ENGLISH JOURNAL 11月号。

特別企画「ファッションの英語」を執筆しました。最新のトレンドワード、定番の語源、注意すべき和製英語、あやふやな形容詞の使い分け、アメリカ語とイギリス語の違い……。日英米の対照表もつけました。

くどいけど、ボーダーに横縞の意味はありません。「なんとなく」でOKになってしまうファッション英語だからこそ、今一度ご確認いただければ幸いです。

本日発売です。

 (click to amazon)

JALの機内誌SKYWARDにて不定期ホテル連載始まりました。

 

JALにご搭乗になられる機会がありましたら、ご覧いただけましたら幸いです。


#BeyondYourExpectations

朝日カルチャーセンター新宿「英国王室の伝統と先進性」には多くの方にご参加いただき、心より感謝申し上げます。

思いがけず、各界のプロフェッショナルな方々、第一人者の方々にもご参加くださっており、驚きとともにたいへん感激いたしました。

全員のお名前をうかがうこともできなかったのですが、お帽子とブローチのロイヤルファッションで装った素敵な方、終始笑顔でうなづいて聴いてくださった方々はじめ、熱心なゲストの皆様と濃い時間を過ごすことができました。

 

香水のエキスパート、地引由美さんからはすてきなお花をいただきました。とても嬉しいです♡

 

終了後の打ち上げ。地引さん、そしてやはりご多用のなかご参加くださった、「イデ・オム」の社長、西村京実さんとともに、パークハイアットで「お茶」をご一緒しました。


(美しくて行動力もあるお二人。左から西村さん、地引さん。夕陽を浴びてますますきれい。)

「お茶」のはずなのですがなぜかワイングラスになっておりますね。笑


パークハイアット41階からの崇高なほどの夕陽の眺め。今日がんばったご褒美をいただいたような思い。

 


とても絵になっていたカップルの背中。

 

講座をアレンジしてくださったスタッフ、ご参加のみなさま、書籍をお買い上げくださったみなさま、失敗談を笑い飛ばしてくれる大人の友人や家族、多くの方々のサポートに心より感謝します。

Esquire Big Black Book 発売です。

大西清太コレクションによるジェームズ・ディーンの写真の数々が紹介されています。

ジェームズ・ディーンについて書きました。

「ダンディアイコン:使用禁止アイテムをクールな定番に変えた、永遠の若者」

 

 

ぜひ本誌でご覧くださいませ。

日本橋三越本店イベントへお運びくださいましたみなさま、ありがとうございました。

グローバルに通用するドレスコードの基礎知識のレクチャーのあと、社員モデルとともに、ビジネスシーンからレセプションシーンへの3分間変身をデモンストレーションさせていただきました。

どや感なポーズの写真で恐縮ですが、ご紹介したいのは服のほう、ということでご寛恕ください。

この日のスーツはアクリスです。上着をとると、半そでのレセプションOKなウェアになります。スカートの後ろスリットの深さもファスナーで調節できます。仕事中はスリット浅め、パーティーではやや大胆に、というアレンジも可能。


こちらのバッグはデルヴォー。ビジネスにもパーティーにも持っていける大きさで、絶妙です。これ以上、大きなバッグは、どんなビッグブランドであろうと控えたほうが。そもそも、ブランド(ロゴ)が目立つバッグはフォーマルシーンでは、NGとされています。デルヴォーはブランドが目立たないのでその点でもよいですね。

 

 

 

 

この日、お話しましたドレスコードは、「ドレスコードの教科書(洋装・和装)」に図表、写真とともに整理、紹介しています。

veritaironica.store.jp よりお求めいただければ幸いに存じます。配送手数料が200円かかり恐縮なのですが、ご注文を頂いた即日、または翌日に配、送しています。

日本経済新聞9月6日付「SDGs / CSR Frontier  ラグジュアリーブランドの社会貢献」のページでコメントしました。

コレクションシーズンで、各ブランドの来年の春夏シーズン新作のショーの模様が続々送られてきますが、もうなんというか、3か月前発表のクルーズコレクション、現在流通するプレフォールコレクション(9か月前発表)が混在して消化しきれず、イナフすぎて、「新作」は当分、要らないのではないかというのが今現在の正直な気持ちです。私ですら。

13日付の読売新聞夕刊モード欄。メインはピーター・リンドバーグの追悼記事でした。

私もコメントさせていただきました。

30年経とうと古くならない美しさを写し取った彼の功績は偉大です。

読売新聞連載「スタイルアイコン」が、おかげさまで10月に100回目を迎えます。

 

 

100回記念は、グローバルに通用するビジネススタイルを知悉する方々との鼎談になりました。読売新聞東京本社にて撮影と鼎談がおこなわれました。

左から内永ゆか子さん、中野、デザイナーの芦田多恵さんです。

(司会は読売新聞の野倉早奈恵さん、記録は谷本陽子さん。おふたりには連載当初からずっとお世話になっています。間に野倉さんの産休もはさんだりして、とても長いお付き合いになっています)

 

 

予定時間を大幅に延長してなお終了せず。内永さんの強烈におもしろいエピソードの数々に笑い転げつつ、学びも多い、楽しい鼎談になりました。まだまだ聞き足りない。読売新聞のみなさまにも本当にお世話になりました。ありがとうございました。

 

 

10月25日(金)夕刊モード欄に掲載される予定です。ロールモデルがいないと嘆く日本の女性にも勇気を与えてくれる話になるように思います。どうぞお楽しみに。

この日の服はアクリスです。パリで発表された2019春夏コレクションのジャケットとスカートです。アクリスの本拠地であるスイスの街・サンガレンを代表するテキスタイル「サンガレンエンブロイダリー」が使われています。エンブロイダリーのモチーフは、ルーマニアを代表するアーチスト、ジェタ・ブラテスク(1926-2018)の作品”Marker”からインスパイアされたもの。上着の袖とフロントにはジップが施されており、閉じるときちんとした印象ですが、開くとスポーティーな印象に変わります。とてもよく考えられた美しいデザインです。

 

それにしても、2012年から一回一回心を込めて積み重ねて100回。ひとえに、読者のみなさまと、サポートしてくださる読売新聞社のおかげです。ありがとうございました。

北日本新聞別冊「まんまる」10月号が発行されました。

第96回です。

 

さらに。『ロイヤルスタイル 英国王室ファッション史』のレビューが掲載されました。ありがとうございます。

 

100回まであと4回のカウントダウン。100回もまたひとつの通過点にしかすぎないのかもしれないですが、ささやかでも大きな通過点。守りに入らず、加速していきます。

 

とかいいつつ、ほっと一息。

銀座のアクリスに立ち寄った帰りに、和光のメロンパフェ。あまりにも有名なパフェですが、初体験です。底の方まで刻みメロンがぎっしり入って、メロンの世界観が統一されていたのに感動しました。甘いもの苦手を公言しておりますが、これはフルーツを楽しむというイメージで、別格に美味しかったー。ぶどうパフェも期間限定で人気の様子。期間内に行けるかな。次の仕事が終わってからのごほうびにすることにして、がんばろっと。

 

 

尾州の毛織物の老舗、中外国島が満を持して展開するChugai Kunishima 1850 、新コレクションのお披露目会が、中外国島コンセプト・テイラーにて開かれました。

新しい製品の特性やコレクションボックスについてのマニアックな解説をする宮本雄三課長。彼が生地や糸をチェックするときの真剣さは度はずれています。

 


従来の生地サンプルの不便な点を解消し、「色鉛筆」のように箱を開けたらときめく生地見本。ふつうの生地が小型になっていると考えてください。広げると、前身ごろにあてて似合うかどうかチェックしやすい。

「スーツをめぐる誤解と真実」をテーマに、40分ほど話をさせていただきました。

個性的なゲストの方々がお運びくださいました。立ち見が出るほどの大盛況で盛り上がりました! ありがとうございました。上の写真の方は、VAN世代の方で、なんと「番」ハッピをお召しに。巾着も手作り、とにかく素敵で楽しいコーディネートでした。

宮本課長、ラジオパーソナリティのRieさん、そしてこれからご一緒に究極の理想を実現する日本製スーツを作っていくアルデックスのみなさん。

 

 

Chugai Kunishima 1850 ようやく幸先のよいスタートを切ることができました。さらに世界へ向かって、第二章へ。

 

8月31日付の日本経済新聞夕刊「モードは語る」です。

連載通算30回目です。みなさまのおかげです。ありがとうございます。

9月2日は「靴の日」だそうです。靴の日にちなみ、KNBラジオ「でるラジ」に電話でちょこっと出演します。ヒールの歴史や現在について話します。

13:15過ぎ~。富山のみなさん、万一、ラジオのお近くにいらしたら聴いてくださいね。

 

 

さて。夏返上でまとめあげた共著『フォーマルウエアの教科書(洋装・和装)』(日本フォーマルウエア文化普及協会)がようやく形になりました。オフィシャルな出版まであとしばらくお待ちくださいませ。

365日フォーマルウエアを着るお方が帯を飾ってくださっていますよ。

?「新皇后 雅子さまへの期待」、25ans ウェブサイトに転載されました。こちらです。

? フォーマルウエアのテキストブックが着々と進行しています。

洋装、和装をトータルに含め、写真も全て撮りおろしております。

9月中旬発売予定です。

スタッフの皆様、猛暑のなかの撮影おつかれさまでした!

 

?フォーマルの教科書の発売と偶然、前後するのですが、9月21日(土)14:00~14:30、日本橋三越本店本館3階にて、「三越のドレスコード」をテーマにトークショウをいたします。詳細は後日。Save The Date.

 

 

ボリス・ジョンソンが英首相になって、大方の新聞はジェットコースターのようにイギリスが落下する未来しか描いていないようです。

秀逸だったのは、Hey Dude! Don’t make it bad. というタイトルをつけた大衆紙、The Sun。 (解説するのはダサイですが、Hey Judeの歌詞をもじったものですね)

BJは政治的に危険な存在かもしれないですが、ファッションを含めけっこう愛嬌もあります。笑いどころ、つっこみどころが満載。

「ガーディアン」では、胸元にわざわざ「prime minister」と書かれたジャケットを着てスコットランド訪問するBJを茶化していました。  こちら

この方の乱雑な外見は、イギリス上流階級の伝統にあるものなのですね。Choreographed British Scruffiness と表現していたFTの記事がありましたが(振付ずみの英国的ボサボサ、というニュアンス)。銀行にお金を借りに行く必要がない、就職の面接をする必要がない、という特権を誇るボサボサぶりですね。ツイードにひじあてをして、ぼろぼろになっても古い服を着ているカントリージェンツの意識とどこか通じているかもしれません。

さて。先日富山で収録したラジオ番組は、本日15時~ 小林淳子アナウンサーの「でるラジ」で放送されたそうです。「なぜヒールを履くのか」とか「クールビズで気をつけたいこと」などなど服飾史のつれづれなる話をしつつ新刊のお話なども。お聞きくださいました方、ありがとうございました。

北日本新聞別冊「まんまる」、8月号発行です。

 

連載「ファッション歳時記」。第94回は「エレガンスと『骨』」。アルマーニへのインタビューのメイン記事は日本経済新聞 The Style に書いたのですが、紙幅の関係でどうしても割愛せざるをえなかった興味深い話をこちらでシェアしました。全部詰め込みたいあまり「あれもある、これもある」式の記述になってしまったきらいがありますが。

 

「骨」。みなさん、どのくらい意識していらっしゃいますか? 傷んでしまったときにはじめてその重要さに気づく……ということは骨にかぎらずいろいろな局面で起きることですが、日頃から「骨」により多くの意識を向けたいものですね。

こちらの連載も100回までのカウントダウン、あと6回。100回記念に向けてイベントの企画も進めていただいております。それを楽しみにしつつ、半年間、集中熱量をとぎらせずまいります。

引き続き、皆様からの心強いご支援を賜りまして、たいへんありがたく、心より感謝申し上げます。気恥ずかしいのを乗り越えて、こちらに紹介させてください。(こうして応援をいただいたことを決して忘れないという後々のための備忘録にもなるのです。)

〇fibonacci さんのサイトでご紹介いただきました。こちらです。

ありがとうございました!

〇英語のエキスパートにしてコンサルタント、荒井弥栄さんのブログでも、身に余るお言葉でご紹介をいただきました。こちらです。

「ロイヤルファッションという私とは無縁の分野でありながら、これまで読んだどの服飾関係の本よりも楽しく興味深く深くインテリジェンスを感じる内容に、休憩時間が過ぎて本を閉じるのが毎回とても後ろ髪を引かれる状態なほど、楽しかったです。」

お言葉ひとつひとつ、ありがたくかみしめます。感謝。

〇ポージングディレクターの中井信之さんもブログ、フェイスブックでご紹介くださいました。こちらです

「実在の王や、王女も私たちと同じ感情をもっているんですね。その個性が、現在、私たちが常識にしているファッションルールやスタイルを作っていたのだとわかります。辞典ほど中身が濃く、しかも感動できる本ですよ!」

しっかり意図をくみとっていただき、嬉しいです。感謝。

各界のエキスパートの方々からあたたかいコメントを頂戴できるのは、このうえない光栄なことと感謝しています。

そして。

ひとえに、みなさまのあたたかなご支援のおかげさまをもちまして、アマゾンの「イングランド、アイルランド史」部門で、早くも1位になりました。心より感謝申し上げます。

12年分の研究の成果、読者おひとりおひとりの「心」を動かすことを第一の目的に書いています。殺伐とした世の中に、原理原則主義ではなく、愛と寛容にもとづく現実適応主義の強さとあたたかさを今一度。そんな祈りもこめました。

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日本経済新聞夕刊連載「モードは語る」。6日付は「キリアン」創業者、キリアン・ヘネシーの香水観について書いています。

コニャックのヘネシー家に連なる御曹司であることのメリットとデメリットを最大限に生かした、見事なブランディング。お近くに日経夕刊ありましたら、ご笑覧くださいませ。

ともあれキリアンの香水は、ずぶずぶと人を妄想世界に耽溺させます…。Good Girl Gone Bad のゴージャスで甘美な世界には、完全にやられました。

<追記>一日経ちましたのでアップしますね。

初茨城県でした。「下妻物語」は10回以上は見ている大好きな映画で、一度訪れてみたいと思っていました。土浦駅に降り立った瞬間は、なかなか感慨深かったです。

会場は、結婚式場でもあるL’AUBE。

一般社団法人茨城県経営者協会 青年経営研究会令和元年度総会にて、「スーツをめぐる誤解と真実」というテーマで話をさせていただきました。

上は、茨城県議会議員でもある星田こうじさんがツイッターにアップしてくださった写真です。

経営者の方々は服装やその背景にある文化にとても関心が高くていらっしゃいます。実際に多くの交渉の場面で服装のもたらす効果を実感されるためではと拝察します。


ご自分で考えることが習慣になっている経営者の方には、「なぜ、こうなのか?」という起源と理由を解説することで、最終的には「ルール(慣習)」とどう距離をとるのか、ご自分で判断していただくことを心がけています。あたまごなしに、〇×をつけて「ルールではこうなっている」という服装指南をするのは、相手の知性と判断力を尊重していない失礼きわまりないことだと思っています。そのルールは誰がいつ決めたもので、いかなる根拠があるのか? どの程度、普及しているのか? それを問うことで自分で是非を判断することができ、ひいては本物の自信をもって行動することができると思います。

おみやげにいただいた、茨城名産の「干しいも」のセット。ひとつひとつ、味が異なって、自然の甘さが優しく、美味しい。砂糖を使っていない甘味というのは身体にも優しく、癒されますね。

懇親会も含め、とても楽しい一日でした。往復5時間超の日帰り遠足のようでしたが、遠路旅した甲斐がありました。お世話になりましたみなさま、ありがとうございました。またお目にかかれる機会を楽しみにしています。

Richesse summer issue 2019 発売です。

特集 The Secrets of British Style.

「モードがなぜ、今また『英国』に注目するのか?」というテーマで取材を受けました。

前半はぜひ、誌面でお読みいただけたら幸いです。

英国王室御用達についてもコメントしています。

写真も圧倒的に美しい豪華なRichesse. ぜひお手にとってご覧くださいませ。

25ans 8月号発売です。

特集「日本と英国、美しきロイヤルファミリー」。

「新皇后、雅子さまへの期待」をQ&A方式で語っております。

この後まだページが続きます。続きはぜひ本誌でご覧くださいませ。

Men’s Precious コラムを更新しました。

フレデリック・マルの作品と装いについて。こちらです

マルとキリアン。まったく違うタイプですが、それぞれに装いと作品に一貫する哲学があります。(キリアンについてはこれから書きます。しばし!)

本日の日本経済新聞The Style でジョルジオ・アルマーニの記事を書いています。

1975年の起業から先月の東京でのインタビュー&コレクションにいたるまで。アルマーニの足跡を追い続けてきた目での渾身の1pです。本来は1冊の本にしたいくらいのところ、エッセンスをさらに凝縮しました。ご覧いただけたら幸いです。

記者会見では1時間以上、姿勢よく立ったまま、質問に答えてくれた84歳。(若いスタッフは途中から座り始めたのに……)

在り方そのものがエレガントで、仕事ぶりはインスピレーションに満ちています。ほんと、不死身でいてほしい。

GQの仕事で対談。相手はYoshi くん。16歳。(次男より若い) 3年前に、あのヴァージル・アブローに見いだされ、現在ではモデル、歌、映画出演、ファッションインフルエンサー、絵画、デザイン、マルチに才能を発揮して注目を浴びている。

「メンズウエアの現在」というお題をいただいていたのだが、Yoshiくんの好きなことや生い立ち、今後の展望などを聴いて終始する⇒結果、現在のZジェネレーションが考えるこれからのメンズウエア、ということになりそう。詳しくはGQ本誌をお楽しみに。

彼は世界一のスターになる!と公言してはばからない。自分のことを信じ切っており、自分の明日を考えることが大好きで、そのために突進していく。周囲のおとながそれに奉仕している様子を見ると、「キングダム」の信と重なって見えたりもする。「おれは世界一の〇〇になる男だ!」と信じ切っているという点において。

ご覧のように彼は一瞬たりとも同じ表情を見せない。ソロのシュートの仕上がりを見たあと「おれ、かっこいい!」と言って全くいやみにならない。面白い。対して全然ポーズも変わらない私のつまらなさがよーくわかった。(写真だけ見たら息子に説教するおかあさんの図?!)

もっと自意識を取り払って変化を楽しんでいいし、自分の中のエネルギーを恐れる必要もない。境界を気にせず全部、自分の思うように発揮してみたらよいのだ。などということをYoshi くんを見ていて思う。世界一をめざしてGO!  これからの世界を担う(日本を、とは言わない)世代のひとりひとりが、自由で、自分自身と周囲を愛せる日々を送ることができますように。

香水界のロールスロイス、キリアンの調香師、キリアン・ヘネシーさまが来日しました。この日をどんなに楽しみにしていたことか。2日間にわたり、たっぷりキリアンと至近距離で話すことができました。なんという幸福。

初日は恵比寿のシャトー・ロブションでの会見。コニャックの名門、ヘネシー家の御曹司である彼がいかにして香水ビジネスに関わることになったのかというキャリアの経緯をたっぷり1時間ほどかけて。

ほぼ3年ごとに「転職」しているのですが、「幸運の星が常に僕の上に輝いてきた」と語るとおり(こう語っていやみにならない)、タイミングよく数々のすばらしい出会いに恵まれてキャリアを築いていらしたことに驚き。文字通り、幸運の星の下に生まれてきた方なんですね。

なんどか「ヘネシー家から逃げたかった」「コニャック以外の仕事を探した」という趣旨の話をなさっていたので、最後の質問コーナーで「なぜそんなに家業を避けるのか?」と聞いてみました。行く先々で「ああ、あのヘネシー家の御曹司…」という目で見られるのが負担で、家名ではなく、自分自身の力で何か事業を成功させたかったとのこと。家名を背負う御曹司の苦労、サラブレッドなりの野望というものがあるのですね。

さらに、各製品、パッケージへの思いや工夫が語られ、いちいち納得。バカラへの思い。香水ケーズが捨てられてしまうことをさけるために、徹底して細部にこだわっていること。レフィルは光と空気を避けるための完璧なテクノロジーの賜物であること。

そしてクラッチにもなるケースの誕生物語。奥様がある夜、バッグを忘れ、香水ケースをクラッチバッグとして持っていったことがヒントになっているそうです。

ため息ものの香水は、まさに芸術品。Good Girl Gone Badの「ミルフィユのように」重ねられた複雑な香りは中毒性がある。

日本ではこの秋に発売となるル・ルージュ・パルファム。香りつきのリップスティックは、赤のバリエーションだけで12色! 前列がサテン、後方がマットです。ケースも香水と連動する美しさで、なによりもなめらかな着け心地。前列左から3本目の「デンジャラス」という赤をつけてもらいました。それがこの写真です↓ ネーミングも香水同様、詩的で、キリアンの世界観を形づくっています。 

キリアンのジャケットはサンローラン、襟腰の高いシャツはパリのお仕立てだそうです。シャツボタンを胸下まで開けているのに品が保たれているという驚異の貴公子ぶり。

シャトー・ロブション庭のあじさい。キリアンの世界を受けとめるにふさわしいレストランでした。

北日本新聞別冊「まんまる」7月号発行です。

連載「ファッション歳時記」第93回、「美徳のひけらかし」です。日経連載においても触れた言葉ですが、より詳しく解説し、他の事例も照らしてみました。

100回まであと7回のカウントダウン。

日本経済新聞夕刊連載「モードは語る」。8日付では来日したアメリカ大統領夫妻について書きました。

実はいったん書いてゲラが出た後、大統領ご夫妻はすぐにイギリスを訪問。そのときのトランプのスーツスタイルが米「ワシントンポスト」も揶揄するほどで、急遽、大幅に改稿した次第。なんだか振り回された感あり。いやもうほんと、ボタンを留めるかどうかなんて些細すぎることなんですけどね。

読売新聞連載「スタイルアイコン」、昨日7日付ではアラン・ドロンについて書きました。

グランドハイアットMaduro。パイナップルのソルベの上からシャンパンがなみなみ注がれるカクテル。美味。プレバースデー祝いでした。

集英社「kotoba」発売です。特集、シャーロック・ホームズとコナン・ドイル! 

「ホームズの英国的な変人ファッション」について、4ページにわたり語りつくしております。シャーロックのファッションの謎解きはほんとうに楽しいですね。機会がありましたら、ご笑覧くださいませ。

 


 

31日付読売新聞夕刊で、日米ファーストレディーズのファッションについてコメントしました。

昨日の訪問先にて。今年もあじさいの季節になりました。

31日付朝日新聞「耕論」で、クールビズ15年がもたらしたものについて取材を受けました。

ウェブ版はこちらです。

ウェブ版では写真はカラーになっています。撮影協力は東京タワーから400mの距離にあるザ・プリンスパークタワー東京です。東京タワーに敬意を表し、赤と緑でコラボしてみましたよ。

撮影、取材とも、朝日新聞記者の高重治香さんです。ありがとうございました。Special Thanks to The Prince Park Tower Tokyo.

来日中の合衆国大統領夫妻の装いについて、本日28日付の読売新聞でコメントを寄せています。

また、読売新聞が運営する「大手小町」でも別のコメントが掲載されています。こちらです

お時間がゆるすときにでもご笑覧くださいませ。

それにしても、エリザベス女王と記念写真を撮るときでさえスーツの前ボタンを留めなかったミーファーストなトランプ大統領が、天皇陛下と会うときには留めていましたね。

<追記>

掲載記事です。早朝から深夜まで、新しい情報が出てくるたびに記者さんといろいろ連絡をとりあってコメントも出し続けていたのですが、結果として、雅子皇后について触れたこれだけになりました。笑 しかも「 」がとれていますが「外交の場では…」の締めの一文も実は私のコメントとして書き送っているのですが……。まあ、紙幅も限られていればそんなものですね。

メラニア様が着替えて登場するたびふりまわされた一日のあとにしみじみと思ったのは、人さまのファッションを解説するより、自らは語らず人さまからファッションを解説される立場になったほうがはるかにかっこいい、ということでした。(そこですか)

12年ぶりに来日中のジョルジオ・アルマーニ氏。生きているうちに(私が、です)絶対お会いしたいと思っていた偉大なデザイナーの話を直接、2mほどの至近距離で伺うことができました。


アルマーニ /銀座タワー。ショーの準備、真っ最中のバックステージにて。

ショー前日のプレスカンフェランス。限定20名、各社から1名のみというハードルの高い席でしたが、日本経済新聞社のご高配により、参加させていただくことができました。心より感謝します。

60分間、笑いもまじえながら、姿勢よくエレガントに立ち、記者からの質問に答え、語り続けるアルマーニ氏、84歳。スタッフの多くは疲れて座ってしまったというのに。(写真はオフィシャルフォトグラファーより)

詳細は後日、ショーの印象とあわせて日本経済新聞のThe Style および連載などで書きますが、興味深いと思ったキーワードのなかから支障ない程度にメモしておきます。今は「?」と思われてもご寛恕くださいませ。

「アルマーニよりアルマーニらしい人がたくさんいる」「日本化したアルマーニ」「願いがひとつ叶うとしたら、不死身になりたい」「スーツを着こなすポイントは、おさえた身のこなしと落ち着いた話し方。それがあれば安価なスーツも高級に見える」「大声を立てない」「骨(格)をエレガントに見せること」「将来に対しては予定を立てなかった。好きなものと好きでないものを明確に分け、自分の信じる道をただ懸命に歩いてきた。その結果が今」「強い男とは、自分が強いということをあからさまに見せない男」「今は女性のほうが強い」「美意識に対してはこだわりが強い。美意識にそぐわないものが視界にあると不快になる」「プライベートライフは、ない」「楽しみは、ごく少量」「ネイビーブルーなど暗めの色は、人との正しい距離感を演出してくれる」「生きる意義は、ミステリー。ただ在るだけ」

40年を超えるキャリアから生まれた知恵のことばがナチュラルにエレガントに紡ぎ出されてきたのだった。濃密な60分間でした。

オフィシャルフォトグラファー撮影による記念写真。私が前列で偉そうに目立ってしまいほんとうにごめんなさいという感じなのですが。アルマーニ氏は後方にまわり、立っていらっしゃいます。左から2番めの位置に立っていらっしゃいます。

これまで細々と書いてきてよかった。心からその仕事を尊敬できる人に会うことができ、その言葉を直接聞き、いっそう敬意を深くするということは、めったにない幸福だと思う。貴重な機会を与えてくださったジョルジオ アルマーニ ジャパン社、日本経済新聞社、そしてご同席の各紙記者や各誌編集長のみなさま、あらためてありがとうございました。

オフィシャルフォトグラファー撮影によるアルマーニ氏 in Japan.

体調がまだ本調子でないなか、一日5件の取材やミーティングがありましたが、快晴に恵まれて移動も快適な一日でした。

朝日新聞からはクールビズ15周年に関する取材を受けました。

記者さんのインタビューがさすがにすばらしく上手で、話をしていくうちにいくつか新しい発見にいたり、その発見は別テーマになるのでさらに深めて別の原稿に書こうと思います。

撮影場所は芝公園のザ・プリンスパークタワー東京。東京タワーから400m離れてこの距離感です(すぐ隣のように見える)。万一、333mのタワーがこちらに倒れてきてもホテルにはぶつからない!? 中野ヘアはカキモトアームズ青山店の及川さん。

鉄板のみなとみらい。

今日、明日は来日中の超大御所のインタビューとイベントが続きます。寝込んでいる暇はない。

日本経済新聞夕刊連載「モードは語る」。

昨夕は、Virtue Signalling について書きました。美徳のひけらかし、についてです。

本ブログではすでにメーガン妃の「妊娠中の大きなおなかさすり」がVirture Signallingとしてバッシングされているという記事を紹介しましたが。

紙幅ゆえに、具体例の紹介を最小限にする必要がありましたが、この視点から見ると、ひとつの現象もがらっと違う見え方もすることがあり、そのことについてはまた別の機会に書きたく思っております。

3月のまんまるトークショーの概要が、本日発行の「まんまる」6月号に掲載されました。

もう6月号って…。2019年、折り返しですよ。

?連載「ファッション歳時記」第92回は「行き場のなくなる技術を活かせ」。(←Follow my Twitter) あと8回で100回です。

「銀座百点」5月号 (No. 774)に寄稿しました。

銀座百店会に加入している銀座の店舗でフリーで入手できます。よろしかったら銀座にお立ちよりのついでにでも見てくださいね。

伝統あるタウン誌にお招きいただき、光栄でした。ありがとうございました。

北日本新聞別冊「まんまる」5月号が発行されました。

連載「ファッション歳時記」第91回 「『七輪』はなぜ批判されたのか」。

アリアナの「七輪」の話題もずいぶん昔のように思えますね。今年の初めの頃の話題なのに。ついでにいえば富山トークショーも一か月前。ずいぶん昔のことのように感じられます。時のスピードは速い。

100回までのカウントダウン、あと9回。

顧問をつとめる日本フォーマルウエア文化普及協会一周年記念パーティー。六本木ミッドタウン、Nirvanaにて。

桜がまだ半分ほど残っています。Nirvanaのテラスから、刻々とライトアップされていくピンク七変化を楽しませていただきました(空気は冷たく、寒い…)。

今年は元号が変わるので皇室関連のフォーマル行事が多い。引退世代によるクルージング需要が盛り上がりを見せている。女性の管理職登用により、グローバルレベルで通用するフォーマルドレスに対する需要が高まっている。などなどの理由により、かつてないほどフォーマルウエアの市場が活況を呈しています。

カジュアル化がすすむ世の中ですが、ビジネスの現場でカジュアルであっても、きちんとしたドレスコードが定められた場でフォーマルウエアを着こなせる余裕があるといいですね(場数を踏むのが理想ですが、ドレスコードの基本的知識があるだけでも違います)。

顧問として挨拶をさせていただきました。

左はウエディング業界の重鎮、オフィスマリアージュの安部トシ子先生。(私は寒いのをがまんしておる。笑)

上は着物メンズ、下は着物ガールズと。実はかくいう私も着物の知識は皆無です。ごくまれに着る時には全面的にプロにお任せ。これから折に触れ勉強していかなくてはね。

ともあれ、一周年おめでとうございます。さらなる躍進を応援します。

奇遇なんですが、JFCAと弊社は同じ創立記念日なのです。2年目に向けていっそう気を引き締めて、一日一日を慎重に過ごしてまいります。

映画「芳華」にコメントを寄せました。

先日も書きましたが、心が洗われるような映画です。いまの中国映画の底力を見る思いがしました。「流星花園」(←いまだ余韻続く)とはまた趣きの異なる王道の青春もの。ダンスのレベルも高く、驚かされます。

日本経済新聞夕刊連載「モードは語る」。

6日(土)付けでは、日本特有の「黒の略礼服」誕生の経緯について書いています。

貴重な資料は、カインドウエアさんがご貸与くださいました。心より感謝申し上げます。『ソシアル産業を拓く 渡辺国雄の歩んだ道』は、日本繊維新聞社編集、カインドウエア発行、非売品です。(昭和61年5月15日)

カインドウエアさんが現在、販売する略礼服。

新聞連載では字数が限られ、泣く泣く割愛した話が多くありました。もっとご紹介したいエピソードがありますが、それらは他の形で書けるよう検討中です。

3月28日(木)、品川プリンスホテルNタワーで開催した「ブランド力」講座には、社会人ばかりかフレッシャーズ、学生さんにもご参加いただきました。年度末の多忙期、あるいはフレッシャーズや異動の方々の引っ越しシーズンに重なり、どうなるかとひやひやしましたが、おかげさまにてなんとか好評のうちに終了することができました。ありがとうございました。

以下は、この日のレジュメから。このほかに、メイクアップ講師の奥戸彩子先生より、参加者それぞれのお顔立ちにあったメイクやグルーミングのアドバイスがありました。男性のひとりは、ほんの少しのヘアクリームでアレンジするだけで激変。また別の男性は、眉頭のみを少し書き足すことできりりと変貌。ヘアメイクの効果を実感しました。

ブランド力向上講座

  • ブランドとは
       ・ブランド価値の構成要素
  • なぜブランド価値を高めることが大切なのか?
  • ブランディング = 見え方のコントロール
       ・ブランディングの落とし穴
  • 「人」のブランディング
       ・人を形づくる要素  ・ブランディングに必要なこと     ・シグニチャー・ファッション シグニチャー・グルーミング     ・新世代、新時代のブランディング
  • ビジネスで成功するための服装術:女性編 (基本・初級)
       ・ビジネスウーマンの服装心得
       ・上質な服は人生への投資
       ・スーツの選び方  ・インナー  ・靴
       ・最も効果的にして重要なアクセサリー
  • ビジネスで成功するための服装術:男性編 (スーツの基本)
       ・最も見られているポイント
       ・ジャケットのボタンの扱い方
       ・ゴージライン  ・Vゾーン   ・ポケットスクエア    ・ポケット ・シャツ ・袖口  ・トラウザーズ  ・靴下、ホウズ、靴
  • ブランド力を高めるアティテュード (基本)
       ・姿勢 ・お辞儀 ・アイコンタクト ・握手  ・NGしぐさ ・ことば ・SNS
  • ブランド力向上のためのマインドセット
       ・自分の価値の自覚
       ・幸運を運んでくるのは誰      ・本物の出会いとは
       ・人生を好転させる行動とは     ・「前例がない」と言われたら  ・批判、中傷に対する心構え     ・選択に悩んだ時   
  • ロードマップのどのあたり   ・人生はペルシャ絨毯     
  • 進化<Evolution>のイメージ   ・プレミアムとラグジュアリー

*常々言っていることなのですが、女性は男性のスーツの基本を知っておくべきだし、男性も女性のビジネスウエアのことを知るべきです。自分が着ない異性の服装など関知しない……なにか言ったらセクハラと思われる……という時代錯誤的な態度ではなく、チームの男女が互いの服装に関心を持ち、全員が向上することで、組織全体のブランド力を高めることができます。

来てくださった学生さんたちと。ありがとうございました。

多くのスタッフにもお世話になりました。お声掛けをいただいた株式会社ヒューマンブリッジの鈴木さん、赤木さん、佐々木社長。会場の準備などきめ細やかにお手伝いくださった品川プリンスホテルの鈴木さん、山崎さん、宮田さん、白石さん。そしてナチュラグラッセのメイククリームをご協賛品として参加者全員にプレゼントしてくださった株式会社ネイチャーズウエイの鳥海さん。あらためて、心より感謝申し上げます。

読売新聞夕刊連載「スタイルアイコン」。29日(金)には、マーゴット・ロビーをとりあげました。


美貌を隠して七変化するカメレオン女優。大ヒット中の「ふたりの女王 メアリーとエリザベス」の最大の見どころの一つは、マーゴットによるエリザベス像でもありますね。

16日はアスプレイの「ロイヤルスタイル」トークショーのため、大阪へ参りました。

アスプレイはリッツカールトン大阪の中に入っています。リッツとアスプレイの関係は深く、リッツのお部屋のアメニティもアスプレイなんですね。

タダシのドレスの上につけているネックレスは、アスプレイのコズミックコレクションから「シューティングスター」。ピンクのシルクスカーフもアスプレイです。肉厚で上質です。そもそも創業者のウィリアム・アスプレイは、1781年、シルクプリントから事業をはじめているのでした。

アスプレイジャパンの中村之夫社長、PRのキャンドルウィックのノリコ・シルベスター社長と打ち合わせを兼ねたランチをいただきました。リッツカールトン内の新感覚広東料理「香桃」。

中国茶も桃が香るオリジナルなブレンドのお茶で、くせになるおいしさでした。前菜の盛り付けもこのように上品で華やか。

鶏肉のアーモンド揚げ。上品にカリッと仕上がっていて、美味です。

そしてもっとも衝撃だったのが、こちら、うなぎのチャーハン。なんと、くりぬいた焼きりんごのなかにチャーハンがつまっております。最後はりんごも食べることができる。独創的。

その後、リッツのロビーラウンジでMC役の野村雅夫さんと合流、最終打ち合わせ。野村さんのお母様はイタリア人だそうで、野村さん自身、よく外国語で話しかけられるそうです。そういう時には外国人のふりをするんですって。笑 野村さんはDJのほか、翻訳や映画評論など多方面でご活躍中です。

リッツ・カールトンの前で。左から中村之夫社長、野村雅夫さん、中野とんでノリコ・シルベスターさん。全身写真だとよくわかりますが、野村さんのトレードマークは、ベルボトム。70年代の音楽に影響を受けて、ずっとベルボトムだそうです。今ではベルボトムはレアで、渋谷にしか売っておらず、ずっとそこで注文していらっしゃるとのこと。ジャケットはZARA。ポケットチーフを入れてさらっとおしゃれに着こなしていらっしゃいました。

日本橋三越のジャケットカタログがオンラインでご覧いただけます。

そのなかに、先日イベントをおこないましたドレスコードと関連性の高いページにミニコラムを掲載しております。こちら

スタッフのリコメンドコメントとともにお楽しみいただければ幸いです。

日本経済新聞 土曜夕刊「モードは語る」。9日付はピンクという色についてのお話でした。

富山から戻った翌日には、三越日本橋本店での「三越のドレスコード」トークショーに出演しました。

3日連続のトークショーとなりましたが、むしろテンションがよい感じで保たれていてよかったです。

日本と世界のフォーマルルールのずれとその原因、メンズのドレスコードを基準として女性服が定まるグローバルルールについて話をさせていただきました。会場の熱気もあり、けっこう集中して話したので汗ばむほど。

スタッフと話し合い、三越の社員の方が実際にモデルとなって親しみやすい具体例を見せる、というスタイルにしたこともあり、とてもわかりやすく楽しかったと好評をいただきました(自賛で申し訳ありません。笑)。上の写真、左から小口さん、小西さん、中野とんで、齊藤さん、石渡さんです。

 私も「エレガントカジュアル」指定のときには、仕事先から会場へ向かうタクシーの中でどのようにしてパーティー仕様に変身していくかという実演をさせていただきました。

当日まで何度もスタッフと打ち合わせを重ねてきたので、達成感も大きいです。左は当日の司会も担当してくださった岡崎さん。右は志村さん。舞台裏でのきめ細やかなご高配をありがとうございました。

サプライズギフトも! レジィ―ナ・ロマンティコの社長、角野元美さんからゴージャスな花束をいただきました。届けてくださったのは、お嬢様の佳世子さん。なんと奇遇なことに、今、日本橋三越ではレジィーナ・ロマンティコの期間限定ポップアップショップを展開しているのでした(3月19日まで)。元美さん、佳世子さん、いつもながらあたたかなご配慮をありがとうございました。日本橋三越限定のジャケットもあるそうなので、みなさまもぜひこの期間に訪れてみてください。

Twitterでは、ご参加くださったお客様からとても報われるお言葉をいただきました。 ↓  (@kaorimode1参照)

「すごく分かりやすくって内容の濃い30分でした。これ、ただで見ていい質じゃなかった。最後沢山質問してしまったのは知らなかったから。ドレスは見るようにしていたけどメンズファッションを知らずにフォーマルは語れないんだと知った。この内容、20代で知るべきじゃない?」

「あ、20代じゃなくて、10代の方がいいかも。デビュタントは10代だもの!!(遅くとも20代、でもそれ以上の年齢でも知っておきたい) 三越さん!!これ、新宿伊勢丹2階やメンズ館とかでも聞きたい、聞いてもらいたい内容です。」

あたたかいお言葉に励まされました。ありがとうございました。

日本橋三越のパーソナルショッピングデスクを、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。「このオケージョンに、何を着ていいのかわからない」ときにぜひご相談を。ブランドの枠をまたいでコンシェルジュが提案をしてくれます。

北日本新聞主催の富山でのトークショー。2日間で80名様募集のところ、160名を超えるご応募があったとのことです。ありがとうございました。

ファッションを通して時代の先を見る、というテーマでの50分。おこなってきた取材の秘蔵写真など70枚近い写真のスライドをご紹介しながら話をさせてただきました。お客様のノリもよく楽しく盛り上がりました。

司会進行の西野由香さんと記念写真。

衣裳協力は総曲輪のmou。白いドレスはヴァレンティノ、シルバーのショールはブルネロクチネリです。このショールの輝きがまた素敵なのですが、写真で再現されないのが残念。

本当に多くの方々が惜しみないご支援をしてくださいました。感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。2日目もさらに楽しんでいただけるようがんばります。

ANAクラウンプラザの部屋から見える夕日。よく晴れたよい一日でした。

日本経済新聞朝刊20面、21面に、Precious の全面見開き広告が掲載されています。15周年おめでとうございます。4月号は本日発売です。

15周年ということで、15人からのエレガンスの提言。光栄なことに、その一人に選んでいただきました。

予想していたよりも巨大な広告で、インパクト大きかったようで、朝から旧友より久々メールをいただいたりなどの反響でした。

他のみなさま:林真理子さん、雨宮塔子さん、村治佳織さん、桐島かれんさん、中村三加子さん、齋藤薫さん、安藤優子さん、小雪さん、光野桃さん、藤岡篤子さん、鈴木保奈美さん、島田順子さんです。

本紙に掲載の全文はこちらでございます。


ことわるまでもないのですが、あくまでこれまで研究してきたエレガントなスタイルアイコンに共通する要素、というヒストリアンからの視点です。私自身はエレガンスとは程遠い存在でございます……。

集英社のクオータリー「kotoba」が明日6日発売になります。

特集「日本人と英語」。ぎっしり充実の雑誌になっています。

目次だけちら見せ。なんだか重厚なラインナップのなかに、ひとり場違いな感じで混じっておりますが。

「オックスフォード英語辞典の楽しみ方」。4頁にわたって掲載されております。

私のファッション史に関する記事のインスピレーションはオックスフォード英語辞典から得ていることが多いのです。用例から、どのように使われていたのか、背景や因果関係を推測するのです。その推測のプロセスの例を具体的に語っております。よろしかったらぜひご覧くださいませ。

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ひな祭りの日は終日雨で寒い一日になりましたね。

雨の中、六本木ヒルズのJ-wave across the skyの生放送に出演しました。

聴いてくださった方、ありがとうございました。いつもながらなんですが、10分の番組内では、(音楽が入るので実質5,6分?)用意してきたことの10分の1も話せないですね……。聞いている方としては、関心の薄いテーマであれば、「話し方」とか「声が醸し出す雰囲気」しか受け取っていなかったりしますので、まあみっちり話す必要はなく、ぎりぎりポイントを絞っていくというのがミッションなのですが。

課題は今後に活かすとして。ヒョンリさん、スタッフのみなさま、ありがとうございました。

番組のなかでも触れていましたが、いま、六本木シネマズでは「女王陛下のお気に入り」において実際に使われたコスチュームが展示されています。ご覧のようにモノトーン。この映画では国をコントロールする女性がモノトーンをきりりと着ておりナチュラルメイク、男性が軽薄な遊びに興じてフルメイクで華やかなファッション。衣裳デザイナー、サンディ・パウエルのインタビューを読むと、彼女が意図的におこなったことであることがわかります。

キッチンのメイドはデニムを着るし、ビニールを使ったドレスもあり、レザーの馬具もかっこよくて、ケガを隠すアイパッチもクール。サンディ・パウエルの仕事はやはりドラマやキャラクターに多大な影響力を及ぼしながらも、楽しさにあふれています。

それから、しばらく前にも下のミニムービーをご紹介しましたが、「権力をもつ宮廷人の衣裳は一人で着ることができなかった」旨の番組での発言と関連付けて再掲します。映画のなかのアン女王の衣裳ですら、これだけの手間暇をかけて完成します。脱ぐときは逆のプロセス。毎回、これを繰り返すわけですね。

18世紀、ロココ全盛の衣裳の着付けに関しては、スティーブン・フリアーズ監督の「危険な関係」のオープニングシーンをご覧ください。服地をボディスに密着させるために、毎朝、メイドが縫っていた様子が描かれています。

ヒストリカルコスチュームの話をし始めたら止まらなくなるのでこの辺で。

雨の月曜日となりましたが、心のなかは晴れやかな、一週間のスタートとなりますように。

読売新聞連載

読売新聞夕刊連載「スタイルアイコン」。1日はAOCことアレクサンドリア・オカシオ=コルテスについて書きました。(Alexandria Ocasio-Cortez. 読売新聞の表記の基準にしたがい、オカシオコルテスになっているます)

日々ニュースが更新されていく方なのでエピソードをどこまで最新にするかなど難しいところもありましたが。彼女の美しきファイターぶりは痛快で、励まされます。がんばれAOC。

アイキャッチ画像は、Wikimedia Commonsより(著作権フリー)。

今回で第92回。100回まであと8回のカウントダウンとなりました。

婦人画報4月号発売です。春のバッグ特集巻頭でエッセイを寄稿しています。「『武装』から『自然体』へ   いま時代を物語る、バッグの選び方」。

バッグのトレンドもまた、時代感覚を映し出しますね。

春の新作バッグの美しい写真の数々とともにお楽しみいただければ幸いです。

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絶賛コメントに参加しました。「ふたりの女王 メアリーとエリザベス」(Mary of Scots)。上の写真はマーゴット・ロビーですよ。白塗りメイクでここまでやる。あっぱれ。

その他の方々のコメントはこちらにも。


英国女王映画シリーズについては、3月3日(日)、J-Wave across the sky で10分ほど玄理さんと語ります。11:30~11:40。タイミング合えば聴いてくださいね。

Men’s Club 4月号発売です。ブレザー特集で、巻頭エッセイを書いております。ブレザーの起源の解釈と新潮流。お近くにメンクラを発見されましたらご高覧くださいませ。

起源を複数もつのは幸運なことですよね。ことファッションに関する限り、可能性が広がるので一つに絞る必要はないと思う。

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昨日の読売新聞夕刊に、脱ハイヒールのムーブメントに関する記事が掲載されました。コメントを寄せています。

ハイヒールに関しては一冊本が書けそうなほどおもしろネタがたくさんあります。

たとえば17世紀のヨーロッパの宮廷では、男性も女性もヒール靴を履いていましたが、爵位によって高さが決められていたんですよね。爵位が高いほど高い靴がはける。

どことなく「権威」性を帯びているのはそんな歴史があったこととも無関係ではありません。

そうそう、忘れかけていましたが、ハイヒールの取材で思い出したことがある。8か月前、NHKの「なんとかちゃんに叱られる」とかいう番組の制作者から、ハイヒールの疑問について答えてくださいという出演打診がありました。

OKしたまではよかったのですが、収録先に関し、先方のご希望に添えませんでした。背景に本がたくさん並んでいる大学の研究室のような「お仕事場」をご希望でしたが、私はすでに大学を離れていたので、そんな場所は知らない。代わりに、現在の仕事で関わっているホテルのラウンジやスイートルームはいかがかとご提案しましたが、それでは「ほしい絵」(=知識のある人が働いている場所?)にならない。ということでお流れになりました。

ハイヒールを実際に履いてみて、before とafter の姿勢の違いを解説するのにふさわしい場所はまさしくホテルのほうなんだけどなあと思いながら、まあきっとふさわしい「本がたくさん並んでいる研究室つきの大学の先生」の解説者を見つけられたことと思います。

私はテレビを見ないので、この番組がどういう番組かよくわかってませんし、その後、フォローもしていないのでハイヒールの話題がどのように報じられたのかも知りません。ただ、製作者が視聴者に与えたいイメージというのは、背景とセットにして恣意的に作られるのだなということがあらためてよくわかった経験でもありました。研究者=本がたくさん、というイメージも、21世紀が進んだ今となっては古いんだけどね。


昨日9日付の日本経済新聞夕刊連載「モードは語る」です。

ファッションブランドのロゴが続々変更されていることをきっかけに、ファッションにおける「新しさ」を考えてみました。答えはありませんが。「新しさ」を生むことがかつてないほど困難な時代なのではないかと思います。


diet_pradaのアカウント管理人には、インスタグラムのメッセージを通して投稿写真掲載のご快諾をいただきました。ありがとうございました。痛快な投稿を今後も楽しみにしています。

☆☆☆☆☆

「モードは語る」は第24回目、丸2年をなんとか務めました。感謝。来月からは3年目に入ります。

以下は、今週のTwitter @kaorimode1 投稿から。



モードの変化は社会の変化に先行してきました。ジェンダーなど別にMF/LGBTQのどこかに同定する必要もなく、どうでもいいじゃないかという時代がくるかもしれません。Gender Nonconformingの動きはすでにありますね。

春分の日はとてもあたたかな大安でしたね。私も原稿を2本、仕上げたほか、新しいチャンスをいくつかいただいた、春のスタートにふさわしい日になりました。機会を活かすも殺すも自分次第なので、万全の備えで臨みたいと思います。

さて、先日、ザ・プリンスパークタワー東京のご協力のもとに撮影が無事終了したNHK World Kawaii International 記念すべき第100回、ロリータスペシャルの回の放映が以下のように決まりました。

<放送タイトルと日時>

放送回:#100『Forever Young ~A Love Letter to Lolita~』 本放送:2月8日(金)9:30,15:30,22:30,27:30 (28分番組) 再放送:2月22日(金)9:30,15:30,22:30,27:30 ※世界各国の時差対応で1日に4回放送されます ※上記の時間は全て日本時間です

<放送の視聴について>

NHK World(※海外向けのNHKチャンネル、全編英語放送)における ライブストリーミング放送で日本でも視聴が可能です。 NHK Worldホームページ・・・http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/index.html 国内ではオンラインでのストリーミング視聴が可能となっておりますので、 放送時間に上記URLにアクセス頂き、サイト右上の「Live」という部分を クリックして頂ければご視聴頂けます。 Live配信ページ・・・https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/live/ 上記のURL先からですと直接Live配信ページに行くことが可能です。

自分でなかなか見る気もしませんが、万一、お気づきの点あれば、今後のためにご教示いただけますと幸いでございます。

 週末に原稿ネタとして読んだ本。ヴァレリー・スティール編集の”Pink: The History of Punk, Pretty, Powerful Color”. ピンクという色について徹底的に考察したビジュアル本。いやもう見ているだけで気分が春になりました。日本におけるピンクの扱いもまるまる一章あって、楽しい本でした。どこにどのように書こうか、思案中です。

続々公開されるファッションデザイナー映画について、コメントしました。読売新聞1月25日夕刊です。

一昨年あたりから、この波は続いていますね。私がいちばん見たいと思うドキュメンタリーは、LVMHトップのベルナール・アルノー氏の映画。まあ、撮らせないでしょうけれど……。

女王映画続々、という特集もやってほしいな。

読売新聞夕刊連載「スタイルアイコン」。

1日付では、マリア・カラスについて書きました。

50年代~60年代の社交界スタイルというのは、非の打ちどころなきエレガンスの世界ですね。ディオール、サンローランの全盛期のスタイル。写真のカラスもため息がでるほど完璧です。

Elle Japon 3月号発売です。

ファッションドキュメンタリー映画の特集があります。

マックイーン映画について、ミニミニコメントをしています。(「あの人の視点」)

ファッションデザイナーについて、映画から学びたい人にはお勧めの特集。ぜひチェックしてみてくださいね。

今週も終わらせるべき締め切り満載のほか、新しいプロジェクトがいくつか始動します。機会をいただけることに感謝して、ひとつひとつ確実に丁寧に完遂することを心掛けつつ没頭したいと思います。

みなさまも風邪やインフルの予防を万全に、どうぞ充実した一週間をお過ごしくださいね。私の予防法はビタミンCの多めの摂取。あとは笑うことと、強くて美しい人の心のあり方をフォローすること。免疫力を高めるらしい。それぞれの工夫で厳寒の季節を乗り切りましょう。

「女王陛下のお気に入り」(The Favourite) リーフレットにコメントしました。以前、試写直後に本ブログでも紹介しましたが、18世紀初頭の男女宮廷衣裳も見どころです。バロックからロココの過渡期のスタイルですが、現代の観客も魅了するようにアレンジが加えられていて、斬新な印象。狩猟服、乗馬用馬具などは、着たい、と思わせる。デザイナーはアカデミー賞3度受賞の大御所、サンディ・パウエルです。ヒストリカルなファッションが好きな方には超おすすめよ。あまりパブリシティには出てないのですが、メンズの宮廷スタイルもなかなか面白いのです。男性もかつらにメイク、フリルにハイヒールの時代ですから。

ストーリーは激辛ブラックユーモア。あとからじわじわくる感じ。

なんとケンジントン宮殿では、この映画のコスチューム展が開催中。こちら。

いいなあ、この展覧会。取材に行きたい。スポンサー(掲載先)大募集!!

