にさらされただけで、肩あたりが冷え冷えする。でも暑苦しいジャケットなんて、さらに考えたくない。 そういうシチュエ […]

曲線美の時代がやってくる

この秋冬は、女性の曲線美がモードなトレンドになる気配である。 その背景を、セレブ事情の変化と、英国政府筋の話と、アメリカの百貨店のプラスサイズ投入と、それに便乗するデザイナー及び下着メーカーの傾向と、過去の曲線美との違い […]

美の、魔界

4日付朝日新聞夕刊「彩・美・風」欄、市川亀治郎さん「異界を住処とするもの」、呪縛力の強い文章に目が釘付けになる。以下その一部をメモ。 「美も醜悪さも、こちらの度肝を抜くくらいのインパクトで迫り来る、それでなくてはならない […]

名古屋も、アツかった。

名古屋にて世界コスプレサミットの視察。今や外務省も支援するイベントである。午後のパレードは、仁王門通⇒東仁王門通⇒新天地通⇒大須観音通の一時間強。 37度ぐらいありそうな猛暑の昼下がり、コスプレイヤー+プレス+カメラ小僧 […]

闘牛は文化的遺産か、動物虐待か

カタロニアの議会が闘牛を禁止する、という記事。「ガーディアン」28日付。 2011年末をもって、バルセロナからカタロニアの北東部にかけて、闘牛が見られなくなる。闘牛は動物虐待、という時代の勢いが、ついにここまできたのか、 […]

英国男子もイタリアの服を着る

イングランドのサッカーチーム「チェルシー」が、選手の公式スーツと「私服」のデザインを、イタリアの「ドルチェ&ガッバーナ」に依頼したというニュース。「インデペンデント」28日付。服装だけではなく、スタジアム内のスペースも改 […]

女王も「リサイクル」ドレス

エリザベス女王もドレスを「リサイクル」、との報道。英テレグラフ7月6日付。 昨年秋、トリニダード・ドバゴで着用した白いドレス(同国の象徴の鳥の装飾がつけられていた)を、鳥の飾りをとり、スワロフスキーをたっぷりとあしらうこ […]

「夢はかなわなくても、人は不幸になるとは限らない」

林真理子『グラビアの夜』(集英社文庫)読み終える。「一流ではない」仕事現場で、それなりにあがいたり、日々をしのいだりしているスタッフたちのそれぞれの物語が、生々しいリアリティで描かれる。大きな山場があるわけでもなく、感情 […]

「絶望と、悲劇なしに向いあえ」

表面上は華やかで幸福そうな人々ばかりに見えるモード界であるが、その中で働く人々の心の闇を考えざるをえない事件もときどき起きる。 メンズのミラノコレクション真っ最中の18日に、「バーバリー・プローサムの顔」として活躍してき […]

新しい世界に導いてくれるのは、「ご縁」

◇「ワイン王国」7月号、巻頭アペリティフで、エッセイを書いています。ペリエ・ジュエの会でのご縁つながり。ワインの話を活字で書くのはほとんどはじめてのことで、肩に力が入りすぎて(?)「このドシロウトは!」とあきれるようなハ […]

どこでなにがつながるか

◇本はいったん世に出たら「読者のもの」である。どこでだれがどのように読むのか、作者はコントロールすることなどできない。ときどき、思わぬところで意外な読み方をされていることを知り、驚くこともある。 たとえば昨日、中学校の同 […]

チャブ台の語源が

こどもの日ということで、次男のリクエストにこたえ、横浜・桜木町。 新しい施設もオープンしていて、かなり混雑している。遊園地のお決まりコースをひととおりまわった後、横浜みなと博物館と帆船日本丸の探訪。いつも外から見るだけだ […]

「エロカジ」を中国語にすると

中国のファッション誌、「端麗」で三か月集中連載を始める。私が日本語で書いたエッセイを、先方が中国語訳して、ふさわしい写真を選んでレイアウトしてくれるのだが、あまりの的確な仕事ぶりにささやかに驚いた。コレクションフォトを3 […]

「本当に<腹が減った>という思いをしたことはあるか」

先週、11日(木)に宮内淑子さん主催の「21世紀ナヴィゲーターズ・コミッティー」に参加したときのメモ。このコミッティーはなんと17年目になるという。私はほんの数回参加させていただいた程度だが、さまざまなフィールドの方々が […]

アレクサンダー・マックイーンの訃報

英デザイナー、アレクサンダー・マックイーンの訃報にショックを受ける。11日朝10時に、グリーンストリートのフラットで首を吊った姿で発見されたとのこと。母の葬式の前日だった。まだ40歳だ。 3月のパリコレの準備も進んでいた […]

「花の香りじゃなくて、女の香りがほしいの」(by シャネル)

◇「クロワッサン」の仕事でビューティージャーナリストの倉田真由美さんと対談する@白金のスタジオ。最近注目のブースターコスメがテーマ。 メーカー側としては、手持ちのスキンケアに「プラス一品」買い足させるためのニッチな分野、 […]

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「人生は、息をのんだ瞬間の数で計られる」

次世代産業ナビゲーターズのメンバーのひとり、服部崇さんから『APECの素顔』(幻冬舎ルネッサンス)をお送りいただき、さっそく読む。服部さんは経済産業省の、いわゆる「官僚」さんなのだが、巷の官僚のイメージ(実像を知らないで […]

服は、人工臓器

◇「フラウ」12月号発売です。連載「ドルチェを待ちながら」で、近頃浮上してきたサステナブルなキャビアについて書いています。機会がありましたら、ご笑覧ください。 ◇たいへん遅ればせながら、片瀬平太『王様の仕立て屋』(集英社 […]

放射能を持った文章

開高健さんの『一言半句の戦場』(集英社)読み終える。単行本未収録の開高コラムや対談などを編集した587ページのぶあつい本。半年以上前からずっと枕元に置いて、眠る前にちょっとずつ読んでいた。お宝写真もちりばめられている。船 […]

四分の四の人生でも

◇東理夫さんの『グラスの縁から』(ゴマブックス)読み終える。いつも持ち歩いて少しずつ読み進め、一か月ぐらいかかってゴール。時間をかけたのは、「この本の世界から離れるのがいやだ」ということもあった。シブくて、ジャジーで、ピ […]

忘却と時の試練

外山滋比古さんの『思考の整理学』(ちくま文庫)読み終える。20代のときに読んでいたはずなのだが、きれいに忘れている。というか、たぶん20代のときにはピンときていなかったことが、今であればこそしみじみ納得できるのだろうなあ […]

別人です

わざわざお断りするほどのことではないのかもしれないですが、ときどき、別の業界で活躍なさっている同姓同名の方と同一人物だと思いこんでいらっしゃる方に遭遇するので、混同された方に対しても申し訳ないことと思い、「別人です」と、 […]

ラグジュアリー展

京都国立近代美術館で「ラグジュアリー<ファッションの欲望>」展を観る。 世界一のコレクションをもつKCI(京都服飾文化研究財団)が、王道を行く展示を、それこそ贅沢に見せてくれました。ラグジュアリーに関する連載をもつ身とし […]