アン女王スタイル着付けの様子は、Historic Royal Palaces がYou Tubeで公開しています。↓ とてもひとりでは着られない当時の宮廷衣裳の内部構造がわかります。

<追記>
この日、アカデミー賞ノミネートの発表がありました。この映画は最多10部門にノミネートされました。


・作品賞
・監督賞(ヨルゴス・ランティモス)
・主演女優賞(オリヴィア・コールマン)
・助演女優賞(レイチェル・ワイズ、エマ・ストーン)
・脚本賞(デボラ・デイヴィス、トニー・マクナマラ)
・編集賞(ヨルゴス・モヴロブサリディス)
・衣裳デザイン賞(サンディ・パウエル)
・美術賞(フィオナ・クロムビー)
・撮影賞(ロビー・ライアン)

女優三人はトリプルノミネート。助演をこの2人が争わなきゃいけないところに不条理を感じます。どちらもそれぞれにキレ方がすばらしいので……。2月25日に発表されます。もうノミネートだけで十分偉業、おめでとうございます。

まずはニュースから。最近の男性の俳優に求められるのが、美しく整えられた筋肉であるというお話。言われてみれば、意味なく脱いで上半身裸になりますよね、最近の俳優は……。筋肉も「顔」になっていると思う。元記事こちら

さて、12日付の日本経済新聞、広告欄です。ウェッジウッドの広告ページでコメント協力しました。住宅事情を考えると、お雛様や五月人形を置くことが厳しいこともある。そんなときには、ウエッジウッドの節句プレートで祝うというのもありではないでしょうか、というご提案です。

 

季節を感じる工夫っていいですよね。子供の頃はおひなさまを一体、一体、出したりしまったりということをしていましたが、いまは時間も収納場所もままならない。こんな上質なプレートをさりげなく飾ることで節句を感じられれば、それもまたよいのではと思います。7段おひなさまはホテルなどで飾られているものを見に行くとか。実際、いまのホテルは伝統的な季節感を伝えていくという役割も果たしていますね。

まずは、ニュースから。プリンス・オブ・ウェールズならぬプリンス・オブ・ウールズの最新情報です。チャールズ皇太子はサンドリンガム宮殿の羊を3000頭から15000頭に増やす計画を発表しました。皇太子はオーガニック系実業を一貫して続け、成功させているビジネスマンでもある。イギリスの利益とも合致。80年代から方向にブレのないビジネスセンスがいい。

Prince of Woolsっていう、記者のおやじギャグが入ったネーミングもイギリスらしくていいですね。

詳細記事は、テレグラフ紙、こちら。

さて、日本経済新聞夕刊連載「モードは語る」。12日付は、「Camp キャンプ」について書いています。2019年のトレンドワードの一つになるはず。ファッション学の学徒のみなさまは、しっかりおさえておいてね!

Photo © Johnny Dufort ヴァージル・アブロー オフホワイト 2018プレフォールの作品。写真はメトロポリタン美術館にご提供いただきました。
Photo © Johnny Dufort  フランコ・モスキーノ 1989秋冬コレクションより。メトロポリタン美術館提供。

北日本新聞別冊「まんまる」連載、ファッション歳時記第88回です。

100回目のゴールが見えてきました。とはいえ何が起きるかわからない。並行して進めなくてはいけない新しい仕事もどんどん増えていきますが、確実に、誠実に、ひとつずつ(と自分に言い聞かせる日々)。

北日本新聞の高校生向け新聞”Future” vol.7 にて、お悩み相談室の回答者デビューしました。

それにしてもこの回答者のラインナップ。自分ではごく平均的な常識人だと思っていましたが、どうやら世間では私は「変人」のカテゴリーにくくられていたのだなということを知る。

そして活字になってから気が付いたのですが、「本気で~ならば」と始めている回答が多いね。

悩んでいる渦中の人は、どうにもならないから悩んでいるのだろうけれど、どうもこうした「ともだち」がらみの悩み事相談を読んでいたら、「本気で自分の日々を生きてるのか?」という疑問がごく自然にうかびあがってきたんですよね。人の目、気にしすぎ。「みんな」(って誰)に嫌われないことばかり気にして10代の貴重な時間を浪費していたら、いつまでたっても本気を出せない、うろうろするばかりのつまらない大人になってしまいますよ。(えらそうな言い方でスミマセン……m(__)m)

人目を気にしなさすぎる私は、だから「変人」枠なのか……。

今年最初のスタイルアイコンは、アレキサンダー・マックイーンです。

読売新聞のこの連載もこの秋に100回を迎えます。連載開始当初は50人もいるかな?というおぼろげな感じだったのですが、100回の区切りが見えてきたというのは感慨深い。秋までおそらくあっという間。気を引き締めて一回一回、着実に重ねていきます。

春公開になるドキュメンタリー映画は、スピード感もありドラマティック。お勧め。

「マリー・クヮントとヴィヴィアン・ウエストウッド」コラム掲載のEnglish Journal 2月号は、本日発売です。こちらは契約上、来月にならないと全文をアップできませんが、よろしかったらぜひ本誌をお手に取ってご覧くださいね。

(Click to amazon)

今年は新しいご縁にも多々恵まれた一年でした。そのひとつ、English Journal が年明け早々に発売になります。ヴィヴィアン映画がきっかけで、執筆依頼を頂戴いたしました。

2019年1月5日発売です。amazonでは予約受付が始まっています。

特別企画「イギリスファッション史を彩るデザイナー」。そのなかで、「マリー・クヮントとヴィヴィアン・ウエストウッド」についてそれぞれコラムを書いています。

ポップでカラフルな全4ページ。写真もほかではあまり見られない個性的なものが選ばれています。ヴィヴィアンの映画中のセリフの一部も収録されています。付録のCDでこれを聴くこともできますよ。

発売前につき「予告編」のみですが、映画とイギリス文化と英語が好きな方はぜひ、年明けにお手にとってみてくださいね。

マリー・クヮントのことを知らない人(コスメやポーチのブランドだと思っている人)は、1月5日から公開される「マイ・ジェネレーション ロンドンをぶっとばせ!」を観てばっちり学んでくださいね。


ほかにもコリン・ファースとレイチェル・ワイズのインタビュー記事はじめ、世界を取り巻くリアルな英語事情の解説など、お楽しみからお役立ちまでよい記事が満載です。「女王陛下のお気に入り」の解説がさっそく載っていたのもうれしかったな。(「英国式庭園殺人事件」を連想したのは私だけではなかった!)

English Journalを読んでいたら、もう20年も前のことですが、東大の駒場で映画英語の授業をもっていたときのことを思い出しました。自分でオリジナル教科書まで作っていたなあ……(そんな体力もありました)。映画と言語と文化が交わる世界は、もしかしたら最も好きなテーマです。そのころはEngine 誌で「映画のなかの英語」という連載ももっていました。本HPのmagazine 欄で一部pdfを公開しています。お休みの間のDVD鑑賞のご参考にでもなれば幸いです。

2018年もご愛読ありがとうございました。公私にわたるあたたかなご交誼に心より感謝申し上げます。みなさまご健康第一に、どうぞよいお年をお迎えくださいませ。

23日は新高輪からそのままJ Waveへ。Diana Shows New Look に出演、ヴィヴィアン・ウエストウッドの映画について語ってきました。

話したいことが多すぎてなんだか詰め込み過ぎたし、話しておかねばと思うあまり早口になったりとちったりしたな、という反省。

ナビゲーターの玄理さんもとても映画好きな方。

こういう番組では「内容」そのものよりも聞いたときの心地よさが優先されるのよね。自分が求めるものがそうだったりする。出る立場になるとそれをすっかり忘れてしまう。そのジレンマの解決は、次の課題です。というかこの前も同じ反省をしていたような気がしないでもない……。

23日の生放送、25日の収録分と、二度にわたって機会をいただきましたこと、とてもありがたく、心より感謝します。

さて。

このプレスシートに掲載されている私のエッセイは、本HPのetc. 欄にpdfでアップしておりますよ。業界の方々より好評をいただいておりますので、よろしかったら読んでみてくださいね。

毎日新聞12月17日(月)に掲載されました、芦田淳先生の追悼文です。

ことばの使い方から始まり、顧客を大切にする姿勢など、お仕事への向き合い方から多くのことを学ばせていただきました。模範を示してくださった方がいたというのは実に幸運なことでした。

お嬢様でデザイナーの多恵さんによると、日々の生活でも、どこに出かけても、芦田先生はふつうは見過ごすような細部に目が留まり、率直に反応されたとのこと。そのときはヒヤヒヤするけれど、あとから振り返るとその視点が的を射ていたことが多い、と。

大きな仕事をきちんと成し遂げる人は、肝の据わった豪放さと細部に気配りする繊細さをともに兼ね備えているものですね。

人から学ぶことはまだまだ多い。芦田先生からも、おそらくこれからも学び続ける。没後も作品やご著書のなかに、そしてファミリーや社員の方々の記憶のなかに、ずっと生きていらっしゃるのだ。


Vivienne Westwood 映画についてのコメントが、朝日新聞12月20日夕刊に掲載されました。

さらに、ラジオ(J-wave)でも語ります。

☆12月23日(日) 11:30~11:40 「DIANA Shoes New Look」生放送 玄理さんナビゲート

☆12月25日(火) 13:45~13:55 「Good Neighbors  森ビル東京パスポート」(収録済み) クリス智子さんナビゲート

ほとんど「ヴィヴィアン映画のアンバサダー」と化しておりますが? こうして多方面からお声をかけていただけるのは光栄です。

打ち合わせに立ち寄ったTable 9 Tokyo 冬仕様。夜はこの上なくセクシーな空間ですが、昼間も美しい

東京藝術大学大学院の博士審査会(公開)で副査を務めさせていただきました。審査対象は清水千晶さんによる「衣服と環境の同化」をテーマにした論文と、「アナザートーキョーシナリー(もうひとつの東京の風景)」という作品です。

作品は、地方から東京に出てきた女性が7段階を経て環境と同化して自己を発見していく過程を、7体の服で表現したもの。アパレル業界で服作りの仕事をした経験もある清水さんならではの力作でした。

博士展では、ほかのジャンルの作品も展示されており、一般の人も鑑賞できます。絵画、ガラス造型、陶芸、ロボットなど、レベルの高い作品が多く、予期せぬ眼福でした。20日までです。芸大周辺は時が止まったようにゆったりしていて、心がほっと落ち着きます。かつてこんなふうに、ただただ純粋に、学問を追求できた時代もあったな……。とてもよい時代だったころの駒場の雰囲気やケンブリッジの街並みなどを思い出してちょっと切なくなったりね。

芸大近くの国立西洋美術館ではルーベンス展! 壮大な肉厚濃厚作品の迫力に圧倒されました。(身体に矢やら釘やら刺さって)痛そうな絵が多かったですが。

「ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス」のパンフレットにコメントを寄せました。

2パターン提案しました。王道の、本質をすくいとって称揚するコメント。私が得意とするいつものパターンですね。

もうひとつは、他の方々が絶賛ぞろいだろうから、ちょっと外したパターン。

結局、外しパターンのコメントが採用されているという次第です。やはり他の大御所のみなさまは絶賛コメ。

ヴィヴィアンのこの映画に関しては、GQに書き、プレスシートに書き、来月出るEnglish Journal に書き、コメントも寄せ、さらにはラジオでも語ります。王道的な解説は、本HPのetc.欄にプレスシート解説のpdfを添付しておりますので、そちらをご覧くださいね。

ラジオはJ-Wave、23日(日)11:30~11:40 「Diana Shoes New Look」のコーナーで生出演で語ります。日曜の朝ですが、タイミングが合うようでしたら、聞いてみてね。

昨日は尾原蓉子先生の「ブレイク・ダウン・ザ・ウォール」出版記念講演会でした。80歳の尾原先生、ますますお元気で、お話の内容も講演スタイルも情熱が感じられてすばらしかった。多くの方々がお祝いに駆けつける盛会でしたが、これも尾原先生のご人徳の賜物ですね。80歳になったときにどんな風になっているのだろう…?と想像するときに、尾原先生のように現役で、人に囲まれてご活躍されているロールモデルがいるということは、どれほど心強いことか。70歳になる横森美奈子さんも会場で一段と華やかな存在感を放っていらっしゃいました。こういう素敵なロールモデルがもっともっと増えてほしい。


さて、もう一か月も前の話になってしまったSuits of the Year 2018. ではございますが、Men’s EX編集部から本誌に掲載された写真の元版が送られてきましたので、調子に乗ってアップします。

タキシードはロッソネロ。大きめのボウタイもデザイナー社長の横山さんデザインによるもので、この日はネイビーです。袖口をターンバックするとゴールドの裏地が見えるというデザイン。男性タキシードのルールをしっかり踏襲するよりも、ちょっとはずしていたほうが抜け感があってよいという横山社長の考えです。外からははっきりとわからないけど、いちおうカマーバンドもつけてるのですよ。腹巻みたいであたたかかったです。


Men’s EX 1月号では、紳士のためのジュエリーに関するエッセイも寄稿しています。

どのようなジュエリーがあるのか、他のページでは写真もご覧いただけます。ミキモトの社史も学べる充実のページになっています。ぜひ本誌でご覧くださいね。


ちなみに私は最近、イヤリングもネックレスも一切つけてないのですが(ミニマリズムというとかっこいいですが、実際はなくすことがあまりにも多いため(^^;))、レフ版効果が必要なときにはミキモトのブローチをつけていきます。落とす心配がないし、意外とブローチひとつで正装感が上がるんですよ。

Men’s EX January issue.

先日のSuits of the Year の記事が掲載されております。

ゲストとして、小さいですが写真が掲載されています(左欄)。ロッソネロのタキシードを着ております。女性も一着タキシードをもっていると意外と着回しが効いて便利だと思いました。Special Thanks to Rosso Nero.

 

エッセイも寄稿しております。MIKIMOTOとのタイアップページです。「紳士の装いに受け継がれてきたジュエリーという嗜み」。

 

 

 

そして巻末のサプライズ。笑 いであつしさんが、連載コラムのなかで、私のエッセイを引用してくれましたよ。グレイネッサンスに関する、「ファッション歳時記」の10月号の記事のことですね。Special Thanks to Ide-san.

 

 

 

 

NHK の世界150か国向けの海外番組Kawaii International 第100回目のゲストにお招きいただき、取材を受けました。

テーマはロリータ。

ロリータの歴史と文化について解説しました。西洋のファッションを日本人が独自の解釈で取り入れているのに、なぜ海外の人はそれを「日本のカルチュア」と認識するのか、などなど。

話をしながら気づいたのですが、西洋の方が日本の昔の着物をミックスして着たら「文化の盗用」と騒がれます。だから到底、そのようなファッションは発生しえない。しかし、日本人が西洋の昔のドレスをミックスして着ても「カワイイ」と賛辞を送られる。そして西洋人がどんどん「逆輸入」して楽しんでいる。笑

 

今回もザ・プリンスパークタワー東京に撮影のご協力を賜りました。この姫スイートは、ハーバーロイヤルスイート。インテリアも外に広がる景色もゴージャスです。ベイブリッジも見えるしスカイツリーも眺められる。世界に向けて「Tokyo Kawaii」を語るには最適の場所だと思いました。実際、海外の方が「kawaii」に夢見るものには、Tokyoのイメージが大きく重なっています。ご協力ありがとうございました。

今回着ているドレスとジャケットは、Tae Ashida です。世界に通用するJapan Brandです。

 

 

 

三陽商会に取材に伺いました。


新築のブルークロスビル。外から見ると、建物が経糸と横糸で織りあげられたブルーの布のようにも見える設計。坂道の途中の建物ということもあり、かなり工夫が凝らされています。



1階の展示スペースには四季折々の旬の製品が展示。

「コートのSANYO」のキャッチフレーズにふさわしく、100年コートはじめ、バラエティ豊かに各種コートが揃います。

 


ニットが恋しい季節ですね…。こんなきれいな色のニットは気持ちも明るく上げてくれそう。

2階は広々としたスペースで、カフェあり、打ち合わせスペースあり、展示会場となるスペースあり、お一人様用作業スペースあり、と多様な使い方ができるデザイン。

観葉植物やファッション関係の洋書も随所に置かれています。

仕切りがなくても意外と周囲の目が気にならないのですよね。

展示会はすでに終了しておりましたが、展示会の名残りも楽しませていただきました。上は三陽山長の靴。

個性的で上質な素材を使ったエポカ・ウオモ。

ほか20以上のブランドをもっている三陽商会。撥水機能がある白い服地で作ったシャツやセーター、ジャケットなども自社工場で作っているとのこと、実際にコーヒーをこぼして実験してみましたが、きれいにはじいてシミ一つ残らないのです。これいいな! 来春はレースバージョンも出るらしく、今から楽しみ。

アパレル苦戦と言われておりますが、老舗の大会社の貫禄は随所に感じました。現在の試み、今後の計画なども伺いました。内容は別の機会に。


この日のランチはこんな場所で。高くそびえるためには土台もしっかりしていなくてはね。などというベタな言葉が出てしまうほどの迫力。

各誌で「今年の男」のお祭りが花盛りですね。2018年を彩った男たち、僭越ながら私も選ばせていただきました。

中野香織が選ぶ Men of The Year 2018.  今年も多くの方が大活躍で、なかなか10名以下に選びきれなかったのですが、かろうじて3部門に各3名ずつ。基準はメンズスタイルへの影響力です。

実は紙幅の都合で、本文 は大幅に削らざるを得ませんでした。ブツブツと列挙してるだけみたいな味気ないテキストになってしまいましたので、以下、オリジナルの全文掲載します。

☆☆☆☆☆

「中野香織が選ぶ、今年を彩った男たち」

2018年も多彩な顔触れが活躍しました。多様な人々を包摂してよりよい社会を目指そうとするDiversity & Inclusionの運動を先導するモード界の代表格としては、ルイ・ヴィトン・メンズのアーティスティックディレクターとして就任したヴァージル・アブローがいます。ルイ・ヴィトン初の黒人ディレクターとしても話題を集めました。黒人ばかりが出演する初の黒人ヒーロー映画として大ヒットした「ブラック・パンサー」の主演俳優、チャドウィック・ボーズマンも今年を象徴する男性ですね。

モード界ではヴァージルもプレイヤーの一人として中心的な役割を果たしているストリート・ラグジュアリーが台頭しましたね。ヴィトン×Supremeの限定品には世界中で行列ができました。少し若い世代になると、ラグジュアリー・ストリートをさらに自分たち仕様に着崩した「スカンブロ(scumbro)」の流行が生まれました。スカム(scum)はクズ、ブロ(bro)はブラザーのこと。高価なストリートウエアをまるで中古ショップで拾い集めてきた服のようにあえて安っぽく着るのです。私の中のオヤジが発動して「好かん兄弟」と訳していることはご寛恕いただきたいとして、このトレンドを引っ張るのが、ジャスティン・ビーバーくん。オン/オフの区別はとくにせず、髪もくしゃくしゃでいつも悪びれず自然体、という満ち足りた自信が人気の秘密のようです。
ストリートの流行で、ナイキはビジネスを大躍進させました。ナイキがキャンペーンの顔として起用したのが、アメフト選手のコリン・キャパニック。彼は、最近のアメリカで起きている人種差別に反対して、国歌が歌われるときに片膝を立てて座ることで抗議を始めた選手です。キャパニックの強い信念に基づくこの行動は賛否両論を呼んでおり、彼がキャンペーンの顔となったことで一時、ナイキ製品を燃やしたりするバッシングが起き、売り上げも下がりました。しかし、ナイキは動じず、結果的にナイキの株価も上がった次第。信念を貫く男をサポートするナイキもまた、信念の企業である、とアピールすることに成功したわけですね。

さて、ストリート系の話が続きましたが、スーツ界に目を向けて見ましょう。強烈な印象を残すのが、グッチのスーツキャンペーンの顔に起用されたハリー・スタイルズです。彼はもとからピンクのスーツや花柄スーツを誰よりもクールに着こなす人でしたが、トラディショナルなスタイルのスーツも、いまどきの「タッキー」な気分を添えて着こなしてしまう。タッキーとは、一歩間違えると悪趣味でダサいのだけれどそこが素敵、というミレニアルズのファッション感覚です。

正統派の美しさで世界中の男女の魂をわしづかみにしたのは、アーミー・ハマー&ティモシー・シャラメの「カップル」。『君の名で僕を呼んで』の芸術的な衝撃の効果もありますが、映画の外でもこの二人は光っておりました。ハマーの非の打ちどころない美貌と繊細な演技力。唯一の欠点が、何を着ても美男過ぎること、でしょうか。そしてシャラメはキュートな子犬のような王子様感を味方に、ストリートスタイルからスーツスタイルまで、ひねりの効いた個性的な着こなしでセンスのよさを見せつけてくれました。

ビジネスパーソンでは、ケリング会長のフランソワ=アンリ・ピノー。9月にパリまでインタビューに行き、アートやサステナビリティをどのように経営に生かすべきかという話を聞いてきたのですが、17世紀の病院をリフォームして社屋として使うなど、口先だけではなく実行力も伴い、ケリングの売り上げは大幅に上昇しています。強い印象を残し過ぎないスーツの着こなしも、信頼されるビジネスマンの模範的スタイルでした。

一方、「らしくなかったで賞」を献上したいのが、テスラのイーロン・マスク。ツイッターでの暴言で自社株価を下げ、投資家に多大な迷惑をかけたりなど、問題行動が続き、迷走中。言葉が荒れるとともに、かつては凛としていた服装にも手抜きが見られます。

サセックス公爵となったヘンリー王子も、あいかわらずの無頓着ぶりでした。自身の結婚式にはユニフォームを着用しているのに髭もじゃ、披露宴のタキシードの着方もいい加減、というつっこみどころ満載の花婿姿を披露してくれました。いやこの「らしくない」スタイルこそ愛すべきヘンリーだからしょうがないし、幸せそうでなによりと世間が大甘で許しているのもご愛敬ですね。

そしてエディ・スリマン。Keringグループのサンローランから、LVMHグループのセリーヌへ。手がけるブランドはなんであれ、なにをやってもエディ印になってしまう。「セリーヌ」らしさをなくしてしまったと旧来のファンからは大バッシングを受けるも本人はいたってクールで淡々と稼いでいく、というのがニクいところですね。

☆☆☆☆☆

 

みなさんそれぞれの世界で光ったMen of the Yearはどなたでしょうか。

9日に行いましたYomiuri Executive Salon の写真が届きました。


ラグジュアリーストリートからスカンブロへの流れを解説しているところ。

来年のメットガラで炸裂しそうな「キャンプ」を解説。

テーマが「日本のラグジュアリーとその未来」でもあったので、日本ブランドを身に着けていきました。Tae Ashidaのドレス(日本語でワンピースと呼ばれるものは、英語ではドレスと呼ぶ)、ミキモトのブローチ、グランドセイコーの時計、そしてAtsugiのストッキング「輝」。

 

その後にお会いした出席者のみなさまから続々とおほめの言葉をいただき、とても嬉しく、がんばってよかったと思いました。しかしまだまだ。

「点」としてのファッション現象を、さらに大きな社会的背景のなかでのストーリーとしてわかりやすく語ることができるように、日々の研究も怠りなく努めたいと思います。

 

 

〇ドルチェ&ガッバ―ナの上海ショーの中止事件は不幸なことでしたね……。最初の動画(中国人の女の子が箸でピザやパスタを食べる)はたしかに彼らとしては(無知であったとしても)差別意識は皆無であったのでしょう。それだけだったら撤回して、他意のなかったことをお断りして謝ればあれほど大きなダメージは防ぐことができたのでは。決定的な問題は、ステファノが個人的に書いたメッセージでした。相手を怒らせ、画面キャプチャをさらされてしまったのが最悪でした。ハッキングされたと言い訳しているのがますます火に油を注いでしまった(それが嘘であることは、Diet Pradaが証明)。パーソナルメッセージだからと安心して暴言を書くとたちまちさらされ、拡散してしまう透明性の高い時代だということを常に意識しておかねば。録音もどこでされているかわからないから、とにかく油断はできない。他山の石。

ドメニコもステファノも、人間的な欠点は(私たちの多くと同じように)多少はあるのかもしれないですが、才能とサービス精神にあふれるデザイナーです。彼らが日本でおこなった2回のコレクションは、日本文化へのオマージュにあふれたすばらしいものでした。今回の件を挽回すべく、謙虚にコレクションを作り続けてほしいと願っています。

11月7日付けの日経新聞×Hankyu Men’s の広告に登場しました。

恩師でもある大住憲生さんとギフトについて対談しています。

「相手のことを考えた(フリした)無難なモノ」よりも「これがいいと自分が思うモノ」のほうが、関係性の構築にはよい、という発見があった対談でした。

ほんとうは何だって嬉しいんですよね。時間をわざわざ使って、考えて贈ってくれたということじたいがありがたい。

 

そして「自分にごほうび」、これ、ほんと私やらないのです。恥ずかしすぎるというか、ごほうび受け取れるほど成果上げてないだろう、と自分では思ってしまう。自分で自分にプレゼントしてもなんだか虚しいし。人さまに喜んでもらう方が嬉しいので、時間もエネルギーもそのように投資する方が多いかなあ。予想外のギフトが還ってくることが多々あります。もちろん、投資した分が常に還ってくるとはかぎりませんが、投資しなければまったく返ってこないのは確実なんですよね。

9日(金)、ペニンシュラホテルのきらきらルームにて、読売エグゼクティブサロンに登壇しました。

Yomiuri Brand Studioの高橋直彦様との対談という形で、「日本におけるラグジュアリーの潮流とメディア、その未来を語る」をテーマに話をさせていただきました。

ご参加くださいましたのは、外資系ラグジュアリーブランドビジネスに携わる、ほぼ160名の方々。

ここ1,2年ほど調べたり取材したり考えたりしてきたことのエッセンスを凝縮して全投入し、「点」の現象を社会背景とからめたストーリーとして構成してみました。

かなり準備にもエネルギーをかけた甲斐あって、終了後のパーティーでは多くの方々から「面白かった」「点が線になってつながった」「そういうことだったのか!と目からうろこが落ちてすっきりした」「謎の流行の背景がわかった」などなど、嬉しいお言葉を100枚を超えるお名刺とともに頂戴いたしました。こういうお言葉をいただくと、苦労も報われます。ありがとうございました。

夏頃からお話をいただき、Yomiuri Brand Studio の高橋さまほか、大勢のスタッフのみなさまと準備や打ち合わせを重ねてまいりました。ぎりぎりまで「もっともわかりやすい伝え方は」と考えていたので、パワポの最終バージョンが完成したのは当日朝6時((^^;))。こういう私のペースに寛大なお心でお付き合いいただき、お世話くださいましたみなさまに、あらためて心より感謝申し上げます。とりわけ、高橋さまには、やや先走り過ぎているかもしれない私のテーマのご提案を受けて、それぞれのワードを膨らますためのお話を考えていただき、対談を盛り上げてくださいました。重ねて、御礼申し上げます。

 

キーワードは、Diversion and Inclusion.  Street Luxury. Scumbro. Logomania. Nike. Virgil. Woke Models. Plus Size Models. Fair is Foul and Foul is Fair. Tacky.  Camp. Art&Sustainability. Creative Risk. Generous Capitalism. Tradition of Brand.  Recruit of Artisan. DNA of Brand. Japanese Brand. Global Standard of Fashion Journalism. Fashion as Liberal Arts. etc.

私がキャッチして新聞などに記事として書いてから、だいたい数年たってようやく広まるという現象がこれまで見られていることから(今さらノームコアとかゴープコアとか)、上のキーワードに関することも、日本で話題になるには数か月から数年かかりそうですが。日本での波が来ても来なくても、グローバルモードからキャッチできた波は引き続き、自分の解釈で媒体に応じた形で発信していきますので、どうぞ今後ともよろしくおつきあいいただければ幸いです。

 

 

日本経済新聞 土曜夕刊連載「モードは語る」。本日は、香水ビジネスのゲームチェンジャー、フレデリック・マルについて書いております。

よろしかったらご笑覧ください。

香水は「成分を並べられてもわからない」という意味で、「料理と似ている」というマル氏。素材だけを列挙されても、どんな料理が出てくるのかわからないのと同じということですね。料理が発達しているフランスで香水も発達したことにはしかるべき理由がある、と。

 

〇Men’s EX のコート特集の記事は、Nikkei Style にも全文が転載されました。こちらです

お時間のゆるすときあれば、ご笑覧くださいませ。

いまは紙媒体の記事の多くは後日ウェブで読めるようになるし、そもそも発売時にもdマガジンでも読めたりしますよね。であれば紙の雑誌の存在意義はどうなるのか。考えさせられます。

〇LEON × Nikkei Style Magazinの記事もウェブレオンに転載されています。こちら。

なんかこれも写真が容赦なく「ど」リアリズムで怖いのですが(ほんと、お見苦しくて申し訳ない)、そこで勝負してないのでスルーして本文のコメントだけ見ていただければ幸いです。

 

〇さて。

ウェブ記事ついでに。長谷川彰良くんのインタビュー記事。若い人にとてもよい刺激になると思うので、もしよかったら読んでみてね。

なんと、マンハッタンのエグゼクティブさながらに颯爽と風を切って丸の内を歩いているよ。笑

あの半・分解展にかけた彼の情熱の量やご家族のサポートがどれほどのものだったのか。あらためて目頭が熱くなりますね……。「お兄ちゃん」もいい味出してる素敵な人なんですよ。

教え子や(押しかけであろうとなんだろうと)弟子のめざましい成長、活躍ほど嬉しいものはないです。私も逆に彼らのひたむきな仕事ぶりから教えられるし、刺激をいただきます。「広めるのではなく、深める」という姿勢は、正しいと思う。深めた先に、すべてに通じる鉱脈が流れているんですよ。来年は世界に羽ばたいてほしい!

“The job of the artist is always to deepen the mystery.”  (芸術家の仕事とは、常に神秘を深めていくことである)Francis Bacon

読者のみなさまもそれぞれに、深まる秋を楽しんでください。(ご近所の寺家町の風景)

芦田淳先生の追悼文です。共同通信配信で、各地の新聞に掲載していただきました。

新潟日報。

河北新報。


京都新聞。


日本海新聞。ほかにも続々。一人でも多くの方に芦田淳先生の功績と、幸運な人生を引き寄せたお人柄と生き方が伝われば幸いです。

見出しは各紙でつけるので、それぞれ違うのですね。

本文にも書きましたが、エレガンスというのは、たんに表面的に上品に取り繕っていることとは関係ないのですね。日々の時間の過ごし方、人や仕事との接し方など、長い時間の蓄積から生まれる、骨太で繊細なものです。コミットメントと愛なきところから、本物のエレガンスは生まれない。芦田先生から学んだこと。(私などはぜんぜん到達できてない高いレベルのお話。)Elegance Forever.

 この本もお勧め。

Forbes Japan 12月号発売です。

パリでケリング会長フランソワ=アンリ・ピノー氏にインタビューした記事を書きました。4ページにわたり、本文のほかにケリンググループの最新情報が詳細に掲載されています。


 

 

 

アートやサステナビリティをどのように経営にとりいれるのか? あらゆる分野のビジネスパーソンのヒントになれば幸いです。

 

変わるラグジュアリーの定義、老舗ブランドのDNAとのつきあい方など、最新のラグジュアリービジネスを考えるうえで押さえておくべきことも満載です。私自身も、今年(現時点までで)もっとも勉強になり、意識の変容を経験した仕事です。ぜひ、ご一読いただけますと幸いです。

各紙が追悼記事を掲載していますが、読売新聞は一面、21面、36面と3面にわたり、芦田淳先生の功績、評伝を大きく報道しています。

私も僭越ながら、21面でコメントを寄せています。

「戦後の日本にプレタポルテ(高級既製服)の概念を持ち込んだ草分け的存在。常に時代の感覚を反映しながら、決してエレガンスと品格を失わなかった。芦田さんの服を着れば、国際的にどんな舞台にたっても日本の品格を表現できた」。

 

まだ伝えたいことは本当にたくさんあったのですが、紙幅の都合がありますね…。

洋裁師が注文に応じて服を縫っていた戦後日本に、「プレタポルテ」(高級既製服)をもたらしたのが芦田淳先生なのです。

プレタポルテは、日本の女性を半世紀の間に加速度的に美しくしていくのです。プレタポルテへの憧れ→着こなすためのヘアメイク、体型メイク、立ち居振る舞いなどの努力→あかぬける。

 

ほかにもきりがないほど功績がありますが、追って、お伝えできる機会があればと思います。

 

*共同通信社に追悼文を寄稿しました。本日、これから配信されるそうです。明日以降、活字として掲載されましたらお知らせ申し上げます。

北日本新聞 写真家テラウチマサトさんの連載「とやま多士彩才」」にとりあげていただきました。

撮影にご協力くださったのは、ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町です。こちらの部屋は、ギャラリースイート。お世話になりましたみなさま、ありがとうございました。

Men’s EX 11月号 発売です。

コート特集で、綿谷画伯と対談しております。

このほかになんと、画伯によるマジタッチ、マンガタッチ、それぞれのイラストまでついてますよ。コートを着たアイコンずらりのマジタッチ版は圧巻。これは保存版でしょう。

私はコートの歴史についてざっとレクチャーするというお役目でした。起源や歴史にはコートの本質的な意味も見出すことができます。ぜひ読んでみてくださいね。

 

今回は、カメラマンがすばらしく腕のいい方でした。本誌に掲載された写真(下)の夜景の映り込み方を見てもおわかりだと思いますが、ふつう、夜景を強調すると前景が暗くなったり、前景をはっきり写そうとすると夜景がぼやけたりするのですが、ともに鮮明に映っているのです。プロのテクニックですね。

 

 

カメラマンは椙本裕子さん、若い女性です。夜景だけでなく、人物のほうも、とてもソフトな感じに撮っていただきました。感謝です。下は、本誌にモノクロで掲載されている写真の元版です。

ありがとうございました。椙本さんとご編集部のご了解を得ましたので、秋冬のプロフィル写真として使わせていただきます。

調子に乗ってもう一枚アップします。ごめん。笑

 

 

撮影にご協力いただいたのは、ザ・プリンスパークタワー東京です。編集部、ライターさん、カメラマンさん、ホテルスタッフのみなさま、ありがとうございました。

トレンドワードとして浮上している、スカンブロ(Scumbro)。

本日の読売新聞連載「スタイルアイコン」は、スカンブロを牽引しているとみなされているセレブリティのひとり、ジャスティン・ビーバーについて書いております。

Vanity Fair が紹介するScumbroの記事から。今年の7月にトレンドが命名され、瞬く間に話題に。

ベイビー・ビーバーが愛らしかったのはついこの間。少年はまたたく間に大人になってしまいますね。

 

Scumbroの訳語はずいぶん悩んだあげく……「好かん兄弟」にしました(©中野香織)。おやじギャグすぎて寒い? 失礼しました。

The Nikkei Magazine Style × LEON 9月21日号。

「アナタにとってLEONってなんですか?」

インタビューを受けた記事が掲載されています。

大きな口をさらに大きく開けて笑っておりますが。笑

 

明大時代に公開講座講師としても来ていただいた野呂さんと同じページでしたよ。

 

さて、この撮影は、ザ・プリンス・パークタワー東京の姫スイートルームこと、ハーバーロイヤルスイートをホテルのご厚意でご提供いただいておこなわれたのです。

なのになんと、背景をすべて同じにするためにわざわざ暗幕をうしろに作ったという……涙涙。

豪華すぎるスイートルームを真っ暗にしてしまう不粋。

百戦錬磨のLEONチームも、まさかこんな姫ゴージャスな部屋が東京のホテルにあったのかと驚愕し、リベンジとして(笑)ウェブLEONに掲載していただきました。お部屋はこのような感じです。

おそらく都内でもトップレベルを誇る広さと華やかさのスイートです。

GQ JAPAN 10月号に寄稿した記事が、ウェブにも掲載されました。

服飾史家の中野香織、ヴィヴィアン・ウエストウッドを論じる―ヤング・ハートの女王

ヴィヴィアンのドキュメンタリー映画「ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス」は、12月28日(金)、角川シネマ有楽町、新宿バルト9他で全国ロードショーとなります。

今月末からはマスコミ試写も順次始まります。プレス資料には、私のエッセイが掲載されております。(GQに寄稿したものとは異なるバージョンです。) マスコミ試写にお出かけになる方は、よろしかったらチェックしてみてくださいね。

パリ記録No.10 。パリ郊外のベルサイユ宮殿へ。

早朝集合だったのでルームサービスで朝食を頼んだら相当なボリューム。もう一日分のカロリーはこれで十分という勢い。


朝焼けの静かなパリの街。ツアーバスで小一時間のドライブで、ベルサイユ宮殿に向かいます。

朝9時のオープン前からすでに長い長い行列。

やっとの思いで入場できましたがどこもかなりの混雑。毎日これだけの観光客が来場すれば大きなビジネスになるのも当然。


資金力のある権力者が、とてつもなく贅を尽くした建造物や美術を造らせておくというのは、ノブレス・オブリージュでもありますね。後代にこれだけ世界中の人々に感動を与え、しかも無限に資金を回収できるのだから、この上なくすばらしい遺産といえます。


 

 

かの有名な太陽王ハイヒール脚線美の肖像画は、ここにあったのですね。本物にようやく出会えて、しばし感無量でした。


窓を開けるとどこどこまでも広い庭園。

一点の隙も無く埋め尽くされた壁面・天井。空間恐怖であるかのように細部にいたるまで贅を尽くした装飾が凝らされている。こんな空間に住んでいるからこそあの装い、あの言動があったのだな。住環境が人に及ぼす影響の大きさをあれこれ想像する。

 

鏡の回廊。ロココのあのパニエで広げた衣装でそぞろ歩きをするには、やはりこれくらいの「場」があることが大前提だったのですね。

もう広すぎて豪華すぎて情報量が多すぎて本欄では到底カバーしきれない。

(王妃の階段)

詳しい情報は、こちらのベルサイユ宮殿ホームページでご覧ください

“Esquire Big Black Book”  Fall 2018   本日発売です。

特集 Time Will Tellのなかで、巻頭エッセイ「時を経て、磨かれる」&「名品の条件」、2本のエッセイを寄稿しています。

 

 

お時間が許す時あれば、ご笑覧くださいませ。

(click to amazon)

パリの伝統あるカフェ、Cafe de Flore. ここで日本人初のギャルソンとして働く山下哲也さんがいらっしゃるので、ご挨拶を兼ねて訪問。

すでにミッドナイトですが、店内は満席。

 

 

(シャンパンを注いでいるのが日本人初のカフェ・ド・フロールのギャルソンとして有名な山下哲也さん。右からForbes Japan谷本さん、コーディネーターのムッシュウ・モリタ)

ほかの同行のみなさまはカフェオレ。私だけ当然のようにシャンパン(すみません)。

 

 


山下さんは特別にあつあつのアップルパイをテーブルにプレゼントしてくださいました。

華麗なギャルソンの立ち居振る舞いがカフェ・ド・フロールの雰囲気を盛り上げているということがよくわかりました! 山下さん、そしておつきあいくださいましたみなさま、ありがとうございました。

 

 

 

大きな仕事を終えたあとの夕方は、「Heritage Days 文化遺産の日」オープニングナイトのVIPカクテルパーティー。ケリング本社にて。

美術品、文化遺産に囲まれてのカクテルパーティー。

グラスがまず配られて、そこにシャンパンのボトルをもったギャルソンがシャンパンを注いで回る。

(さりげないお洒落が板についているゲストの皆様)

日本と違って面白いなと思ったのは、中年以降の、面白系のギャルソンが多く、カナッペを受け取るまで笑わせてくれたり、いちいちなにか楽しいことを言ってくれたりすること。

日本だとパーティーの黒服は、「ルックスのいい若い男性」が招集されるようで、モデルのバイトであることも多いんですよね。ただ「イケメン」であることに安住しているのか、あるいはゲストと必要以上に話をすることが禁じられているのか、面白い人はあまりいないのですよね。

無表情なイケメンウエイターよりも、体型が多少くずれていようとも笑わせてくれるオジサンギャルソンのほうが、はるかに魅力的だと思います。

日本のパーティー関係者もぜひ、ご一考を。

それにしても、ゲストの方々の立ち居振る舞いのかっこいいこと。男性も女性もごく自然な振る舞いなのに目をひきつける方が多く、見とれておりました。

 

ちなみに、ここではヒール靴は履けません。ローヒールで来るようあらかじめ注意されておりました。玉じゃりを通って建物に入らなくてはならないので、ヒール靴ではムリなのですね。

 

パリの街のなかでもハイヒールは一人も見ませんでした。ごつごつの石畳にハイヒールは無理があります。スニーカーかローヒールの方ばかり見かけました。ハイヒールは外を歩くための靴ではない、と納得。

リムジンを降りてからレストランやホテルへ入るまでレッドカーペットが敷かれるのは、ハイヒールのためですね(^^;)

 

(なんだかんだと言いつつも、楽しかったです。)

 

 

そしていよいよ今回のメインイベント。ケリングCEOのフランソワ=アンリ・ピノー氏へのインタビュー。

実は質問事項をめぐり、事前に相当のやりとりをおこなっており、ここまでの事前準備はふつうはなかなかしないのだがと思ったのだが、結果として、そのやりとりを通してケリングに対する理解がかなり深まっていたのだった。

(ケリング本社内)

また、当日は通訳の岡本僚子さんとも綿密な打ち合わせをした。岡本さんは数々の国際会議もこなしているベテランで、準備のためのメモもぎっしりと書き込まれていた。聞きたいことは山ほどある、でも通訳込みで1時間で終わらせなければならない。無駄なことを聞く時間などない。ポイントを絞りに絞って万全以上の準備をもって臨んだのであった。

(ケリングのマークはお花のように見えるが、実は飛び立つフクロウなのです。叡智のシンボルね)

(階段の上には鳥かごをイメージしたこんなオブジェも)

(かつて病院だった建物の中庭には癒しのハーブが)

このうえなく集中した一時間だったが、通訳を通したにもかかわらず双方向のコミュニケーションがとれたすばらしいインタビューになった。期待をはるかに超えるお話を伺え、爽快なほどの達成感に満たされました。

(左から谷本さん、フランソワ=アンリ・ピノー氏)

 

そしてインタビュー終了時にはなんと、創業者のフランソワ・ピノー氏(パパ・ピノーの方ですね)も登場し、握手してくれたのでありました! ご一緒に写真が撮れなかったのは残念でしたが。

 

 

(フランソワ=アンリ・ピノー氏、中野)

オフィスを出て、思わず通訳の岡本さんに感謝のハグしてしまったくらい、彼女の通訳は神業ものでした。広くビジネスパーソンを意識した質問の方向を考えてくれた谷本さんにも深く感謝したいし、綿密に質問事項をリファインする過程でさりげなく最高の聞き方に持っていけるよう示唆してくださったケリングの産形さんにも感謝したい。こうしたプロフェッショナルな方々との本気のチームワークを通して、自分の実力以上が発揮できたように思う。

(左から谷本さん、岡本さん、中野)

なによりも、ピノー会長のあたたかい人柄、明晰な言葉、一貫した知性と責任感、そして社会に影響力をもつ企業としての説得力あるビジョンに心打たれました。リーダーはこういう力強い言葉で、しかも自分自身の言葉で、語ることができなくてはならない。

自身の仕事に誇りをもつプロフェッショナルな方々との仕事を通して成長を実感できるほど幸福なことはない。最高に幸せな時間でした。関わってくださったすべての方、ありがとうございました。

来月発売のForbes Japanをお楽しみに!

 

 

ケリング本社の新社屋訪問。

アドレスは40 rue de Sevres. ここは1634年から2000年までラエネック病院として使われてきた歴史的建造物です。

フランス歴史文化財のチーフ・アーキテクトであるベンジャミン・モートンが修復プロジェクトを率いて、ルイ13世時代に建てられたチャペルなどはそのままに残しながら、現代の基準に適合したハイテクオフィスが入居できる状態に生まれ変わらせました。

病院だっただけあって、多くの種類のハーブが植えられているのですが、ミックスハーブの香りが建物内部まで漂っているのです。

(屋根の上にいるのは、「風見鶏」!)

コミュニケーションもインスピレーションもごく自然に活性化する豊かな環境。ケリングで働く人すべての名刺にはEmpowering Imaginationと書かれているのですが、それは「イマジネーションのその先へ」という意味。こんな環境であれば過去の遺産や伝統、そして自然から受けるイマジネーションも豊かになろうと思われます。

この日、今年で33回目を迎える「ヨーロッパ文化遺産の日」に合わせて、特別展示会が開催されました。ケリングのピノー会長はアートに対する関心が高く、世界中のアート作品を集めています。


上は、ダミアン・ハーストのJacob’s Ladder (2008)。3000以上の昆虫が標本にされています。同じタイプの昆虫が縦列に並んでいます。左の方へいくほど昆虫は小さくなり、まるで地から天へ続くヤコブの階段のように見える。

上はジェームズ・リー・バイヤーズによる”Byars is elephant” (1997)。

上もダミアン・ハースト。”Infinity” (2001)。 並べられる色とりどりの小さなものは、薬です。現代人の医薬への過度な信仰とは何なのか、たぶん後世の人から見るととんでもなく愚かに見えるんでしょうね。

バレンシアガの過去のコレクション映像がずらりと。

アベラールとエロイーズが実在したことを示す、聖遺物。それぞれの小指の骨と首のどこかの部分の骨。丸い白いケースに入った小さなものが骨なんです。フランスの国宝。

ほかにも多くの美術品や聖遺物などがケリングによって守られ、こうして現代の観客にも公開されているのです。


こうして日常的に新旧のアートにふれることで、インスピレーションは生まれやすくなるし、コミュニケーションも生まれやすくなります。(思わず隣にいる人と目の前の作品について語りたくなってくる)

パリの最新情報に通じるコーディネーター、Morita Hiroyukiさんに連れて行っていただいたレストランが、「クローバー」。サンジェルマン・デ・プレの裏通りにあるこじんまりしたカジュアルなレストランです。

お店は20席ほどで、オープンキッチン、テーブルクロスなし。スタッフも若くて、服装はTシャツとレギンスみたいなカジュアルスタイル。

あまりにもカジュアルな雰囲気なので、最初、ほとんど期待はしませんでした。

ところが出てきた料理を食べてみてびっくり!!なんですかこの美味しさは。

経営シェフはジャン=フランソワ・ピエージュ。アラン・デュカスの店でシェフを務め、オテル・ド・クリヨンの二つ星レストランのシェフを務めていたという経歴の持ち主です。


出てくるお料理、すべてが驚きに満ちた新鮮な味わい。ワインもオーガニックでとてもおいしいのです。

聞けばこれが噂のビストロノミ―。気がつけばおしゃれに装ったパリ地元の人たち(とお店の人が言ってました)で満席です。

ビストロノミ―とは。

これが登場する以前、従来の飲食店の形態は次のように分類されていました。シックな内装で高級料理を出すガストロノミー。伝統料理や家庭料理をカジュアルな食堂感覚で出すビストロ。ビアホール的なブラッスリー。そして簡単な料理も出すカフェ。

ビストロノミ―とは、ビストロで出すガストロノミーということを意味するようです。1992年にパリに開店した「ラ・レガラード」が先駆け。パリを代表するラグジュアリーホテルで修業を積んだ、イヴ・カンドボルド氏が「高級店なみの上質な食材を使った本格料理を、カジュアルな雰囲気で多くの人に食べてもらいたい」という趣旨で始めたとのこと。

この形態のレストランが大ヒットし、今では有名シェフがカジュアルな形態で料理を提供するビストロノミ―は、フランスの飲食産業の重要な一角を占めるようになったそうです。

 

 

最先端のフレンチスタイルを堪能しました。コーディネーターのムッシュウ・モリタ、ケリングジャパンの産形さん、鈴木さん、フォーブズジャパンの谷本さん、楽しいディナーをありがとうございました!

 

先日の「モードは語る」の記事が好評につき、Nikkei Styleのオリンピック特集に転載されました。こちらです

 

決勝での振る舞いで賛否両論を巻き起こしたセリーナですが、限界越え、予測越えで闘い続ける姿を見せてくれる勇気には泣かされます。

 

 

とはいえあの決勝戦から学んだことは。

Keep Calm and Carry On.

これが常に勝利の秘訣というか「負けないこと」の秘訣であること。

逆風が吹くときにも落ち込まず人を恨まず、粛々と書き続けて、力を蓄え備えておくこと。今はただこの状態を意識的に保っていますが、このマインドセットはジェンダーには関係ないのですよね。

 

フランスのラグジュアリーが結集する聖地といえば、ヴァンドーム広場。1805年の戦勝を記念して建てられたコラム(円柱)が建っており、帝政の象徴として賛否両論があるそうなのですが。

(左はForbes Japanの谷本さん)

この広場周辺にはフランスを代表するジュエラーすべてがあり、ラグジュアリーブランドもほぼこのあたりにそろっています。


ココ・シャネルが住んだホテル・リッツもあり、シャネルはこの広場の形状からインスパイアされてNo. 5 のボトルのデザインをディレクションしたともいわれています。

この周辺の道路沿いに、ケリングが傘下にもつラグジュリーブランドも結集しています。

グッチ。このタッキーな色柄あわせがかくも成功するとはだれが予想したでしょうか。グッチ製だといわれなければジャ〇コで売っている服に見えてもおかしくない。アレッサンドロ・ミケーレのきわどい美学。

ボッテガ・ヴェネタ。次のシーズンからデザイナーも交替し、がらりと変わる予定。

アレクサンダー・マックイーンは開店時間過ぎても開いてませんでした。ステラ・マッカートニーも同じ状況。イギリス系はあまり時間を厳守する必要はないと思っているようです。

バレンシアガ。靴とレギンスをくっつけるとか、巨大なブランドロゴを装飾にしてしまうとか、奇想天外なやり方を成功させてしまいました。店構えもほかのクラシックなブランドの店舗のなかにあって、一風変わってます。

ちなみにゴヤールは重厚なクラシック感で存在感を発揮してます。(ゴヤールはケリング傘下にはありません)

最新のコレクションを展示するブランドの店舗のあいまに、こんな歴史的な建物が出現したりして、なんとも魅力的な界隈です。

ご参考までに、ケリング傘下にあるブランドを以下に列挙します。

グッチ、ボッテガ・ベネタ、サンローラン、バレンシアガ、アレキサンダー・マックイーン、ステラ・マッカートニー、クリストファー・ケイン、ブリオーニ、ブシュロン、ポメラート、ドド、キーリン、ジラール・ペルゴ、ユリス・ナルダン、プーマ、ヴォルコム。

パリ弾丸取材に行ってまいりました。

Kering × Forbes Japanのお仕事です。2泊4日のなかでハイライトスケジュールがぎっしりの濃密な時間でした。別格のスケール、別枠のマインドセット、最先端のビジネス環境、最高級のサービスなどに触れて、脳内リノベーションを迫られたような体験でした。ケリングジャパン、フォーブズジャパン、そしてパリ、ヴェルサイユでお世話になった多くの方々に心より感謝します。

読者のみなさまはご存じだとは思いますが念のためKering について簡単に。ケリングは、グッチ、サンローラン、バレンシアガ、アレキサンダー・マックイーン、ステラ・マッカートニー、ボッテガ・ベネタなどのラグジュアリーブランドを傘下にもつ、フランスのラグジュアリーコングロマリットです。創始者はフランソワ・ピノー、現在の会長はその息子であるフランソワ=アンリ・ピノー。アンリ=ピノーの奥様は女優のサルマ・ハエックです。2017年12月期の売上は約2兆120億円。

今回の主たるミッションはケリングの現CEOのフランソワ=アンリ・ピノー氏にケリング本社でインタビューをおこなうこと。ケリングがおこなっている文化遺産およびアートの保護について取材をすること。そうしたすべての取材をもとに後日Forbes Japanにビジネスパーソン向けの原稿を寄稿すること、でした。

19歳の頃からやってきた旅行レポーターとしての経験、専門家として積み重ねてきたファッション史やファッションビジネスの研究、そしてファッションマインドのない人向けにファッションの話を書くというエッセイストとしての力量、さらには企業の顧問として企業を俯瞰的に見る視点など、これまでおこなってきた仕事の経験を全部ここで活かせというような天啓ミッションです。

往復はJALのビジネスで、完全にほぼ個室・フルフラットになるスカイスイートです。これがおそろしく快適で、まったく何のストレスもなく12時間超を過ごすことができました。もっと乗っていたかったくらい。機内のすばらしさもさることながら、出入国もなめらかで迅速でした。無駄や苦痛を極力なくし、時間を最大限に有効利用できるという印象。

機内では見逃していた映画や、日本未公開映画をチェック。計5本見ることができました。映画についてはまたあらためて。


パリの街は同じ色彩、同じ高さの建物で統一感を失わないよう造られていますね。工事中の場所も、青いビニールシートで覆うというような不粋なことはせず、シートじたいが見て美しいアートになっていたりして、美しい景観が保たれる努力がなされています。

何よりも人が、とりわけある程度年を重ねた男性がかっこよくて眼福です。姿勢がよく、個性的な装いをさりげなく楽しんでいる人々の姿が、町全体を美しくしています。

 

一方、たばこの吸い殻や犬の落とし物などがあちこちにあるというマナーの悪さも目立ちました。これに関してはおそらく、日本がとびきりマナーの善い国ということを考慮しなくてはならないのかもしれませんが。

渋滞する車の間を縫うように、キックボードで移動している人が多いことにも驚き。

読売新聞夕刊連載「スタイルアイコン」。

本日は、アメリカの国宝級の歌手として愛された、アレサ・フランクリンについて書いております。お近くに読売夕刊があったら読んでみてくださいね。

When God loves you, what can be better than that? (by Aretha Franklin)

 

 

Diva Forever.

北日本新聞別冊「まんまる」発行です。

連載「ファッション歳時記」第84回「世界で最も高齢なティーンエイジャー」。グレイネッサンスについてです。Greynnaissance=Grey+Renaissance ですね。

 

なんだかんだと84回、一回も休まず続いています。読者のみなさまと北日本新聞社のおかげです。ありがとうございます。

 

大坂なおみさん 優勝おめでとうございます✨

やはりトロフィーを授与されるときのスピーチがよかったですね(プレーももちろんのこと)。心からの本音を、その時の正直な気持ちを、形式にとらわれずに語るのですね、彼女はいつも。会場の険悪な雰囲気が、彼女のスピーチで一変した感じがしました。

 

☆☆☆☆☆

 

昨日はMen’s EXのお仕事で綿谷画伯とコートについての対談でした。編集部のご要望により、私はコートの歴史を解説、ということでコートの歴史をおさらいして資料をがっちり作っていきましたが、以前は気づかなかったのにあらためて発見することも多く、やはり「知っている」つもりにならず、時々学び直しは必要だなと実感。知識をアップデートするよい機会になりました。

画伯のマジタッチイラストとマンガタッチイラスト、両方掲載されるということなので、いったいどんなページになるのか、今から楽しみですね。

(左からライターの吉田さん、中野、綿谷画伯、編集部の橋本さん。撮影はカメラマン椙本裕子さんです。みなさん、ありがとうございました。)

詳しくは10月初旬発売のMen’s EXにて。

 

 

ザ・プリンスパークタワー東京に撮影のご協力を賜りました。東京タワーが間近に見える、クラブラウンジの「会議室」を使わせていただきました。カメラマン椙本さんが絵本かというほどきれいに夜景を撮影してくださったので、本誌をどうぞお楽しみに(といってもそれほど大きな写真にはならないとのことですが)。

パークタワー東京のスタッフのみなさま、あたたかなおもてなしをありがとうございました。

2000字のエッセイを書くのも6000字の解説を書くのも、彫刻を削るようなところがありますが、(創る、というよりも削って中身が現れるほうに尽力していく、というイメージ)、2,3ワードのコンセプトコピーを考えるのは、ひたすら無意識の世界に沈潜していくことで浮上してくることがあります。

昨日は重要なキーコンセプトが課題で、心が動き、多くの人の行動の方向を示すことができるような言葉の「浮上」を待ってひたすらぐるぐる芝公園を歩いてました。

緑のなかを歩くと血の巡りがよくなるのか、新鮮な酸素を補給できるためか、あるいは、歩きながらひたすら自分の「本心」の底を見ることができるからか、ウソのないことばの浮上を助けるには効果的なんですね。

(東京プリンスホテルのフロントロビーの花。安定の華やかさ)

結果、無意識の底から浮かび上がってきたコピーが、採用となりました。まだ本決定ではないですが、ほっと嬉しいですね。

 

さて8月も残り少ないですが、あと4本の原稿+単行本の残り全部。できると思えばきっとできる。たぶん。

 

 

 

25ans 10月号発売です。英国ロイヤル特集のなかで、ロイヤル・ファブ・フォーについて、編集部のスタッフとともに語り尽くしておりますよ。

期間限定(おそらく)だからいっそう輝くロイヤル・ファブ・フォー、今が絶頂だと思います。

特集では、ほかにも英王室の最新情報が写真とともに満載。英王室ファンは必見よ。

Factelier ものづくりカレッジのライブレクチャー。

勉強熱心なゲストのみなさまと熱い時間を共有できて、ほんとうに楽しかったです。ご参加くださいましたみなさま、ありがとうございました。

やはりファッション史のことを話している時がいちばん幸せだなー。デザイナーの情熱が憑依してくるように感じる瞬間があるんだよね。笑。

将来の進路に悩む高校生のご参加もありました。最後の質疑の時間に、「自分の好きなことをやって生きていたいけど、先生や周りの大人に反対される。どう思いますか?」という趣旨のご質問でした。

全く想定外のご質問で、将来ある高校生に無責任なことはいえないととっさに思い、お茶を濁すような答えしかできなかったけど。(何であれ仕事に就いたら、その仕事を愛する努力をするといいとかなんとか。)

誠実に答えようとすると、とても長くなりそうだ。何かの機会にまとまった原稿にするなり話をするなりしたいと思います。よい課題をいただきました。

仕事を楽しむ背中を見せて、彼らの未来に希望を与えるのも、大人の責任だな、と痛感した次第。

 

終了後も著書をご購入くださったお客様にサインをしたり話をしたりで延々1時間以上……。ありがたいことですね。

ご参加くださいましたゲストの皆様、ファクトリエ社長の山田敏夫さん(写真左)はじめスタッフのみなさまに、あらためて、心より感謝します。

ぜひファクトリエさんに作ってほしい仕事服があるので、デザイン画をきれいに描けるようがんばります。Factelier / Kaori Nakanoのダブルネームで洋服を出してもらうという新たな夢ができましたよ。笑

 

 

 

 

 

 

台風がまた西日本に上陸していますが、みなさま、大丈夫ですか? 報道写真を見る限り大丈夫じゃありませんね。 

横浜ですら激しい雨風に揺れております。どれほど大きな台風なのか。台風の進路になってしまった地域のみなさま、さぞかし不安と恐怖で眠れぬ夜になっているのではないかと拝察しますが、どうか安全第一にお過ごしください。

 

☆☆☆☆☆

こんなときにも能天気なファッションの仕事の話で恐縮のかぎりですが、嵐が通り過ぎるのを待つしかないという方がいらっしゃるならば、その間のつかのまの現実逃避にでもなれば幸いです。

GQ Japan 10月号が本日発売です。

ファッション特集のテーマは、フォーエバー・ヤング・アト・ハート。

ヤング・アト・ハートのクイーンとして、ヴィヴィアン・ウエストウッドについて、書きました。ヴィヴィアンの功績を凝縮しましたよ。

今はdマガジンでも読めますが、やはり紙をめくるのがよいという方のためにアマゾンリンクを↓

 

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それにしても今年、連続して襲来する台風の残酷さときたら……。被害が広がらないことを祈るばかりです。

ウィスキー対談 後半がアップされました。こちらです。

毎度、情け容赦のない「ど」リアリズムな写真にほんと気が引けます……。お見苦しくて申し訳ない限りですが、少しでも慣れていただければ(というか写真はスルーしていただければ)ありがたいかぎりです。今回の後編で、終わりです。

 

 

束の間、現実逃避させてくれた白いストレッチリモ。昨日のザ・プリンス・パークタワー東京です。誰を待っているのかなー。

 

 

LEON×Nikkei Style Magazineの取材と撮影でした。

芝公園ザ・プリンスパークタワー東京にて。

撮影場所として使わせていただいたのは、ハーバーロイヤルスイート。

LEONのチームはノリがよくて、終始笑わせていただきました。


楽しい現場でした。左からヘアメイクの伊藤さん、ライターの持田さん、編集の清水さん、中野、編集の市村さん、そしてカメラマンの齊藤さんです。ありがとうございました! きめ細やかにご配慮くださったパークタワーのスタッフにも心より感謝申し上げます。

 

そのままパークタワーでTokyo Music Cruise 2018.
ボールルーム、メロディライン、森のチャペル、どこも満席で立ち見であふれている! 世代も若い方からご年配の方まで、それぞれのペースでライブを楽しんでいらっしゃる光景は何とも美しいものでした。(撮影不可につき、写真がなくて残念ですが、どの場所も、ミュージシャンと観客が一体になって盛り上がっています。)


そして穴場的なスポットでもある、鈴虫カフェ。


ここでは芝公園から流れてくるライブと鈴虫の音色、そしてアーティスティクな照明と線香花火の香りに包まれ、和の雰囲気のなか、おしゃれでおいしいフードとドリンクを楽しめます。


オプションで浴衣も着つけてもらえますよ。若い女性グループばかりか、男性だけのグループもいらして、ほんわかとノスタルジックな雰囲気のなかリフレッシュできました。

大人気の鈴虫カフェは、来週いっぱい、開いています。

そして今回のTMCのメイン、スカイチャペルでのミッドナイトライブ。

迫る東京タワーを真横に見ながら、アン・サリーと畠山美由紀、そして土岐麻子、という何ともゴージャスなトリオによるライブ。宿泊プラン限定なので観客もそのまま泊まっていくだけでいいというリラックスしたムード。シャンパンを飲みながら日付が変わるまで3人の歌とトークを楽しむという、ファミリーのような一体感に包まれた贅沢な時空でした。

17日、そして日付が変わった18日はそれぞれアン・サリーさんと畠山美由紀さんのバースデーということで、ホテルからゴージャスなケーキと花束がサプライズでプレゼントされました!

先ほど森のチャペルでライブをしていた澤田かおりさんも実はお誕生日で、かおりさんにもスペシャルケーキが。なんとトリプルバースデーだったのですね。パークタワーのパティシエさんたち、がんばりましたよね(^^;)

翌朝の芝公園も晴れ渡って、まだ暑いとはいえ、秋を感じさせる風が心地よい。

(A room with a view of Tokyo Tower, Shiba-Park, Skytree, etc.)

ザ・プリンスパークタワー東京は改装後の部屋が快適で洗練されており、非日常空間ながらゆったりと寛げるばかりか、クラブラウンジの朝食は、極上です。えり抜きの素材と丁寧に作られた料理が、最適のバランスで並べられたブッフェです。

ここはよい「気」が流れており、来るたびに浄化されるような感覚を味わえます。

 

 

Tokyo Music Cruise は本日18日もやってますよ。午後2時オープンからミッドナイトまで、大勢のアーティストが登場します。今日のミッドナイトはジルデコイと澤田かおり、そしてミズノマリです。こちらもガールズトークが楽しそう。(うかがえないのが残念です)

ライブトークでは、話題を作り込まず、その場を楽しんでいるありのままの自分自身から出てくる言葉が観客との一体感を作るんだということも、あらためて学ばせていただきました。

 

 

朝から嬉しいヤマト便が届きました。

 

監修した本ができました。

内容については、20年前のアメリカの古典の翻訳ということもあり、必ずしもすべて同意しているわけではないところもありますが、著者のモロイの意見を尊重しています。

現在の日本の事情に合う?合わない?と考えさせられるところも含め、読者のみなさんが意識を向けるきっかけになったり、新しい日本のビジネススタンダードが生まれる議論のきっかけになったりしたら、嬉しいですよ。

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28日発売ですが、22日の銀座ファクトリエでの講演では、発売日に先駆けて販売します。

 

さて、人様の本のお手伝いばかりしていて、自著はどうなんだ?と厳しい目を向けられますが。

現在執筆中(書きおろし)の本は「ロイヤルスタイル」、続いて「誰がアパレルを救うのか?(仮)」。前者は3年越しの企画(ごめんなさい)、後者は、長くアカデミアで研究してきたことの集大成を、ビジネスパーソンに向けて発信します。来年くらいになりそうですが、少しでも早くお届けできるよう、すきま時間を惜しんで魂を入れて書いていますので、楽しみに待っていてくださいね。

 

☆☆☆

 

唐突で恐縮ですが、インタビューで答えていたりすることは、必ずしも「本当のこと」ではないことがあるんですよね。読者(視聴者)のために、あるいはインタビュアーのために、あるいは誰か大切な人を守るために、シチュエーションに合わせて、サービスで答えていることもある。シャネルにしても、サンローランにしても、そうだったんですよね。「ウソ」を語っているのかというと、それはまた違って、「見方によってはもう一つの真実になりうるもの」というかね。

おそらくあらゆるインタビュー記事において、書かれていること、口にされていることをそのまま心の中の真実とイコールとしてベタに受け止めないほうがいい。そんなもん、やすやすと言えるわけがないですもん。大人の読み方を身につけないとね。

 

 

 

 

6月に日比谷でおこなわれました、Nikkei Style Men’s Fashion Salon の採録が公開されました。こちらです。

もう丸の内周辺ではスーツ着てる人が歩いていない夏休みに入ったタイミングでこれを公開するというのも(^^;)

 

 

 

監修したビジネス本が発売されます。

『服を味方にすれば仕事はうまくいく:Business Fashion Rules』(ディスカヴァー・トウェンティワン)。

ジョン・T・モロイの原作は20年前にアメリカでベストセラーになった、いわばビジネスウエア・ルールの古典です。

日本語訳はディスカヴァー・トウェンティワンから2005年に『ミリオネーゼのためのファッションルール』として発売されております。

今回、女性活躍推進法のおかげかと思いますが、女性の管理職が増え、女性のビジネススウエア需要が高まっております。その流れを受けて、急遽、2005年版が新装再発売されることになり、監修をお引き受けした次第です。序文を書き、古くなった用語を新しくしました。

 

 

8月26日発売です。表紙は、若干変更がある予定です。amazonでは予約を開始しております。

「ファッション」や「服」がむしろ嫌い、あるいは興味ない、考えたこともない、という方に向けた本ではないかと思っています。服ごときに仕事の邪魔をさせない。そのために最低限もっておきたい自覚を促す、基本中の基本が書いてあります。公私で着る服は、無意識のレべルで人の評価を左右する(できればそんなこと認めたくはないですが)。だからこそ侮れないんですね。

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読売新聞 金曜夕刊連載「スタイルアイコン」。

本日は、キム・カーダシアンについて書きました。

この人だけは取り上げるのをやめとこうと思っていたのですが、さすがに科学者が「カーダシアン指数」というのを持ち出すまでになると、それはそれで現代を象徴する人なのかと。

お近くに読売夕刊がありましたらご笑覧ください。

 

 

さて、カーダシアンついでに。

記事の文中で、「キム・カーダシアンも愛用」という惹句をつけると売れる、という趣旨のことを書きました。

まさにその製品のひとつ、ロディアルの ドラゴンズブラッド リップマスク。

キム・カーダシアンが自身のインスタでこのマスク(下の赤いパッケージ)を愛用中の写真をアップしてました。不気味な説得力のある写真でした。笑

上のピンクのマスクは、肌が夏枯れしてる今の時期にもお勧めのマスクです。ピンクダイヤモンド フェイスマスク。ダイヤモンドパウダー配合のバイオセルロース素材のマスク。

ロディアルはイギリスのブランドで、設立者は元美容エディターのマリア・ハッチステファニス。スネークシリーズとか、ドラゴンズブラッドシリーズとか、名前がおどろおどろしいのですが、最先端テクノロジーを駆使した美容製品を続々出しているセレブ御用達コスメブランドです。

ピンクダイヤモンドのフェイスマスクは8枚で18000円とお値段もよいのですが、効き目も確実。ハリ、艶、一気に上がります。勝負をかけたいプレゼンや登壇など、大切な日の準備に。

 

 

 

現代ビジネスでの島地勝彦さん連載「タリスカ ゴールデンアワー」にゲストとしてお招きいただきました。

前編が公開されました。こちらです。

 

カメラマンの立木義浩さんは容赦しないから、そうとう顔がこわいよね。気後れします。見苦しくてすみません。ほっそりした美人に生まれていたらもっと苦労の少ない人生だったであろう……とつくづく思います。

 

北日本新聞別冊「まんまる」9月号発行です。

連載「ファッション歳時記」第83回「ブローチを解読せよ」。

エリザベス女王のファッション解読ゲーム。こんなゲームを提供してくれる女王陛下、もう最高です!

日本経済新聞 土曜夕刊連載「モードは語る」。

 

本日は、先日「ファクトリエ」に取材した「応援経済」をテーマに書きました。

ちょっと本文と論旨はずれますが、心が弱っているときには、逆に誰かを応援してみると、いつのまにか元気を回復していることもあるのよね。

 

Special thanks to Mr. Toshio Yamada and all the staff of Factelier.

 

 

「婦人画報」9月号発売です。

特集「NEO SLOANE STYLE 2018: 秋のおしゃれ、新・貴族主義」。

巻頭エッセイとして、英国生まれの美意識、スローン主義について解説しています。写真も註も充実して、英国好きの方には面白く読んでいただけると思います。是非読んでみてくださいね。


 

 

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「ファクトリエ」を立ち上げた山田敏夫さん(35)に取材。

実は山田さんとは2013年のブルガリのパーティーで、同じ熊本ご出身の大住憲生さんからのご紹介でお会いしていたらしい(熊本ご出身のファッション関係者はとても多いのです)。その時はまだ会社を立ち上げてほやほやの、ほぼ無名の青年だった。たった一人で、資本金50万円からスタートした会社だった。それが今やアパレルを救い、時代を牽引する頼もしき起業家として大活躍中。


お話はとにかく面白く刺激的だった。詳しくは活字媒体に書きますが、社会の課題を解決していくためのビジネスの発想がまさにミレニアルズ。(「庭」の白石樹里さんも33歳とほぼ同世代だし、「気仙沼ニッティング」の御手洗瑞子さんや、「aeru」の矢島里佳さんもこの世代。ほんとうにわくわくすることをやってくれる。)

これまで日の当たらなかった工場に取り分を回し、工場情報をオープンにし、工場で働く人に脚光を当てる。そうしてモノづくりの現場で働く人に誇りを取り戻してもらう。

それを初めてやったとき、某大手アパレルメーカーの役員室に呼ばれ、お偉い方々がずらりと並ぶ場で、「工場の守秘義務は知らないのか。そんな舞台裏を見せるようなことはやめてくれ」と脅されるようなこともあったという。でも山田さんは、みんなが幸せになる仕組みなのだからと信念を曲げなかった。

「行動が心を強くする」という考え方のもと、ひたすら手紙を1000通、書いたエピソード。

「まあまあ好かれる」を廃止し、顧客を熱狂させることをめざす戦略とゲリラ的な行動。

価格決定権を工場に引き渡すという、常識を覆した挑戦がもたらした数々の好影響。

いやもうインスピレーションに満ちた面白い取材でした。

(*これまでのアパレル業界の仕組みがあまりにも生産者を虐げていた、というか従来の仕組みはもはや時代錯誤であることが明らかになったわけですが、同じような不条理な構造は出版業界にも見られます。原稿料の決定権は、ある程度は執筆者にあるべき。それだけ高品質で商品価値のあるものを書くことができる、という前提条件付きですが。工場側がデタラメに高くしても内実がおいつかなければ注文が来なくなるので、結果的に全方位納得の適正価格に落ち着く、という事実はとても示唆に富む。)

 

数々のすばらしい製品も枚挙にいとまがない。

下の写真は汚れがつかない白いジーンズ! 赤ワインやお醤油をこぼしても、さっとふきとるとまっ白。捨てなくなるので、環境にもやさしい。この服地で、ワンピースやスーツを作ってほしいぞ。ほかにも永久保証ソックスなど。

今回は山田さんのお話を聞くことがメインの取材でしたが、次回、ゆっくり製品を手に取ってみてみたい。すべてがメイドインジャパン。国内の600の工場を回り、うち、55の工場と提携して作られた高品質な「工場ブランド」です。

 

 

 

 

 

 

美容室Zeleネットワークのスーパースタイリスト講座。真夏の240分、今年も楽しく終えました。

午前中は最近のトレンドワードとセレブリティヘア。午後は、時代を作ったスタイルアイコンやデザイナーについてのレクチャー。

こんなワードを聞いて、髪型が連想できますでしょうか? Messy Bun.  Blunt End.  Growing Out Shag.  Super Sleek. Lob. どれも、ここ1年くらい頻出しているヘアスタイルに関するトレンドワードです。今は、反エレガンスの時代なのかな、という印象。でも、流行は刻々と変化し、らせん状に「次」へと進んでいくはず。

スーパースタイリスト候補のみなさん、がんばりましたね! 楽しい講座だったとはいえ、さすがに終了後の記念写真では(私が、ですが)疲れが出ておりますな。

来年もより充実した講座ができるよう、研究を怠りなく続けたいと思います。

 

 

秋のイベントの打ち合わせや会議なども続きます。高輪の日本庭園は静かな別天地です。

こちらはザ・プリンスさくらタワーの「チリエージョ」から臨む景色。

新高輪プリンスホテルのロビーラウンジMomiji からは、プールも見えるうえ、ピアノ生演奏にも癒されます。おすすめの涼みスポットです。

 

Gendai ismedia連載のMHDプレゼンツ、島地勝彦さん対談のゲストにお招きいただきました。

 


Taliskerが好きすぎてシングルモルトアンバサダーに就任したというボブことロバート・ストックウェルさん(左)と島地さん。場所は神保町にあるMHD本社内です。こんなバーカウンターのある部屋が会社にあるとは。さすがお酒の会社。私の大好きなクリュッグもこの会社の製品です(自分ではめったに買えませんが)。

こちらはスマートフォン写真ですが、ismediaに掲載される予定のモノクロームの写真は、立木義浩さん撮影です。


終了後、MHDスタッフのみなさまや現代ビジネスの編集者さんらとともに、貴重なウィスキーを何種類か味わわせていただきました。さすがお酒の会社(といちいち感動)。ボブは商品が入荷したら場合によっては朝からテイスティングすることもあるそうです。それも「仕事のうちだから仕方がない」と(笑)。

テイスティングではないけれど、シャーロック・ホームズも原作では朝から本気でウィスキーを飲んでるんですよね。マッドメンの男たちも昼間っから仕事の前にも最中にもがんがん。


“Surpirse me”というバーでの注文の仕方の是非について議論していた延長で、

私のイメージに合うお酒、としてボブが奥の方から、BRORA38年物を出してきてくれました。レアな高級品で、価格は24万円だそうです。複雑な余韻が残る、上品でおいしいウィスキーでした。こういう風に人をflatterする(それくらいはわきまえている)「おもてなし」の仕方もありますね。

Nikkei Style メンズファッションチャンネル主催「夏の装い直前講座」。日比谷ミッドタウンにて。定員をはるかに超えるご応募があったとのこと、200名近いお客様にご来場いただきました。ありがとうございました。

私は夏のビジネススタイルについての基調講演をさせていただきました。

夏のビジネススタイルにおける日英の試行錯誤の歴史、そもそもなぜ国がビジネススタイルを規定するのか、明治時代から変わらぬ政府の態度とはなにか、というような総論から、

クールビズあるある疑問点と題した具体的助言、そしてブランディングにおける服装の重要性、なぜ個人もブランディングが必要かというマインドセットの話にいたるまで。

ビジュアル資料もぎっしり詰め込みました。楽しんでいただけたかな。

 

スタイリストの森岡弘さんは、Nikkei Style メンズファションチャンネル編集長の平片さんと、カジュアルスタイルについてのアドバイスを対談形式で。

スポンサー企業様から、ご参加のお客様へのお土産もたくさん! ELGC株式会社 ラボ シリーズ様、三越伊勢丹さま、メーカーズシャツ鎌倉さま、REGALさま、ありがとうございました。

(お隣が森岡さん) テーマがメンズファッションなので、昨年仕立てたホワイトスーツに今期のカルバンクラインのインナーを合わせてみました。それにしても、私がメンズスーツを着ると宝塚感が拭えないのはどうしたものか。そういえば徒歩1分圏内に宝塚劇場が。

 

 

 

夕方はそのまま徒歩3分のペニンシュラに移動し、ドレスに着替えてヘアもチェンジで女装してフォーマルウエア文化普及協会のパーティー。この日はご協賛いただいたインターモードKawabe さんが扱うプラダとフェラガモの香水のプレゼンテーションをするというミッションを背負っておりましたので、おまけとして香水のつけ方講座をおこないました。なかなか盛り上がりました! 


ご参加くださいました方々には、Intermode Kawabe さまより香水サンプル4種類がお土産としてプレゼントされました。

男性は、お腹まわりの清潔な素肌に直接なじませるのが〇。女性に関しては……ココシャネルは「キスしてほしいところすべて」につけろと教えてますが(笑)「香害」扱いを避けるなら外出先でのつけ足しは足首がおすすめ。高湿の日本では「少なめ」が常に正しい。ご協賛くださいましたIntermode Kawabeさま、ありがとうございました。

ペニンシュラのスカイバンケットは夜景も美しく、おもてなしもスマート。なんと、スカイバンケットは高層階なのに外に出て外気を浴びることができるんですね。
タキシードメンズと記念写真。長い長い日比谷の一日でした。関係者のみなさま、ご参加くださいましたみなさまに心より感謝します。

 

 

 

 

 

北日本新聞別冊「まんまる」7月号発行です。連載「ファッション歳時記」第81回「モノが売れないのではない、人が売れないのだ」。

今はほんとに、熱量をもった「人」と関わりたい人が増えているなという実感があります。まずはたくさん食べて自分からエネルギーを発しないとね!

 

男性の服装講座は頻繁に行っていますが、女性ビジネスパーソンの服装講座を初めて行いました。

男性のビジネスウエアほど明文化されたルールがない分、女性のビジネスパーソンの服装指南は難しいところがありましたが、何人か現場の方々にヒアリングをおこなったりアメリカの「古典」を参考にしたりして日本の30代前後くらいのビジネスパーソンに適用できる考え方を整理して話してみました。

同じ服装をしても華やかでよいと見える人と派手すぎると反感を買う人がいる。同じ「控えめ」にしてもシックに見え信頼される人と地味すぎて埋没してしまう人がいる。メイクや姿勢、自信などに印象を大きく左右されるのが女性ビジネスパーソンの服装の難しさでもありましょうか。今後の課題盛り盛りです。

実はこのお仕事のオファーがあった直後くらいに、女性のビジネスパーソンが成功するための服装術の本の監修をするお仕事をいただいたのですが、まさしくその本が、上で挙げた「古典」だったのです。あまりのシンクロニシティにちょっと驚いていました。本のほうは、アメリカで20年前に発売されたもので(さらにその10年ほどまえに改訂前のバージョンが出ている)、おそるべきことに、内容がほとんど古くなっていないのです。アメリカのビジネスパーソンが20~30年前に悩んでいたことが今の日本の企業で働く女性の悩みの種になっているということか。だって今のアメリカのビジネスウエアと聞いて連想するのは「Suits」のジェシカ・ピアソンやドナやレイチェルだよ。笑



 

 

講演後の恒例のおつかれさま一杯、渋谷HUBにて。ほぼ満席のお店が全員、外国人でした。雑多ななまりの英語がとびかう状況、なつかし。鉄板のパブフード。

続いて日本経済新聞土曜夕刊連載「モードは語る」。

本日9日付では、理想の完成品よりも不完全なものが何かに向かうプロセスを見たいという現代の「モード」(=心のあり方)について書いてます。

 

記事でもとりあげた「半・分解展」、名古屋展もいよいよ12日から。トークショーは17日(日)です。

<名古屋会場>

日時 6/17(日)13:00~14:30 (受付け開始 12:30)

会場 愛知県名古屋市東区大幸南1丁目1−1−10 カルポート東 4F ギャラリー矢田 第一展示場

お申し込みは、こちらからお願い申し上げます

 

 

その日はナゴヤドームでAKBの総選挙とやらがあるらしく、周辺のホテルはすべて満室だそうです。

で、AKBってなに? 知らないわ、わたくし。笑

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆

 

週末だけ帰ってくる長男がバースデーだからと持ってきてくれた花。素朴な花束ですが、少ないお給料(公務員でも今の20代のお給料って悲しくなるくらい低い。配分が間違ってるのではないか?)から捻出してくれたと思うとひときわ嬉しい。

読売新聞夕刊連載「スタイルアイコン」。

8日(金)は白いスーツで名高いトム・ウルフについて書いています。

トム・ウルフのセルフコントロールは見習いたい。

 

たまたま、この日の読売夕刊モード欄のとなりが渋カジ特集で、綿谷画伯のイラストも紹介されているほか、ファッション業界の知り合いのコメントが多々。アメカジ、渋カジに関心のある方は要チェックですよ。

Jun Ashida 広報誌JA  No.110が発行されました。

ファッションエッセイを寄稿しています。お近くのJun Ashidaのショップへ是非お立ち寄りください。

といっても、近くにお店がないという方もいらっしゃいますので、スキャンしたものをアップします。


『「一流に見える」「幸せそうに見える」「知的に見える」ファッション』とは。

 

Twitter アカウント、kaorimode1 にて、日英仏、各国語版を全文アップしていますよ~。そちらのほうが見やすいかも。シェアしやすいし。英語版、フランス語版、海外に広く届きますように。

「婦人画報」7月号発売です。

シャネルのメティエダールコレクションについての解説を書きました。メティエダールってよく聞くけどいったい何?? 何のためのコレクション?? という疑問にお答えします。機会があったら読んでみてくださいね。

 

 

 

 

 

 

アロマの専門家、平野佐和さんから、「少し早めのバースデープレゼント」として貴重な精油、ローズオットー2013年産をご恵贈いただきました。ありがとうございました!

なんと「5年もの」。香りも熟成するんだ、と初めて知りました。さらに鮮烈で、しかも深みのあるバラの香り。「無意識の層」が覚醒してきます。

 

 

 

 

Men’s Preciousブログ、久々に更新しました。アップされております。礼装の和洋混合について。こちらです

先月、日経新聞連載に書いた内容ですが、字数の制限がないので、さらに詳細に、考察も少し多めに加えて、異なるバージョンにしてあります。新聞は800字~900字と制限があり、ぎりぎりまで削り上げるので、これはこれで文章力を鍛えるためにも不可欠な場ですが、やはり字数にゆとりがあると、詳細を盛り込めるので理解してもらいやすいことも多いですね。両方の場があることがありがたいです。

☆☆☆☆☆

 

過激なピューリタン的気質もあるアメリカでは、今度はモーガン・フリーマンがセクハラ告発でキャリアの危機にさらされています。女性キャスターが騒ぎ立てる映像を見たけど、「え?どこがセクハラ???」としか思えない見当違い。攻撃的な魔女狩りになっているのではと危惧するしかない。この名優の栄誉をこんなことで奪うのか。アメリカのリベラルな良心を信じたいですが。

でも誰が何を不快に思うのかって、実際、「受けた」立場になってみないとわからないこともありますね。

私が不快に感じる「性差別」のツボは他の人とはズレているかもしれないのですが、(何度も書いてるが)「女史」と書かれることは侮辱に感じます。相手がただ知らないで使っているだけの場合が多いので、その場で笑顔で「ふつうに男性と同じように<氏>でいいんですよ、<氏>で」と柔らかく言います。

あとやはり、明らかに能力が不足している若い女性が、「女の子」オーラをふりまき、性差別を逆利用して力のある男性に媚びるように仕事をとっていく現場を見ると、実力を地道に磨いていてチャンスを待っている女性たちはどうすればいいんだと彼女たちに心を寄せて不快になります。不満を表明すると「美貌に嫉妬している」とか見当違いなことを言われて悪者扱いされたりするから、黙っているしかない。

このまえのアマゾネス会でもこの話題が出たのですが、やはりどの組織や業界でもこういうのは一定数いて、いなくならないそうです。あるアマゾネスによれば、「まともな業界ならば、必ず、藤原編集長みたいにきちんと本質を見る目をもった男性がいて、そのうちあぶくは淘汰される」そうですよ。まともな業界ならばね。女性もまた、男性の振る舞いを冷静に見ているので、「女の子オーラ」に目がくらんで抜擢した男性は、「そういう輩」として分類されますから、注意したほうがよさそうですね。また、美女とみれば蝶を集めるように片っ端から喜々として「お引き立て」してまわってる男性もいらっしゃいますが、たとえ自分は楽しくても、その行動が他人の目にどのように映っているのか、なんと言われているのか、ちょっと頭を冷やし、引いて眺めてみるとよいかもしれないですね。女性社会の評判っておそろしいんです。

(偉そうにすみません。自分も知らないうちにやらかしてることがあったらブーメランですね。)

 

自分は地味だから引き立てられない、と悶々とする女性たちへ。年齢はあまり関係ないと思いますが、ある程度の成熟という意味での「40」を過ぎたらもうさすがに能力の有無ははっきりします。焦らず、着実に、実力を磨き続けることに没頭しつづけた人に幸運の女神はやってきますよ。そのころには「表情」や「感情や思索の経験」や「立ち居振る舞い」が美醜の印象を左右するから、「美貌」とやらも、逆転しているよ。「そもそも本気の仕事を一緒にしようとするときにそこは勝負ポイントにはならないし」ということを別のアマゾネスも言っていた。

「40」までまだまだ長い、って思ってるでしょ? (私も20代にはそう思っていた) たとえ不本意でも「成熟の年代」と見られるようになるのは、あっという間ですよ! 一瞬、それこそ矢のごとし。短すぎる人生、やりたいことがはっきりしているなら、くだらないことに振り回されているヒマはないと思おう。

Liberty and Freedom. 二種類の自由からスーツを語ってみました。
(それにしても宣伝ばっかりでどこからどこまでが本文なのかわかりませんね(^^;))

(Peak Lounge 朝バージョン)

日本経済新聞土曜夕刊連載「モードは語る」。

本日は、話題の「スーツにスニーカー」について書きました。

お近くに日経夕刊がありましたらご笑覧くださいませ。

 

<追記>

 

 

 

 

のんちゃん、田中さんにいただいたお花は日に日に美しくなっていって、つぼみだった百合が大輪に咲き誇って強い香りを放っています。ピンクの百合というのも素敵ですね。あらためて感謝♡

北日本新聞別冊「まんまる」6月号が発行されました。

 

連載「ファッション歳時記」第80回、「慣例やルールに確たる根拠はない」。

ご笑覧くださいませ。

今日はパリ五月革命から50周年。五月革命がもたらしたファッションの変化について解説しました。

Nikkei Style 電子版です。「パリ五月革命から50年。そのとき装いも変わった」

お時間がゆるすときありましたら、ご笑覧くださいませ。

読売新聞夕刊連載「スタイルアイコン」。今月より金曜夕刊掲載となりました。

本日は、ニューヨーク知事選への出馬を表明した、シンシア・ニクソンについて書いています。


(New York Times より引用させていただきました。ありがとうございます)

ドラマ「Sex and the City」のミランダ役で知られる方ですね。

本文で触れているこのTシャツはもちろん、ディオールの”We Should All Be Feminists” Tシャツを踏まえて作られたもの。

 

お近くに読売新聞がありましたらどうぞご覧くださいませ。

 

<追記>

東京芝ロータリークラブから昼食会の卓話講師としてお招きいただきました。東京プリンスホテル「ゴールデンカップ」にて。

「スーツをめぐる誤解と真実」について話をさせていただきました。

スーツを着慣れていらっしゃる錚々たるロータリークラブのメンバーの方々ですら、意外と「誤解」の多い、スーツをめぐる「常識」や慣習。ましてや、多くの方々は、「慣習」だからととくに意識を向けることもなく着られているのだと想像します。


ご紹介くださったのは、プリンスホテル東京シティエリア統括総支配人の武井久昌さんです。ありがとうございました。

東京プリンスホテルのフロントロビーのお花。ロビーに漂うアロマの香りにもいやされます。

 

その後、日比谷ミッドタウンで行われるイベントでの基調講演の打合せや、来年の新刊の打合せなど。ワクワクする機会を与えていただけるのは本当にありがたいかぎりです。未来への種まきのチャンスをいただけるときにこそ足元で進行中の仕事も着実に終わらせていかないとですね。日々綱渡りですが、一歩ずつ正確に歩むことを忘れずがんばります。

“Custom is second nature.” (By Saint Augustine)

イラストレーターの綿谷寛・画伯の画集が出版されますよ。小学館より、5月10日発売です。

イラストレーター生活40年の集大成を還暦の年というタイミングで出版されること、本当にすばらしく、心より祝福したいと思います。

『紳士の名品50』で描いていただいたようなロマンティックタッチから、本物よりも本物そっくりな(!)マジタッチ、そして「ナウのれん」路線のマンガタッチにいたるまで。40年間にわたって第一線で活躍し続けている綿谷画伯の幅広い筆力を堪能できる待望の一冊です。

(『紳士の名品50』のために描いていただいたイラストのなかの一枚。イメージモデルは谷原章介さん?! )

私も巻末に解説エッセイを寄稿したほか、各章の英文タイトルを作りました。

画伯による、執筆者の似顔絵です。穂積和夫先生、世耕弘成大臣、谷原章介さん、いであつしさん、そして中野香織がそれぞれの角度から画伯&画伯の絵について論じています。(それぞれのアトリビュートとして描かれている飲み物の違いに注目)

これはもう、楽しみすぎるでしょう?(笑)

 

 

 この本でも表紙のカットはじめ、上の例のようなロマンティックな「紳士修行中」男子のイラストを数点、描いていただいています。

 

<追記>アマゾンでの予約も始まりました。画像をクリックするとアマゾンに飛びます。

北日本新聞発行 未来へ進む若者応援マガジン “Future” 2018 に取材していただきました。

「これまでなかったお仕事。」というテーマです。


こういうのでもなんとか半世紀は生きていけたという、世界の寛大さにたまたま短期間守られたきわめて珍しい例としてご笑覧いただければ幸いです。よい子は絶対に真似しないでくださいね。

堅実に将来計画を立てて、着実な道を歩み、安定した人生の幸せを獲得していただきたいと切に願います。

 

これから未来を考える若い方には、ぜひこの三部作の読書をお勧めします。

本多静六さんこそ、あらゆる意味で人生の勝ち組なのだと思います。徹底的に意志が貫かれたすばらしい生き方や考え方を心底、尊敬しているのですが、私はことごとく本多さんが出す「間違った道を行っている人の例」にあてはまるようです。

唯一、同じレベルに達したかなと思われるのが「仕事の道楽化」のみ。お仕事が楽しくてしょうがないので、頼むから私から仕事の時間を奪わないでくださいという変態レベル。

そのほかはやはり選択を間違ったなあと悔やまれること多々。早いうちから本多さんのやり方にしたがっていれば、公私においてバランスのとれた、充実した人生が送れるでしょう。

みなさんの前途が、希望に満ちた明るいものでありますように。

You cannot escape the responsibility of tomorrow by evading it today. (By Abraham Lincoln)

 

新高輪プリンス「飛天の間」といえば、松田聖子さんがディナーショウをしたりFNS歌謡祭がおこなわれたりする、1000人収容の華やかな会場なのですが、なんとそこでレクチャーをするという幸運に恵まれました。

この天井の迫力ときたら。それこそ「天に飛ぶ」ようにテンションが上がります。

ギリシア建築かという柱、豪華絢爛なシャンデリア、靴がめりこみそうなカーペット。昭和の豪奢といった雰囲気の会場でお仕事できたのは、ラッキーなことでした。

1時間のレクチャーのためにかなり念入りにたっぷりと資料を用意していったのですが、このようなスケールの会場では、「何を話すか」もさることながらむしろ「どのように話すか」のほうが重要なのだと気づきました。

スピード、間、抑揚。内容をやや減らし気味にしても、「どのように」の工夫と努力に時間を費やした方が届きやすい時もありますね。

頭ではわかってはいるつもりでも、実際、現場で仕事をしてみると、本当の意味で身にしみて「わかる」。反省点も多々ありましたが、経験は次の機会に活かします。

集中が続いた仕事のあとの一杯は、また格別ですね。

新高輪プリンスホテルのロビーは、「コンテンポラリージャパン」をテーマに、セクシーな空間に生まれ変わっております。Design Studio Spin が手がけられたお仕事。Zakuroの改装や、Table 9はじめ、国内外のラグジュアリーな空間のデザインを手がけていらっしゃいます。

プールを囲む庭園の眺めも、昼と夜で一変し、脳内別世界につれていってもらえます。

It’s impossible to explain creativity. It’s like asking a bird, ‘How do you fly?’ You just do. (By Eric Jerome Dickey)

北日本新聞別冊「まんまる」5月号発行です。

連載「ファッション歳時記」第79回「生首とジベリーノ」をテーマに書きました。

以下、本文に注としてつけたい写真です。

グッチの生首。

ドラゴン持ちも。

そしてジベリーノ。 貴婦人が手で持つ「アクセサリー」。

 

 

2014年、2015年ごろのリシェスの連載を中心に、新しくpdf化したアーカイブ記事です。なぜだか「magazine」欄のタイトルからpdfに飛べなくなってしまったので、問い合わせ中です。まずはこちらにまとめてアップしておきます。

富裕層向けの雑誌なので、内容も浮世離れしておりますね。

お時間のゆるすときあれば、ご笑覧ください。

 

 

<連載:リシェス・オブリージュ 富の品格>

リシェス創刊号からの巻頭連載です。

第1回 富の品格

第2回 富裕層とエリート教育

第3回 ファーストレディの責務と愛

第4回 音楽とチャリティ

第5回 『富と名声』が向き合う環境問題

第6回 ブランドによる伝統技術の保護

第7回 人々の幸福と植物

第8回 スポーツを取り巻く支援

第9回 未知を求めた旅の果て

第10回 人は、与えるものによって人生を作る

 

<連載: 世界のソーシャルカレンダー>

世界の富裕層はこういうカレンダーに沿って地球を移動しているというお話です。

2015 spring 国際会議

2015 summer リゾート

2015 autumn 

2016 winter ファッションとアート

 

(こちらはリシェスではありませんが、ホワイトハウスコックスのファンブックに寄稿した記事)

・2016年11月16日 「ジェントルマンと馬とブライドルレザー」(Begin編集部特別編集 Whitehouse Cox Fan Book、世界文化社)

日本経済新聞 日曜版Nikkei The Style .

本日は、ブランドの事業継承について書いております。データを集めるのにかなり苦心し、実際におこなった取材も涙をのんで紙幅の都合などでカットし……という幾多の苦労を乗り越えての凝縮された1ページです。ご協力を賜りながら泣く泣く取材内容をカットしなくてはならなかったブランドのご担当者さま、ほんとうにごめんなさい。お話は無駄にしないよう、なにかの機会に活かします。心より感謝申し上げます。


DVF。期待されたジョナサン・サンダースもあっという間に退職。

RL。ステファン・ラーソンは多額の退職金と共にすぐに退職。

CK。ラフ・シモンズを得て、うまくいっている例。

 

でもこういう記事をいくらたくさん書いたところで「業績」の足しにもならない、と面と向かって言われたこともありましたね。

 

いろいろな価値観があります。どうも私はだれか知らない人が作った制度や価値観のなかで「そういうものだ」と言われるままに収まっていることが耐えられないようです。

 

そんな世界もあるし、違う世界もある。今日の記事は苦労して凝縮しただけあって、一字の無駄もなく、面白いと思います。読んでみてくださいね。

<追記>
スキャンした記事をアップしますね。

 

 

 

☆☆☆

ところで、プロフィル写真を4年ぶりくらいに更新しました。

このギャグすれすれな「(笑)」という感じ、どこまで伝わるかわかりませんが。撮ってくださったのは日比谷のフォトスタジオOPSISです。マリア・カラス風のイメージでお願いしたら、こうなりました。不評だったらその時はその時、また別のバージョンで撮ればよいわ。同調から抜けられず口先だけ多様性を唱える社会に対してうんざりするのも飽きたので、一人多様性。笑


“Diversity: the art of thinking independently together.” (ByMalcolm Forbes)

日本経済新聞土曜夕刊連載「モードは語る」。

本日は、日本特有の礼装「カップルなのに男性はモーニング、女性は黒留め袖」の起源について思うところを書きました。ぜひ、読んでみてくださいね。

参考文献は、先日ご紹介いたしました小山直子さんの著書です。

 

みなさん、あの和洋混合の礼装を奇妙だと思っていないんでしょうか? 式場に和洋とりどりの装いの方がいらっしゃるというのはとても素敵だと思いますが、カップルなのに和洋別々、というのは何なのでしょうか。「そういうものだ」というふうに式場から言われるから、まわりがみんなそうしているから、よけいなエネルギーを使わないように従っておく、という方が圧倒的なのではないのかと憶測するのですがいかがでしょう…。

私はそういうのが耐えがたいのですよね。なぜ明らかに奇妙な組み合わせなのに「みんながそうしているから」「これまでそういうものだったから」という理由だけで従わなくてはならないのか。

せめて起源を知りたい、最初に「決めた」のは誰なのかを知りたい、そんな奇妙な組み合わせを平気で「そういうものだ」ということにしてしまえるメンタリティの仕組みを明らかにしておきたい、と考えながら読んでました。

 

それにしても、「みんなそうしているから」という意味不明の理由だけで周囲と同じことをするなんてまったく理解できない、という性格ゆえに、しなくてもいいソンをしてしまっていること多々でした(今もだが)。自分ひとりだけだったらすがすがしく生きていられるけど、子供までそんな背中を見ているから「巻き添え」にしてしまったな、と哀しく思うこともあり。

がっちり日本的な組織人が言う「個性が大事」「多様性が云々」は口先だけのことが多い。今年初め、あるファッション関連の団体のパーティーに出席したら、1000人ほどの出席者のうち女性は一割もいなくて、全員、誰が誰だか見わけがつかないダークスーツ。そして壇上でスピーチする、ダークスーツ軍団の中の一人が「多様性に向けて……」とか話している。シュールでした。

 

<追記 アップしますね>

 

☆☆☆

さて。フォーマルウエアの話題ついでに、以下、お知らせです。

「一般社団法人日本フォーマルウエア普及協会 (Japan Formalwear Culture Association)」の設立記念パーティーがおこなわれます。

前半はプレス向けですが、夜の部はフォーマルウエアに関心のある方でしたらどなたでもご参加できます。

4月18日(水)19:00~21:00 ザ・リッツカールトン東京 2階グランドボールルームにて。

詳細は協会の専務理事、赤木南洋氏までお問い合わせください。m.akagi@nifty.com

 

 

新たにアーカイブ入りしたpdfです。順不同。お時間の許す時あれば、ご笑覧くださいませ。その他アーカイブに関しては、「etc.」でご覧いただけます。

・2017年5月6日 「ネイビーは勝利の色」(Men’s EX 6月号)

・2016年5月24日 「世界に影響を与える指導者はトラッドなのです」(Men’s Club 7月号 No. 665)談

・2011年12月6日 「『カントリー・ジェントルマン』とはいったい何者だったのか?」(鈴木文彦さんとの対談 Men’s Precious 2012年1月号)

・2009年7月1日 「モードがマンガに接近中って、本当ですか?」(VOGUE  7月号 No. 119)談

・2011年7月1日 「インディアンの自然観から学ぶもの」(Equus 8月号)

・2017年4月27日 「ロイヤル婚のレジェンド、美智子様とグレース公妃の魅力」(25ans 6月号)

・2011年4月27日 「英国王室のラブ・ストーリーは、なぜこんなにも人々を惹きつけるのか?」(25ans 6月号 No. 381)

・2011年4月6日 「なぜ、今、『王室御用達』なのか!?」(Men’s Precious 2011 spring)

・2011年4月6日 「英国人にとってロイヤルワラントとはいかなる意味を持つのか」(Men’s Precious 2011 spring

・2010年12月25日 「ケイト・ミドルトン、ウィリアム王子との愛」(25ans 2011年2月号)

・2017年7月28日 「没後20年記念特集:ダイアナ妃という伝説」(25ans 9月号)

・2012年11月1日 「私はわが道を行き、ふさわしいスタイルを貫く。」(チャールズ皇太子特別寄稿『私のファッション論』翻訳 / GQ 11月号)

・2012年11月1日 「プリンスにふさわしい風格」(ビル・プリンス寄稿”Fit For A Prince”翻訳/ GQ11月号)

・2012年11月1日 「時代がようやく追いついた」(GQ 11月号)

・2011年2月26日 「ランヴァン クリエーティビティとリアルを共存させる稀有なるメゾン」(25ans 4月号)

・2011年5月 「人生をまるごと仕事として生きたココ・シャネルに学ぶ『自立』と『自由』」(松竹製作 日生劇場ミュージカル「ガブリエル・シャネル」パンフレット

・2015年6月27日 「師にして姉にして親友の『25ans』と歩んだ35年」(25ans 8月号 No. 431)

・2016年7月1日 「輝いている女たち 第一回 中野香織」(Brilliant Glanz 2016 summer issue)

・2016年12月7日 「ゲラン 美学の結晶『オーキデアンペリアル』洗練の美肌伝説」出演(Precious 2017年1月号 別冊付録)

 

またこちらでは、マンガのキャラとして登場しています。(綿谷画伯×いであつし文豪の「ナウのれん」100回記念号です。)

・2016.12.16  「ナウのれん」100回 (Begin 2017年2月号)本来、もっと長い記事ですが、登場しているところだけ掲載させていただきました。

 

 

 

 

こちらは、先日のTae Ashida コレクション会場での一枚。オフィシャルカメラマンが撮影してくださったもので、オフィシャルインスタグラムにアップしてくださってました。ありがとうございました。ブロンズのドレスは今シーズンのTae Ashidaです。袖は繊細なレースになっています。ブロンズは、昼間の平明な光の下で服だけを見ると派手な印象ですが、夜間の照明の下だと意外に肌になじんでしまいます。

なんでもそうですが、照明しだいでいかようにも見え方が変わりますね。どのように光をあてるかによって見え方が変わるということは、もちろん仕事はじめ人の営み全般について言えそうです。

東京銀座ロータリークラブの昼食講演会にお招きいただき、登壇しました。銀座東武マリオットホテルにて。

 

テーマは「時代をつくりあげたデザイナー、そのスタイルと言葉」。時間の都合上、いつの「時代」に絞ろうかと考えたのですが、1970年前後に創業しているブランドのデザイナーをとりあげました。

この時期に創業しているブランドのデザイナー(創業者)は、ちょうどいまそろって高齢にさしかかり、事業継承問題に悩んでいるんですよね。このアプローチであれば、「ファッションは詳しくないけど」とおっしゃる経済界の重鎮の方々にも関心をもっていただけるのではないかと思いました。

約100名近いご参加メンバーの方々のなかには、銀座の老舗や有名店の社長さんも多くいらっしゃいまして、このような場でお話できたこと、たいへん光栄でした。東京銀座ロータリークラブ会長の芦原太郎さん、ご紹介くださった炭谷太郎さんはじめお世話くださいましたみなさまに、心より感謝申し上げます。おかげさまでとても楽しませていただきました。やはり直接、反応が感じられる講演のお仕事は格別に好きだなあ。 

 

昨年の、交詢社での「ダンディズム」講演が好評だったとのことで、こちらに呼んでいただきました。ありがとうございました。一回、一回の仕事を心をこめてやっていくことが次へのご縁につながるものですね。

 

(ブランドの事業継承問題に関しては、ここ2~3週間ほどずっと研究テーマとして追っており、原稿のほうも、活字媒体に掲載予定です。近日中にお知らせします)

 

 

こちらは自宅の近所の桜トンネル。桜満開、春爛漫ですね。今年の桜はいつもより白っぽい印象。

 

 

早くもウェブに転載されました。

GQ4月号掲載の「ジェントルマンってなんだ?」(大住憲生×中野香織×ファッションドリーマーD) こちらです。

干支ひとまわり分昔の、ENGINEでの鼎談や座談会などの記事のpdfを読めるよう、前々回の記事にもリンク張っておいたのですが、「メンズファッションの今」を語っても空気感が違いますね。どっちがいい悪いではなく、すっかり時代の景色やムードが様変わりしているということと、私自身がいつのまにか「オーソリティ」扱いされてしまう立場になっていることが、空気感の違いの一因になっているかなあ(もちろん、鼎談メンバーが違うという点もありますが)。私自身はまったく権威とは無縁でいたいし、北斎を倣って「110歳で理想の完成」に至るまで日々、成長途上人として仕事をつづけられたらそれが最高と思っているので、オーソリティ扱いされるのは苦手中の苦手。でも、経験値からそんな役回りを演じなければいけないときもある。ごくたまに演じる分にはよいけれど。

ともあれ、若い人から新しい感覚を学べる機会はとても貴重です。

 

昨日は新宿のホテルで次男の学校説明会。知識を得るということがいとも容易くなったいま、得た知識をどのように表現するのか、いかに社会と接点を作って世の中に役立てていくのか、熱中できるニッチなことをどのように社会とからませていくのか、教育の主眼がそちらに移っているということを実感する。学校で授業をするならば、youtube やパズドラより面白いものにしなくてはならない(!)。教師のライバルはyoutuber。だから教師のメインの仕事は一人一人に向き合うコーチングにシフトしていく。5年前の「職業」の枠組みや価値観は5年後には「過去」のものになっているだろう。

(写真のホテルは会場となったホテルの近くだったので帰途に立ち寄りました)

子供の将来を考えながら自分の仕事のあり方もあれこれ考えさせられた良い機会でした。

追加したpdfの中から。続きです。いつか未来に「過去にはこんな見方もあったのか」という資料として誰かの役に立つかもしれないし、何の役にも立たないかもしれない。紙の雑誌も5年後あるのかどうか、なんとも予測できない時代ではありますが、「こんな誌面のデザインがあったのか」という点で面白がられることがあるかもしれない。フォントが揃わずお見苦しく申し訳ありません。いったん他に転記して揃えてから戻す、などいろいろ試しましたがリンクが消えてしまったりと素人には難しく、サポートに聞いてもうまくいきませんので、このままでご寛恕ください。

 

 

 

 

 

 

 

新たに追加した過去作品pdfのなかからピックアップしました。とりわけメンズファッションに関し、10年以上前に書いたり言ったりしていることのなかには、「歴史」になった話もありますが、実はそんなに古くなっていないものも多い。メンズファッションが大きく変化していないからか。たぶんそれも一部。あるいは本質をついているからか。後者が少しはあると思いたい。未熟だったりダサかったり気負いすぎていたりする過去の自分を消去したいのが本音だが、そういうダメだった自分を救えるのも自分しかいない。10年後、今の仕事を見て「なかなかきちんとやっていたな」と納得できる、そういう仕事を今、現在やり続けていかなくてはいけないのだとあらためて自戒。順不同です。ここにピックアップした以外のものは、etc.の欄に。

 

 

 

 

さらに追加した過去データのなかからいくつかピックアップしました。順不同です。pdf化してアップしたものから「紙」は処分しました。今日処分したのは100冊弱。まだまだ雑誌が倉庫の巨大な一角を占めていて、永遠に終わる気配がなくめまいがする。でも私が死んだらタダのゴミだ。なんのためにいろんなものを犠牲にしてまでこんなくだらないことに時間を使っていたのか?と振り返るだけで虚しくなってくる記事も多々あり(あんまりひどいのはアップしていません)、「失われた20年」という文字が頭をよぎる。正直な実感としては、後悔>達成感。しかし数だけは驚き。新聞連載を含めて内容度外視すれば、過去に書いた署名記事の「数」だけでギネス記録になるのではないか。

なんだか「きれいに」「オチよく」まとめようとする傾向は20年変わらず、この無難志向のメンタリティはそろそろ脱却するタイミングですね。

(アーカイブからコピーしたフォントと、新たに書き加えたフォントの大きさがビミョウに違っており、このブログが使っているwordpressの仕様ではその修正も難しく、お見苦しい点はなにとぞご容赦くださいませ。「etc.」欄にその他インタビュー記事などを一部アップしています。)

 

・2014年7月20日 「レディー・ガガの靴を創る日本人デザイナー、舘鼻則孝さん」 (野村不動産Proud Salon vol.14)

・2015年3月18日 「さりげなく、潔いダンディズムがゆとりや自信をもたらす」(日本経済新聞 広告特集Hankyu Mens)

・2014年12月7日 「話題沸騰の『ノームコア』って、何?」(QUALITIES PLUS  Vol.1  2014 Fall&Winter)

・2014年9月10日 「男のコートを考える:ドラマ『シャーロック』が語るもの」(The Nikkei Magazine Style for Gentlemen)

・2012年9月1日 「『もっと白い歯』のその先には」(「デンタル・ダイヤモンド」9 月号

・2010年10月1日 「モダンエイジのカーヴィーボディとは?」(Harper’s Bazaar 10月号 No. 121)

・2009年9月1日 「『永遠の美しさ』も『遊び心』も必要、それがジュエリー」(Precious 9月号

2005 年6月  「鹿島茂の女心の研究 ~ファッションの専門家に訊く イイ女にモテるための身だしなみとは?」(鹿島茂氏との対談)(集英社 PLAYBOY) No.364

・2017年2月26日 「ファッションの力が生んだジャッキーという伝説」(Elle Japon 4月号)

 

Forbes 4月号発売中です。昨年末のForbes Women AwardのIWCセッションに登壇したときの模様が掲載されています。編集長がアマゾネス組と名付けたメンバーでのトークショーですね。武井さん、杢野さん、谷本さんは「ビジネスの言葉」を駆使できるすばらしいトーカーです。

どういう人と過ごすかによって使う言葉は影響を受けるし、自分が普段使っている言葉に対しても客観的に見直す機会になりますね。コンサル出身の方は、ボキャブラリーや論理性に説得力があって、いやもう、圧倒されます。(誌面ではそれが伝わらないのがもどかしい。) 彼女たちの口癖は、「なぜならば、……」。ご出身のコンサルファームでは、このように語る習慣を徹底的に身につける訓練をさせられるのだそうです。その習慣によって思考が論理的になり、説得力のある語りができるようになるわけですね。ひとりよがりの物言いをせず、違う価値観の持ち主にも納得してもらうためには、こういう話し方も場合によっては必要。(常時だと疲れそうですが)

「そだねー」というのは決して聞かれない。女子会(笑)になればなるほど「いやそれは違う。なぜならば、……」が飛び交うハイコンテクストな会話。それぞれの活躍ぶりに刺激のシャワーを受けるアマゾネス組です。リスペクト。


(click to amazon)

過去作品pdf化できたものシリーズ。前回、子供に任せたら何が何やらわからなくなり、しようがないので自分でやってみたらおそろしく手間がかかることが判明。追々、仕事の合間に不定期にアップしていきます。そうこうするうちにも次の締め切りくるし。単行本もあるし。合間っていつ。

順不同です。自分で書いたものが主ですが、インタビューを受けたものもあり。インタビューを受けた記事は「談」と書いてあります。タイトルをクリックするとpdfにとびます。不備あればお知らせください。

「ジョルジオ・アルマーニというブランドが男のスタイルにもたらしたもの」  (Men’s Precious 2015年5月号 2015年4月6日発行)

・ 「ラ・マルセイエーズを! たかが酒場のワンシーンに込めし『尊厳』」(Men’s Precious 2014 年11月号 2014年10月6日)←「カサブランカ」はボギー絶賛ばかりなのですが、実はヴィクター・ラズロのかっこよさが見逃されているのではないかというお話。夫にするならヴィクターだろう

・ 「真夏の夜の嵐」(クロワッサンPremium 11月号  No.60  2012年9月20日)←めずらしく小説スタイルで香水を紹介してみた

 「愛に理由などありません ~『アンナ・カレーニナ』~」(WWD 2013 Spring 2013年2月25日)

・ 「これで王妃もギロチンへ行けるわ ~『ダイアナ・ヴリーランド 伝説のファッショニスタ」(WWD 2012 Winter 2012年11月30日)

・ 「ファッションに見る平和のムーブメント」(25ans 6月号 No. 429 2015年4月28日)談

・ 「クール・ビューティーの心意気」(ミセス 7月号 No.691  2012年6月7日)

・ 「オヤジが巻物を必要とする理由とは?」(LEON 3月号 No.137  2013年1月24日)談

・ 「時代を超えて人々の記憶に輝き続ける60~70年代のジェットセット・スタイル」(Men’s Precious × Precious 2012 spring 付録 「Gucci 男と女の旅する名品物語 2012年4月6日)

・ 「品格こそサクセスの条件」(25ans 2012年1月号 No.389 2011年12月26日)

 

 

Web LEON に記事が掲載されております。「『男』のお洒落にはどうして論理が必要なのか?」

数年前にインタビューを受けた記事ですが、あらためてウェブ版にアップされました。紙媒体の掲載のみというよりも、ウェブに掲載される方が結果として「長く読まれる、保存できる」というメリットがありますね。(忘れてほしいのにずっと残っているのがデメリットというのもたまにはありますが)

 

このような大雑把なジェンダー分けはトランスジェンダー時代において、ナンセンスとも感じられることもありますが、たしかに「メンズ」ファッションの領域は論理だらけですね。後づけのヘリクツも多いですが、それも含めて楽しむべき世界なのかもしれません。

 

The Show must go on.

 

ラ・コゼット・パフメ第10回のゲストとしてお招きいただき、「ファッション史から読み解く香水」をテーマに講演しました(25日)。日仏会館にて。21種類もの香り(新製品の試香を加えればそれ以上)を試しながらの濃厚な120分でした。

参加者のレベルが高く、美容・香水のプロフェッショナルの方のみならず、会議通訳の方、広報の専門家、空間デザイナーなど、各分野の勉強熱心な方がずらり。専門家ではなくとも関心の高い主婦の方やブログ読者の方もいらしてくださり、熱心にノートをとりながらご参加くださいました。

一番の驚きだったのは「20年前、駒場で中野先生の授業を受けていました。もう一度ぜひ先生の歯切れよい講義が聞きたくて今日はやってまいりました」と言ってくださったお客様(にして元学生さん)。20年前の駒場。東大教養学部で英語の非常勤講師をしていた頃です。一クラス100人程度の授業だったのでお一人お一人は覚えていないのですが、なんとまあ。どこでどんな風につながるかわからないものですね。あの頃も一回一回の授業に準備の時間をかけ、学生の関心をひきつけておくために細部まで工夫を重ねていました。(同僚には、時間の無駄、と笑われながら。)こうして20年経ってそのように記憶し、わざわざ来てくださる元学生がいる。当時の「無駄な努力」が少しだけ報われたようで、感無量でした。

男性の参加者も3名いらして、彼らのコメントも鋭く、ユニークな見方に盲点をつかれます。

たとえば、No.5がたっぷり配合された合成香料アルデハイドの原料香に対し、男性からは「カブトムシのにおい」とのコメントがあったのです。そして賛同するもう一人の男性。これには意表をつかれました。まさかのカブトムシ。シャネルNo.5が男性ウケするのは、実はそのあたりに理由があるのか?!(子供の頃遊んだ、なつかしいカブトムシの匂い……って? 笑) ほかにも仰天ものの例えが多数あり、参加者の表現力にうなりました。

 

主宰の地引由美さんは、多数の香水ボトル現品をご持参くだったばかりでなく、下準備として人数分のムエット(試香紙)に試香用の香水をつけてご用意くださっておりました。おかげさまで、ぎっしり詰め込みの内容だったにも関わらず、ムエットの用意に手間取ることなくスムーズに話を進めることができたのです。感謝!

最後には大輪の薔薇(All for Loveという名)までご恵贈いただき、感謝感激。忘れがたい一日になりました。ご参加くださいましたみなさま、主宰者の地引さん、そしてきめ細やかな心配りでサポートしてくださったアシスタントのみなさまに、重ねてお礼申し上げます。

 

 

 

 

 

近年盛んな企業アロマの話に関連付けて、ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町で使われているオリジナルアロマを入り口で焚き、みなさまをお迎えしました。日本らしさ+最先端というホテルのイメージをより鮮やかに脳裏に焼き付ける、深みのある上質感と落ち着きを感じさせるアロマです。フランキンセンスの効果が比較的強く出ることもあって個人的に気に入っており、自宅ではリピート使いしています。(ザ・プリンスギャラリーのベルデスクで購入できます。) 機会がありましたらホテルに足をお運びいただき、この香りを体感してみてください。

フランキンセンスはキリスト生誕の際に東方の三賢者から贈られた三つの贈り物のひとつで「偉大なる預言者となるように」との願いがこめられていたと伝えられています。インスピレーションを冴えたものにしたいときにはおまじないがてらフランキンセンス!です。

 

<追記>

ラ・コゼット・パフメのウェブサイトにも、ご参加くださいましたみなさまのお写真を中心に詳細が紹介されています。

 

 

 

明治大学での5年×2期の任期が満了となります。(厳密には3月末までですが、実質、春休みに入るためほぼ任務は終了です。今後、大学あてに郵便や書籍を送らないでくださいますよう、お願い申し上げます。)

10年の長きにわたり、楽しくエキサイティングな時間を過ごさせていただきました。日々、新鮮な発見や出会いに恵まれ、貢献と成長を実感し続けられた、この上なく充実していた最高の日々でした。

同僚のみなさま、事務職員のみなさまより、とてもよい香りの花束とともに、あたたかな言葉のシャワーを賜りました。心より嬉しく、深く感謝申し上げます。ありあまるほどの豊かな思い出をいただけたのは幸せなことでした。ひとえにみなさまのおかげです。

 

10年の間に、多くのすばらしい方々に授業のゲスト講師としてご来校いただきました。大学規定の薄謝(ときには謝礼が出ない)にもかかわらず、「ノー」とおっしゃる方はひとりもいらっしゃらなかった。超多忙のスケジュールの都合をつけて、ときにはバリ島、ミラノ、京都、気仙沼といった遠方から、「次代をになう学生さんのために」と快くかけつけてくださいました。ご多用のなか、講義後の懇親会でも親しく学生に接していただいたりもしました。それぞれのご専門分野の知識や伝え方ばかりでなく、なによりも、人としての在り方に多くを学ばせていただきました。翻って、分野の違う人々をも感化する影響力というのは、トータルな人間としての経験と学びの積み重ね、その豊かさから放たれる魅力からしか生まれえない、と確信するにいたっています。

おそらく、仕事であれ研究であれ趣味であれ対象はなんでもいいのだと思う。それにどのように向き合って、どれほどの情熱を注ぎ、どのような時間を積み重ねていくのか、そのプロセスそのものがお宝として輝きを放っていくのでしょう。ゲストの方々はそのお手本のようでした。なかでも若くして故人となってしまわれた山室一幸さん、藤巻幸夫さんの情熱ほとばしる語りとカリスマ的な魅力は、鮮烈な印象を残しています。鳥肌が立つほどのインスピレーションを与えたお二人の面影は、ずっと学生たちの胸に生きているはずです。そして人生は短く、会いたい人には躊躇せず会っておくべきということ、お会いしたらそれは一期一会となるので最高の自分で向き合うべきということを、悲しみとともに学んだと思います。……と書いてみて、はたと気づいたのですが、山室さんも藤巻さんも、私たちの心の中にまだ生きているのです。無理を申し上げて来ていただいて、ほんとうによかった。

すばらしいゲストのみなさまに、あらためて、感謝申し上げます。御恩は、忘れません。(万一、リストからお名前が漏れてしまった方がいらしたら申し訳ございません! うっかりミスなのでどうかお知らせくださいませ。)


・2017.11.27   株式会社マイクロソフト 澤円氏
「グローバル人材に求められるプレゼンテーション術」

・2017. 7.4        尾原和啓氏
「VRが変える未来」


・2017.10.16   キーン・エトロ氏(ETROデザイナー)× パンツエッタ・ジローラモ氏
「イタリアン・ファッションとイタリア的な生き方」


・2017.6.26 ファッションフォトグラファー シトウレイ氏
「『好き』を仕事にする」


・2016.11.18 ファッションレスキュー代表 政近準子氏
「装力で人生を切り開く」


・2016.11.14  株式会社 aeru 代表取締役社長 矢島里佳氏
「伝統を救い、社会に貢献する起業」


・2016.7.5  Forza Style 編集長 干場義雅氏
「モテるための不断の努力がビジネスにおけるモテにつながる」


・2016.6.10 W. David Marks 氏
「日本を救ったAMETORA」


・2016.6.6  ファッションレスキュー中村龍太氏、頼富雄介氏
「ビジネススーツの正解」

・2015.12.18  マジシャン GO!氏
「人生を切り開くマジック」


・2015.7.10  ファッションデザイナー 渋谷ザニー氏
「黒色と生花 権力の表現としてのファッション」


・2015.7.3 LEON 編集長 前田陽一郎氏
「ファションとはなにか? 編集の実際と情報の集め方 」


・2015.5.25  気仙沼ニッティング代表 御手洗瑞子氏
「気仙沼ニッティング 起業」


・2015.5.8  日本風呂敷協会  宮井(株)久保村正高氏 大工原智子氏
「風呂敷の歴史と基礎知識 結び方の実践講座」


・2014.11.5 「ヌメロトーキョー」エディトリアルディレクター 軍地彩弓氏
「ファッションメディアのこれから」


・2014.12.1 クリエイター 串野真也氏(masaya kushino)×森川マサノリ氏(Christian Dada)
「世界に羽ばたく日本の若手クリエイター」


・2014.7.4  日仏フレグランス文化財団代表理事 地引由美氏
「香水の基礎知識 歴史からまとい方まで」


・2014.6.2 作家 鈴木光司氏
「日本発コンテンツ、世界へ」


・2014.5.23  デザイナー 坂部三樹郎氏(mikio sakabe)×山縣良和氏(writtenafterwards)
「ファッションは魔法:服を超えて、新しい人間をつくる」


・2013.12.6  デザイナー 堀畑裕之氏(matohu)
「日本の美」


・2013.11.11 ブリティッシュ・ラグジュアリー・ブランド・グループ代表取締役社長 田窪寿保氏
「ラグジュリーブランドのマーケティング」


・2013.6.7  ファッションジャーナリスト 生駒芳子氏
「エシカルを着た悪魔」


・2013.5.27  ファッションイラストレーター 綿谷寛氏×ソリマチアキラ氏
「ファッションイラストレーションを考える」


・2012.12.4  参議院議員 藤巻幸夫氏
「日本のモノづくり、世界へ」


・2012.11.9  ファッションレスキュー代表 政近準子氏
「パーソナルスタイリストの仕事とは」


・2012.6.1  著述家 湯山玲子氏
「ファッションのお見立て」


・2012.5.21 WWD 編集長 山室一幸氏
「ファッションジャーナリズムとは」


・2011.12.5  テイラー信國大志氏
「ファッションとは、何を着るのかではなく、あなたは誰なのかを問うこと」


・2011.10.21  ファッションディレクター 干場義雅氏
「ファッション雑誌の舞台裏」

 

社会人向けの公開講座でも、すばらしい専門家の方々のご助力を得ました。コーディネートさせていただいた講座は、以下の通りです。

・2016年10月 明治大学リバティアカデミー 野呂エイシロウ氏
「個人・会社を有名にするPR戦略」講座
・2016年4月~6月 明治大学リバティアカデミー 地引由美氏
「香水学」講座
・2016年5月 明治大学リバティアカデミー 綿谷寛氏 (ゲスト ホイチョイプロダクションの馬場康夫氏)
「メンズファッションイラストレーションの世界」講座
・2015年11月11日 明治大学リバティ―アカデミー 田窪寿保氏 (×中野香織)
「ブリティッシュ・ラグジュアリー・ブランドビジネスの秘密」
・2015年10月 明治大学リバティアカデミー 堤信子氏
「一瞬にして人の心を捉える第一印象と話し方」講座
・2015年4月~6月 明治大学リバティアカデミー 地引由美氏
「香水学」講座
・2015年4月 明治大学リバティアカデミー 綿谷寛氏 (ゲストモデル 俳優の〇原〇介氏)
「おしゃれ似顔絵教室」


 


そして最後に、last but not least,  もっとも大切なOGOBのみなさん。授業をとってくださった、10年間で延べ6000人分ぐらいの学生のみなさんにも、心より感謝申し上げます。最も多かった時には一クラス300人近くのマンモス授業で、当初はコントロール不可すれすれで悩むこともありましたが、毎回、メンタルを鍛えプレゼンテーションを工夫し、最近ではどのような大人数の聴衆の場に出てもさほど緊張せず、参加者とコミュニケーションをとりながら自分らしい話し方で伝えられるようになりました(まだまだ洗練には程遠く、発展途上ではありますが)。そう考えると、私自身の修行のための尊い10年間でもありました。文章だけ書いていても、こんな能力はとうてい鍛えられませんでした。

公開講座に参加してくださったみなさまにも心より感謝します。とりわけ忘れられないのが2015年6月の「シャネル、ディオール、サンローラン」講座。430名のご参加という伝説の講座になりました。この講座はじめ、毎回、大好評を博し、すぐに定員が満席になるということで事務職員の方にもとても喜んでいただけました。

公開講座はじめ、しばしばトークショーに参加してくださる読者の方から、かつてこのようなカードを頂戴したことがあります。私が書いたり話したりしたことば(迷言?)の断片をスクラップしてくださった、とてもお心のこもったカードです。自分の発信の影響力を常に意識しておくためにも(無意識に放った言葉が誰にどのような影響力を与えるかわからない)、研究室に飾っておりました。あらためて、ありがとうございました。

専門の研究科目というよりも、多様な領域に進路を求めていく学生を擁する大学の性格を考慮し、学生に対しては、学問に対する向き合い方、ひいては人生そのものに対する向き合い方を学んでいただけるような教育を第一に考えていました。それを体得すれば、どの分野に進もうと応用が利くからです。その意味では伝統的な人文学の王道をいっていた「ファッション学」であったと思っています。


人文学の教養もセットで教え込み、社会に向き合うご自分のアイデンティティをも確立してもらう契機とするために、苦肉の策として考え出した「ファッション学」における「ファッションの構成要素」は上のようなものです。これらすべての要素をトータルで学び、考えてもらうのが中野香織による「ファッション文化史」であり「モードの神話学」でありました。

こんな自由奔放な教育をご寛恕くださった明治大学には感謝してもしきれません。ありがとうございました。この10年の成果が未来の世界のあちこちでタフに生きていることを信じています。お世話になりましたみなさま、ごきげんよう!
Thank you with Love and Respect.

 

 

「UOMO」4月号も発売です。

横浜美術館での展覧会「ヌード 英国テート・コレクションより」にちなみ、ヌード特集が組まれています。

そのなかで、「人はなぜ、服を着るのか?」について語っております。ライターの方がまとめてくださいました。中野京子さんやみうらじゅんさん、篠山紀信さんも独自のヌード論を語っていらっしゃいますよ。本誌をぜひ手に取ってご覧くださいね。

この特集は写真がヌードアートだらけのためか、dマガジンでは読めません。本誌のみです。

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「GQ」4月号発売です。

「大住憲生×中野香織×Dの、世代を超えた座談会 ジェントルマンってなんだ?」が掲載されております。収拾がつかないのではと思われた内容をまとめてくだったのは今尾直樹さんです。ありがとうございました。

 

字面だけ読むとなんだか私がうら若いDくんをからかっているようにも読めるかもしれませんが、それは面白く読んでいただくためのライターさんの腕の見せどころでもあり。もちろん現場では三者互いにとてもリスペクトしあえた、楽しい雰囲気でしたよ。

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首都圏10のプリンスホテルで、2月1日~3月31日まで、Buono Buono イタリアフェアが開催されます。

北イタリア料理では、エクセルシオールホテル ガリアのエグゼクティブシェフを招聘。南の方からは、イスキア島のラルベルゴ デラ レジーナのシェフを招聘。などなど、かなり本格的。イタリア大使館??やイタリア政府観光局も後援しています。

フェア初日夜は、芝公園のザ・プリンスパークタワー東京にてお披露目のレセプションでした。



プリンスホテル東京シティエリア統括支配人の武井久昌氏、駐日イタリア大使ジョルジョ・スタラーチェ氏、そしてアリタリア航空アジアパシフィック地区統括支社長マッシモ・アッレーグリ氏によるテープカット。


数々のイタリアンブランドも協賛。サンペレグリノや食器のアレッシィ、香水のアクア・ディ・パロマなどなど。フェア期間中は、ザ・パークタワーと、紀尾井町のザ・ギャラリーの一部の化粧室でアクア・ディ・パロマの香水のタッチアップもできますよ。


そのほかにも楽しい企画が盛りだくさんのイタリアフェア。

雪予報が出た夜であったにもかかわらず、レセプションには多くのメディアの方々が駆けつけ、華やかな雰囲気のなか大盛況のうちに無事終了。

終了後、プリンスホテル東京シティエリアのスタッフのみなさまと記念写真。

雪予報だったので、前回の雪の教訓を踏まえ、そのままパークタワーに宿泊。改装後の部屋はとりわけ水回りが快適になっており、備品やアメニティなど細部にいたるまできめ細やかな配慮がなされています。翌朝、部屋から眺める雪降る芝公園のなかの東京タワー。ひときわ幻想的です。

 

もうひとつの科目「モードの神話学」も最終講義を迎えました。その日(22日)は大雪になり、この講義の直後の講義から大雪に対処する「休講」措置がとられました。ぎりぎり最終講義ができたのは幸いだったし、雪のおかげで一生思い出に残る日になりました。「あの日は大雪が降った日で」と語ることができるというのはなんと幸運なことだろう。


この科目は、ファッション史、および社会に多大な影響力をおよぼした「スタイルアイコン」とされる人物のスタイル、ことば、仕事を通して、そのアイコンが社会に向き合った心の態度(=モード)に迫るというのがテーマでした。史実やできごとをピックアップするだけだったらインターネットで簡単にできる。そうではなく、その史実はなぜ起きたのか、その出来事をもたらした人はどのような思いで行動したのか、本質を考えてもらうための講義でした。表層と深奥をつなぐ想像の習慣ができることで、今後、各自が出会うことになる人生のさまざまな困難に応用可能になるタフな心を育成できるはずというのが私の信念でした。心のモードが確立し、それが表層にふさわしく反映されるならば、毎日同じシャツとジーンズだけで憧れをかきたてる存在になりうるのだ。ジョブズのように。アルマーニのように。

 

そんな私の信念につきあってくれた学生への感謝と、心からの愛情と激励をこめて、ファッション史からの具体例をピックアップしたうえで、こういう話をしました。

<前提条件の確認>

・ファッションの構成要素

・強い「個」を形づくるために、日々心掛けるべきこと

 

<「ダンディズム」から、社会に向き合う態度のヒントを学ぶ>

・教訓1 かっこよくあることに対する恥じらいを

・教訓2 スーツ長寿の理由は「セクシー」にあることを認識せよ

・教訓3 抵抗を経て勝ち取る「普通」をめざせ

・教訓4 手に入れた時が最高、ではない

・教訓5 シリアスに受けとめすぎない

・教訓6 マイナスをプラスに変える、スーパーポジティブな心のモードを

 

<ファッション学の教養から、パワフルに生きるための心のモードを学ぶ ~自分の人生の「主人公」として航路の舵とりをするために~>

・(1)この世に不変・絶対の美はない

・(2)欠点・規格外は最強の武器になる

・(3)いま、ここを最高の場所にする

・(4)偶然を必然にする

ホンモノの出会いとは

・(5)ギフトの交換で人生は動く

・(6)「前例なし」はチャンスである

・(7)批判・中傷に対する心構え

・(8)悩むな、行動せよ

・(9)ヒーローの旅を意識せよ

どん底の乗り越え方

・(10)人生は、ペルシャ絨毯

<プレミアムなレッドオーシャンか、ラグジュアリーなブルーオーシャンか>

 

最後の大きな拍手の響きは一生忘れません。確実にバトンが伝わったことがわかるコメントもたくさんいただきました。読んでいたらほんとに泣けてくるものばかりでしたが、たぶん、他人から見ると鼻白むものなんだろうなと憶測します。ひとつだけ、ずばぬけて優秀だったプレゼミ生からのコメントをここにアップさせていただくことを、最後に免じてご寛恕ください。

きっと多くの学生が口を揃えて言うことでしょうが、先生の魅力は豊かな教養によって内側から溢れるものなのだと思います。自分もそんな内側から魅力を迸らせられるような人間になって、日本の空の動脈を担っていきたいと思います。大学生活の中でもひときわ貴重な時間でした」

彼はひいき目なしに見ても、確実に世界の未来を担う人材です。ほかにも「早く先生と一緒に仕事ができるような一人前の男になります」(笑)とか頼もしさを感じさせてくれる言葉の数々をあふれるようにプレゼントしていただきました。みなさんほんとうにありがとう!

最後の日のキャンパスの景色が雪景色。感無量。10年前の選択を悔いる気持ちもかすかに残るが、もう前だけ向いていこう。

 

10年間、講義中のアクセサリーはこの子でした。アビステの笛。万一、震災が起きて建物が崩れたりしたとき、少しでも学生を守ることができる確率が高まればという防災グッズを兼ねていました。一度も吹く機会がなかったことは、幸いでした。長い間、お役目ありがとう。

 

 

 

 

 

 

大学で通年で担当してきた科目のひとつ、「ファッション文化史」の最後のしめくくり講義(19日)は、香水の歴史をたどりながらファッション史を総復習するというものでした。

古代のミイラ(ミルラがつめられていた)、東方の三賢人の贈り物(3つのうち2つが香料)という話から、中世、近世、近代を経て、現代のフレグランス総事情まで。時代を象徴する香水や香料を15種類くらい試香してもらいながらの100分なので、自分で言うのもなんですが、右脳と左脳、そして感覚全体が喜ぶドラマティックな授業なのですよ。

(今回は、市販されていない香料の原材料も試香しました。アンバーやムスクなどの自然香料のほか、合成香料アルデハイドまで。香水のエキスパートである地引由美さんにどこで買えるのかと相談したら、なんと貴重な香料を小分けしてお送りくださったのです。由美さんのご厚意に心より感謝します。)

学生の時に思っていた「こういう授業を受けたかったのだ」という理想というか恨みというか(笑)をほぼ全部残らず実現できて、毎週、教える方がワクワクしてしまい、いやもう、こんなに楽しくてよいのだろうかというくらいでした。映画史や音楽史、美術史も一緒に詰め込んだ、中身の濃い「ファッション文化史」、こういうのを20歳の頃の自分が学びたかったんです。だから自分でプログラムを作ってしまいました。

 

 

最後は学生さんたちが大きな拍手で終えてくれ、あたたかなコメントをたくさん書いてくださいました。自画自賛みたいでなんだかテレもありますが、まあ、10年間たゆまず工夫を続け情熱を注いできた自分の奮闘をせめて慰労してやろうということで、一部、こんな感想をいただいたという内容を転記しますが、ご寛恕ください。

「時代背景や経済状況がこんなにもファッションに影響を与えているとは思いませんでした。そうなんだ!という発見が多くとても楽しい授業でした」「ファッション、ブランド、その時代背景、すべてをわかりやすくまとめて話してくださるので、毎回の授業がとても面白かったです。世界史も勉強できてよかったです」「4年間ずっと先生の授業にもぐろうと思っていましたが、最後になるのは残念です。先生が言ったことを支えにして、自分でがんばっていきます。とくに先生の知識欲に見習います!」「中野先生の授業、国日(=国際日本学部)でいちばん楽しかったです」「この授業はいつも新発見が多くて、とても興味深かったです。金曜日に大学に来るのが楽しみでした」「大学のすべての授業を通していちばん楽しく身になる授業でした」などなど。たくさんの激励になる言葉をありがとうございました。一クラスに200人~、年によっては300人という、学生がもっとも集まった講義の一つでした。多くの学生に来ていただけるのは嬉しかったですが、エネルギーの向けどころはそこではない(そんなことしても「業績」にはならない)、という現実的な忠告もいただきました。でも、将来をになう目の前の学生に、どんな分野であれ学ぶことに対するモチベーションを高くもってもらい、というよりもむしろ、学ぶことそのものが楽しいことなのだと実感してもらうことは、私にとっては何よりもやりがいのあることでした。

 

こんな楽しい授業がもうできないのかと思うと一抹の寂しさも残りますし、この10年に工夫し続けたこんなに面白いコンテンツをもう活かせないのかと思うともったいない気もいたしますが、同じことにしがみつくなという天からの指示ということでしょう。最高に充実していたこの10年に深く感謝しています。(あと一科目、最終講義が残っていますが。)

 

 

 

日曜夕は、西部先生の訃報に呆然としていました。西部先生の授業は、駒場で受けたことがありました。幅広い教養と「キャラクター」を感じさせる、80年代インテリのお手本の一人でした。自分の人生の終わりくらいは自分で決める、といかにも言いそうな先生でした(あとから知ったのですが、実際にそのようにおっしゃっていたようですね)。涙。教養の力というものを全身で示してくれた先生に一瞬でも出会えたことに感謝します。ご冥福をお祈り申し上げます。

西部先生のことから当時の駒場のことをぼんやりと思い出した。80年代の知識人はみな強烈なキャラクターの持ち主で、文化を牽引するエネルギーにあふれていた。いま、そんな「憧れ」たくなるような個性的かつ大物感ただようインテリが少なくなった。対文科省の事務文書をそつなくこなし、TOEIC対策の授業や資格試験の授業を効率的におこなえるようなスマートな人が主流として増えている。嘆くわけではない。そんな時代なのだろう、と思うだけ。

 

 

読売新聞1月18日付夕刊「モード」欄。ゴールデングローブ賞授賞式の黒一色についての記事です。

私のコメントも掲載されています。紙幅の都合で、「皆が黒い服を着ることは、強い意志表明の象徴として分かりやすい。ひとつのマーカー(指標)として、前後で時代が変わるという印象を与えた」という文章のみが掲載されていますが、ほかに「ピューリタンの黒」「喪の黒」という話もしました。

庄司正さんの「対等の黒」ということばも、なるほど!ですね。


一つ前の投稿で、ビジネスウエアとしての黒のスカートスーツの話を書いたのですが。ビジネスシーンでもレッドカーペットでも、黒い服の集団というのは独特の圧がありますね。

北日本新聞の取材で「ヒーローズ・ジャーニー」のコンセプトを中心に高校生への激励メッセージを語りました。六本木ヒルズにて。


その後、コンデナスト本社にてGQ 誌の仕事、ファッションディレクターの大住憲生さん、ファッションドリーマーのDさんと鼎談。

Dさんはインスタグラムフォロワーが212万人、一般男性部門ではフォロワー数日本一だそうです。

ミレニアルズの憧れの男性像やファッション観を聴くことができてなかなか面白かった。

詳しくは、2月24日発売のGQにて。

申し合わせたわけでもないのに、3人ともピンクをアクセントにして着ていました。

212万人が見ているって大変なことですよね。だからこそ企業が目をつける。Dさんもすでにタレント事務所に入っていらっしゃいます。インフルエンサーマーケティングの世界は、知らない間に急成長をとげていて驚き。

 

 

なんと一年以上も間をあけてしまったメンズプレシャスの「伝説のジェントルマン」。

「英国紳士5つの型」、前編・中編に続き、後編がようやく完結しました。こちらです。ほんとごめんなさい。マラソンの最終選手が周回遅れでようやく倒れ込むようにゴールした感じですな。

その間、辛抱強く寛大に待ってくださった読者のみなさま、編集部のみなさまに、心より感謝申し上げます。

この1,2,3月はこれまでのまとめをおこないつつ新たなステージへの移行期になります。やり残しのないよう、悔いを残さないよう、さらにそれが読者の皆様に何らかのお役に立てるよう、大切に時間を使っていきたいと思います。

過去のエッセイやインタビューやコラム、しかも10年も前の仕事ですが、以下のファイルを新しく本HPに追加しました。(正確に言うと、次男に作業を頼んだら、本欄にまとめてアップするという手抜きになりました。とほほ) 追って時間のある時にタイトルも入れてカテゴリー別に整理していきます。取り急ぎ、ランダムな羅列にして失礼ご寛恕ください。文字をクリックするとpdfに飛びます。pdfタイトルは英数字にする必要があったので彼の解釈を反映したナゾの英字もありますが、ご推測いただければ幸いです。

10年前は未熟で恥ずかしい限り(今もたいして変わらないか……)ですがその時のベストのつもりではあったのですよね。もっとたくさん書いていた痕跡はあるのですが、掲載誌はどこに行ったか分からない。やはり掲載直後にアップしておくというのがいちばんよいようです。っていまさら。

 

 

 

 

EW 2

20061001 Kingdom NO448 (1)

20061001 Kingdom NO448 (2)

20061101 Kingdom NO449 (1)

20061101 Kingdom NO449 (2)

20061201 Kingdom NO450 (1)

20061201 Kingdom NO450 (2)

20070101 Kingdom NO451 (1)

20070101 Kingdom NO451 (2)

20070101 Kingdom NO453 (1)

20070101 Kingdom NO453 (2)

20070201 Kingdom NO452 (1)

20070201 Kingdom NO452 (2)

20070517 Weekly shincho NO18

Yomiuri newspaper 20071018

20080325 croissant NO729 (2)

20080325 croissant NO729 (4)

20080325 croissant NO729 no1

20080325 croissant NO729 no3

WWD BEAUTY 2008.8.1

20081110 croissant NO744

Northern Japan newspaper 20090316

BAZAAAR 2009.4

Female seven 2009.4.16

Weekly shincho 20090507

UOMO 2009.7

Grazia 2009.7

croissant 20090725

UOMO 200908

Northern Japan newspaper 20090804

Precious 201008

Tragedy comedy 200908

Precious 2009.9

‘S Precious 2009

UOMO 2009.11

Sankei 20100107

nikkei newspaper 20100117

croissant774 20100210

croissant777 20100325

Zuirei clothing beauty 201005

Zuirei clothing beauty 201006

CREA 201006

Zuirei clothing beauty 201007

Zuirei clothing beauty 201009

croissant788 20100910

Northern Japan newspaper 20100911

Northern Japan newspaper 20100923

Zuirei clothing beauty 201009(2)

Zuirei clothing beauty 201010

‘s BAZAAR 201010

GQJAPAN 201010

GQ JAPAN 201011

Zuirei clothing beauty 201011

Zuirei clothing beauty 201012

Zuirei clothing beauty 201101

Zuirei clothing beauty 201102

Zuirei clothing beauty 201103

Mrs 201104

wave 201104

EQUUS 201106

SPURLUXE

 

 

9日よりフィレンツエにて第93回ピッティ・イマジネ・ウオモが始まります。

「Pittiって何?服なんか興味ないし」というビジネスパーソンに向けて、Forbes Japanのサイトにてピッティ・ウオモについての解説記事をかいております。

百花繚乱の世界のメンズスタイルが知的に分類され、俯瞰できる場でもあるのです。カルチュアをキュレーションしビジネスにつなぐ。あなたの活動にとって何かのヒントになれば。

広報ラポ・チャンキ氏のことば「エレガントな男性は革命を好まない。アップグレードを好む」が印象に残っています。革命好きな起業家の方とは真逆の考え方かな。でも日々のアップグレード(変化)もまた積み重なれば革命を起こしますよね。

 

 

 

Forbes Japan Women Award 2017 。たいへん晴れがましい席のトークセッションに参加させていただきました。

IWC様、Forbes様、モデレーターの谷本有香さん、ご一緒させていただいた杢野純子さん、武井涼子さん、そして公の場での言動はこうあるべきとインスパイアしてくださった宇宙飛行士の山崎直子さんに、心より感謝申し上げます。

壇上で強調したかったことの一つは、スポットライトを浴びることなく、それでも笑顔で誠実に仕事をしている女性たちへの感謝とエールでした。個人的なレベルで言えば、数百人分の出席票の管理や印刷物の手配などの事務的なお仕事を、いつも笑顔で完璧に仕上げてくださるスタッフの皆さま。自分ラストで家族を支えた母。校閲・進行ガール。各社にもいらっしゃると思うのですが、「縁の下の力持ち」の女性が支えてくださってこそ、たまたま「リーダー」になった方の活躍もあろうかと思うのです。「女性の活躍」が称揚されることで、表舞台に出ない女性たちがかえって卑屈な感情をもったり、寂しい思いをしたりすることは、決してあってはなりません。常に陰で支えてくださる女性(男性)への感謝と敬意を伝えることだけは、暑苦しいと言われようと、続けたい、とあらためて決意しました。

すばらしい機会をいただき、本当にありがとうございました。


(左から、谷本有香さん、武井涼子さん、山崎直子さん、中野香織、杢野純子さん)

 

「キリスト」こと澤円さんに、ゲスト講師としてご来校いただきました。世界ナンバーワンプレゼンターが語る「グローバル人材に求められるプレゼンテーション術」。

90分、語る内容そのままを体現する「模範例」として、聞いて楽しく、見てスリリングな、聴衆を一瞬たりとも飽きさせないすばらしいプレゼンテーションを見せていただきました。

プレゼンテーションの意義、プレゼンテーションを行うための心構え、そして具体的なハウツーに至るまで。ご著書で内容の概要は読んでいたとはいえ、ご本人がこうして目の前で具体例とともに語るとまったく別の感動があり、非常に学びの多い濃密な時間となりました。

澤さんのプロフェッショナリズムというのはこれほどのレベルなのか!と感動したことがあります。まず、大量の荷物。これは、万一、こちらの機材がうまく動かなかったりインターネットが不具合になったときのための、ありとあらゆる「プランB」「プランC」に備えるための装備だそうです。機材不具合のせいにはせず、「できない」ということが決してないようにするための備え。驚きでした。

そして、マイクロソフト社からチェアマンズアワードを受賞したあとも、絶えざる自己研鑽を続け、自分のプレゼン中の映像を冷徹にチェックして、首の動かし方や口癖、手の位置、その他細部に至るまで徹底的に改め続けていること。その結果、ますますプレゼン術に磨きがかかっていることも、映像を見てわかりました。できる人ほど、このような努力を続けているのです。しかも、とても楽しそうに!

(立ち位置にも配慮。画面中央に立てば、映像が顔に映ったりせず、ノイズなしに観客は集中できる)


(ひとつひとつの動作がちゃんと絵になっており、意味があるという凄さ…)

学生とのコミュニケーションも90分間絶えず続き、ほぼ200名の全員が集中して前のめりに聴いて、参加して、楽しんでいました。質問も活発で、一人の学生からの「どうしてそのような外見なのか?」(笑)という質問にも、きわめて説得力ある答えをくださいました。スライドの写真は、澤さん新卒の頃。

成功するプレゼンのために、今この瞬間からアンテナを立て、情報を収集し続けること。よいプレゼンを目指すということは、よい生き方を重ねるということに他ならないということを心の底から実感できた時間でした。いやもうほんとうに面白かったです。

講義後の有志による懇談会には、奥様でありアーティストでもある澤奈緒さんも、シンガポールからのご帰国直後にもかかわらずご参加くださって、さらに楽しい時間を過ごさせていただきました。右奥が澤奈緒さんです。写真が小さくなってしまいごめんなさい……。

この日を境に「覚醒」した学生は多数だったはず。私はプロフェッショナリズムとは何かということを澤さんの行動から痛いほど学びました。まだまだ甘かった。身を引き締めて、いっそう厳しく精進しようと固く心に誓った日。

澤さん、奈緒さん、ありがとうございました! そしていつもながら授業のアシスタントとしてご尽力くださった事務室・資料室のスタッフにも心より感謝します。

 

澤さんの「世界No. 1プレゼン術」はこちらです。↓

LEON 2018年1月号が発売中です。

(Click to Amazon)

先日のジローラモさん&キーン・エトロさん特別講義の模様が紹介されています。

ありがとうございます。

掲載していただきながら恐縮なのですが、記事のテキストを何点か微訂正させてください。

・明治大学中野キャンパスの大ホールを貸し切って ⇒ このホールは、受講生が多いふだんの私の授業で使っている「教室」で、貸し切ったわけではありません。

・100人以上もの学生 ⇒ たしかに100人以上ではありますが、当日は約300人の学生でした。

・”ファッションの文学史、モードの神話学”  ⇒ ただの「モードの神話学」という授業です。いったい「ファッションの文学史」という麗しいワードがどこから出てきたのか…!? 笑

細かいことで申し訳ありません! ご参加いただいたうえ、掲載していただき、心より感謝しております。最高の思い出をさらにこのようにエンドースしていただき、ありがたい限りです。

本日より、六本木ヒルズ展望台東京シティビューで「ブルガリ セルペンティフォーム アートジュエリーデザイン」という展覧会がおこなわれます。

セルペンティにちなみ、へびにまつわるエッセイをHills Lifeに寄稿しました。こちらです。

展覧会のお供に、お読みいただければ幸いです。

読売新聞 木曜夕刊連載「スタイルアイコン」。

本日は、9年ぶりの来日の折に、幸運にも(ジローラモさんのおかげです)私のクラスにご講義に来ていただいたキーン・エトロ氏について書いております。

授業内での名言の数々も紹介。(イタリア語の口語そのままでは読んでもわかりづらいので、若干、文章用にアレンジをしております。)

ぜひぜひ、読んでみてくださいね。

Men’s EX 12月号発売です。

9月末に東京ステーションホテルでおこなわれましたTokyo Classic Night のレポートが掲載されています。

バランタインさんのサイトでも。こちらです。

あの日から1か月以上も経ったのか…。というか大昔のことのような。

そして来月号から「2018年」の表示になるのだ。時間と互角に付き合うのはなかなか難しいですね。

7月28日に交詢社でおこないました講演「ダンディズム、その誤解と真実」が収録された「交詢雑誌No.629」が発行されました。

なんと22ページにわたります。福澤武・評議員長(福沢諭吉のお孫さんにあたる紳士です)の開会あいさつから始まり、福澤評議員長の締めの謝辞にいたるまで、ほぼ全部が収録されているという迫力です。これまで「要旨」は活字になることはありましたが、全部が活字として残ることはあまりなく、無意識に口から出てしまう言葉に対しても、いっそう慎重になっていかねば、と冷汗とともに自戒。

紳士というのは具体的な指導はせずとも、その存在と振る舞いだけで相手をおのずからあるべき方向に導いてしまう力をもつ人をいうのですね。講演の前、最中、講演後にいたるまで本物の品格にあふれた社交クラブでした。

発行は 一般財団法人交詢社。

大学の授業のゲスト講師として、パンツェッタ ジローラモ氏と、エトロのデザイナー、キーン エトロ氏にご来校いただきました。

ギリギリまで予測のつかないイタリア人らしさ全開のハプニング連続の授業となりました…。



壇上にはじっとしていらっしゃらず、座席の間を回りながら、質問を受け、座りながら、寝転びながら(!)の白熱講義。


イタリア語通訳の方(壇上左)も大活躍。


ミュージシャン志望の学生、イワミくんを壇上にひっぱりあげて歌わせる二人。イワミくん、このお二人にマイク持たせての演奏なんて、一生自慢できるよ!!

 

「自然の姿に学ぶ」「身体が感じることに敏感になることがインスピレーションの源」「インスピレーションは、呼吸から」など、多くのことを教えてくださいましたキーン氏からは、サイン入りTシャツまでプレゼントいただきました。


サインを入れてくださった狼の顔の部分です。”Super Kaori We enjoyed a lot lot! Top Teache! With Love. Kean”とあります。”We”というのは、壇上の講師たちも客席の受講生たちも取材陣もすべて含めた”We”、と解説してくださいました。客席の間を歩き回りながら楽し気に話していたキーンさんのことばだからひとしお、ありがたみがある。ほんと、熱い一体感があったなあ。

ご助力いただきました事務室、資料室、広報課のみなさま、エトロスタッフのみなさま、通訳の方、取材してくださったLEON編集部のみなさま、ファッション通信のみなさま、そしてノリノリで盛り上げてくれた受講生のみんな、ありがとうございました! 講義後はみんなすっかり、エトロファン。未来の顧客が大量に生まれた瞬間でした。笑

授業の模様は、後日、エトロの公式ホームページやLEON本誌で掲載される予定です。

400名ほどの参加者全員との写真はとても無理だったので、3回に分けての記念撮影となりました。

それにしても。キーン・エトロ氏9年ぶりの来日のタイミングがぴたりこの日に合い、ご来校くださることができたのはほんとうに幸運でした。1週間前までは想定もしていなかった奇跡の時間が実現できて、最高に嬉しい。「自分が学生だったら受けたい授業」というのをいつも考えて行動してきましたが、明治大学での最後の学期になって、想定をはるかに超えるごほうびが降り注いできた感じ。

“All good things are wild and free”.  ご紹介いただいたエトロの映像に流れたこのモットーを胸に、ワイルドで自由でいこうとあらためて思えた日。

ETRO 公式インスタグラムにアップされています。日本の国旗のある狼の顔の写真があるところをスライドすると、3枚、出てきます。

 

 

9月27日におこなわれました日本経済新聞電子版The Nikkei Style 主催のメンズファッションサロン。丸の内Isetan Salone にて。

お話したことの一部が記事になりました。こういう堅苦しい論調ではまったくなかったのですが、そこは日経ブランド、このようになるのですね。

お時間のゆるすときがあればご笑覧くださいませ。こちらです。

メンズスーツの話でしたので、メンズスーツをアレンジして着ていきました。
スーツは廣川輝雄さん作で裏地を真紅にしていただいています。インナーはタダシショージのビッグスカーフ(をブラウス風に巻いただけ)、靴はドル&ガバです。

 

Tokyo Classic Night. すばらしい一夜になりました。ご来場くださいましたゲストのみなさま、ありがとうございました。

そして東京ステーションホテル、ISETAN MENS、グランドセイコー、サントリー各社のみなさま、MENS EX の編集部のみなさま、打合せ、準備の段階から当日のきめ細やかなセッティングにいたるまでプロフェッショナルに進めてくださいまして、ありがとうございました。

それぞれのスタッフの、予期せぬ「ひと手間」が加わり、完璧な瞬間が生まれました。その「ひと手間」には、情熱とか愛とか思いやりといった言葉(なんか照れくさいが)で語られるような、あたたかさを感じました。

 

大野編集長&平澤副編集長コンビのラストを飾るお仕事にご一緒できて、光栄でした。期せずして涙と感動の卒業式ともなりました。

10月より、大野さんは「家庭画報」副編集長となり、平澤さんはMEN’S EX WEB版の編集長となります。MEN’S EXの新しい編集長には、Begin編集長をつとめていらした金森さんが就任します。この日は金森さんもゲストの方に向けて短いご挨拶を。

着物ドレスは、北海道の着物デザイナー、下澤佑介さんがデザインするDahliantyのものです。(Dahlinaty/ダリアンティー、http://dahlianet.com  北海道札幌市西区山の手1条4丁目1-2、Tel:011-621-0040 。着物ドレスのオーダー、販売だけでなく、レンタルもおこなっています)

東京駅の真上に位置する東京ステーションホテルの部屋からの朝の眺め。

日本経済新聞日曜版 The Style 。本日は、ロンドンコレクションメンズの総括記事を書いております。「ロンドンからの挑発」。

ぜひ、ご覧くださいませ。


Michiko Londonのテーマは、日本の野球少年。


Vivienne Westwood は、現代社会を挑発。


Hacket Londonは船上パーティー形式で新作を発表。

ミハラヤスヒロはオクスフォードストリートの地下駐車場で「ブランク・ミラー」をテーマにショウをおこないました。

そしてEdward Crutchleyは一点ものの生地で軽やかにボーダー越え。


ほかにも多くのブランドのショウやインスタレーションを見ましたが、紙幅がかぎられているため、写真も本文もすべてを網羅することができなかったのが心残りです。しかし、現地の熱気のなかに身を投じて取材してみたことだから見えてきたことがありました。機会を与えてくださったみなさま、ご協力いただいたみなさまにあらためて感謝しております。

「家庭画報」10月号発売です。

パリ&ミラノ ファッション特集の巻頭にエッセイを寄稿しました。

美容院や歯医者さん(←かなりの高確率で家庭画報がおいてある)などでお手にとられることがありましたら、ご笑覧くださいませ。

 

 

私自身のリアリティはといえば、人に誇れるスタイルだのエレガンスだのはかけらも持ち合わせておらず、エラソーなことを言えた立場でもないのですが、掲載する文章の舞台が「家庭画報」ですので、場の空気に合った「演技」で書いております。媒体・内容に応じて文章のトーンや話法は書き分けています。お断りするまでもないのですが、時々、文章のテーマやトーンと舞台裏をいっしょくたにされて当惑することもあるので……。

もっとも困惑するのは、ダンディズムの歴史を解説しているだけのに、なにか私自身まで葉巻を手に持って(←このイメージじたい、歴史の途中で派生した誤解から生まれているというのに)「ダンディズム」を体現しているような人であるはず(なければならない)と見られたりすることでしょうか。体現している人はそもそも自分のことを語りません。ましてや「ダンディズムとは」などとは恥ずかしすぎて言わないでしょう。だから私が動物園のガイドのように解説しているのです。

明治大学主催クールジャパン サマープログラムの一環として、世界各国からの短期留学生を対象に「Japonism & Fashion」をテーマに70分間のレクチャーをさせていただきました。駿河台キャンパスのグローバルフロントにて。

19世紀のジャポニスムに始まり、1980年代の黒の衝撃、21世紀現在のネオジャポニスムにいたるまでを一気に概観してみました。言葉が足りない分はビジュアルに頼るしかないので、用意したビジュアルスライドも60枚超(当日の朝に完成)。拙い英語のレクチャーでしたが、みなさま笑顔で寛大に聞いてくださいました……。講義後の質問も活発で、しかも鋭くて驚き。こちらが世界水準にならなければ(まだまだまだまだ遠い)と身が引き締まる思いがしました。よい体験をさせていただきました。

プログラム参加のみなさま、国際連携担当のスタッフのみなさまに心より感謝申し上げます。

 

 

 

 

 

28日、交詢社 午餐講演会でお話をさせていただくという光栄に浴しました。

交詢社とは、銀座6丁目バーニーズの入っているビルの9階にある、日本最初の実業家紳士社交クラブ。

福澤諭吉が提唱して以来の、長い歴史を持ちますが、昨年、かつての建物の品格をそのままに保つ形でリニューアルされています。レッドカーペット、シャンデリア、重厚な木、高い天井。クラシックな時計やカレンダー。こんなに品格のある落ち着いた空間があるのかと感動しました。

福澤諭吉のお孫さんにあたる、名誉顧問の福澤武さまほか、理事の方々と同じテーブルでランチを一緒にいただいたあと、平均年齢75歳(なかには100歳超えの方も)という130名ほどの紳士を前に「ダンディズム その誤解と真実」をテーマに60分の講演でした。伝統的に質疑応答はありません、と言われておりましたが、すみません、伝統を破って私の方から2名ほどの方に質問させていただきました。「前例がない」と言われると、(許されると判断した場合のみですが)つい前例になる行動をとってしまうのです。

ふざけたタイトルでしたが、みなさまさすがに知的水準が高く、寛容で、すぐに理解し、とても面白がってくださいました。終了後も「シャツの胸ポケット」の話などでひとしきり盛り上がり。楽しい時間となりました。

 

 

記念写真をレッドカーペットの階段で撮っていただきましたが、内部の写真公開は禁止ということですので、アップする写真はありません。

(アイキャッチ画像は、旧白洲次郎邸)

図書館もあり、「酒場」もあり、ビリヤードもある、限られたソサエティの紳士だけのジェントルマンズクラブ。「女性」は巨大な4枚の絵画としてのみ存在。緊張感がありながらもすばらしい空間でした。入会するためには45歳以上でなくてはならず、2名の会員の審査が必要。かつてはイギリスのブラックボール制度(入会反対の意思は黒球を投じる)にならって囲碁の「黒石」投票をしたこともあるとか。笑

ここはドレスコードも厳しく、ジーンズやポロシャツは禁止。ポロシャツを着てきた場合は、入り口で襟付きのドレスシャツに着替えさせられるそうです。

伝統と格式を誇る、リッチで知的な世界で講演させていただきましたこと、貴重な思い出になります。心より感謝申し上げます。

 

 

 

Forbes Japan 9月号発売です。

5月にIWC×Forbes Japanの企画でシャフハウゼンに行きましたが、その模様が詳しい記事になって掲載されています。目次はこちら

「IWCの伝統と5人の日本女性たち」

なんと8ページにわたります。お話をうかがったクルト・クラウス、フランチェスカ・グゼル、クリスチャン・クヌープ、ハネス・パントリ、各氏のこともすっきり整理されて書かれています。私に響いたことと、ライターさんのまとめが若干ずれております。同じ話を聞いても、受け取る人によって違うところが印象に残る。なるほど、そこか!と。そんな受け取り方の違いを知るのも楽しいものです。

機会がありましたらご笑覧くださいませ。

 

本日付けの日本経済新聞「The Style」。先週に引き続きダイアナ妃の話題です。

ダイアナ妃のパーソナルデザイナーとして妃の日常着をデザインしていたアイルランド人のデザイナー、ポール・コステロ氏にインタビューした記事を書いています。

ダイアナ妃のパーソナルデザイナーとしてのコステロ氏を日本人がインタビューするのは(日本のメディアが記事にするのは)初めてのことだそうです。(釜石のコバリオンを使ったリングのデザイナーとしては一度NHKでちらりと紹介されました。)

ぜひご覧くださいませ。
ケンジントン宮殿で開催中のダイアナ妃展では、主に夜会に着られるフォーマルなステイトメントドレスを中心に展示されています。コステロ氏が作ってきたのは、いくつかの公式訪問服を除けば、ほとんどが日常着。そのため、今回の展覧会には展示されていません。


「マイ・ホース」(私の馬)と言って笑うコステロ氏(左)。右は息子さんでコステロブランドの広報を担当するロバート。

コステロ氏には6人の息子さんがいらっしゃいます。

2010年のロンドンファッションウィーク。ずらりと並んだ6人の息子さんがメンズのショウを締めくくりました。Six Sons. なんという壮観。

コステロ氏が釜石産の合金コバリオンを作って作る「クラダリング」の話も紹介しています。


(インタビュー中にさらさらとデザイン画を描いてプレゼントしてくださいました。)

 

 

*English version of the arcile

  

On Paul Costelloe – Princess Diana and Japan Claddagh Ring

23rd July 2017

 

Twenty years after her death, Princess Diana is still very much loved as “everyone’s princess”.  The image of the “royal but familiar princess “ has also been influenced by fashion. The designer who contributed to that image is none other than Paul Costelloe (72), one of Ireland’s leading fashion designers. From 1982 until 1997 when Princess Diana passed away, he served as her personal designer. I had the pleasure of interviewing him at his design studio in London.

 

It was a coincidence that Princess Diana found him. When Mr. Costelloe opened a boutique near Windsor where the residence of Queen Elizabeth II is located, the designs in the window caught the eye of the Princess. “She understood and liked my tailoring immediately”, Mr. Costelloe said.

 

Upon receiving a request from Princess Diana, Mr. Costelloe went to Kensington Palace for fittings. At the time, an Irish designer was perhaps not so welcomed by the staff of the palace.  But Diana was sure to give him a warm welcome. Mr. Costelloe remembers those moments well. “I always brought her a bouquet of flowers” he said.

Many of the styles requested by the Princess were worn on her official tours around the world, including print dresses created using Irish linen which she wore during a formal visit to Australia. But his most frequent work was her daily wear – outfits worn for her day-to-day responsibilities such as collecting the two young princes, William and Harry, from school. These outfits were functional but smart and beautifully tailored. It was these “everyday pieces”, which combined the elegance of the princess herself and the relaxed and real manner in which she lived her life, that helped to foster the image of Diana as “everyone’s princess”. Princess Diana sent Christmas cards every year to Mr. Costelloe until she died. And Paul is proud to call himself “everyone’s designer”.

 

“What kind of person was Princess Diana, from the viewpoint of a personal designer?” I asked Mr. Costelloe. After thinking for a while, he put it like this: “She had guts…she became a real game changer.”  She fought against prejudice, and talked honestly about her feelings, expressed in her own words. By breaking the standard mannerisms and customs of the royal rules she fundamentally changed the way the Royal Family should be and should behave. Mr. Costelloe says he feels happy Diana’s revolutionary words and actions have influenced her two sons in a positive way throughout their lives.

 

Mr. Costelloe is now working closely with a Japanese family-owned company that produces a cobalt-chromium alloy, Cobarion, in Kamaishi City, Iwate Prefecture. He is working with the firm on the design and development of an exclusive Claddagh Ring – the first of its kind to be made in this metal which is only produced in Iwate Prefecture and nowhere else in the world. The Claddagh Ring first emerged in Ireland in the 17th Century. It’s iconic heart, crown and hands motif has become a globally recognized symbol of love, friendship and loyalty.

 

The ring was launched in Japan in 2017 to coincide with the 60th anniversary of the establishment of diplomatic ties between Japan and Ireland but more importantly is a symbol of remembrance and solidarity for the lives lost in the tsunami which struck north-east Japan and Kamaishi City in March 2011. A wave engraved around the band of the ring is a reminder of the disaster and the many lives that were lost and all those affected. In a ring designed by the “everybody’s designer”, I feel that I can see the charitable spirit of Princess Diana living on – someone who strived to give love and friendship to the injured and suffering.

 

原文の言語: 英語

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読売新聞夕刊連載「スタイル アイコン」。

本日は、ブルトン・ストライプを流行させたアイコン、芸術家のパブロ・ピカソについて書いています。

これが「ピカソのマン(手)」と題されたドアノーの写真。このシャツはブルトン・トップ(Breton Top)と呼ばれます。柄の名はブルトン・ストライプ(Breton Stripes)。

(French Sailors in Breton Stripes)

 

日本語ではこの柄を「ボーダー」と呼ぶことが定着しているようですが、

英語のborder に「横縞」の意味はありません。縞柄は、横も縦もstripe。

うめだ阪急のプレミアムウォッチフェア。

IWCの南出留理さんのスマートで的確な進行と解説のもと、Code of Beauty, Code of Lifeについて話をしてきました。IWCのコード・オブ・ビューティーとは論理であり、それは黄金比や「生命の花」などの数学的な規則的パターンを基盤にしていること。そこから出発して、ダ・ヴィンチに関わる人、ダ・ヴィンチの各モデルが連想させるさまざまなスタイルアイコンにおけるCode of Life のお話など、私の勝手な連想もまじえつつ。

 

どうも反応が薄いかな……まずかったかな……(時計のメカニカルな話を期待していらしたゲストの方には見当違いな話だったかも……笑いどころ?も思い切り外したし……)と思って落ち込んでいたら、終了後、ひとりの女性がやってきて「75歳ですが、今日の話を聞いて人生を変えようと思いました」と。

感激しました。
こういう方がたった一人でもいてくださると、少し報われた感がありますね。私も感想はできるだけ伝えるようにしようと心に誓ったできごとでした。ありがとうございました。

他社ブースですが、一着50億円といわれる宇宙服や、

日本初の「機械遺産」に認定された腕時計も展示されていました。「ローレル」という名前が大正ロマンっぽくていいですね。

豊かな時計の世界を楽しませていただきました。時計については学べば学ぶほど奥が深いことをあらためて実感しました。

ゲストのみなさま、およびお世話になりましたスタッフのみなさまに、心より感謝申し上げます。

本日付けの日本経済新聞 The Styleにおいて、ダイアナ妃ファッション展のことを書いております。

写真が大きく、ゆったりした構成で作られたきれいな紙面です。どうぞご笑覧くださいませ。

*日本のメディアではしばしば「ダイアナ元妃」と表記しますが、英語ではPrincess Diana のままで、「Ex」などつかないのです。だから、私はできるだけ「ダイアナ妃」として表記しています。

 

 

こちらのほうは海外の方が対象で、もう締め切られてしまったのですが。明治大学主催のクールジャパン・サマープログラムの一環として、8月1日、「ファッションとジャポニスム」についてレクチャーをします。English version is here.

19世紀の第一次ジャポニスム、1980年代の第二次、21世紀の第三次にかけて一気に一コマで流れを概観します。今年度は明治大学も5年×2期、任期満了の年になります。本当に楽しくて充実した期間を過ごさせていただいたことへの心からの感謝をこめて、機会をとらえて「10年間の集大成」としてご恩返しをしていきたいと思います。

<To the students who have applied for the program>
We will overview the first Japonism of the 19th century, then the second wave of Japonism in the 1980s, when the Japanese designer acted as game-changers. After that, we shall look at the Japonism of the 21st century, and examine the interrelationship between the Japanese fashion and Western fashion. How is the identity of <Japan> expressed, or used in the global fashion scene?  Let’s think and discuss together.

I look forward to seeing you in the class.

 

ゲスト講義のメモ、続きます。3、4年生向けの授業では、「ザ・プラットフォーム」の著者、尾原和啓さんにゲスト講義に来ていただきました。(7月3日)

初っ端からステージにドローンとともに登場。

VR時代のファッションをサブテーマとして、現在、および近い将来に起こりうるさまざまな革命をテンポよく分析・ご紹介くださいました。ドローンをはじめ360度カメラ、VR、太陽光発電装備など、最新のハイテク機器の実物に触れたりしながらの、ワクワクする授業。

最先端の動画を駆使したパワーポイントからして斬新でしたが、講義のやり方においてもGoogl docs.を使った「グーグル方式」を採用。参加者全員で講義を聞きながら議事録を書き込んでいくというものです。こうするとあとで書き起こしてリライトする手間も省けるし、質問もその場で受けられるし、集合知によって間違いも聞き落としも少なくなる。なんとすばらしい!


尾原さんは現在バリ島に在住。プール付き、メイドつきの豪邸で家賃は10万円だそうです。分身である尾原ロボットが六本木で働いており、ほとんどそれで事足りる。どうしても本人が必要というときだけ、夜中の飛行機に飛び乗れば6時間半で朝の東京に到着する。これからの働き方を考えるときの、ひとつの模範例ですね。


以下は、Google docsに学生たちが書きこんでくれた講義録と、私が気になったことなどのなかからの、ランダムなメモ。

絵文字というのは、デジタル世界において感情を表現する最初の最新ツールであり、ヴァーチャルにおけるファッションの始まりと位置付けられること。

現代では共感と経験が新しい貨幣となっていること。「いいね!」は貨幣と捉えられる。


(ヒラリー・クリントンに背を向ける大衆はいったい何をしていたのか?)

VRが普及していくと、まずはレベル1として、距離と時間に関係なく移動できるようになる。その場合、VRのライバルは飛行機!?
レベル2として人間が行けない場所へ行けるようになる。
レベル3では、物理想像の世界を体験できる。
レベル4では自分の世界を相対化することができる…。つまり、自分たちは時間も空間もすべてをデザインできるのだ!

現在、想像を超えるほどテクノロジーが急速に変化しており、今後は想像力(デザインする力)がいっそう必要になってくる。

ヴァーチャルの世界でのコミュニケーションが重要になってくると、たとえば、試着室のなかから、買いもしない服を着てアップして「いいね!」をもらおうとするような行為が派生する。これは「デジタル万引き」として問題になっている。

Tシャツの価値は、コミュニケーション誘発機能にもある。他者だけでなく自分とのコミュニケーションも含む。待ち受け画面というのも、自分に対してどのような感情を起こすのかということを考えて選定すべきもの。

あまりにも世の中が進んでいることを知らされて、めまいがしそうなときもありましたが、いやもう、たいへんに刺激に満ちた100分でした。


授業後は、近くの「Good Morning Cafe Nakano」にて、志の高い学生10人ほどと、お酒を飲みながら懇談会。学生一人一人の夢をしっかり聞いて助言してくださっていました。はるばるバリからご来校くださったうえ、サービス精神満点の、行き届いたすばらしいご指導をいただき、学生ともども心より感謝します!


手前の長方形の物体がカメラ付きのドローン。

 

 

 

 

ストリートファッションフォトグラファーのシトウレイさんに、ゲスト講義に来ていただきました。(6月23日)

「好き!を仕事にする」をテーマに、故郷の石川県の話から始まり、大学時代にモデルとしてデビューしてのちストリートファッションフォトグラファーに転身することになったきっかけ、独立、さらに「好き」を徹底してきわめることで仕事の幅を広げ続けている(ラデュレとのコラボをするほど!)現在にいたるまでの、キャリア構築と人生とファッション写真についてのお話。

ストリートを撮るということで、その国の裏事情まで映し出すことがあるということ。

被写体にインタビューすることで、その人自身の個性(とファッション)がより魅力的に浮かび上がってくるということ。

妥協せず、自分の好きなことだけを貫いていけば結局それが信用となり、ブランドとなっていくこと。

来るチャンスにはとりあえず乗っかってしまうこと、スランプやピンチも前向きにとらえることで成長のチャンスになっていくこと。

シトウさんご自身が楽しんでいらっしゃるので、ホール全体に楽しさが伝染し、刺激的な時間となりました。


終了後も、「質問」や「一緒に写真撮ってください」リクエストの長い列。シトウさん、すてきなレクチャーをありがとうございました!

 

ピッティ最後の日のショウは、OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH 。ピッティ宮殿にて。

ショウ開始が22:00とあり、どれだけ苛酷なのかと心の中で恨む…。疲労も積み重なってかなり消耗してはいたが、なんとか気力だけで起きている。

先に軽く夕食をということで、コーディネーターTerashimasa さんのパートナーの勤務するホテルのテラスレストランに再び。

夕刻は昼間と違う雰囲気で、なんとも幻想的な夕暮れを楽しみました。



すみません、こんな場所でしかできないドルチェヴィータごっこでした…。

 

22:00にピッティ宮殿へ向かうも、始まる気配はナシ。このショーのために屋外に巨大な、特別な階段状のベンチが作られている。フロントロウではあったのだが、席がなかったと怒るカップルが目の前に陣取り、フロントロウの意味がまったくなくなる。プレスの人が注意しても「招待状があるのに席がないのはおかしいだろう」と逆ギレ、移動する気配はない。こういうのはあきらめるにかぎる。客席全体からイライラした空気が漂う。


22:30あたりからようやく始まり、ピッティ宮殿に大きな文字で「ポエトリー」が流れていく。世界のあり方や戦争に抗議しているのだろうか。これがとにかくうんざりするほど延々と続く。なかなかモデルは登場しない。

いいかげん眠気をがまんするのも限界に来たところでショウが始まるものの、会場が広すぎて、モデルが「遠い」。よく見えないまま、あっけなくすべて終わる。

終了直後、正直すぎるジャーナリストのOくんが「くだらん!」と叫ぶ。たしかに、壮大な舞台設定、強いメッセージで斬新な演出を意識したものなのかもしれないが、観客のことをあまり考えていない印象だった。22:30開始という時間といい、「暗くて遠くてよく見えない」ショウといい。実際にどのような作品が発表されたのかを知るためには、撮られた写真だけをあとから見るほうがよほどよさそう。(デザイナーはストリートファッションに対するしっかりした知見の持ち主として高評価の方なのです。ただ、今回の見せ方が、狙いすぎだった。)

とはいえ、夜のフィレンツェの裏通りなんかも、こんなことがないとなかなか歩かないので、見ることができてよかった。映画で見たような光景。

真夜中の橋の上や下でも酒盛りをしている人々がいる。酔って川に落ちる人もいるらしいが、とくに対策などは講じられていないそうです。

 

翌朝。ようやく帰国。とはいえパリのシャルル・ド・ゴールでトランジット、待ち時間8時間と聞いてほとんど気絶しそうになるが、ラウンジでシャンパン飲んだり写真の整理したりしているうちに意外とあっという間に過ぎる。

10日間の休みなしの取材の旅でしたが、なんだか3か月ほど過ごしたような。脳内の一部分が書き換えられた感じというか、別次元にシフトした感じがする。

 

詳しい内容は追々、活字になっていきます。自分のための備忘録のような旅レポにおつきあいくださいまして、ありがとうございました。

 

個々の取材はきりがなく、つかみどころのないピッティ。膨大なピッティの全体を俯瞰する視点がどうしてもほしい。そんなときはトップへの直接インタビューにかぎる。と思ったので、だめ元でピッティCEOにインタビューを申し込んだらご快諾くださったばかりか、イタリアファッション業界の、半世紀以上にわたる歴史をわかりやすく解説し、ピッティとのつながりを解き明かしてくださいました。


ピッティCEOのラファエロ・ナポレオーネ氏。ロマンと現実を織り交ぜながら一瞬たりとも飽きさせない明朗な話しぶりに、すべての霧が晴れました。

イタリアファッションの歴史の本までおみやげにくださったナポレオーネ氏に、心より感謝します。お話はそのまま講演にしたいほど面白かったのです。詳しくは活字で。

イタリア語の通訳をコーディネーターのTerashimaさんにお願いしました。CEOは英語でもお答えくださるのですが、イタリア語になるとお話される量がとたんに3倍くらいになるのですね。となればイタリア語で聞く方がいい。

 

インタビュー終了後、ナポレオーネ氏が、ぜひ見に行くべき、と勧めてくださったピッティ宮殿でのモーダ展に急ぎました。なんとかピッティ宮殿の入場は間に合ったのですが、宮殿がまた大きくて、会場となる部屋までたどりつくのにさらに10分以上かかり、入り口にたどりついたとたんに「すみませんが、本日終了です」と扉を閉められてしまいました…。

ここで「5分だけなら」と開けてくれるのが日本ですが、ぴったり時間通りにクローズするのがヨーロッパ。終わりの時間がきたら1分たりとも開けていない。

というわけで泣く泣く見逃したモーダ展でした。



20時でも余裕で明るいフィレンツェ、サンタマリアノベッラ教会前の広場。

35度超のなか、バスでレオポルダ駅に移動し、ヨシオ・クボのショウ。会場に入ると冷たいドリンクを振る舞ってくださいました。席には扇子。こんな気配りがあることでほっと落ち着いてショウに臨める。この細やかさ、やはり日本のブランドならではのものでしょうか。ついでに連想したのですが、レストランでおしぼりが出てくるのは日本の常識ですが、ロンドンでもフィレンツェでもついぞ出てこない。むしろおしぼりなどないのが世界の常識。とはいえそのままパンをちぎったりするのはかなり抵抗があります……。コーディネーターの方はそんな日本人の葛藤を知り尽くし、常にウェットティッシュを持ち歩いていらっしゃいました。

さて、クボ・ヨシオのショウです。

 

アフガンの戦士?!と第一印象で感じたのだが、あとからデザイナーにインタビューしたところ、まったくそれは私の誤解であり、日本の伝統工芸の絞り染めの、新しい表現方法を提案したとのこと。なるほど、そのような視点で見ればまた見え方も違い、納得。




絞り染めで覆う、縛る、結ぶ、巻く……。新鮮な男性像を見せていただいた、力強いコレクションでした。

デザイナーのヨシオさん。世界の舞台での発表を今後も続けてください!


会場にはこんな万華鏡のような装置がおいてあり、中に入って楽しめました。

 

再びバスに乗りピッティ会場へ戻り、プレスルームで休憩。日頃なかなかお会いできない日本のメディアの方と遭遇することもある。


Men’s EXチームのみなさん。中野の右は大野編集長、左は副編集長の平澤さん。平澤さんはここ数年、イタリア語を学び続けて、かなりレベルアップしたという努力家でもいらっしゃいます。さすがのMen’s EX、35度超えでもタイドアップスーツなのです。


Leonの表紙でおなじみ、長いモデル歴でギネスにも載るジローラモさん。

そしてピッティはまだまだ続く……。今回、Pitti プレスのMorishige Makikoさんにひとかたならぬお世話になりました。

 

 

平和なファッション見本市が行われているとはいえ、バッソ要塞の入り口には写真のような特殊警察が武器をもって見守っているし、フィレンツェの駅周辺にはやはり武装した兵士が巡回しています。目にするといやおうなく緊張が走ります。


むしろこのような方々に守られているのだと心の中で感謝しつつ、3日目(6月15日)。午前中から外気温は35度に上らんとしている会場周辺。


写真を撮られたい方々も、さすがにこの炎天では日陰に逃げ込んでいらっしゃいます。


実は女性も少なくない。メンズにしても、華やかな方々が目立つのでついカメラを向けてしまいますが(彼らは撮られるために来場していたりします)、実際は、しのぎやすい半袖シャツの方も多い。

さて、Pittiのブース。ふと目についた個性的な「アロハ」シャツのブランド名を見たら、沖縄にある日本の会社でした。


PAIKAJ。服地から日本で作り、日本で縫製するアロハシャツを中心に作っています。


日本人にしかできないきめ細かさを活かしたシャツ、と解説してくださる社長の吉田さん。もともと奥様のご実家が沖縄でアロハシャツを作っていたことから、この会社を立ち上げたそうです。

カジュアルスタイルのなかに、ドレスシャツの技法が使われている。上質なカジュアルが中心ですが、上の写真のように、見えないところに遊びのあるドレスシャツも。

そしてユナイテッドアローズの鴨志田さんのブース。なんとピッティ11年目だそうです。世界から敬意を受けるMr. Kamoshitaについては、この後インタビューすることになるピッティCEOもわざわざ名前を挙げて讃えていました。


ジャケットスタイルのドレスダウンをさまざまに提案。「たとえば…」と言いながらその場でぱぱっと各アイテムを選んでコーディネート例を作ってくださいました。

この色使い、さすが。インナーとハーフパンツの色合わせはなかなか素人には思いつかないですが、両方の色を使っているジャケットを合わせることで、トータルにまとまります。


周囲に幸せな空気を作るカモシタ・スマイルは感染力があります。つられて笑顔になる。


そして強力な磁力を放っていた、Gabriele Pasini 。ただものではない美意識が、一体一体のコーディネートから伝わってきます。



「抜け感」も「隙」も、どこ吹く風。細部に至るまで手ぬかりなく緻密にドレスアップ。完成度なんていうことを超えている。

クリエイティブディレクターのガブリエルさん本人も、存在感のある方。強面な感じですが、話すとむしろシャイで優しく、丁寧に解説してくださいました。

あとからLEONの編集長に聞いたのですが、ガブリエルさんはLEON読者にもファンが多く、「ガブさん」の愛称で親しまれているとのことです。不勉強で失礼しました…。それにしても、ここまで突き抜けた美意識は、一種の共通言語になるのだなあと納得。

バッソ要塞へ戻り、ピッティ展示会ブースめぐり再び。


外気温35度のなか、いたるところで撮影がおこなわれています。こちらは動画の撮影。歩く姿や帽子に手をやる姿も、みなさん決まって(決まりすぎて)ます。

ひときわ多くの人が訪れていた、ポール・スミスのブース。彼はイギリス人ですが、ロンドンコレクションではおこなわず、ピッティに来るんですね。ピッティのほうがやはり商業的にもリターンが見込めるのか、イギリス人デザイナーやイギリスブランドのなかには、ロンドンではとくに何もせず、ピッティに力を入れているところが少なくない。ブースにはロンドンの著名なブランドがいくつもありました。気鋭のJ.W.アンダーソン(英)も今回、ピッティでショウをおこないました。J.W.アンダーソンに関しては、ミハラヤスヒロも「注目のデザイナー」として名前を挙げていましたが、今回のショウではかなり強気で、観客数を絞り、招待状を送ったところにまで「送りましたが間違いでした。来ないでください」というメッセージを送ってきたらしい。失礼だと怒るジャーナリストもちらほら。こういう対応もブランドイメージを左右します。ひょっとしたら、「怒らせる」ことで何かのブランド価値を発信しようとしていたのかもしれません。今後どうなるか、徐々に明らかになってくると思います。

さて、ポールのブースです。






展示作品も密集、ゲストも密集。そのなかに何気なくゲストに混じっているポール・スミス発見。左から2人目。


しっかりデザイナーと記念撮影。笑

いいかげんこれ以上歩けなくなったところでこの日の取材は終了。

着替えて地元のレストランへ。Hiromi Asaiさんと彼女の作品のために服地を作った丹後の服地屋Yamamotoさん、そして靴デザイナーKatsukawaさんと、インタビューを兼ねて夕食。詳しい内容は後日。



そういえばフィレンツェに来て初めてまともにレストランで食事をしたなあ。あとはプレス用のあわただしいフリーランチとかパーティーフードやサンドイッチばかりだったような。写真のTボーンステーキはフィレンツェ名物で、5人ならなんとか食べられるだろう、と。



出展の苦労や服作り・生地作りの苦労などうかがいつつ、楽しく過ごさせていただきました。

フェラガモミュージアム。

フィレンツェにおけるフェラガモの影響力の大きさはいたるところで感じる。フェラガモが経営するホテルが数件、レストラン、ワイン、ファッション、などなど。

この建物はフェラガモが買い取ったもので、本社オフィスも美術館もこの建物のなかにある。

美術館のテーマは随時変わる。今回は1927年。これはフェラガモがアメリカからイタリアに帰国した記念すべき年。船での帰還なので、展示においても航海がイメージされている。


靴がみんな小さい…。足が小さかったのだろうか。



20年代といえば、このシルエットですね。頭はボンネット、ストンとしたギャルソンヌスタイル。


当時のセレブリティたち。

フェラガモのほか、今回は時間がなくて観られなかったのですがグッチも展覧会をおこなっている。そもそも町中が芸術的な雰囲気。


コーディネーターMayumiさんのパートナーが勤務するホテル、Tornabuoni Beacci のテラスで少し休憩。ここがもうなんとも雰囲気のある素敵なホテルでした。イタリア名をもつ日本のジャーナリストも常宿にしていらっしゃるとのこと。


世俗の時間の流れが感じられない、別世界。


少し英気を養ったその後、某ブランドのファッションショーを見るために、酷暑のなかシャトルバスでレオポルダ駅まで。レオポルダ駅といっても電車が止まるわけではなく、上の写真ですが、中も格納庫のようで、歴史的な建造物らしい。(こちらのショーに関しては、座席の割り当てられ方において運に恵まれず、よく見えなかったのでコメントを控えることにしました……。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

14日はフェデリコ・クラーディのショウから。場所はバルディーニ美術館。画家からキャリアを始め、美術商になったバルディーニ氏が、昔の館を修復し、美術館としてよみがえらせた建物という。


こんなところで生活すると、いやおうなく美意識が鍛えられますね。美術が生活や人格の一部になってしまう。

9:30スタートとインビテーションに書いてありましたが、実際に始まったのは10:30過ぎ。コーディネーターさんによれば、時間の感覚は「そんなもの」だそうです。


スタンディングのゲストが見守る中、裸足のモデルたちが歩いていく。どこからがランウェイでどこからが観客側か、すべてが一体となったような雰囲気。


観光地につき記念写真。歴史的な建造物をファッションの舞台として紹介していくのもピッティの役割。フィレンツェならではの建物でした。それにしても朝から待ちくたびれ、立ちくたびれ……。

 

Baguttaの時点ですでに20時すぎ、日本にいれば当然、本日の業務終了としていい時間なのですが、夏至前後のヨーロッパ、まだ外は明るい。これで帰らせてはもらえず、さらにこれからHugo Bossのショー会場へ移動します。

この日(13日)の朝はロンドンにいました。疲労もとうに極限超えしていますが、経験的に、極限超え、限界超えをすることによって次の次元に行けることも知っている。(不本意な仕事であれば過労死してしまうかもしれないというぎりぎりのところなので、すべてのケースにあてはまるというわけではありません。) もうこんな無茶ができるのはあとどれくらいだろうと思いながら、とりあえず、ほとんど意地だけで行く。


会場は、閉鎖取り壊しが決まった煙草工場。建物の中からの照明の演出が考えつくされており、映画の世界に入ったような錯覚を覚えます。





幻想的で退廃を感じさせる場所に似会うクールなコレクションでした。


終了後はパーティーフードとお酒がふるまわれます。

日本ではかえってなかなかお会いできないファッションジャーナリストの方々とお話することができるのも、ファッションウィークや見本市の楽しみですね。左からコーディネーターのMayumi Terashimaさん、中野、世界各地のファッションウィークを飛び回るYu Masuiくん、そしてジャーナリストのTakuro Ogasawaraさん。それぞれ率直に本音を語る方々で、疲れも吹き飛ぶひと時を過ごさせていただきました。

ラルディーニ、ブルネロ・クチネリはじめ日本にも人気のイタリアブランドのブースを回り、デザイナーやディレクターにご挨拶をしつつ最新作を取材。

クリエイティブ・ディレクターのルイジ・ラルディーニ。ラルディーニはファミリービジネスで、会場でも兄弟何人かでいろいろ言い合いながら楽しそうに。

クチネリのブースは社員?と思しき人が大勢。ソファに座っている左側の方がブルネロ・クチネリ氏。

クチネリのコレクション。色使いがうっとりするほど美しい。

いい加減歩き疲れてきたところで会場の終了時間。


ぞろぞろ出てくるイタリアのファッション関係者の静かな迫力。

その後、急いで着替えて、バグッタのプレゼンテーションへ。



会場はウェスティン・エクセルシオール。

ここは1年半前に泊まったホテルで、ほんとうに居心地のいいホテルでした。

今回もできればこのあたりに泊まりたかったのはやまやまですが、ピッティの時期はホテル争奪戦で、コーディネーターのMayumi Terashimaさんによれば、「みなさん、お帰りになるときに、来年のホテルを予約していかれます」。1年前からすでによいところは埋まっているというわけです。

このたびのピッティ行きが決まってホテルを手配してもらったのが1か月ちょっと前で、そのころに空いているホテルとなると、信じがたいほどに価格が高いのに、なにかしら難点があるところばかりなのですね。しかし、当日、オーバーブッキングで泊まるところがなくなり、電車で30分のボローニャでようやく真夜中にホテルを見つけたという日本人もいたということを思えば、泊まるところがあっただけでも心からありがたいと思いました……。

今回のフィレンツェのホテルに関しては、そんなわけで、この繁忙期に3泊も無事に取材できただけで感謝しつつ、ノーコメントです。学んだことは「4つ星自慢ばかりするのは、最低限の設備は備えているがほかに自慢することがないことを意味する」「ホテル予約サイトの口コミは、ホテルに求める要素が違う人のコメントだったりするので、まったくあてにならない」「場所自慢、歴史自慢には要注意。ほかに褒めるところがないことがある」。

素人レビューにこそ、高いリテラシーが求められますね。

滞在した場所によって、同じ町でもまったく違う印象をもってしまうのは確か。前回のフィレンツェと、今回のフィレンツェで、まったく異なる面を見ることができて、それもまた貴重な経験でした。

13日、空路ロンドンからフィレンツェへ移動して、休む間も与えてもらえず、ピッティ・イマジネ・ウオモ会場のバッソ要塞へ。記録的な暑さらしく、30度を優に超えていますが、フル装備のスーツの男性も多い。



ピッティは世界最大の男性服見本市で、クラシックスーツのトレンドを発信するブランドがブースを出しているイメージが強いのですが、カジュアルウエア、スポーツウエア、装いに関わる各種小物、ニッチな香水などのブランドも出展しています。


ブースを出すという形式だけでなく、フィレンツェの各種歴史的建造物を活かしたショーも行われます。商談がメインになりますが、各国からジャーナリスやブロガー、「写真に撮られたい人」やその他もろもろのファッショニスタらも集まります。年に一度、ピッティで顔を合わせるということになっている人たちもいるようで、メンズファションの一大祭典。

初日のブース巡りでは、まず、Hiromi Asaiさんにご挨拶に伺いました。今回、ピッティに強く誘ってくださったのはほかならぬ彼女なのです。「まんまる」の連載で、もう2年ほど前になりますが、Hiromi Asaiさんの、着物地を使ったニューヨークコレクションのことを記事にしたことがあります。それをきっかけにHiromiさんとの交流が始まり、何度か冬のピッティにもお誘いいただいたことがありましたが、タイミングもなかなか合わず、今回、堂々取材できることになり、ピッティでお目にかかることができた次第です。


着物地からオーダーして作り上げたという作品の数々は、独特の存在感を放っています。

やはり着物地によるメンズウエアというのが珍しく、海外メディアの取材もたくさん来ています。

これは地模様が薔薇なんですよ。薔薇が透けてみえて、意外と涼し気な夏物素材なのです。私自身がこの服地でスーツを作ってもらいたいと思った傑作。

Hiromiさんのディレクションのもと、これを縫製したのは、弟子?の長谷川彰良くんです。Good Job!  良いご縁が生まれたことを、心から嬉しく思います。

 

この日の最後は、ヴィクトリア&アルバート美術館で開催されているバレンシアガ展。

ここはケンブリッジ時代にも、週末にロンドンに来るたびに通った大好きな美術館。


外側は当時のままで懐かしい、ところが、中は大胆に変貌している。そこがいかにもイギリスらしい。
バレンシアガ展はすばらしかった。すべて撮影可能というのもこの美術館のいいところ。撮影されたものが出回ると人が来なくなるので撮影不可にする、というのは主催者側の大きな勘違いです。写真が出回れば出回るほど、人は「本物」を見に来るんです。フラッシュさえ禁止にすれば、来場者に写真撮影を許可するのは、来場者を増やしたければ、メリットになるはず。

詳細に関しては、また機会をあらためて書きます。


次回はピンク・フロイド展ですって! これを見るためにまたロンドンに来なければ!と思わせるクールな「次回予告」。

 

最後のディナーは、ピカデリーのThe Wolseley で。



やはり王道をいくスコッティシュ・サーモン。鱒ずしと錯覚しそうなシンプルなレイアウト。

とても天井が高く、開放的なムードで、好みのど真ん中でした。

(くどいですが)私は小食で、雰囲気のよい店で正統派の(凝りすぎていない)料理を2品ほど食べてシャンパンとワインを1~2杯いただければそれで大満足、デザートも不要という単純なタイプです。そういうタイプにはこの店は気楽なのにリッチな気分を味わえて最高でした。味にうるさい人はまた違う意見かもしれません。

食事が終わる頃、ロンドン在住のソーシャライトで25ansブロガーでもあるSatoko Matsudaさんがご主人さま(←とても優しくて奥様思い♡)とともに合流してくださって、コペンハーゲンファッションサミットの資料をお持ちくださいました。ひととき、ロンドン社交界のお話で盛り上がり、楽しいひと時を過ごさせていただきました。ありがとうございました!

かくしてロンドン取材は無事に終了。終始、晴天に恵まれたのは幸いでした。予定していたショーが見られなかったなどのハプニングもありましたが、予想外の収穫も多々ありました。今回の成果は後日、順に記事になる予定です。どうぞお楽しみに。

疲労も極限にきていて、このあたりで東京に戻りたいのはやまやまですが、取材はもうひと山分残っています。そのままフィレンツェに向かいます。

 

続いて、ミチコ・コシノのプレゼンテーション。ミチコさんは昨年、「ミチコ・ロンドン」30周年を祝いました。ロンドンではベテランです。


テーマは日本の野球少年。



バックステージにもお邪魔しました。インスタレーションのモデルは時々こちらに帰ってきて、着付けを直したり、飲食物をとったりして休憩をとります。

ミチコさんにもお話を伺いました。ロンドンを中心に発表するのは、ロンドンには自由があり、「しがらみがない」から自然な形で服作りができるため、とのこと。「しがらみ」とは、百貨店のバイヤーからの注文や契約や、その他もろもろの数字的な束縛のことのようです。表現は違いますが、同じようなことを、ミハラさんもおっしゃっていました。ロンドンは「コマーシャル(商業的)」ではないところがいいのだと。


気さくに記念撮影に応じてくださるミチコさん。


移動のタクシーの窓から、ジャック・アザグリーのお店発見。ダイアナ妃のデザイナーとして10年以上前?に来日した時、インタビューしたことがあります。今回はお会いできなかったけど、お元気でいらっしゃいますでしょうか?

5日め、12日の午前中はさすがに動けず、少し体力の回復を待ってから、午後のヴィヴィアン・ウエストウッドのショウからスタート。場所はシーモア・レジャーセンター。公民館のような体育館のような場所。すでに外は一目でヴィヴィアンのファンとわかる人たち、彼らを撮るカメラマンらで大混雑。



シートには”We are Motherfucker”と題されたコレクションテーマ、というかアジテーション文が。各モデルのメイクは、次のものを表す、と書かれています。ハート=愛、自由な世界。ダイヤ=欲望、腐敗、プロパガンダ。クローバー=戦争。スペード=シェルやモンサントなど地球を凌辱する巨大企業。現代社会のもろもろのコントロールに対し、抵抗していこうというメッセージ。


開始前、ゲストのファッションを眺めているだけでも相当面白い。


どのショウにも共通しているのですが、おしゃれな方は靴に凝りますね。

向い側のフロントロウも、おそらくファッションエディターらが多いと推測するのですが、個性的な人がずらり。


いよいよ開始。期待を裏切らない、過激で、メッセージ性の強いルックが続々。


ただランウェイを歩くのではなく、サーカスダンサーが大胆なポーズをとりながら踊り、挑発し、移動していく。



フィナーレは大歓声、大喝采。スタンディングオベーション。こんな熱い反応で盛り上げる大勢のファンがヴィヴィアンを支えている。

 


ラストにヴィヴィアンがサーカスダンサーに肩車されて登場した時には鳥肌が立った。なんとかっこいい人なんだろう!


よほどバックステージにかけつけてインタビューしたかったのだが、日本のPRに「混み過ぎていて無理です」と止められる。今から思うに、そこを突破していくべきだった。ヴィヴィアン・ウエストウッドならそんな行動も歓迎してくれたような気がする。


デザイナーに敬意を表して、いちおう、ヴィヴィアン・ウエストウッドのセットアップを着ていったのです(レッドレーベルですが)。しかし私が着るとパンクなイメージからほど遠くなりますね。人込みを突破していくくらいのガッツが足りないのだな。

ちなみに、この服の左肩のボタン(ヴィヴィアンのロゴ入り)だけ、ブロガーさんたちが熱心に撮影していきました。笑


ヴィヴィアン・ウエストウッドはやはりロンドンファッションの女王であると確信した午後。

読売新聞夕刊連載「スタイル アイコン」。

本日は、マーク・ザッカーバーグ<スーツ版>について書いております。

ハーバード大学の卒業式でのスピーチにはまさに未来のビジョンを示してもらった思いがしました。理想主義的、との批判もあったようなのですが、理想を語るリーダーは、懐疑主義的ではなく、これくらいの明るさと信念があるほうが頼もしいと私は感じました。とりわけ現代のような時代においては。

機会がありましたらご笑覧くださいませ。

一日が長い。普段ならこれで眠り始めているところ、これからこの日のビッグイベント。ハケットロンドンによるテムズ川クルーズ。19:30テムズ埠頭のハケット号にて。


ロック帽子店で買ったのはこのハットでした。

今シーズンのテーマがヘンリー・ロイヤル・レガッタということで、船内にはボールドストライプのジャケットやクラブタイで装ったメンズも多く、気分が盛り上がります。

ちなみにハケット・ロンドンはヘンリー・ロイヤル・レガッタのオフィシャルパートナーになっています。HRRに関する詳しい情報は、こちら、HPに。

ハケットの新作コレクションも一応、船内に展示はしてあるのですが、とくに解説があるわけでもないし、みなさんおしゃべりに夢中で誰も観てない。PRの方によれば、この「服なんて関心がない」態度を見せるのが紳士ワールドの感覚なんだそうです。笑

ハケットもそうですが、他のブランドも、ただ服だけを提示するのではなく、その服がしっくりと似あう背景のなかで(ライフスタイルの一環として着用されるアイテムとして)提案しています。

ミスターハケットはさすがのレガッタ風味のジャケット。左はBLBG社長の田窪さん。


レガッタ名物のシャンパンアイスも供されました。シャンパンがそのままシャーベットになっています。

10時半近くなって暗くなったころ、ようやく船はテムズ川ミニクルーズに出航します。このころになるとゲストはほとんど帰ってしまっており、ごく少数の残ったゲストのみ「ザッツ・ロンドンナイト」という贅沢な夜景を楽しむことができました。終盤に差し掛かったぎりぎりのところで本当のお楽しみが出てくるというパターン、これも紳士文化のひとつの型に則ったものでしょうか。

A summer cruise to remember forever.

寝不足続きの上、バイクレースのおかげでタクシーに乗れず歩きどおしで疲労も極致に達していたので、19:30から始まる夜のイベントに備えていったんホテルへ戻って1時間ほど仮眠をとることにしました。

ところが、うとうとしかけたところでけたたましい火災報知器の音が鳴り、万が一本当だったら、と思ってパスポートとお財布だけ持って部屋の外へ。しかし、どうやら間違いらしいと他の客が言うので様子を見ていたら、2分ほどさらになり続けたあとに終了。でもあの音は心臓に響きますね。ドキドキしたまま部屋に戻り、再びうとうとしかけたところ、またしても火災報知器。念のために、もう一度出てみる。やはり間違いとのこと。このときはなんでもなくて幸いでしたが、この誤報事件の翌日、ホテルのあるストランドからは離れるのですがロンドンの高層住宅の火事が発生し、思わずあの報知器の音を思い出して身が凍る思いがしました。巻きこまれてしまった方々は、いかほど恐ろしい思いをなさったことでしょうか……。逃げきれなかった方々に、衷心よりお悔やみ申し上げます。

 

なにかと心労ばかり増え続けた今回滞在のホテルとは違い、その空間にいるだけで疲れが癒される思いがした、リージェントストリートのカフェロワイヤル(ホテル)。「オスカー・ワイルドのバー」に行きたかったのですが、


予約がとれず、ラウンジでカフェ。ここはここで優雅な時間が流れており、別格の居心地よさと安心感を感じさせる対応でした。


高い飲食代や宿泊代には、「安全」や「安心」も含まれているのですね……。

ミハラヤスヒロのショー会場から近いということで、そのまま歩いてサヴィルロウへ。


ザ・サヴィルロウの貫禄、ヘンリープール。



ハンツマンの看板は、右側から見るとHuntsman と書いてあるのに、左側から見るとKingsmanと書いてある。かなり嬉しくなりました。少し光が反射して見えにくいですが、Kingsmanと書かれているのがおわかりになりますでしょうか?


アレクサンダー・マックイーンもサヴィルロウに。刺繍入りのジャケットに目が釘付け。

日曜なのでほとんど休業ですが、リチャード・ジェームズはファッションウィークに合わせた展示会でにぎわっています。



上の写真はリチャード・ジェームズのオーダーメイドの店。今回展示会がおこなわれたのは、お向かいの既製服の店でした。



カラフルな色彩使いのうまさがリチャード・ジェームズ。ピンクと黄色とグリーンを同じ靴下にあしらうなんてなかなかできることではありません。

リチャード・ジェームズご本人もいらっしゃいました。右側です。左は、大手PR会社パープルPRのディレクター、ナンシー・オークリーさんです。

リチャード・ジェームズのマネージング・ディレクターとデザイン&ブランドディレクターのおふたり。靴が茶色です。聴いてみると「もちろん、ブレーキングルールさ!」と即答。この店ではブレーキング・ルールを守ることがむしろ王道という皮肉なことが起きています。笑

こんどは平日に!

日曜日はメジャーな自転車レースがおこなわれているとかで、道路がレースのために使われ、タクシーでの移動がほとんどできない。それで地下鉄と徒歩になるのですが、これがけっこうな距離を歩くことになるのですね。寝不足とオーバーワーク気味で相当、体力は消耗しているはずなのですが、好奇心というのは何よりも強力なエネルギーになるようで、ふだんなら信じられないような体力を発揮してしまいます。

ランチ後のコーヒーもそこそこに、ミハラヤスヒロのショウ会場へ移動。オクスフォードストリートの地下駐車場でおこなわれます。



クレッシェント型にのびる駐車場に、心をざわつかせるような生演奏が響く。ちょっと寒くて怖い。そんな雰囲気によくあうコレクションが展開される。





丁寧に作られた見ごたえのあるコレクションの最後には、デザイナーが走って登場。ちょろっと顔を出してひっこむデザイナーが多い中、カメラの前まで行くデザイナーは珍しい。

感動さめやらぬままにバックステージにお邪魔して(プライベートでは慎ましすぎるほど控えめな私ですが仕事となるとかなりアグレッシブになります)、ミハラさんにお話を伺いました。


テーマはブランク・ミラー(blank mirror)。電源の消えたパソコンのこと。いまや「アンチテーゼ」が当たり前すぎて、パンクすらアンチテーゼになっていない。そんな時代の葛藤や混沌を表現したかったとのことですが、詳細は活字で!

日曜12時からジョン・ローレンス・サリヴァンのショー。大勢の人、人、人。バブル期に人気を博したブランドというイメージもありましたが、今また盛り返しているようです。テーマはポスト・パンク&クール・ウェイブといった音楽を含むカルチャーを背景とするファッション。

定番アイテムをオーバーサイズにすることで挑発。


どこか破壊された服なんだけど、きれいな印象。これが「ポスト・パンク」?


レディス?が何気なく混じっている。写真ではわからないのですが、胸元はニプルまで見せています。


クールウェイブ?


ボディに響く音楽との相乗効果で、なんともしびれるショーでした。最後にちらっと出てきたサリバンは歓声と喝采を浴び、熱気のなかに終了。

 

ランチは会場から歩いて数分のサヴォイホテルの中にあるサヴォイ・グリルで。

日曜なのでサンデーローストがおすすめ、というわけでローストビーフをいただきました。コーディネーターYumiさんによれば、ゴードン・ラムジーが関わるようになってからこのレストランも格段においしくなったとのことです。

またしてもボリュームに泣きそうになりましたが、向こうのテーブルに座っている父子に癒されました。プチ紳士といった風情の坊や、しっかり気取って紳士の振る舞いをしていたのがなんともかわいかった。

サヴォイホテルのサービスも雰囲気もさすがにすばらしい。次の機会があればぜひこんなホテルでゆっくり過ごしてみたいものです……。

日曜。ホワイトオムレツに懲りたので、朝食はイングリッシュブレックファストにしてみました。これで一人分…。小食なのですべて少量でお願いしますといってこの分量。マッシュルームが巨大すぎて怖い。甘いペストリーが山盛りに(トーストを選ばなかったためではありますが)。ベリーミックスにも焼き物のプレートにもエディブルフラワー(食べられる花)が散らしてある。贅沢な不満だとはわかっているのですが、この巨大な量、むだなおしゃれ演出に、そろそろ泣きたくなってきました……。

さて、気をとり直して朝11時スタートだったはずのアストリッド・アンダーソンのショーに行こうとしたら、直前にスケジュール変更があり、10時にスタートしており、見逃してしまう羽目に。

さらに気を取り直し、ロンドンのキングズカレッジ内で行われていたDanshanのインスタレーションに。ぷちぷちで作られたトラウザーズが目をひく。


でもこれだけ!?

不完全燃焼感が残り、隣接するコートールド・インスティテュートで、印象派展を開催していたので、こちらで気持ちを持ちなおすことにする。ファッション展がしばしばおこなわれている館内でもあるので、それを見ておくためにも、というわけで。


麗しき天井画。

ピアノのふたにもアート。


天井画、シャンデリア、宗教画、暖炉、カーペットというのは、この種の「カルチュア&ヒストリー」の迫力で威圧するための必須アイテムと見えました。


館内のカフェから眺める広々とした中庭。ここでもしばしばファッションショーが行われるそうです。メイン会場の隣とは信じられないほどのゆったりとした時間が流れていて、休憩中のファッションジャーナリストやブロガーらがコーヒーを飲みながら談笑している。イギリスでは紅茶、というのは昔のステレオタイプ。時間が止まってほしいくらいの平和で豊かな光景。

フォートナム&メイソン、セリフリッジ百貨店についても最新のディスプレイを見ておかねば。というわけで駆け足で訪問。

店舗内のディスプレイは、とてもわかりやすく、眺めているだけでも楽しいミュージアムのようになっていました。


フォートナムメイソンの入り口では、トップハットのドアマンがいい味だしています。日頃はとなりのおじさんのような装いなのだと思います。お仕事のためのコスプレ。

セルフリッジ百貨店入口にて。入っていきなり広々とした香水売り場で、文字通りむせ返りそうな匂いに迎えられます。入口に香水売り場があるのは、においを外に逃がしやすくするためだそうです。日頃はブティックでしかお目にかかれない、各ブランドのエクスクルーシブラインがすべてそろっているのもセルフリッジならでは。すべて3万円超えクラスの香水。またとないチャンスなのでいろいろ試香してしばし夢の時間を過ごしてしまいました。

靴売り場が顕著でしたが、こちらもミュージアムのように商品を並べており、一点一点、デザイナーの作品を比べていくのは、まさに美術館体験と似ているように感じました。


ヌーディストのサイクリストたち。文字通りフルヌードで自転車に乗っている人もいるんですよ。驚愕でした。一瞬で走り去っていくので、不快なものを見たという気はせず、眺める人たちも寛容な笑顔で。

メンズファッションウィーク期間は、メイン会場だけなくロンドン全体がお祭りを盛り上げる。メンズの聖地、ジャーミンストリートでも道路でファッションショーをしたり、特別なインスタレーションをおこなったりしています。



ジャーミンストリートの守り神といえばこの方。ボー・ブランメルさま。


ルー・ダルトンの店では、ショーウィンドウに生身のモデルが入り、動いたりおしゃべりしたりしながら最新コレクションをアピール。ルー・ダルトンは女性のクリエイティブディレクターです。モデルはみなつるんとして「かわいい」印象の男の子たち。


写真を撮る人、撮られる人があちこちにいて、地味な賑わい感。


ターンブル&アッサーは長く続いた外壁の修復もようやく終わり、少しリフレッシュされた外観。


おなじみのブランドの「本店」「ジャーミンストリート店」というのはやはり心ときめくものですね。


連日、快晴に恵まれています。スーツでやや汗ばむくらいの暑さ。


ジャーミンストリートから少し外れたところには、ロック帽子店が。「キングスマン」にも登場した、世界最古の帽子店です。



大きな古時計と並ぶ、クラシックな帽子の数々。そして美しい帽子ケース。


上階は女性用の帽子やファシネーターが並びます。ロイヤルアスコットも近いので、帽子を売るには最適なシーズンですね。

試着しているうちに、明日夜のイベント用に最適なハットと遭遇。買ってしまいました。
六角形の素敵なハットボックスに入れていただきました。しかしこれはさすがに日本に持って帰れないので、箱はコーディネーターのYumiさんに引き取ってもらい(収納ケースとしても使え、お部屋のアクセントになるそうです)、帽子はかぶって帰ることに。帽子はかぶりなれないと「じゃま」と感じることも多いのですが、それにゆえにたぶん、帽子とのつきあい方を学ぶよい機会。

11日。Me Londonの朝食、モーニングのメニューに「ホワイトオムレツ」というのがあったので、どんなだろうと思って頼んでみた。クリームソースでもかかっているのかと想像していたら、なんと、卵の白身だけを使ったオムレツだった。見た目はおしゃれすぎるほどなのですが、ありえない味でした。


すべてにおいておしゃれすぎる、というのもやや疲れるものですね……。ホテルに入ると、ホテル自慢のオリジナルのアロマが迎えてくれるのですが、これも狙いすぎの最先端で、疲れて帰ってくるとややついていけない感に襲われます。ホテルのホスピタリティも実に多様。よい経験をさせていただいています。

気をとりなおし、ホテルから歩いて3分の、ロンドンファッションウィークメン、メイン会場へ。

このスーツもアトリエサルトの廣川さん作。今回の出張のために、前回の型紙を使って、途中のフィッティングを省いて超特急で作ってもらいました…。廣川さん、ありがとうございました。

フロントロウに座ってファッションショーに参加するには、やはり空気をぶち壊しにするわけにはいかず、それなりの配慮が必要なのですね。

まずはE. Tautzのショー。
こんな打ちっぱなし風のショー会場。



少しゆるい空気感をただよわせるテーラードを中心に。ハイウエストで、ややオーバーサイズ気味の太めのラインが特徴。


クリエイティブディレクターのパトリック・グラントが、最後にちらっと登場。喝采を浴びていました。デザイナーというよりもむしろマーケッターという印象。E. Tautzを立て直した敏腕”ビジネスマン”としてBBCに特集されたこともあるそうです。

会場には熱烈なグラントのファンが詰めかけていました。ひときわ目をひくイケメンさんがいるなあと思ったら、モデルのデイヴィッド・ギャンディでした。LFWM(London Fashion Week Men’s)のアンバサダーもつとめるスーパーモデル。あちこちで記念撮影に応じていました。

サンダーバ―ドから飛び出してきたようで、あまりにも美しすぎてリアリティがない。笑。

ファッションウィークでは、日頃メディアでしか見かけない有名人が何気なく混じっているのも面白いですね。

10日、午後7時でまだ明るい。一日が長いとなかなか仕事も終われない。かなり体力もきつかったのですが、ソーホー地区に新しくオープンしたRag & Boneのパーティーへ。

店内はラグ&ボーン的なファッションの男女でひしめく。

テラスの壁には一面に骨の絵。

道路にあふれるゲスト。

ストリートファッションに関しては、一時、ソーホーの勢いが減じていたのですが、最近、再び盛り返しているそうです。キティスカートの男子も、何でもないようにしっくりと風景に溶けこんでいます。


午後8時過ぎでもまだ明るく、パブでは人が外で立ち飲み。


今回の取材、ロンドン編は、ロンドン在住のYumi Hasegawaさんにお願いしました。きめ細かにアレンジしていただき、ありがとうございます。


帰途、9時半ごろでようやくこのくらいの暗さになる。夜のロンドンも照明が美しく、ムード満点です。


 

その後、いよいよダイアナ妃展へ。詳細に関しては、後日、活字媒体で書きますので、こちらではさらっとね。



社交界デビューに際し、ハロッズで買ったというドレスからスタート。



学芸員のマシュー・ストーリー氏の解説のもと、ダイアナ妃が社交界デビューから晩年にいたるまでに着たドレスやスーツ、それぞれにまつわるエピソード、デザイナーと結んだ関係、およぼした社会的な影響を学んでいきました。

これまでにかなりダイアナのファッションについては書いたり話したりもしてきたのですが、それでも新たに発見したことが多々。




写真で何度も見て、よく知っていたはずのドレスであっても、細部の工夫のすばらしさはやはり、肉眼で見ると初めて心に迫ってくるものなのですね。

それにしても背の高い方だったのだわ。

原稿はどこから何を書くべきか……。字数制限のあるものを、いざ書いてしまうと、「書けなかったこと」がどうしても出てくるのです。それが気になるとなかなか仕上がらなかったりするのですが、最後には、割愛分もまた書かれたことの厚みにつながると自分を無理やり納得させるしかないのですね。

10日、夕方はケンジントン宮殿へ。ダイアナ妃展が目的ですが、その前に、宮殿内を見学。広大な庭園でくつろぐ人々がけっこう多くて、公園と勘違いしそうなのですが、ここは「パーク」ではなく「ガーデン」。あくまでも、宮殿内の「庭」なのです。




柳のように下に垂れさがる大木。夜に遭遇したらかなりコワそう。


ケンジントン宮殿とは、1689年以来、イギリス王室の王や女王らの住まいとなってきた「ステート・アパートメンツ」です。ジョージ2世とキャロライン王妃、メアリ2世、ヴィクトリア女王、ダイアナ妃らがこの「アパートメンツ」のなかで過ごしました。


天井も壁も、隙間なく美術で埋め尽くされております。



窓から見えるガーデン内の白い像はヴィクトリア女王。その先には広大な池が。


18世紀、ロココスタイルの宮廷衣装も展示されています。間近で見ると、ぎっしりと宝石や刺繍がぬいつけられていることがわかります。壮麗というか、これはまさしく権力を見せつけるための衣装だったのですね……と理解できる。かなりの重さだったことがうかがわれます。



こんな豪華なタペストリーも。保存状態がかなりよい。


ハイテンションの勢いで、「女王の椅子」というのに座ってみました。笑


シャフハウゼンのときも感じましたが、ヨーロッパの曇って3G的というか、厚みがある。

10日、エドワード クラッチリーのショウ。場所はバービカン、シャフツベリープレイス、アイアンモンガーホール。


歴史的価値のある建物で、どんなショウが行われるのか、かなり期待が募ります。


時間、国、ジェンダー、肌の色、文化、全てを越境して紡ぐ、最高級素材を使った斬新なルックが続々登場。


バックステージに紛れこんで話を聞きました。次世代の鬼才ですね。



配られたメモから。”The irrelevance of gender; the relevance of sex.  Prog-rock Mediaeval rivivalism.  The role of Wakashu in Edo-era Japan. Poetry, not romance.”

荒唐無稽に見えますが、すべては一点ものの、彼のために特別に作られたテキスタイルから作られています。間近で見ると、リッチで豪華なのです。

マックイーンやガリアーノを生んだ、これがロンドンの底力。

ダイアナ妃関連の取材。パーソナルデザイナーとしてダイアナ妃のドレスを作っていたアイルランド人デザイナー、ポール コステロ氏にインタビューしました。

こちらが日本人だからこそ初めて語ってくれた、アイルランド人の目から見たダイアナ妃像。日本人ジャーナリストとしてのこの話題でのインタビューは初めてとのことで、記念にさらさらとデザイン画まで描いてプレゼントしてくださいました。貴重なお話の数々、必ずよい形で世に伝えます。

 

 

オフィスの前。立っているのは、息子さんでPRのロバート。

実はポールは現在、復興支援として釜石とコラボレートしてアクセサリーも作っています。


ケースの上に彫られているのは、アイルランドの「愛」の象徴。

 

詳しくは後日、活字で。

日本経済新聞土曜夕刊「モードは語る」。第4回の本日は「ゴープコア(Gorpcore)」について書いております。

Givenchy 2017 SSより。

ノームコアの次なる造語、Gorpcpreとは。

ご笑覧くださいませ。
This is Gorp.

北日本新聞別冊「まんまる」7月号発行です。

連載「ファッション歳時記」第69回。クルト・クラウスが時計界に起こしたイノベーションとその意義について書いております。

5月にお目にかかった伝説の時計師、クルト・クラウス氏。


1985年にクラウス氏が考案した「シンプルな」(!)永久カレンダーの設計図を説明するクリエイティブ・ディレクターのクリスチャン・クヌープ氏。

京都国立近代美術館で行われているヴァンクリーフ&アーペル展。土曜日には、CEOのニコラ・ボス氏と、建築家の藤本壮介氏のレクチャーを聞きにいってまいりました。

インスピレーションに満ちたすばらしいお話と、極められた技の前にひれ伏したくなるほどの圧倒的な展示。

 

フェアファクスブログに書きました。その1、です。お時間のゆるすときがあればご笑覧くださいませ。

 

そういえば、ちょうど去年の今頃、ポール・スミス展の関連講演で、この美術館のこの場所で話していたなあ。こうしてわざわざ東京から京都までレクチャーのために出かけるというマニアな聴き手になってみると、どのように聴き手にサービスすべきなのかが、はっきりとわかってくる…。

 

読売新聞夕刊連載「スタイル アイコン」。本日は、フランスの新大統領エマニュエル・マクロン氏について書いています。


就任式でのスーツは450ユーロという庶民的な価格であることが話題になりました。妻のブリジットが着ているのは、ルイ・ヴィトンからの借り物、と報じられました。

 

スーツをダウングレードすることで得られた支持。興味深い大統領選でした。

機会がありましたら、ご笑覧くださいませ。

北朝鮮のミサイルが今朝もまた発射されました。情勢がいっそう緊迫していることを感じますが、直接、私が交渉に行けるわけでもなければ抗議行動をしてどうなる相手でもない。外交・防衛を担うプロフェッショナルの方々に最悪の事態を防いでほしいと希望を託しつつ、Keep Calm and Carry On.  恐れてばかりいても何もならず、避難といってもどこにどんな危険が飛んでくるのか全く読めない状態。知人のなかにはすぐに上海に飛べるような用意をしているという方もいますが、私は海外に頼れる知人がいるわけでもないし、家族をおいていきたくもない。こんな時の最善の過ごし方は、日常の業務をいつも以上に丁寧に務め、会う人に笑顔を向けていくこと、という気がしています。たとえ能天気に見えようと、とりあえずは淡々といつも通りの日々を過ごすこと。不安のなかでこそ意識的にこのように心がける一日の終わりと、その翌日の始まりが平穏だと、心から感謝したくなります。本当に大切で必要なものとそうでないものがはっきりとわかってくるのも、実は「今日を生きることができた奇跡」を実感するこんな時だったりしますよね。

さて、少し時間が経ってしまいましたが、せっかくの貴重な機会をいただきましたので、シャフハウゼンDay 3 のその2、写真と個人的な印象を中心に、記録だけ残しておきます。

Gerberstubeでのランチを済ませたあとは、再びIWC本社へ。

CMO(マーケティング最高責任者)のフランチェスカ・グゼルとの会談です。マーケティングのプロフェッショナルとしてチョコレートの「リンツ」でも働いた後、引き抜かれてIWCに来た女性です。今回の同行者のなかにマーケティングのプロが二人もいた(竹尾さんと武井さん)ことで、とりわけ質疑のときにはきわめてハイコンテクストな会話が交わされていました。

私が深く共感を覚えたのは、男性社会において女性が最高責任者としてリーダーシップを発揮するための条件の話になったときです。振り返ってみれば私も同じことを感じていたし、他の同行メンバーも大きくうなずいていたので、スイスも日本も変わらないのだなと思いました。これについてはまた別の媒体で機会をあらためて書きます。

(左から谷本有香さん、中塚翠涛さん、フランチェスカ・グゼルさん、中野、武井涼子さん、竹尾純子さん)

少し休憩をはさんだあと、いよいよ「シャフハウゼン会議」。フォーブス副編集長の谷本有香さんの司会のもと、今回、シャフハウゼンであらゆる角度から時計文化に接した4人が、「時」「プロフェッショナリズム」「美」「これからの時代に求められる価値」などをテーマに議論を交わします。詳細はフォーブス7月号に掲載されますのでここでは書けませんが、それぞれの分野を極めた結果、越境して仕事をすることになった4人の見方は各自においては一貫しているものの、互いにまったく違うもので、非常にエキサイティングでした。

まだまだ語り足りない状態でしたが、時間がきてしまい、続きは後に、移動の車の中や食事の時などに交わされることになります(笑)。実際、今回のメンバーがとてもユニークだなと思ったのは、表層的な世間話がまったくなかったことと、女子会的な同意のノリ(「そうよね~」「わかるわかる」)が皆無だったこと。いきなり「本題」的な話が始まり、「いやそれは違う」から次の議論へ続きます。それぞれの人格と貴重な時間を尊重するからこそ、そうなるんですよね。意見に違いがあるからこそ、面白い。相手の人格を尊重し、信頼するからこそ、「違う」と言える。唯一の人格から出てきた、かけがえのない他人の「違う意見」と、同じように唯一の人格から生まれた「自分の意見」を、どのように掛け合わせ、昇華させていくか。その醍醐味を知るからこその深い会話が、なんとも楽しかったのです。


(自由時間はほとんどないに等しかったのですが、熱い会議のあと、少しだけ町に出てビールを一杯、のセルフィ―)

レストランやカフェは道路までテーブルを出し、こんな光景がちらほらと。平和で穏やかな時間が流れていることの、ありがたき幸せを実感します。

 

 

 

 

 

Meiji.net 最終回が公開されました。こちらです

6回にわたり、お付き合いくださいましてありがとうございました。

3日目の朝の第一部は、IWC本社前で誌面用の撮影の後、
シャウハウゼンの町ツアーから。

ガイドさんに付きしたがって、街を歩きます。
修道院の庭。


修道院だった建物の天井の梁にはとげとげがびっしり。鳩除けだそうです。


水量の多いライン川が交通機関として機能し、商業が発達して、また傭兵も多かった地域。その名残が随所に見られました。
噴水の上には傭兵の銅像。


延々と坂を上り、要塞に向かいます。


中はこんな感じの空洞。敵が攻めてきたらこの中に避難するんですね。


ひんやりした石造りの空洞は声の響きもよく、ここでオペラ歌手でもある涼子さんがワンフレーズ歌ってくれました!

屋上には砲台もありました。屋上から見渡す町の、統一感があって美しいことときたら。

翠涛さん、有香さんと屋上でセルフィ―。

町に降りて、ほぼ休む間もなく、クリエイティブディレクター、クリスチャン・クヌープによるDa Vinciのデザインに関するプレゼンテーションを聞きます。

美しさは論理的に作り上げることができるというその明快な議論に衝撃を受けました。こちらも、詳しくは別の媒体で書きたいと思います。

 

本社近くのイタリアンレストラン、Gerberstube でランチ。ピンクの壁、天井の彫刻、大きな時計、鐘など、インテリアがすばらしかったです。お料理はシンプルで力強いイタリアン。

 

午後のプログラムに向けて、再びIWC本社へ。

2日目の最後のアクティビティは、実際に機械式時計を分解し、組み立ててみるという体験。

一切のほこりが入らないよう、白衣を着用し、靴にもカバーをかけて、専用の部屋に入ります。机も特注で、高め。こうするとルーペをつけて時計を見た時に、ちょうど作業がしやすい姿勢になります。

機械式時計はぜんまいばねと歯車で動きます。これが複雑にかみあい、さらに何層にも重ねられていく。膨大な数の数の、しかもひとつひとつ違いのある小さな部品を、人間が削り出し、磨き、人間が手で組み立てているのですね。

 

くしゃみでもすれば吹き飛んでいきそうな細かすぎるねじなど。専用のねじ回しの使い方も教えていただきます。

部品の精密さもさることながら、それらの部品を作ったり磨いたりするための道具もすべて開発されているんですよね。気の遠くなるような叡智の結晶だと感じます。

レクチャーしてもらい、いったん分解した後、その逆の手順で組み立てていきます。不思議なもので、コツがわかると面白くなってきて、もっとやりたくなってしまいます。隣では現役の時計師が見守り、戸惑ったり間違ったりすると、さりげなくやり方を教えてくれます。


全員、無事に修了証書をいただきました! 本当に楽しかった。でもこの作業を朝から夕方までやれと言われると眩暈がしそうになりますが。

みっちり充実したプログラムをすべて終了したあと、ようやくディナー。


Sommerlustという、庭園の美しいレストランです。夕陽を浴びる庭をながめながらのすばらしいお料理を楽しみました。

スイスの夏の夜。ゆったりと豊かな時が流れています。

 

クルト・クラウス氏とのランチのあと、IWC本社に併設されているミュージアムへ。


IWCの歴史が、豊富な資料とともに時の流れに沿ってわかりやすく展示されています。IWCのホームページにも概要がありますので、ぜひご覧になってみてください。

案内をしてくださったのは、キュレーターのデイヴィッド・セイファー。左は、IWCジャパンの広報、南出留理さんです。今回の旅のコーディネートすべてをおこなってくださった、とても感情細やかで聡明な女性です。IWCにはもう7年目とのこと。IWC愛がとても深く、私たちにもその愛はことあるごとに伝わってきました。

素人写真ではなかなか迫力が伝わらないのですが、当時の広告と並べて展示される貴重な時計は、一点一点が重厚な存在感を放っています。

「アクアタイマー」のコレクションでは「2000メートルまで潜ることができる」ことが謳われているのですが、肝心の人間は2000メートルまで潜ることができない。笑。そこにこそ時計のロマンがあるのですね。


父から子へと伝えられていく時計。時の流れを継承する、という意味でも。

その後、本社の会議室へ移動。Da Vinciコレクションを含む、IWCのすべてのコレクションを、すべて直接手に取って眺め、時には実際に着けてみます。

(このたび発売された、Da Vinciコレクション。IWCのホームページより)

 

これだけたくさんの時計に触れていると、自分が好きな時計というのが、ほぼどのタイプかわかってくるんですね。歴史家の目で見ると、だんぜん男性用の複雑時計がすばらしいと思うのですが、実際に着けてみると、サイズも雰囲気もまったく似合わないことがわかります。

全員が「似合う」と言ってくれたのが、ダイヤモンドがケースにセットされた36ミリ女性用のポートフィノ。自分でもきらきらがついているとしっくりくるのがわかります。笑

 

 

Meiji.net 第5回 「日本のファッションの常識は世界の非常識」。公開されました。こちらです。

同じことを100回くらい(←おおげさ)書いたり話したりしているような気もしますが。

 

お時間ゆるせばご笑覧くださいませ。

Meiji.net  トレンドウォッチ第4回 「プラスワンアイテムの効果」、公開になりました。

こちらです。

 

お時間ゆるすときがあればご笑覧くださいませ。

大学の先生がこんなアイテムをすすめていいものか??と生真面目な私はしばし躊躇しましたが……。しばらく考えて、しかし、なぜこんな不便きわまりないものがいまだ根強く生き残っているのか?を考えるための体験アイテムとしてならよいのかな、と。見えないところなのですが、下着が人の意識に与える効果は侮れないのです(男性・女性ともに)。もちろん、他に考えるべきことが山ほどあります。ぜひにとは言いません。

ライン川の滝の間の崖の中にしつらえられたエレベータ―に乗り、頂までのぼると、なんとも瀟洒なレストランが現れます。

 

「シュロス・ローフェン」。

快晴で風も心地よいので、外のテーブルでランチをとることになりました。

伝説の時計師、クルト・クラウスとのランチです。クルトさんは現在82歳ですが、IWCの旧開発部門トップでした。あの「永久カレンダー」の実現に成功した方で、クオーツ革命の打撃を受けていた時計業界を救っただけでなく、その後の徳のあふれる行動もあいまって、世界中の時計関係者から尊敬されている時計史におけるレジェンドなのです。

インタビューの内容についてはフォーブズ誌に掲載される予定です。また、それとは別に、私なりの視点からもこのレジェンドについて機会をあらためて書こうと思います。しばしお待ちくださいませ。(「まんまる」次号に書きました。)

謙虚で気取りなく、質問を真摯に聞いて、よく考えてから的確な答えをくださる頭のよい方で、その場にいた全員はクルト・クラウスの大ファンになりました。

その後、車に乗って再びIWCの本社へ向かいます。午後もみっちり時計の世界を多角的な視点から学ぶことが予定されております…。(その3に続く)

 

#IWC × Forbes Japan “Code of Me”

 

 

Meiji.net 第三回、Signature Fashionについて。公開になりました。

お時間ゆるすときがありましたら、どうぞご笑覧ください、こちらです

本音の、正直なところをいえば、

実は当初いただいた質問のなかには「どんな店で服を買うといいのですか?」「店員との付き合い方は?」はじめ、あまりにも即物的でハウツーすぎるものが多く、これにまともに答えていると、( インテリぶるつもりはかけらもありませんが、) こんなことを大学で教えているのか?と誤解されるかもしれないという内心のおそれがありました。

アカデミックな場でファッションを論じることについて、機会をいただいてからのこの10年、もっと違うレベルで戦ってきたつもりでした。でもやはり情報の発信が圧倒的に足りないのか届ける力量不足なのか、世間の思い込み(ないし無関心)とのギャップは相変わらずです。

世間の需要との兼ね合いの中で、やや妥協的な発信も時にはせざるを得ない時もあります。それさえも信用として積み重ねていけるかどうかは今後の仕事次第ですね。(気を引き締めるための自戒でした)

 

鳥の鳴き声で目覚め、ライン川を眺めながらの朝ごはん。

昨夜かつてないほどのボリュームのシャリアピンステーキをいただいたはずでしたが、ブッフェ形式で用意されたすべてのメニューが最高でした。とりわけ、半熟卵をお願いしたら、こんなかわいいウォーマーのなかに入れられてサーブされました。

午前中はまずIWCの本社へ。
本社前で記念写真。

今回の旅のメンバー。左から、マーケティングのプロフェッショナルにして二期会オペラ歌手の武井涼子さん、書家の中塚翠涛さん、中野、円谷プロダクション取締役の竹尾純子さん、そしてフォーブズジャパンの副編集長にして経済キャスターの谷本友香さん。全員、越境型のプロフェッショナルです。
まずは広報担当の方から、IWCの歴史のレクチャーを受けます。

これがとても興味深く、ブランドとは何かという問題を考えるヒント満載なのですが、内容については長くなるので、あらためて別の機会で書きます。

その後ファクトリーへ移動し、それぞれの部門でどのように時計が作られているのかを間近で観察し、ときには作業を体験させてもらったりします。カメラマン以外撮影禁止の場所も多く、そのあたりの具体的な話は、後日、フォーブズジャパン誌が詳しく報じる予定です。ルーペで見なくてはわからない細かな部品をすべて人の手が創り出し、人の手が磨き、人の手が組み立てていく。およそ400人の人が従事するその工程を見たあとは、時計に対する見方が一変しました。

ファクトリーがランチタイムに入り、一行はラインの滝へ。



ボートに乗って至近距離まで行くのですが、滝の轟音、水しぶき、迫力、美しさ、すべてにおいて形容などとてもおよばない圧倒的なスケール。

 

滝の間から魚がぴょんぴょん出てきたりして。


接近すると、かなり水しぶきを浴びます。晴れててよかった。

ラインの滝の水まで売ってるあたり、さすが観光地。


ちなみに今回の旅にはカメラマンが二人、同行しています。上は翠涛さんのセルフィ―ですが、後方に二人、カメラマンがいます。左はスティルカメラマンの原田康平さん。上はパリ在住のムービーカメラマン、小田光さん。写真右の美女は、IWCの広報担当の方です。
そしてランチをいただくレストラン目指してひたすら上へ上へと昇っていきます。(その2に続く)

Forbes Japan と IWCの共同企画、「The Code of Meの旅」にお招きいただき、スイスのシャフハウゼンに来ています。

 

シャフハウゼンはIWCの本社を擁する美しい街。スイスの国境にあり、宿泊は国境を越えたドイツのオーベルジュです。これから毎日、国境を越えて(といっても警護がいるわけでもなく、いたってのんびりとしたもの)取材に行くことになります。

ホテルは「レストラン&ホテル アルテン ラインミュール」。高級ヒュッテのようなインテリアのレストランからは、豊かな自然とともにあるライン川の流れを眺めることができます。


部屋に入ると、IWCからの美しいチョコレートとカードが。

部屋のなかはきめこまやかなあたたかさを感じられる居心地のいいインテリアです。水回りも快適で広々としており、ハイテクは一切ないのですがコージーな雰囲気でくつろげます。

 

初日の夜は、今回のメンバーである円谷プロ取締役の竹尾純子さん、オペラ歌手にしてマーケティングのプロフェッショナルである武井涼子さん、書家の中塚翠涛さん、Forbesの谷本有香さん、そして動画・スティールのカメラマンである小田光さんと原田康平さん、そしてIWCのプレスである南出瑠璃さんと顔合わせのディナー。今の季節は日が長く、21時ごろまで明るい夕日が照らすライン川の風景を楽しみながらの食事で盛り上がりました。

細部まで手の込んだおいしいお料理でした。とりわけシャリアピンステーキが最高でした。ハーフポーションでも二度に分けて供され、それぞれのボリュームもたっぷりで、やや日本人には多すぎるかもしれない
…。しかし絶品。

 

雲と空のバランスが刻々と変わり、雨が突然落ちてきて、止んだと思ったら虹が現れ、その虹が二重になり、それぞれがさらにライン川に映され、4つの虹を見ることができたという幸運。

ライン川の流れは思ったよりはるかにスピードを感じさせ、夕日の照り返しを受けて木々の色がドラマティックに変わっていきます。幻想的な光景でした。

翌日からハードにスイス時計文化の取材が始まります。

本日の日本経済新聞 The NIKKEI Styleに、4月にドルチェ&ガッバ―ナにインタビューした記事が掲載されています。写真も美しく、目の覚めるような紙面になっています。ぜひぜひ、ご覧くださいませ。

ショウのこと、ディナーのことも書きたいことはたくさんありましたが、紙幅の関係で割愛せざるをえなかったのが心残りです……。

それにしても本当に豊かな時間だったなあ。パークハイアットでの単独インタビューも、101人の男女日本人モデルを使った壮大なショウも、スカラ座を移した赤テントでのディナーも。そして送られてきたデザイナーからのサンキューカード。けた外れのラグジュアリーを体験し、デザイナーの誠実な人柄にふれ、多くのことを学ばせていただいたお仕事でした。

明治大学情報サイトMeiji.net 第二回が公開されました。こちらです。

自分のいやなところもすべて受け入れるというのは、ほんとうに勇気のいることですよね。でもすべてはそこから始まるということも実感しています。世間の誰か(あなたの勝手な思い込みかもしれない)が決めた「すてきな理想」、その理想に至らない自分に苦しむという非生産的なことはいったん手放して、今、この瞬間に何をすればこの場を最大に輝かせられるのかということにあらゆるエネルギーを集中する。その命の輝きのような印象が時間とともに積み重ねられていき、それが魅力として他人の心に焼き付けられていく(こともある)のではないかと感じています。

あらゆる命は、類例がないからこそ、「ほかに似てるものがない」からこそ、貴重で、価値があるのです。規格や「平均」や「標準」に近づけたいって、それ、工業製品のことですか?

 

☆ちょっとくどいかもしれませんが、他SNSで質問があった(欠点を曝すことは自己満足に堕すことにつながるのではないか?という趣旨)ので、「欠点を強調する」と言うことに対しての私の考えを補足しておきます。

ここで言っているのは欠点を曝す、というよりも、世間が欠点と評価していることに対して恥じない、という程度の意味です。他人の不快をものともせずに「どうだ!」と開き直るのは厚顔無恥で、それこそ自己満足に堕しているだけだと思います。

「欠点」とされていることに恥じることなく開き直ることもなく、自分自身がそれを受け入れていることを示し、やるべき行動をする、そこに好感が生まれていき、その暁には「欠点」とされていたことがチャームポイントにさえ転じることがある、そのような意味です。

外部記者の方による疑問に答えていくという形のインタビュー記事、しかもボリュームが限られていることもあり、つっこみどころが満載かと思います。お気軽にご意見をいただければ、意図するところを可能な限り答えさせていただきます。

 

 

 

おかげさまで、第一回めは同サイト内で読まれている記事ランキング第一位を獲得しました。ありがとうございました。

フェアファクス公式ブログを更新しました。こちらです。

4月25日に駐日アラブ大使夫人の会の昼食会にお招きいただいたのですが、その詳細を記しております。3部作で、ちょっと長いです。

どうして私なんぞがこんなところに??という経緯は「その3」で記しています。私は予想外の幸運に恵まれることが多いのですが、それは、ほんのささいな心がけというか「枠外し」がもたらすものなのかもしれない、と感じることがあります。ちなみに、同じ態度によって「常識」的な幸せをばんばん逃しています(いちいち言わないだけです)。常識的に見て「決してよいほうではない」ことも含め、瞬間瞬間の小さな選択の積み重ねが、現状なのでしょう。

 

お時間のゆるすときあれば、ご笑覧くださいませ。

 

 

明治大学が運営するMeiji.net 。本日より6回に分けて「トレンドウォッチ」に登場します。

主に30代前後の社会人を読者対象として意識し、明治大学の教員が外部のライターさんの身近な疑問に答えていく、という形式のコーナーです。

小難しいことは言わず、「ファッション」に対して若干の抵抗や不得意感を感じている方にもリラックスして受け取っていただけるような回答を心がけました。

お時間の許す時にでも、ご笑覧くださいませ。

それにしてもこの場違い感はなんというか…… まじめにやればやるほど私のコーナーだけがジョークみたいな気がする。

本日の日本経済新聞、The NIKKEI Styleで、女性のパワースーツの歴史と現在について書いております。キャプションもすべて書きました。

紙も上質でクラスマガジンのようなThe NIKKEI Style、機会がありましたらぜひご笑覧くださいませ。

読売新聞夕刊連載「スタイルアイコン」。

本日は、スコットランド民族党(ウィキペディアなどでは「スコットランド国民党」となっていますが、こちらが読売新聞での統一訳語ということで、そのように表記しております。Scotland National Party)党首にしてスコットランド首相のニコラ・スタージョンについて書いています。

ほんとにワクワクさせてくれる方です。

それにしてもこの写真。スコットランド首相とイギリス首相が並ぶ迫力ある写真ですが、デイリーメイルは正直すぎるタイトルをつけて、性差別主義だとバッシングを浴びました。ブレグジットとレグジットがだじゃれになっている、いかにもイギリスのおじさんが好みそうな見出し。

これはメイ首相がEU離脱を正式に通知する前日におこなわれた会談の写真。2人とも靴が印象的。メイ首相はあいかわらず奇抜で、ヒョウ柄にゴールドの装飾があしらわれた靴。二人ともふだんは赤をはじめカラフルなのですが、シリアスな会談のときは二人ともネイビーを着るのですね。

 

本紙記事には上の写真は掲載されておりませんが、この写真も頭の片隅に思い浮かべつつ、あわせてお読みいただければ幸いです。

Dolce & Gabbanaのデザイナー、ドメニコ・ドルチェとステファノ・ガッバ―ナが20年ぶりに来日。日本経済新聞のご厚意により、単独取材をさせていただきました。新宿パークハイアットにて。

左からステファノ(右腕に自分の名前のタトウーを入れている)、The Nikkei Style担当の太田亜矢子さん、中野、ドメニコです。

フェミニニティの話題になったときに、ステファノに”Are you Japanese? You’re super feminine.” と言われました。笑。女装が効いたのか。

面白ボキャブラリーが満載の、充実したインタビューでした。

詳しくは後日、The Nikkei Styleにて。

パークハイアット内のジランドールでランチをいただきながら、6月のファッションシーズンに向けて太田さんともろもろの打合せ。


やはり取材をしたり話を聞いたりするのは最高に楽しいなあ。新聞の世界では「取材に行ってメモをとってくるのは<下>の仕事で、<上>はそれを見て記事をまとめる」という序列?もあるそうなのですが、ファッション記事に関する限り、現場の空気感を体験してみてはじめてわかり、書けることもある。ドルガバの本質を2人の話しぶりから感じられた、とても手ごたえのある取材になりました。感謝。

一般社団法人社会応援ネットワーク(高比良美穂 代表理事)が出版する、若者応援マガジンYell  vol.2。

スーツについて取材を受けました。「仕事と服装の関係について教えてください」というタイトルで、話したことをまとめていただいた記事が掲載されています。

フリーペーパーです。

こちらからより詳しい中身をごらんいただけます。

昨日より、日本経済新聞  土曜夕刊での新連載が始まりました。

スタートの日が3月11日になったのは偶然ではありますが、決して驕らず、使っていただけることに感謝して努力を続けるようにという天からの声とも感じ、身が引き締まる思いがします。

日本経済新聞において7年ほど毎週続いた連載「モードの方程式」を卒業してから、ほぼ10年経ちました。もう10年。熱いカムバックコールにお応えし、連載を再開することになりました次第です。(厳密にいえば、最初の「地球は面白い」を加えて3度めの連載となります。)

さすがに今お引き受けしている仕事量では毎週とはいかず、月一度の連載となります。

「モードは語る」。

世界のファッション現象を、キーワードをたどりながら追っていきます。初回のテーマは、「ジェネレーションM」。ムスリム、ミレニアム、モダン、モデスト。

生かされている意味を考えるべきこの日に、かつてのご縁が再び繋がる仕事が始まることを、厳粛に受けとめています。驕らず、必要とされる場で、ささやかであれ求められる貢献ができるよう、精進します。

ヴィスコンティ「家族の肖像」デジタルリマスター版が、11日より岩波ホールで上映されます。

10日(金)朝日新聞、11日(土)読売新聞に掲載される広告のコピーを書きました。

家族の肖像 コピー

39年前の映画ってこんなにもゼイタクだったんですね。スカッとするとか感動するとかというわかりやすいフィールグッドな感情は与えてくれません。この世の人とは思えない美男美女が、ゴージャス極まりない衣装に身を包み、圧倒的に美しいインテリアの中で、不快な、あるいは掘り起こされたくない感情を、ぐいぐいえぐってきます。見るだけで心が鍛えられそうです。

表層だけ無難な「いい人」をやりあっている人間関係にげんなりしている人は、倒錯した快感を味わえるかもしれません。ヴィスコンティは、クセになります。

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シルバーナ・マンガーノが着る衣装の数々を見るだけでも眼福です。このファーを見よ。フェンディと衣装デザイナー、ピエロ・トージとのコラボ。今回のデジタル修復版は、2013年にフェンディがミラノに新旗艦店をオープンした際の記念プロジェクトの一環として制作されています。

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明治大学リバティアカデミー 2017年度春期講座のご案内です。

「時代を切り開いたスタイルアイコン: そのスタイル・言葉・行動から今日を生き抜くヒントを学ぶ」

5月24日(水)19:00~20:30

中野キャンパスでの最後の公開講座になる予定です。

一方向のレクチャーではなく、小人数で、参加者のコメントも聞きながらすすめていきます。

ご案内はこちら。申込み開始時には、またアナウンスさせてください。

 

年末に日刊工業新聞より受けていたインタビューが、記事になりました。

「わが友 わが母校」、大学時代の思い出を語るコーナーです。どさくさにまぎれて、アークコミュニケーションズ社長、大里真理子さんに登場をお願いしました。アークコミュニケーションズさんには、このウェブサイトを作ってもらっています。

(写真は、23歳ぐらいのときの、ある結婚式の二次会です。リボン&ロングヘアの真理子さんというのは今のバリキャリな姿との相当なギャップがあるし、私のキモノというのもどこかのクラブのマダムですかという)

 

つないでくださったのは、明治大学国日OGで日刊工業新聞社勤務の月岡亜梨沙さんです。なんだか最近は卒業生に引き立ててもらうことが多い。時間を経てつながるご縁というのは、またひときわうれしいですね。ありがとうございました。

nikkan kogyo

 

会員登録が必要にはなりますが、こちらの公式サイトでもご覧になれます。

昨年の秋におこなわれました銀杏会での講演会の概要レポートです。銀杏会 

銀杏会 3銀杏会 2細部まで詳細に再現してくださっていて、恐縮です。

ほとんど字が小さくて見えませんね。ごめんなさい。「ファッション学」のところだけ、以下に抜き出します。

【ファッションを「時代を、社会を、人を、あなたを形づくるもの」と定義している。「あなたを形づくる」構成要素を考えると、職業や社会的地位もさることながら、服/ヘア・メイク・グルーミング、食事・睡眠・生活習慣、ことば・教養・知識、立ち居振る舞い・表情・作法、つきあう人・住む環境、政治や経済がつくる社会環境、本・映画・音楽、マインドが大事である。こう考えると段々倫理学に近くなってくる。心の持ち方が変わると人は見え方も変わる。学生の成長を見ているとそう実感する。「InputOutputを繰り返す、ActionReflectionを繰り返す、SocialSolitudeを繰り返す、Be PreparedChallengeを繰り返す」ことにより人はアイデンティティが強くなっていく。学問の最終目標は「想像して愛すること」。異文化を受容して理解して愛すること。ひいては世界平和のためにあると思っている。】

 

青臭くてしつれいしました。

 

ところで、銀杏は英語でGinkgo 。ぎんなんは、Ginkgo nutと表現します。

卒業して数年経ったルーマニアからの留学生の教え子が、日本文化やアートに関する記事を書くライターとして活躍しています。そのMs. Cezara Miclea が、私のインタビュー記事を書いてくれました。ルーマニアのアートサイト、Art Outに掲載されました。

ちょっとこっぱずかしいですが。愛情を注いできた教え子と、卒業してから時間が経っても、国を隔てても、思わぬところで、こんな形でつながることができるのは、とてもありがたいことですね。Thank you, Cezara.

cezala

 

自画自賛っぽくて恐縮ですが、前文では、こんなふうに紹介してくれています。あつかましく、以下にコピーさせてください。奮闘してきたことや思いが少しでも伝わっていたんだと感じられて、嬉しいです。電池切れしそうでしたが、あと少し、がんばれそうです。

“Professor Kaori Nakano is teaching fashion at Meiji University in Tokyo. I met her six years ago, when I chose her course about fashion at the same university, and she doesn’t cease to amaze her audience with her enthusiasm, her love for fashion, and her charm. She loves teaching and partying, and she is considered the leading expert in Dandyism and Gentlemanship in Japan. “

SPUR 3月号発売中です。

別冊 「靴&バッグ 新作コンプリートブック」巻頭で、靴とバッグの役割について語っております。

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「”ひとりダイバーシティ”時代の今、必要なのは靴なのか、バッグなのか?」 笑えるタイトル。として聞こえていればありがたいですが。

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機会がありましたらご笑覧くださいませ。

元ファーストレディ、元大統領、元副大統領、毎日のように届いたそれぞれの『最後のスピーチ』にいちいち感動しながら、自分自身の2016年度『最後のレクチャー』がいくつも続いた、ハードながら感慨深い2週間でした。

 

笑いと刺激と友愛にあふれていて、毎週楽しみだった今年度プレゼミ(officially 教養講座)も昨日が最後でした。

オバマ、バイデンのブロマンスな(笑)スピーチに思いを託しつつ。

「心から生まれたものは、心に届く」。

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みなさんほんとうにありがとう! (記念に、拙著にひとりひとりにぴったりだと思う言葉を入れて一冊ずつ贈りましたため、全員、本を手にしています。宣伝ぽくて恐縮です。)

 

 

ちなみに男子はほぼ全員が「リア充」。オフ時には、クリスマスや誕生日にいかに知恵を絞って彼女を驚かせたかという自慢?話披露会(OBもそうです。その技に磨きがかかっていく)もあり。「若者が恋愛しなくなった」という一般論は、あくまで曖昧な一般論でしかないことがよくわかる。

多くの無邪気な「恋する男子」を見ていて得た結論です。☟

男子というものは、あらゆる知恵と体力を総動員して女性を驚かせることに生きがいと喜びを感じるものらしい。

 

逆に、「彼女にサプライズのプレゼントをもらうのは嬉しいけど、ちょっと悪いなと思う。こっちがいろいろ考えて驚かせ、喜ばせてあげるほうがはるかにうれしいし、楽しい」そうです。

 

 

もちろん、そんな話ばっかりしていたわけではまったくありませんが。笑

今年度もまた、新鮮な学び合いの場に恵まれたことに感謝します。

 

 

読売新聞 夕刊連載 「スタイルアイコン」。本日は、ビル・ゲイツ氏について書きました。機会がありましたら、ご笑覧くださいませ。

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Bill and Steve

ジョブズとゲイツ。年月とともにその人の本質めいたものが外に現れてくる……ということがうかがえる写真。

実は長年の隠れファン。富豪だからではなくて、あのヘアスタイルとメガネ、ラベンダー色のグランパセーターのビル・ゲイツは、あたたかさと寛大さに満ち溢れて(いるように見えて)、見ていて飽きない。

Microsoft Chairman Bill Gates (L) looks on during a news conference at company headquarters in Redmond, Washington June 15, 2006. Microsoft announced that effective July 2008 Gates will transition out of a day-to-day role in the company to spend more time on his global health and education work at the Bill & Melinda Gates Foundation. After July 2008, Gates will continue to serve as the companyÕs chairman and an advisor on key development projects. Robert Sorbo/Microsoft/Handout

 


Your most unhappy customers are your greatest source of learning. (by Bill Gates)

文句を言う客からも学ぶ姿勢。見習いたい…。

関西日英協会設立80周年記念誌。1935年以降の、イギリスの状況、日英協会の活動、会員からの寄稿などが豊富な写真とともに記録、掲載されています。

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80周年記念講演会「ロイヤルな生き方」の模様も掲載していただいています。ありがとうございます。

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こうして、活動を記録し、まとめておくということは大切ですね。それがメンバーにとっても帰属の喜びにつながるし、組織(ブランド)の重みというかステイタスを生むことにもつながります。後日、思わぬページがどこかで役に立つこともあります。

日々流れていきがちな個人の記録も、積み重ねてまとめあげると、意外に大きな「ストーリー」になることもありますよね。

 

会員の方々の寄稿を読んで、イギリス文化に造詣の深い、教養も社会的地位も高いメンバーが、関西だけでこんなにも大勢いらっしゃるのだと知り、生半可なことは書いたり話したりできないなとあらためて身が引き締まる思いがしました。知らないことはまだまだたくさんある……。

重ねて、80周年おめでとうございます。

 

北日本新聞別冊「まんまる」2月号が発行されました。img080

 

連載「ファッション歳時記」第64回。「着てみてわかる、鹿鳴館」。

年末に鹿鳴館コスプレをさせていただいた経験をもとに、服が立ち居振る舞いに及ぼした影響を書いてみました。

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今回はプロフィル写真も鹿鳴館バージョンです。

フェアファクス公式ページの連載ブログを更新しました。

30年前の1987年にロンドンのマリー・クヮント社から送られてきた茶封筒が呼び起こしてくれた「原点」およびそこから連想したことを書いています。

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こちらです。お時間のゆるすときにでもご笑覧くださいませ。

 

“They go low, I go high.” (by Michelle Obama)

11日の半・分解展記念トークショーの内容の一部が、Dress Up Men のサイトにアップされました。

第一部 歴史編はこちら

第二部 テイラリングの現状と未来編はこちら

とりわけ、第二部の話は現場の生々しいお話は貴重。「手縫いの服など要らなくなる」未来に、テイラーが生き残るためにはどうすればいいのか。テイラーばかりではない。人間の手による仕事の多くがテクノロジーにとってかわられる時代に、仕事を続けていくためにはどうすればいいのか。

考えさせられました。ご覧くださいませ。

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その1)(その2)(その3)から続く

今回の最後の取材場所、高円寺の尼僧バー。中野にある坊主バーの姉妹店です。

BGMにお経が流れ、ルームフレグランス?として線香がほのかに香る、こじんまりしたバーのカウンターに立つ「尼僧」は、あれっというほど、ごく普通の主婦でした。聞けばご結婚もしていて、お子さまもいらっしゃるとのこと。口の悪いいでさんは「保育園落ちた 日本〇ね」風の主婦、というような形容をしていましたが(^^;)

尼僧といえば瀬戸内ジャッキーのような風貌の方を想定していたので、やや肩透かしでした。

この尼僧の宗派は真言宗。真言宗は「どちらかといえばゆったりしている」ので、頭髪も丸める必要はないし、結婚してても子供もいても可なのだそうです。なんだ、パートタイムのように尼僧がつとまるのか? 目指そうかと真剣に考える。

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ありがたい名前のカクテルが数種類あり、飲むだけで解脱できたり涅槃に行けたりしそうな感じ。

尼僧バーはお客様というか「信者」の夜中の駆け込み寺のようになっており、客は尼僧ママに悩みや苦しみを聞いてもらいにくるのだそうです。

「いちばん多い煩悩ってなんですか?」と聞いてみたところ、すかさず、

「愛欲ですね」

という答えが返ってきました。「出会いがない」という悩みもよく聞く、とのこと。

ちなみに、いでさんの煩悩は愛欲ではなく物欲だそうです。画伯は自由欲、金森編集長は金銭欲……。

 

当初、尼僧バーで尼さんから煩悩を叱り飛ばしてもらうという趣旨だったので、「煩悩の金字塔」コスプレがウケるかと思い、タダシ・ショージの金きらドレスに着替えていきました。靴もイヤリングもゴールドです。観音像か。現場ではかなり違和感があったようで、「カウンターの女性がガン見してましたよ」といでさん。いや気付きませんでした(鈍感なシェンシェー)。

4人それぞれの煩悩を聴いていて思ったことは、本誌ルポに書かれているとおり。

自分の中にかけらもないものに関しては、そもそも欲しがることすら知らなかったりする。

ちなみに私はたぶん煩悩が希薄です。夢見たこと、強く望んだことが叶ったという経験が一度もなかった。そんな苦い経験を何度か繰り返しているうちに、そもそも「欲」など持たなくなっていきました(最初からこれもきっとムリ、とあきらめの制限をかけてしまう、というか)。欲を自制すると、執着もなくなり、日々、あるもので足りて、案外、ハッピーに暮らせるものです。

「それはアンタが恵まれた立場だから」ということを言われたことがありますが、それは逆なのです。身の丈に合わない欲や、どんなに願っても叶わない夢をあきらめて、目の前の現実のことを損得抜きに最善化することだけを考えて行動するようにしました。その結果、思いもかけないときに、予想もしなかった方から、想定外の幸運がもたらされることが時折あった。恵まれているから欲がない、のではない。欲をなくして人に尽くしたから、少なくとも仕事には恵まれた、と思っています。

(そもそも、別の視点から見れば、私などシングルマザーの苦労人だし、将来もおぼつかない不安定な身分だし、現実には恵まれてるどころか常に崖っぷち…)

 

たとえ今は多少、状況が良かったとしても、人間界のことだからほんと、一寸先は闇。ちょっと浮わつけばこれまで築いたものすべてが瓦解してしまう。幸運をもたらしてくれるのも人間なら、人を地獄に陥れるのも人間。そんな針の筵な世界にあるからこそ、我欲を捨てて、少なくとも捨てるフリして、他人のために尽くすことが、最終的に、自分を生かすことにつながるのではないか。

おっと悪ノリしてさらに説法くさくなったぞ。

現実に煩悩で苦しまないと、ジャッキーのような重みのある説教はできないのかもしれない。それは一理あるが、古今東西の煩悩の行方の法則を学んできた学徒(古き良き時代の「文学部」の底ぢから)にもひょっとしたら尼僧の末端に加えていただくことも、ありえないことではない……と思えたことで、少し将来に希望の光が見えてきた気がします。

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解散したのは結局、12時近く。早朝の登山から深夜のバーまで、ほんとうにおつかれさまでした。得難い体験をさせていただき、楽しかったです。ルポの誌面は一生の記念にしますね。ありがとうございました。

さらなるアニヴァーサリーをめざしてがんばってください!

裏ルポ 終

【ゲストの立場から見たら現場です。勝手に書いてる裏ルポ(その1)(その2)から続く】

ひととおり全員が作り終わり、ようやく全員がほっとして座ることができる時間が訪れました。食べながら品評会と100回を顧みるの巻。

連載を続けるなかで受けたクレームやら行ってきた謝罪やらの数々も、今では半分笑い話になっている。現代の日本社会はささいなクレームに異様に過敏で、主催者側がすぐに作品を撤回したりプロジェクトを中止したりということが多々ありますが、「ナウのれん」は、クレームを何度も受けながら、がんとして連載が続いている。ある方を激怒させ、厳重な抗議を受けたときには、一度、表向きは連載中止にしたという。でもすぐに別のタイトルに変えて連載を復活したとのこと。出版社や編集部の肝の据わり方もあっぱれだし、それにめげず、ギリギリのラインで面白さを追求することをやめない画伯&いでコンビのクリエーター魂もたいしたもの。

そんなこんなも乗り越えての100回だから、偉業ですよね。

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ちなみに、男子4人はビールで。「シャンパンとのマリアージュ」料理は、ひたすら「シャンパンと白ワインしか飲まない」(←今回のキャラ上)シェンシェーが気に入るかどうかを考えて作られたのだった。ネタ的な役柄とはいえ、いやもうほんと、感動しました。役得感謝。それぞれの個性がフルに発揮されたプレゼンテーションで、順位なんてつけられませんよね。

ネタ的な役柄だからこそ、本誌のルポには冠に「美人」とつけられるとか「わたくし」語りとか、嫌がらせに近いムリもありましたが、戯画化された虚構のキャラクターということで。読者にしてみれば、非日常的なキャラのほうが面白いですもんね。

ちなみに、「中野シェンシェー」キャラをこのように書いたことで、いでさんはけっこう内心ビクついていたらしい。「怒ってない?」と心配していました。本が出てしまってからですが(遅いし。笑)

 

 

それぞれの料理ぶりから連想した単語をくっつけたリング名です。レスラーか。

ブリコラージュ綿谷(Bricola Wata)
マイウエイいで(My Way Ide)
スキルド市川(Skilled Ichi)
ビスマルク金森(Otto von Kanamori)

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私からは、連載100年を祝って、スペシャルケーキをプレゼントしました。編集部からは、ナウのれんのチケットが巻かれたシャンパンが。
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いでさん、綿谷画伯、市川さん、金森編集長、あらためて、連載100回おめでとう!

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キッチンの片付けも怒涛の速さで済ませ、出る前に記念写真。

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ここのレンタルキッチンはおすすめです。火力は強いし、あらゆる調味料や器具や食器がそろっているので、材料を買いこんで自分たちでわいわい作りながら楽しめる。お料理ぶりからそれぞれの人がらの一端もうかがい知ることができるのは、なかなか楽しい。

また来たいな!(料理男子を連れて)

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そして一行は三軒茶屋から高円寺へ向かいます。

(裏ルポは続く)

(裏ルポ その1から続く)

編集担当、市川さん作のお料理です。まず一品めは、魚料理、カジキマグロのムニエル。バルサミコ酢を仕上げに少し加えたのが工夫のポイントだそうです。このお酢の酸味によってムニエルがひきしまるとともにシャンパンと連携しやすくなり、料理とお酒の相性がぐっとよくなるのですね。なるほど、たしかに! 論理的です。
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そして市川さん二品めは、牛肉のタリアータ。中までしっかり火が通っていて、素材の味を活かした王道のおいしさ。見た目もきれい。当然、シャンパンがますます進みます。これは他のメンバーにも大人気で、あっという間にお皿が空になりました。

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市川さんはメインとしてボリュームのある魚料理、肉料理に真正面から挑んだわけですね。論理的な工夫もさしこみながら直球で堂々と勝負してくるガッツに誠実な仕事魂がにじみ出ていました。

そして三番目に仕上げてきたのは、いでさん。白菜と豚肉をミルフィユ状にして、ほぼお醤油+αだけでシンプルに蒸しあげた「白菜Nabe」です。「水を一滴も入れてないから、栄養たっぷりで美味しいんだよ、これが」という自信とともに、鍋ごと「でん!」というイメージで出してくださいました。

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たしかに、芯からあたたまり、滋養を実感できます。おいしいことにはちがいありません。……しかし、シャンパンとの相性となると? まあ、合わないということもない。どっちかといえば焼酎に合うような…。

鍋の中身が半分くらいになったところで、お豆腐と、おうどんを入れて、「二度おいしい」お料理に。

お題「シャンパンとのマリアージュ」をあっさりスルーし、わが道をいく自信作で強引に勝負をかける、ルール無用のマイペースぶり。これがやっぱり、いでさんなんだなあ。

そしてトリとして登場した金森編集長のお料理。まず一品めは、さきほどの、丁寧に下ごしらえされたビスマルク風アスパラとチーズのオーブン焼き。アンチョビーが効いた絶品です。アスパラの歯ごたえが快く、シャンパンとのマリアージュという点でも合格。

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そして金森編集長2品目。豚肉に切り込みを入れたり、フレッシュオレンジを絞っていたりと、やはりバックステージでの仕込みがとても凝っていて、料理する姿が絵になるし、プロ級だなあと眺めていたのですが、

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仕上がってきたのが、豚肉のオレンジ&ハニー&マスタードソースがけ。シャンパンといえばフルーツと相性がよい。だから、オレンジを加えることでシャンパンとのマリアージュは成功するはず」と金森編集長。きわめて論理的なのです。

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しかも上質な粒マスタードのぴりっとした辛みも効いて、非常においしい。ポークはシャンパンと合わせにくいという偏見が一掃されました。「これまでシャンパンと一緒に食べたポークのなかではいちばんおいしい」と絶賛しましたら、すかさず、いでさんが一言。「でも、ごはんには合わねーよ!」 それを受けて綿谷画伯「だからあ、今回はシャンパンとのマリアージュだっつーの!」 さすが負けず嫌いのいでさんでした。

なんのかんのと互いに言い合いながらも、画伯はしっかりといでさんの鍋を「おかわり」。口では言いたい放題でも、行動で愛を示す。このあたりがコンビ長続きの秘訣なんだろうなあ……と見ているほうまでほのぼのした気持ちに。なんでもコンビ結成23年。ちょっとした夫婦以上です。

というわけで金森編集長に戻ります。高級素材をおしみなく使い、バックステージで下ごしらえを華麗におこない、論理的に組み立て、時間をたっぷりかけて自信作を出す。あとで知ったのですが、自分以外のメンバーには経費をできるだけ抑えるようにとの指示があったらしい。笑。編集長の特権をフルに行使した専横的パフォーマンスで勝ち抜けるのが金森流?!

(裏ルポはまだまだ続く)

Begin 名物連載「ナウのれん」。100回記念ということで、ネタとして登場すべく?!ゲストとしてお招きいただきました。本誌が発売になりましたので、この裏ルポも解禁です。実は記憶が生々しいうちにと、お招きいただいた翌日の11月6日にすでに書き上げておりました。4回シリーズでお届けします。今日から4夜、20:00時に自動的に公開されます。

さて。取材が行われたのは11月5日土曜日。特別拡大バージョンのための取材スケジュールは次の通り。金森編集長、担当編集者の市川さん、いであつしさん、綿谷画伯の4名は、早朝から高尾山に山登りしたあと温泉につかり、その後さらに電車に乗って三軒茶屋まで来て食材の買い物、それを抱えてレンタルキッチンでそれぞれが2品ずつ料理を作り、さらに最後は高円寺の尼僧バーで一日を締めくくる。相当、ハードなスケジュールですね。

私はレンタルキッチンからの参加です。4名それぞれが、「シャンパンとのマリアージュ」をテーマに料理を作ります。私はそれを味見してコメントする……という役回りです。

なぜにシャンパンとのマリアージュかといえば、シャンパンと餃子のマリアージュをルポした回をふまえているわけですが、「中野香織はビールを飲まない。シャンパンと白ワインしか飲まない」という都市伝説(?)がまことしやかに出回っているからでもあるらしい。いや、ビールも飲むし、学生との飲み会では居酒屋のなんでもありコースだし(こういうときは生ビールとハイボール)。世間のイメージというのはかくもいい加減に作られるもんです。

世間のイメージといえば、数年前に「ナウのれん」忘年会に参加したときにドロンジョ系のコスプレをしていったことがあり、それ以来完全にそっち系の人と誤解されがちでした。今回はそれを裏切るよい機会と思いましたので、メイド服で参加してみました。

メイドなのに働かないし従順じゃない。シャンパンを飲みながら男子4人の働きぶりを鑑賞しつつあーだこーだと上から目線で批評する黒メイドというわけですね。

さて、4人がキッチンのなかでさっそく料理にとりかかります。4人が協働して前菜からメイン2種、デザートまでのコースメニューをつくる……という発想はまるでなく、めいめいが勝手に、「シャンパンとのマリアージュ」にふさわしい料理を考え、どれが一番おいしいのか競うというのがこのセッションのテーマ。

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このキッチンの火力はきわめて強力です。「これならチャーハンを作ればよかった」と言いながらなぜかうどんをゆでているいでさんと、その隣でシンプルなおつまみを手早くしあげていく綿谷画伯。

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アスパラのしたごしらえを丁寧に進めていく金森編集長。根のほうも柔らかく仕上がるようにと表面をピーリングしていらっしゃいます。かなり本格的。begin-14
市川さんは大きな肉の塊を手慣れた様子で転がし、焼き目をつけていらっしゃいます。日頃から料理していると見える安定の手つき。次第に集中してくると口数も少なくなっていく4人。それぞれが「ゾーン」に入っているのか、緊張感も漂ってきます。このころになると、さまざまな料理が仕上がっていく過程で立ち上る香りがまざりあい、調理で生まれる熱もよい感じで空気を満たしていきます。

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待っている間も退屈しないように、おつまみを用意してくださる金森編集長のこまやかなお気遣い。高尾山や温泉の話を聞きながらシャンパンをグラスに2杯ほど飲んだところで、次々と料理が仕上がってきます。

いちばん早かったのが、綿谷画伯の「餃子の皮のピザ」。begin-3begin-16

ピザの台を餃子の皮で代用してあるのですね。下はチーズに海苔がかかっているバージョン。意外とシャンパンにあうし、美味しい。なによりも早い!begin-18綿谷画伯のもう一品は、マッシュルームと魚介のアヒージョ。手前のフライパンの料理です。こちらも手早く仕上げてくださり、あつあつを美味しくいただきました。ピザもアヒージョもイタリア料理系なので、シャンパンとの相性もばっちりですね。

手早く、手堅く、軽やかに器用仕事をして、外さず確実におもてなし。これが綿谷画伯流ですね。(念のため:器用仕事とはブリコラージュのことで、なければあるもので代用するという人間の智恵。ピザ台の代わりに餃子の皮を使うという工夫がよかった。「餃子ルポ」の回に対するオマージュにもなっているし)

そして次、アヒージョのフライパンの横に「どうぞ!」と料理を出してきたのは市川さんでした。その料理とは……

次回へ続く。明日の20:00をお楽しみに。
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Begin 2017年2月号 本日発売です。begin-2017-2

綿谷画伯&いであつし文豪による連載「ナウのれん」が100回目を迎えました。

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100回記念の拡大版に、ゲストとしてお招きいただきました。「中野香織シェンシェー」キャラとして登場しております。

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全容はぜひぜひ本誌をご購入のうえ、ご笑覧くださいませ。なかなか笑えます。

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それにしても、彼らから見た「中野シェンシェー」キャラと、自分の実態が相当違う気がしております。キャラなのでおもしろくおかしくデフォルメされてはいることはわかってますが。

まあ今回はこのようなキャラクターということで。それに合った(合ってるのか?!)コスプレしてますしね。

自己イメージは世間のイメージとずれているものだということをあらためて自覚しました。そういえば私のデビューはルポライター。(メキシコの旅ルポを19歳で敢行。)こういうレアな体験は、自分の言葉で書きたくてうずうずするのです。本誌が発売になったので、裏ルポも解禁。今日の夜から4回シリーズで、ゲストの目から見た「裏ルポ」をお届けしますね!
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日刊工業新聞から取材を受けました。大学時代のこと、その後のキャリアについて、仕事の哲学など。13日、青山カフェラントマンにて。

同新聞社の記者、六笠友和さんに取材していただきました。ご縁をつないでくれたのは、国際日本学部第三期生(卒業生)で、現在、同新聞社に勤めている月岡亜梨沙さんでした。

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思わぬ久々の再会に喜ぶ! 私の教えを、こっちが忘れかけていたことまでしっかり覚えていてくれて、とてもうれしかったです。「カオリズム」(笑)と一期生によって呼ばれるようになったマインドの持ち方は、女子学生のほうが覚えていてくれることが多いようです。確かな手ごたえとともに生きるために、自立し、人と運を味方にしていく行動と表現の心構え、みたいなもの(主に私の痛恨の失敗の数々から導かれていますが(^^;))。OBOG会では、これを覚えている学生に、逆に思い出させられます。

 

記事は来年1月早々に掲載とのこと。楽しみにしています。

 

 

国際日本学部の話ついでに。2016プレゼミ(小人数の教養講座)、一年間がんばりましたおつかれさま!の打ち上げの模様。国際ニュースとプレゼンテーションの技法、そして映画の見方を学んだ今年のプレゼミも活気があふれすぎるほどで、毎回、うるさいくらいの発言が飛びかい、笑いが絶えず、発見が多々ありました。濃い時間のなかで築いた絆のご縁は末長く続く…… でしょう。

中野駅前の「とり鉄」にて。12-13-10

15日付朝日新聞夕刊ファッション面「私にフィット 楽しむオーダー」という記事で取材を受け、コメントが掲載されております。ご笑覧くださいませ。asahi-order-2asahi-order-1

11日(日)に行いました半・分解展トークショー 。

専門度の高い、長時間にわたる話にもかかわらず、約100名もの熱心なゲストにご来場いただきました。この日のために鹿児島から飛んでいらしたお客様もいらっしゃいました。

濃い2時間半でした。ご来場のみなさまありがとうございました。

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 (左から テイラリングコンサルタントの吉田大輔さん、パンタロナイオの尾作隼人さん、中野、長谷川彰良さん )
展示会場には人がひしめき、写真を撮ったり、議論し合ったりする活気ある光景が見られました。「分解してみる」って、けっこう男の子心をくすぐるものなんだ……ということを、ゲストを観察していて感じました。
 
ひとりのマニアックなパタンナーの情熱をつきつめた、前代未聞の展覧会、企業のスポンサードもないのにこれだけ人を集めたのは大成功と言っていいと思います。彰良くんおめでとう!
ストーカーといってもかならずしも悪い例ばかりではなく、ごくまれに、お宝のようなストーカーもいる。
寛大になること、オープンでいること、熱意には耳を傾けてみること。を心がけたことによって、押しかけ弟子からたくさんのことを学びました。笑
こんな志と情熱の持ち主につきまとわれるほどの仕事をさらにさらにしていかなくてはね!
尾作さん、吉田さんの現場のお話も生々しく、多くの業界にあてはまる話として、示唆に富んでました。

 

またどこかで機会に恵まれれば、お二人のお話の概要を紹介したいと思います。

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(手前のクッキーは、今回の展示記念に彰良くんが作ったヴィンテージ服クッキー。背後にあるのは、鹿児島からのお客様にいただいたおみやげです。ありがとうございました!)
ゲストのお一人からの質問。フロックコートが第一次世界大戦後に着られなくなったのはなぜか? これに関して、時間ができしだい調べてみますね。しばしお待ちくださいませ。

昨年の函館ラサール高校の国語の入試問題に、拙著『ダンディズムの系譜』から出題されたことを受けて、来年発売の高校受験用の問題集に一部抜粋が収録されることになりました。

つまり、高校受験をめざす中学生必読参考書になったわけですね(←強引すぎる解釈。笑)

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ダンディズム(史)を語るのに、葉巻を片手にした北方謙三さんのような重厚な語り口でなくてはならない、というステレオタイプに固執すること、そのことじたい、私が「滑稽だ」と感じていることです。いや、北方謙三さんは全く悪くないんですけどね。しかるに、そのようなロマンティックなイメージにとりつかれるあまり、それを壊されると不快を示す男のいかに多いことか。歴史をきちんと知れば、そのイメージの起源がどこにあるか、いかに歴史の中で歪んだものであるのか、わかるはずなんですけどね。

オリジナル・ブリティッシュ・ダンディは、重たくないんです。

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(Count D’Orsay.  Photo from Wikimedia Public Domain)

 

時が、しかるべき評価を下してくれる。発売後、7年経っても重版が出て、このような形で公に評価していただけるというのは、非常にありがたいこと、と心より感謝しています。

 Precious 2017年1月号 発売中です。

別冊「ゲラン 美学の結晶『オーキデアンペリアル』洗練の美肌伝説」がついています。今年の連載「輝き続ける女性たち10人の美の秘密」をまとめた小冊子です。

光栄にも第2回目に登場させていただきました。今回の冊子にも収録されています。

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(リスペクトしてやまないデザイナー、芦田多恵さんも10回めに登場!! ご一緒できるのはたいへん光栄です)

それぞれの方のお話をあらためてじっくり読んでみて、ひとりひとりの考え方に感銘を受けました。「人生は一期一会と申しますが、舞台も同じ。同じ舞台は二度とありません」(尾上紫)。「画面に映らない部分でどう生きるかが勝負」(安藤優子)。「奇跡と思われることも、実は積み重ねと選択の結果なんですよね。選んで選ばされて今があり、さらにその先に、自ずと未来が広がっていく」(村治佳織)。「散らしの美、崩しの美、墨でにじんだりかすれたり……書にはさまざまな美があって、美しさは『きれいに整っている』だけとは違うのです」(木下真理子)などなど。

美人のカテゴリーにも入らない私などがこんなところに登場するのは場違いな気もしますが、仕事を(途中の困難や試行錯誤も含めて)ひたすら楽しんできたことで選んでいただいたものと受け取っています。まだまだ修行の途中で、大成する気配はまったくありませんが、誰かに喜んでいただけるような成果を、ひとつひとつ、積み重ねていくことができれば幸いです。ちょっとこっぱずかしいところもありますが、お手に取る機会がありましたら、ご笑覧くださいませ。

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フェアファクス公式HPブログを更新しました。こちらです。

グレーゾーンをあやつる「ピンク・ジャケット」の話。キツネ狩り法案が成立しているのにキツネ狩りがなくならないイギリス紳士文化の摩訶不思議。そもそもなぜこれを「ピンク」と呼ぶのか。
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お時間の許す時があればご笑覧くださいませ。

 

Men’s EX 2017年 1月号 発売です。mens-ex-1

スーツの着こなしとマナー大特集。監修という形でご協力させていただきました。

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とりわけスーツ初心者にお読みいただけると嬉しいです。

18日、大学の「ファッション文化史」の授業のゲスト講師として、ファッションレスキュー代表の政近準子さんをお招きしました。11-18-14

通常は、現在の視点から見た20世紀社会を、10年ごとの単位で区切って教えている時間ですが、「ファッション」といっても、実に多様なアプローチがあるということは、読者のみなさまもご存じの通りです。この日は特別講義:実践編として、パーソナルスタイリストの仕事の実際と「装力」について、レクチャーをしていただきました。

「装力」については理論だけで知るのではなく、実際にその力を体感してもらいたいということで、ファッションレスキューのスタッフが、たくさんの小物や服を持参してきてくださいました。

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実際に学生に壇上に上がってもらい、数人のレスキュースタッフが、その学生の個性を引き立てるような小物やジャケットを加えていく。まずは男子学生。ほんのひと手間加えるだけで、見違えるようにりりしくなります。

そしてイケメンに変身(!)した彼らが、自分のファッションに釣り合いそうな女子学生を会場から選び、今度はスタッフが彼女たちをほんのひと手間でドレスアップさせていく。

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全とっかえしたわけではないのに、「その他大勢」のなかに「しめじ」のように紛れていた学生が、見違えるように個性的になりました。(学生の写真は、掲載の許可をいただいています。)

 

ただファッショナブルになるために装うのではなく、場や、相手のことをとことん考え抜いて装うこと。「相手のために、考え抜く」。そのことによって、別次元のコミュニケーションが生まれ、それが人生を切り開いていくきっかけにつながること。

これは、準子さんはじめレスキュースタッフと講演などのお仕事をご一緒するなかで、私自身も目の当たりにしてきたパワーなのですが、今回、100名ほどの学生たちも感動とともに知ることができたのではないかと思います。

高い服を買う必要はないし、数をたくさんそろえる必要もない。ただ、丁寧に相手や場をシミュレーションし、考え抜いて服を着る。きめ細やかに考えるというその思考習慣が、仕事や人間関係など、あらゆるところに及べば、生活や仕事の質が違ってくるのは当然ですね。「みんなと同じ、しめじの塊」でいることに疑問を抱かないという自分自身のメンタリティに対してまずは何か考えてみる、刺激的な機会になったのではないかと思います。

先日のシャネルの顧客イベントの記事で触れましたが、実はこの授業のあと、「ココ・キューバ」をドレスコードとするイベントに向かうことになっていました。それを準子さんに前日に(笑!)伝えたところ、「じゃあ、それもいい<教材>になるから、そのイベント用にヘアを作ってあげる」とおっしゃってくれたのです。ヘアスタイリストの臼倉さんが、「ココ・キューバ」のコレクション映像を見ながら一生懸命に考えてくださったのが、件のヘアスタイル。準子さんの講義中、壇上の端で刻々と「ココ・キューバ」風に変身させられていく私を学生は横目で目にしていたわけですね。

 

最後の仕上げは、準子さんによる「仕上げのひと手間」。シルクの感触が美しい薔薇のスカーフをあしらい、それをプレゼントしてくださいました。背景のスクリーンにはシャネルのキューバ・コレクションが流れ、愛と感動にあふれた(!)ドラマティックなエンディングとなりました。
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 その後、スカーフよりもネクタイのほうがよりシャネルらしいということで、最後のぎりぎりにネクタイをあしらってくださったのですが、そのように、とことん、相手の立場に立って考え抜き、ファッションを通してコミュニケーションの感動をもたらしてくれるのが、準子さんなのですよね。

準子さん、レスキュースタッフのみなさま、そしてサプライズゲストとして急遽、ご同行くださいました、福島の地域創生のためアクティブに活動している熊坂仁美さん、ほんとうにありがとうございました!

隅々まで考え抜かれた演出で、お祭りのようにわくわくした90分でしたが、学生も笑顔を輝かせて帰っていきました。自分自身のあり方を考え、変えていく思考習慣・生活習慣を作るためのきっかけになればこれほどうれしいことはありません。

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プレゼントしていただいた、愛のこもったスカーフは、この日の記念として大切にします。

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16日には、明治大学での公開講座を無事終了しました。約130名のお客様にご来場いただきました。心より感謝申し上げます。

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世界ではじめて真珠の養殖を成功させ、大きなビジネスへと発展させた御木本幸吉と、その志を受け継ぐミキモトブランドの現在。

11-16-2016-8洋裁師が洋服を作っていた戦後の日本で「プレタポルテ」を始めた芦田淳と、そのDNAを受け継ぐジュン アシダ ブランドの現在。

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今回の講座のためにミキモトさま、ジュン アシダさまに取材にうかがい、身近な方ならではのエピソードを聞かせていただき、きわめて貴重な、多くの資料をご提供いただきました。

質疑応答では、ジュン アシダ現社長の山東さん、デザイナーの芦田多恵さん、ミキモト広報の小泉さんから、直々にお答えをいただきました。そのお話ぶりから、「一流」の底力、「ラグジュアリーブランド」たる品格とはなにかということが、ご来場のみなさまに、自然な形で伝わったのではないかと感じています。

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あらゆる形でご協力いただきました(株)ジュン アシダの代表取締役社長・山東英樹さま、デザイナーの芦田多恵さま、そして写真には写っていないのですが、広報の熊井美恵さま、野尻恵未さま、(株)ミキモト広報・マーケティングの市川美穂さま、小泉忠明さま、八木千恵さま。みなさまのお力とあたたかな激励なしには実現不可能でした。万感をこめて、ほんとうにありがとうございました。ご一緒にお仕事をできることをこれほど幸せに思ったことはありません。リバティアカデミー事務局の方々にも心よりお礼申し上げます。

中野キャンパスまでお運びくださいましたみなさま、あらためてまして、ありがとうございました。みなさまのご支援があってこそ、このような前例のない試みも「次」を考えることができます。多くの方々の愛情を感じられた講座となりましたこと、心より感謝申し上げます。

 

 

 

 

 Begin編集部徹底取材「ホワイトハウスコックス ファンブック」が世界文化社より出版されました。whc-2

ブライドルレザーで定評のあるホワイトハウスコックスの革小物をめぐる魅力にあらゆる角度から迫るという、Begin スペシャルムックです。このブランド初の完全ガイドブック。ファンにはたまらない永久保存版です。

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巻頭で、「ジェントルマンと馬とブライドルレザー」というエッセイを寄稿しています。機会がありましたら、ご笑覧くださいませ。

 

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大学の授業のゲスト講師として、株式会社aeruの代表取締役、矢島里佳さんをお招きしました。

 

昨年の日本政策投資銀行の女性起業大賞に輝いた方で、そのプレゼンテーションを聴いて、ぜひ、学生にも話を聞かせたいと思ってお願いした次第です。

 

学生時代からジャーナリストを志望し、「何かを伝えたい」という情熱をもって方々にアプローチした結果が、ある雑誌での伝統工芸の取材記事につながり、自分も、会社も、職人も、社会も、環境も、すべてがうまくいくやり方、未来に続く良きシステム工夫したその道筋が、大きな成果となり、ますますその世界が広がっていること。

論理的で情熱的、愛にあふれて知的で、合理的な行動力がある。考え方も表現のしかたも、やさしく、新しく、ていねいで、確実に心に届くように伝えるコミュニケーション力がある。これからは彼女たちのようなしなやかな起業家が活躍する時代。本当に心強い、とあらためて感じました。まだ28歳。昨年、メンターをつとめさせていただいた気仙沼ニッティングの御手洗瑞子さんもまだ30歳前後ですが、この世代の自由で垣根のない発想には学ぶところ大です。

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就職活動を続ける中で鬱々とした表情になっていったりする学生も少なくないのですが、広く目を世界に向けると、もっと自由な働き方、生き方がある。ということにも気づいてほしいと願っています。

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終了後、プレゼミの学生も交えてお茶をのみながら、悩み多き学生にもアドバイスをいただきました。年が近いので(6~7歳しか違わない!)ご助言にも説得力がありますね。

講義中に、里佳さんは、「みなさんは、ほんとうに人を信頼したことがありますか?」という言葉をなげかけました。思わずはっとさせられました。愛の側に立つこと、人を心の底から信頼するということで、開けていく世界がある。里佳さんは、職人さんたちから寄せられた信頼にこたえようと、がんばって起業した。彼らの世界を継続させるために、彼らの生活環境を守るために、会社(法人も人格として扱い、aeruくん、と呼ぶところが彼女らしい)を続ける努力を怠らない。

僭越ながらふりかえってみれば私も、人の信頼に応えようとすること、愛をいただいたらお返ししようとすること、それが軸になって仕事が進んできたようなところがある(キレイゴトみたいですが、これは実感です。他人の期待に応えようとすることで、自分では予想もしていなかった力が引き出され、新しい局面が開けてくるということもあるように思います)。期待される信頼にこたえきれないこともあったかもしれないですし、今は調子よくても需要がなくなればそれまで、というシビアな見方があることも承知していますが、それでもやはり、少なくとも今まで、ほぼ30年以上、愛と信頼を軸に仕事が回ってきたということは、とてもありがたく、幸福なことでした。

ありえないことが起きてしまう世界情勢。憎しみや排外主義や無知が力を得てしまう世界が実現してしまう時代。そんなときでも、自分ができることから理想を貫き、徐々に世界を広げ、周囲を合理的に幸せにしていく里佳さんのような生き方・働き方ができるのだということ、学生に伝われば嬉しい。

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里佳さん、ほんとうにありがとうございました。ますますのご活躍とご発展を応援しています。

 

 

海外発信においても、こちらから「出ていく」のではなく、「引き寄せる」ことを目指すという。その「女性らしい」考え方にも賛同します。

 

Diorから新しいスキンケア、Capture Total Dream Skin Advanced が発売されます。開発にかかわった二人の科学者が来日、インタビューの機会をいただきました。

エドアール・モーベーズ=ジャービス博士はディオールの科学的・環境的分野のサイエンティフィック・コミュニケーター。

そしてアルノー・オーベール博士は神経科学のエキスパートで、トゥール大学上級講師。

質問のテーマは「社会性のある美しさ」。ここぞとばかり、日頃の疑問をぶつけてみました。

「電車で化粧がNGの理由」「化粧の目的」「50代以上の女性をとりまく日仏の違いの理由」「頬骨のなぞ」「美を損ねる要素」などなど、「美の社会性」という視点から日頃の疑問をぶつけてみました。

 

科学者ならではの、明快で論理的な回答をいただきました。長年の疑問が氷解した、印象深いインタビューとなりました。後日、Precious誌に書きます。

丁寧にお答えいただいたエドアール博士とアルノー博士、またとない機会を与えていただいたPrecious誌とParfum Christian Dior社に心より感謝します。

dior-11-9左がアルノー博士、右がエドアール博士です。

Dream Skin Advanced は来年1月1日発売です。

 

Begin 名物連載「ナウのれん」が連載100回を迎えるとのこと。記念すべき特別拡大回のネタになるべく?!ゲストとしてお招きいただきました。

begin-36左から編集担当の市川さん、編集長の金森さん、いであつしさん、綿谷画伯。

とてもゼイタクで、ありがたき体験の数々をさせていただきました。光栄でした。ありがとうございます。

詳しくは12月発売の2017年2月号「Begin」で。どんなルポになるのでしょうか。いでさん&綿谷画伯による記事が公になったあと、私の視点から見た「裏ルポ」も公開しますね。いくつかの視点があることでいっそう面白くなるのではないかと思います。

begin-24あらためて、連載100回達成、おめでとうございます!

 

リーガロイヤルホテル大阪「エコール・ド・ロイヤル」でのファッション学講座、大きな、確かな手ごたえを感じ、達成感、幸福感に満たされて帰途につきました。

レジーナ・ロマンティコ社長の角野元美さんからは、ゴージャスな花束をいただきました。ありがとうございました!
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ご多用のなかご参加くださいましたみなさま、リーガロイヤルホテルのスタッフのみなさま、とりわけ内池まさ子さん、蓮見里香さん、ほんとうにありがとうございました。

話したり書いたりすることで名前と顔が少しだけでも出ていると、たいしたこともない程度の私ですらとんでもないところから足を引っ張ろうとする輩もいて、日々、雑音に負けないよう自分の心を強く保つ努力をしているのですが、今回のように、顔の見えるお客様に対して確かにことばを届けることができたと実感できる経験を積み重ねることが、最大の心の安定につながります。おそらく方向は間違っていない。と信じることができました。異端呼ばわりされつつもこのまま淡々と着実に参ります。ひとつひとつ、一瞬一瞬の積み重ねがあるのみ、ですね。この日の出会いに、心より感謝します

 

この日の講座でも紹介したのですが、どん底を生き抜いたジョン・ガリアーノのことば。

「たくさんのことと向き合い、『一歩一歩』とか『一日一日』という考え方を学んでいった。それまで『一日一日』なんてまったく頭にない生活をしていたんだ。『未来』と『過去』にがんじがらめになっていた。『今』を生きていなかった。だけど現在は、一瞬一瞬を感謝しながら過ごしている。(中略)私が今、ここにこうしていられる、それだけのことがどれほど幸せなのかに気付いたんだ」(WWD 2016年3月21日)

 

ホテルはもうクリスマスムードでした。

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芦田多恵さんデビュー25周年インタビューでした。ジュン  アシダ本社にて。

20周年記念インタビューをさせていただいてから、はや、5年。この5年に本当にいろんなことがあった……としみじみ回顧しつつ。

奇しくも25年前の同じ日、11月1日がデビューコレクションの日だったそうです。

詳しくは次号のJA誌に書きます。

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斉藤工さんによる、多恵さんのドキュメンタリーは、こちらをご覧ください。デザイナーの日常が非常に興味深いし、最後は目頭が熱くなります…。

 

 

そして下の写真は、25年の作品のなかから代表作をピックアップした、Tae Ashida「塗り絵」ブックの表紙。先日の25周年記念コレクションのおみやげとしていただきました。幼少時にスタイル画を描いて「着せ替え」なんぞやっていたのを思い出し、なかなか楽しいのです。

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思えばJA誌に書かせていただいて、ほぼ10年近くなるのだ……。感慨深い。

コーディネートさせていただいた明治大学リバティアカデミーの堤信子先生による「一瞬で人の心をつかむ話し方」、全三回が熱気のなかに終了しました。

受講生のどなたかが「朝ドラみたい」と表現していましたが、ひとりひとりが強烈にキャラクターが立っていて、伝えるメッセージが面白い!! またそれぞれの受講生を的確なコメントとともにさらにブラッシュアップさせ、クラスをまとめあげていく堤先生の力量はさすが。受講生どうしがお互いにオープンに学び合った、理想的なゼミのようなクラスで、終了後も別れがたい雰囲気が濃厚に残るなか、なかなかみなさんお帰りになろうとしない。笑 社会人のクラスでこのような出会いはなかなか貴重です。

大学生も受講していましたが、社会人の旺盛な意欲に触れて、新鮮な刺激を受けたと思います。プレゼミ卒業生のお母様が受講しにいらしてくださったことにも感激しました。

受講生のみなさま、信子先生、ありがとうございました!最終回はハロウィンと重なり、お目よごしなところもありますが、ご寛恕ください(^-^;  。 堤先生のインスタグラムよりシェア。

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銀杏会(東大OB会)から講演依頼をいただき、こんなタイトルで講演してきました。神保町の学士会館にて。icho
配布された案内には「異色の講師」と紹介してあるし、司会の方は「東大卒業の女性のなかではおそらくもっとも変わった人」と紹介するしで(本人はいたって普通に生きているつもりですが)、場違い感もマックスでしたが、ここまできて遠慮しててもしょうがないので、楽しませていただきました。

聴き手は会社社長を退任、官公庁の役人を退官、医師、会計士、といった70オーバーの男性がほとんどで、そのような方々に「ダンディズム」の話をしてきたわけですが、これが意外と大うけで、熱心にメモを取る方もいらして、こちらがかえってびっくり。

メインテーマの「ラグジュアリーに生きるヒント」よりもむしろ、合理的にできているスーツのルールの話や、イギリスの皇室メンバーのスーツの着こなしの話が、意外にも、喜ばれました(「今までの服の疑問がすべてクリアになった」とか「毎日スーツを着てきたが、これまでの70年間そんなことを考えたこともなかった」とか「チャールズ皇太子を見る目が変わった」などのコメントをいただきました……。ファッション業界以外の、多くの男性にとってはそういうものなのかもしれませんね)。

本も完売御礼。盛り上がりの勢いで、二次会にもお誘いいただき、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。会長からは、「今まで経験したことが少ない、新鮮な刺激的な内容だった」とのお言葉をいただきました。ほめられたのか、呆れられたのかはわかりませんが、このまま「異色」でGO!と背中を押していただいた思いがいたします。

お招きいただき、ほんとうにありがとうございました!

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☆来週のリーガロイヤル大阪講演も、目指すところは同じテーマです。「あなたを形づくる」ためのファッション学に、ぜひ一歩、足を踏み出してみてください。関西方面の方、ご来場をお待ち申し上げております。

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明治大学リバティアカデミー、コーディネートしているもう一つの講座、フリーアナウンサー堤信子先生による「一瞬で人の心をつかむ話し方」講座も、満員御礼をいただいております。ありがとうございます。

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この日は、滑舌の訓練を中心に。

 

第二回が無事終了、あとはハロウィンの日に最終回を迎えるだけになりました。

明治大学リバティアカデミー(公開講座)、コーディネートしたビジネス講座、放送作家・野呂エイシロウさんによる「戦略的PR」講座、満員御礼の上、たいへんな熱気のうちに全三回が終了しました。

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業界の固有名詞や生々しい裏話、驚きの実話などを早口で披露しながら受講生を笑わせつつ巻きこんでいく講座は、毎回、あっという間に時間がたち、30分以上質問の嵐が途切れないという盛り上がりを見せました。noro-4

受講生のみなさま、事務局の方々、野呂先生、ありがとうございました。

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J Quality × Dress Up Menのトークセッションには、定員を大幅に超えるご応募をいただき、大勢のお客様にご来場いただきました。ありがとうございました。

レナウン・ダーバンの志村裕之さん(右端)、オンワード樫山・五大陸の大圃祐二さん(右から二人目)、三陽商会・100年コートの梅本祐助さん(左から二人目)、それぞれに情熱的、かつ整然とスーツやコートに秘められた技術と思いを語り、純・日本産の質の高さを具体的に知る画期的な機会となりました。

J Qualityとは、「織り・編み」「染色整理」「縫製」「企画販売」このすべての過程を日本国内でおこなった商品に与えられる認証制度です。このたびは、100年コートがグランプリを受賞、五大陸がプロフェッショナル賞を、ダーバンがクオリティ賞を受賞しました。
お三方とも、自社ブランド云々をこえて、高品質の日本製のスーツやコートのブランド価値と信頼を世界基準にするという使命感に本気で燃えていらっしゃいます。日本国内の産地や工場の灯を消さないためにも、がんばりぬく、という決意の表明に感動しました。
日本のスーツはセンスが、という声を数年前まで聞いたことがありましたが、いやいや、実際にこのお三方が着るスーツのなんと素敵なこと!! 間近で見るとさらに美しいのです。あとは国内外への正しい発信、Dress Up Menをはじめ、ビジュアルや動画で、言葉の壁を超えた発信を積極的に続けてください!
個人的には、常日頃から「カワイイ」や「アニメ」ばかりがクールジャパンではない、「ジュンアシダ」や「ミキモト」に代表されるような、世界に通用する大人のエレガンスの世界がある、ということを言い続け、次回の大学公開講座でもテーマにしますが、そこにぜひ、大人の男性が着るJ Qulaityのスーツやコートも加えたい、と思った次第です。

林信朗さんの鋭くユーモアあふれるツッコミが最高でした!

ゲストのみなさま、関係者、登壇者のみなさま、ほんとうにありがとうございました

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WWD 10 月17日号(Vol.1940) に、6日におこなわれた旭化成×Dress Up Menのイベント模様が掲載されています。

wwd-10-17プチうれしい。WWDさんありがとう。

胸のすくような秋晴れに恵まれた土曜日、京都女子大学での半・分解展&トークショーで京都日帰りでした。

東京から、名古屋から、福井から、福岡から、神戸から、大阪から、ヴェトナムから、120名を超える方々に来場いただき大盛況、楽しい交流の機会をもてた、忘れがたい一日となりました。

トークショーも楽しんでいただけたようで、大勢の方々に本を買っていただきました。心より感謝します。(講演後の本の売れ行きは、お客様満足度のシビアなバロメーターとなるのです。)

ご来場くださいましたみなさま、支えてくださいました京都女子大のスタッフのみなさま、ありがとうございました!10-15-2016-2

一般のコスチューム博物館では、手袋をしてさわることも許されない貴重な歴史的資料である服に、ざくっと鋏を入れて分解してみた。この蛮勇あってこそ出てきた新しい発見の数々。
キツネ狩りの赤いジャケットの裏地が、風雨を入れないよう、袖口がすぼまるように作られていたことなど、表から見ていてもまったくわからなかった発見があります。日頃、実際に服を作っているテイラーの方々は、さらに多くの技術上の工夫を見つけて驚かれるようです。
お客様は実際に服を着てみることもできます。フランス革命前のアビ(ジュストコール=上着)が一番人気で、試着して写真を撮る人絶えず。この服を着て人はどんな生活をし、なにを考えていたのか。想像することも楽しくなってきます。

展覧会中は、長谷川くんが常駐しています。ぜひ、試着し、話を聞きにいってみてください。

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フェアファクス公式サイトブログを更新しました。

ビスポークスーツ体験記です。

一生に何度もあることではないですからな……

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Special Thanks to Mr. Teruo Hirokawa.

こちらからどうぞ。

10月6日(木)、旭化成ベンベルグ85周年記念イベントが寺田倉庫で開催されました。午前のセミナー、午後の記者会見、夕方のトークショー&パーティー、と一日がかりの大きなイベントでした。

夕方の部、ベンベルグ×Dress Up Men トークショーに登壇しました。こちらは開始前の打合せ風景。

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左から中野、コラムニストの中村孝則さん、ファッションディレクターの山下英介さん、Dress Up Menの瀬川純一郎さん、ファッションディレクターの大住憲生さん、三陽商会の梅本祐助さん。撮影はJapanese Dandy ディレクターの河合正人さんです。

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第一部は、ヘルノ会長にしてクラシコイタリア協会会長のクラウディオ・マレンツィ氏×中野。第二部は、上記の登壇の方々に、70年代、80年代、90年代、2000年代のドレスアップについて語っていただきました。右端におります私は進行役です。みなさま、それぞれに個性的なドレスアップスタイルも圧巻でしたが、トークもすばらしかったです。その後、ほぼ200名のゲストの方々とのパーティーとなり、イベントは大成功をおさめました。旭化成さま、一般社団法人アパレルファッション産業協会さま、Dress Up Menのスタッフのみなさま、ゲストのみなさま、そして登壇者の方々、ありがとうございました。

10-6-2016-4(左から90年代インディスタイルの山下英介さん、2000年代スリムブラックの梅本祐助さん、中野)

 

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あとは、きわめて個人的な話。

実はこの日のために、メンズ仕様のテイラードスーツも仕立てておりました。フルオーダーだと通常、3か月はかかるところ、無理を言って、ほぼ3週間で仕立ててもらいました。すべて手縫いの、ほんとうに美しいスーツです。アトリエサルトの廣川輝雄さん(写真左)、ありがとうございました。

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公の場で、パンツスーツで仕事をしたのは初めてのことでした。シャツとタイを合わせるとほんとうにメンズになってしまうので(男顔だし)、あれこれ考えて、首・手首・足首にフェミニンな印象も残す感じで着てみました。

初めて尽くしで慣れないことだらけだったこの日の経験のなかには、後悔に近い反省事項もあり、2~3日落ち込んでおりましたが…… すべてを経験としてきっちり受け止めて、今後に活かすべく行動しよう、となんとか立ち直る。

最後に控室での決めポーズで失礼しますm(__)m

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Men’s Precious 2016 Autumn 発売です。menpre-2

英国スタイル大特集! 表紙は、昨年のチャーリーサロンでのハケットさんトークショーにも来ていただいた、フォックスブラザーズ共同オーナーの、あのダグラス・コルドー様ではありませんか。こうして写真になるとひときわ決まってますね。

 

「英国的たたずまいは『スリーピーススーツ』に宿る」と題されたミニ特集で、見開きでエッセイを寄稿しております。

「反ファッションを貫くしたたかなダブルスタンダード」。

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万一、お目に留まることがあれば、読んでみてくださいね。

 (Click to Amazon)

1日には、ヴァルカナイズロンドンで開催されたギーヴス&ホークス再上陸記念トークショー「紳士の国のギーヴス&ホークス」に、多くのお客様がご参加くださいました。ありがとうございました。

募集定員の2倍をはるかに超えるご応募があったとのことです。BLBGスタッフが公正な抽選をおこない、ご招待状を送らせていただきました。今回、ご参加いただけなかった方、本当に申し訳ございませんでした。なにとぞご寛恕くださいませ。

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会場のみなさまから質問が途切れず、なかにはビジネス視点からの鋭い質問もあり、アットホームな雰囲気ながら、緊張感のなかに熱のある一体感を味わえた、濃密な時間でした。

ご参加くださいましたみなさま、BLBGのスタッフのみなさま、そして大野陽編集長はじめMEN’S EXの関係者に心より感謝申し上げます。

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大野編集長が着ているのはギーブス&ホークスのスーツです。肩から胸にかけてのスタイリッシュな威厳が、軍服の起源を感じさせます。

ヴァルカナイズ・ロンドン発行「Vulcanize Magazine」Vol.12 リリースされました。

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特集「服飾史家・中野香織がヴァルカナイズ・ロンドンで選ぶ紳士の名品20」。img014

最新のイギリス発の20アイテムのコピーを書きました。全12ページ・20アイテムのご紹介のなかに「紳士論」を練り込みました。

ヴァルカナイズ・ロンドン店頭で入手できます。『紳士の名品50』も販売してくださっています。 9-14-2016-2
秋のロンドンを感じる散歩に、ぜひお出かけください。

 

25ans 9月号 発売です。

特集「エリザベス女王、90年の麗しき日々」において、巻頭言「エリザベス女王が敬愛される理由」を語っております。

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この特集は、イギリスファン、クイニー(Queeny)ファンにとっては、必携の永久保存版です。8ページにわたり、美しい写真を中心に、エリザベス女王の90年の軌跡がまとめられています。ぜひ、ご覧くださいませ。

(Click to Amazon)

J Wave 葉加瀬太郎さんの番組ANA World Air Current にゲストとしてお招きいただきました。

テーマは、ロンドン、スーツ、ジェントルマン。ロンドンSW地区に住んで10年になるというスーツ好きの葉加瀬さんならではのエピソードを聞くことができて、楽しい対談になりました。とりわけ実際に参加されたというロイヤルアスコット、間近でご覧になったエリザベス女王のエピソードはは面白かったです。

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この日は収録だけで、放送は秋になるとのことです。

美容室Zele networkのスーパースタイリスト講座。今年も招聘講師をつとめさせていただきました。「美」を表現する多様なことばやトレンドワードの解説から、20世紀ファッション史まで、250分盛りだくさんで。学ぶ意欲の高い方々で、とても楽しく時間があっという間に感じられました。

ヘアメイク+服+時代背景をトータルで考えてイマジネーションを羽ばたかせ、独自の提案をおこなえる美容師さんがもっともっと増えることを祈りつつ。(そういう自分は仕事で時間がないことを理由に3か月もカットせず伸び放題……(^-^;))

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ヴィダル・サスーンのドキュメンタリーDVDは、美容師を目指す人は必見、そうでない人にとっても、キャリアを考えるうえで刺激に満ちた作品です。60年代ロンドンの雰囲気もよくわかる。お勧めです。

本日付の読売新聞(全国版)夕刊2面に、『紳士の名品50』が大きく掲載されました。

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今回の撮影にご協力くださったのは、ヴァルカナイズロンドン南青山店です。

ありがとうございました。

 

 

本日(21日)付けの毎日新聞夕刊一面に、史上4番目の若さで新・名人となった棋士の佐藤天彦さんのインタビューが掲載されています。

インタビュー当日は同席させていただき、ファッション観や将棋観をたっぷり伺いました。たいへん頭の回転の速い方です。

紙面には、私のコメントはひとことだけさらりと書かれておりますが、将棋の闘い方と通底する彼のファッション観はていねいに論じるに値するので、また別の機会に書きたいと思います。

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インタビュー当日の記念写真。佐藤名人は、アン・ドゥムルメステールのフル装備に、靴はドルチェ&ガッバ―ナ。細部の凝った装飾が写真では完全にご紹介できないのが悔しいところですが、十字架のチェーンや靴の装飾など、雰囲気だけでもご覧くださいませ。ヘアカットも、服の雰囲気に合わせて考えられているとのこと。

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インタビュー場所、将棋会館。

 

こちらから読めます。

 

先日、京都国立近代美術館 でおこないましたポール・スミス展トークセッションの模様を、9日付けで大阪読売新聞が記事にしてくださっていました。ありがとうございました。

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しかし、これだけ読むとなにか誤解が生じるところがあるな……。とくに英王室の話。このように字数が限られた紙面では限界があるのかもしれませんが。近日中にフォローアップの記事をどこかで書きます。

ファッションディレクターのホッシーこと干場義雅さんに、中野キャンパスにゲスト講義に来ていただきました。5年ほど前には和泉校舎に来ていただいたことがあります。

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今回はアシスタントのサトシーノくんもご一緒に登壇していただきました。
下の写真、左がサトシーノ。35歳ということですが、学生の中に溶け込んでしまえる雰囲気です。ピュアにファッションが好きで、ホッシーが編集長をつとめる講談社のウェブサイト、Forza Styleで編集アシスタントとして仕事をしています。

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ホッシーはとにかく存在感が濃くて、登壇しただけで学生からどよめきが起きるほど。

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ファッションメディアの作られ方。「女性にモテたい」という根源動機がどのように発展して「ビジネスにおいてもモテる」につながっていくのか。一見、ばかばかしく見える記事の裏で、どのようにお金が動いているのか。夢をかなえるためにはどのようなマインドセットをもつべきか。などなど、熱く語っていただきました。

最後は近著2冊を学生の「じゃんけん勝者」にプレゼント。

その後も近隣のカフェにて、サトシーノをまじえ、キャリアの話、仕事の話を中心にしばらく話が尽きず。全く違うタイプに見えますが、根本のところで仕事に対する態度や考え方は、私のそれと通底するところがあるんですね。「365日、手抜きをせずに毎日なんらかの仕事をしている」とか、「周囲に対してまず感謝し、与えることから始める」とか、「いま、ここを最高に幸せに生きるために努力をする」とか、「チャンスが来たらとりあえずつかむ、そのために日々準備をしておく」とか。「自分のことばを磨いて発信し、それによって口説く(異性もビジネスパートナーも)、あるいはチャンスを引き寄せる」とか。「他人を妬むひまあれば自分の関心事を究める」とか。フリーランスとして名前を売りながら、むだに敵を作らず、長く働き続けるためにはやはりそのような発想と行動が最低限、必要なのかもしれません。というよりむしろ、それを苦に思わず好きでやっていける人が結果として生き残っていけるケースが多いのでしょう。(例外は常にあります。)

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そのうえで、ホッシーがあっぱれだなあと思うのは、妬みや中傷に対する考え方でした。彼のマルチな活躍ぶりに妬みを感じ、ネットで中傷を書き込む輩もいるらしい。それに対し、ホッシーは「わざわざ僕のことを書くために貴重な時間を割いてくれて、ありがとう」と考えるのだそうです。そうですよね、時間は財産。それをわざわざ他人の悪口を書き込むために使うというのは、愛というか、強い関心の裏返しですものね。どうでもよければスルーします。助手のサトシーノいわく、ホッシーは、自分に対する悪口にも「いいね」を押すそうです。人気の秘密は、卑屈には決してならないこの肝の据わった悟りの境地にもありますね。

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お忙しい中、学生の視野を広げ、彼らのこれからの過ごし方の刺激となるお話をしていただきました。私も見習いたいヒントを多々いただきました。ありがとうございました。

 

6.15 公開講座「時代を導く男性像とモード」の模様を取材してくださったDress Up Menさんによる記事がアップされました。

こちらです。自分としては恥ずかしいところも多々ありますが、認めたくない欠点も受け入れて、それが気にならないくらいの芸風(?)をみがいていかねばと思っております…。

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公開講座にご参加くださいましたみなさま、Dress Up Menスタッフのみなさま、あらためてありがとうございました。

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Brilliant Glanz (株式会社Shunka)2016 summer issue 創刊おめでとうございます。

 

インタビューページ「輝いている女たち」第一回目にとりあげていただきました。輝きってなに??という不可解はいまだにありますが、新刊と一緒に写真を撮っていただいたのは光栄でした。ありがとうございました。

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最後に、「品格と色気」を保ち続ける方法を聞かれました。品格も色気も、他人が感じるもの。おそらく、最も必要なことは「上善如水」の感覚だと思っています。無難にやり過ごすのではなく、さらさらと水のように立ち入り過ぎない関係を長く保ち続けながら、ここぞのときには強い力を発揮するという。

群れずつるまず、日頃は自分の能力を磨きながら、いざというときにチームのために貢献できるような関係だと、互いが互いを「品格と色気」のある存在として認めあえるし、はたから見てもその関係は品のいいセクシーな関係と見えるのではないか。ルパン、次元、五右衛門、(不二子?)のように。

先日書いた「個」を強くする、というのはまさにそのような関係を保ち続けられるような、ここぞのときには全体に貢献できる強い「個」を鍛えるということです。実はあのような考え方をオフィシャルにしてから、まさかの「変人」呼ばわりされたのですが。しかも同僚に(^-^; 若干、へこみつつも、変人上等、と堂々・淡々としていたいと思います。

 

6月18日に行われましたチャーリー・ヴァイスのサロンのレポートが、Isetan Men’s netに掲載されております。
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「中野香織×綿谷寛×バー『ル・パラン』 21世紀に生きる日本の紳士を語り、描き、飲む」。

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前編はこちらから

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後編はこちらです

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あらためて、ご参加くださいましたみなさまに、心より感謝申し上げます。

 

 

 

京都国立近代美術館で開催中の「ポール・スミス」展記念シンポジウム「メンズファッションの歴史と現在」。昨日、盛況のうちに終了しました。FullSizeRender (101)

14時開始のシンポジウムでしたが、11時から整理券が配布され、15分ほどで100名様分の整理券が終了してしまったそうです。これは主催者側も予想外だったとのこと。

早くからお並びいただき、ご来場くださいましたみなさま、ありがとうございました。入場できなかった方々、ほんとうに申し訳ありませんでした。FullSizeRender (103)

客席の熱気と真剣な緊張感にやや気圧され、いつになくあがってしまい、伝えたいことを(わりあてられた時間のわりに)詰め込みすぎたこともあり、自分としては反省点も多々でした。情報が少なすぎるよりもたっぷりのほうがいいだろう、という発想からはなかなか抜け出せません…。次への課題です。

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とはいえ、モデレーターのクールな蘆田裕史さん、クレバーな百々徹さんのおかげで、内容の濃い、刺激に満ちた有意義な時間となりました。とくに、百々さんの、「日本人とポールスミス」の話は興味深く、日本人にとってのスーツを考えるための新しい視点を与えていただいたように思います。

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左が百々さん、右が蘆田さんです。展覧会の最初に登場するバイクの前で記念写真。シンポジウム終了後も、楽屋でメンズファッションの話で盛り上がり続けておりました。

最後に客席から受けた質問のなかに「メンズファッションを学び続けるための心意気はなんですか?」というものがあり、意表をつかれました。「モチベーション」じゃなく「心意気」。いい言葉ですね。たしかに、なにごとにおいても。

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最後は 決めポーズで展覧会の宣伝(笑)。この日は展覧会のテーマカラーと同じピンクのジャケットを着ていきました。写真では見えませんが、百々さんの靴下はポールスミス風ストライプだそうです。入場者も日々記録を更新とのこと。東京では今月下旬から始まります。

数日前、大学内で「キャリアと人生」に関するシンポジウムが開かれ、ご指名を受けて、3人の登壇教授のひとりとして話をしてきました。

一人で話すわけではないので、通常のキャリアに関する講演のようにすべて一貫させるように伝えるということは難しかったのですが、いつものように、

「世間が決めるスペックで競うことに向いていないと思ったならば、自分をもっとも活かせる価値基準を作ってそのブルーオーシャンで悠々と泳げるように努力したほうがラグジュアリーな人生を送ることができる」

という趣旨のことを話してきたのですが、最後に受けた質問が不意打ちで、不十分な答え方しかできませんでした。それに対する「階段のあと智恵」的な補足です。

その質問は、このようにして日々、強い「個」を作るための実践をせよ、ということに対して寄せられました。

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こんなふうに「修身」をした結果、強い「個」になってしまったら、多くの日本の企業や組織では、ういてしまって、うまくやっていけなくなるのではないですか? という質問を受けたのです。

そのときは、とっさによい答えが浮かばなかったのでなにやらお茶を濁した感があったのですが。

私の真意は、強い「個」になることは必ずしも突出した個性になることではない、ということです。

自分の中に、根拠不明な世間の基準ではなく、自分が心の底から信じられるような行動基準・価値基準をもっていれば、多少のことには凹んだりすることもなく心安らかでいられる、結果的にそれが本当の意味でのラグジュアリーな幸福を実感できる「強さ」につながるということです。

心のなかにそのような強さがあれば、組織のなかの多少のごたごたは上手に「流して」いきながら、うまく溶け込むこともできるでしょう。また、ここぞのときにほんとうに力になってくれる人というのも、結局、日頃は群れずつるまない「個の強さ」をもった人たちです。つるんでうわさ話などに興じる暇があれば腕を磨く、そうして磨かれた能力が、いざというときに大きな力を発揮して人や組織を助けることができるのです。

そのような本物の強さを育てるために、上に挙げたような日々の「修身」を着実に続けていくというのも一方法なのです。信じられることを見つけるための確実な方法であり、社会における自分の「輪郭」のようなものもわかってきます。

最後の「想像し、愛する」。やはりあらゆる人文学系の学問が、いかなる議論を闘わせるにせよ、最終的に着地すべき境地だと思っています。

Create your own blue ocean.

☆2017年度版、国際日本学部 学部ガイドが発行されました。こちらからご覧いただけます。6ページめに、私が担当するファッション文化史に対する学生のコメントがあります。ご笑覧いただけましたら幸いです。

 

チャーリーが新刊発売記念に開いてくれた、Isetan Men’s Chalie Viceのサロンには、多くのお洒落なゲストがお見えになりました。FullSizeRender (85)
『紳士の名品50』ができるまでの、連載時の裏話や、取材したけれど誌面に書けなかった小ネタなどを紹介し、第一章「外見をつくるもの」にちなんで、現在の「ジェントルマンズ・スーツ」界の状況を簡単に話しました。

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友情出演してくださったのは、ル・パランのマスターバーテンダーの本多啓彰さん。バーでの「紳士なふるまいかた」や「淑女のNG」など現場を知る方ならではのエピソードを交えてお話くださいました。アシスタントの上村拓さんもご一緒にいらして、ゲストのために飲み物を作ってくださいました。初の「出張ル・パラン」です!

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この日のFab4。カウンターにこの4人がずらりとドレスアップして並んだ姿はなかなかの壮観でした。左から、プレゼミ一期生の大橋秀平さん、島地勝彦さんの元・公認書生として有名な(現在は食に関連する会社に就職)金井洋介さん、本多啓彰さん、上村拓さん。

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もうひとり、友情出演してくださったのは、各章扉と表紙・裏表紙にすばらしいイラストレーションを描きおろしてくださった、綿谷寛・画伯。この日は、イラスト原画をすべて額装して持参してくださいました。それぞれの絵に似合う色とサイズの額縁が選ばれているんです。とりわけ、第4章扉のゆかたの紳士は額縁でいっそうチャーミングになってます。

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綿谷画伯は、いまの日本における「紳士」とは?という話を、ゲストのみなさまや私と話をしながら、その場でイメージを描き上げるというパフォーマンスを!! 実はこのイラストは20分ほどで描き上げられたものなのですが(急かしてしまってごめんなさい)、当日、話題に出てきたいろんなエピソードが描き込まれているのです。しばらくの間、チャーリーのお部屋に飾られることになりそうです。

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さらに。私がプレゼンテーション中に、なんと、綿谷イラストのモデルにもなった俳優のTさんが登場! まったくのサプライズでした。しかも、ニコライ・バーグマンの花束を手渡してくれるという夢のようなできごと。あまりの嬉しすぎるハプニングにその場でくるくる回ってしまったという(^-^; ワンコですか。写真撮影は事務所の都合で許されず、次の仕事があるからと風のようにさわやかに去っていきました…。

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Tさん、お忙しいスケジュールの合間を縫って駆けつけてくださって、ありがとうございました。ゲストも、あまりの突然な展開にむしろぽかんとしていらっしゃったような。笑。これは一生、繰り返し語りたい自慢エピソードになりそうです。

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フリーアナウンサーにして大学でも教鞭をとる才色兼備なハンサムウーマン、大平雅美さん(左)、堤信子さん(右)もご来場くださいました。彼女たちのようなスーパーウーマンはとても謙虚で勉強熱心。親しくなっても決してなれなれしい言葉遣いをしないことも共通点です。見習うところ多し。ありがとうございました。

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伊勢丹新宿本店長さまからは山梨のスパークリングワインをご恵贈いただきました。プレゼミOGのキャサリンは、手作りのフラワーボックスをプレゼントしてくれました。Fluer de Catherine というブランド(!)名が書かれた箱をあけるとトルコキキョウとカフェラテという珍しい色の薔薇をメインにしたシックな花々の世界が。そしてユキコさまからは可憐な薔薇。みなさま、ありがとうございました。160618_395
土曜日の午後という貴重なお時間にご参加くださいましたゲストのみなさま、ほんとうにありがとうございました。本多さん、綿谷さん、予想をはるかに超えるサプライズで喜ばせてくださって、ありがとう!! そしてチャーリーのスタッフのみなさま、今回もきめこまやかな準備と演出で盛り上げてくださいまして、心よりお礼申し上げます。おかげさまで、忘れがたい一日となりました。

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後日、ISETAN MEN’S NET に詳しいリポートが掲載される予定です。

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終了後、お礼をかねてうかがったル・パランで。「ホワイトレディ」というカクテルを珍しいティファニーのグラスで出していただきました。「チェイサーはシャンでお願い」とギャグのつもりで言ったらマジでシャンパンのチェイサーを出してくれたわ。笑

15日リバティの講座につき、嬉しい反応をたくさん頂戴しています。心より感謝申し上げます。なかでも、ひょっとしたら私以上に内容を理解していらっしゃったのではないか?と思われるほどのすばらしいレポートを寄せてくださった方があり、ご本人のご了解を得て、その一部をこちらに掲載させていただきます。MTさん、ほんとうにありがとうございました。

(以下、MTさまより)

☆☆☆☆☆☆

今回の講座は、限られた時間内でメンズファッション史を概観し、
ビジネスへのインプリケーションとエンタテインメント要素も加えた
アフターファイブ社会人講座としての「最適解」になっていました。
膨大な量の情報とビジュアル資料をよく整理されて、
90分ピッタリに収まったのはさすがです!

中野様がめざしていらっしゃる(と私が勝手に想像する)
壮大なメンズファッション史の構想も見えてきました。
これは、その先行ダイジェスト版、といえるかもしれませんね。

以下は私なりに講座をまとめたノートと感想です。

序章:ファッション学

ファッションとは時代、社会、人を形づくるもの。
そして視点の数だけ歴史はありうる。
「メンズファッションデザイナーを軸とするファッション史」という視点。
まずこれをおさえてからファション史に進むことが大切ですね。

第一部:メンズファッションデザイナー以前

メンズファッションでは、現在のようにデザイナーがトレンドをリードする以前、
映画スターやセレブリティのような、トレンドアイコンの存在が大きかった。

フレッド・アステア、ケーリー・グラント、ゲーブル、ボガート、そして本物のギャングたち・ミリタリーを起源とする機能先行の服と、それを身に着けたセレブリティのイメージ

こういう視点で映画を見直してみるのは楽しかったです。
スチル写真、映像の引用は、ワクワク感がありました。
さっそく「キングスマン」が引用されていて、感激!
でも「トップガン」すら知らない若い世代がいるとは、
時代の流れを感じました(苦笑)
ビートルズ、ミックジャガーもファッション・アイコンとして眺めてみました。

カルダン、サンローランが第二部のデザイナーたちとは違う立ち位置にあった
ことをあらためて認識しました。

私見ですが、70年代アンディ・ウォーホルのタブロイド誌「インタビュー」が
ジェットセッター/セレブリティとファッション・デザイナー/アーチストたちを
同次元にフィーチャーしたのは、デザイナ―全盛時代へ至る過渡期において
次に来る時代を予見していたと思います。

第二部:時代を導くメンズファッションデザイナー

80年代、アルマーニを分水嶺として、デザイナーがメンズファッションの
トレンドをリードするようになる。

アルマーニは、「アメリカン・ジゴロ」(アンコン・ジャケット)、
「アンタッチャブル」(30年代ファッション)などを通して、
映画やレッドカーペットへの衣装提供を戦略的に行った。
また、服を超えてトータルライフスタイルを提案し、
さらにチャリティ商品デザインによる社会貢献のさきがけとなった。

ラルフ・ローレンは、デザインではなくコンセプト(「幻想のアメリカ上流階級」)
を創出することで、ビジネスとして成功。
この時代は他にも、ボロルックで西欧モードを揺さぶったコムデギャルソン、
哲学者のようなコメントを発する山本耀司、
デザイナージーンズとアンダーパンツのカルバン・クライン、
あらゆる境界を取り払ったJ.P.ゴルチェ、
アンファンテリブルのA.マックイーン,etc.・・・
デザイナーの個性がファッションをけん引していた。

いわゆるDCブランドの位置付けがよくわかりました。
デザイナーの創出するライフスタイルが
商品として売られる時代になってきたのですね。
この傾向は、20世紀後半の社会の中流化(といっても一部の先進国ですが)
と密接に関係して、その後のマーケティング志向ブランドへ
少なからぬ影響を与えたことはあきらかです。

一方、メンズファションの一翼を担うビジネススーツ、
正統派の英国紳士服にも、少しづつ変化がみられるようになった。
デザイナー(J.ハケット、ポール・スミス)の手でひねりが加えられたり、
「キングスマン」の衣装を販売するミスタ―・ポーターように、
映画とタイアップした架空のジェントルマンのブランドも登場。
この英国ファションの流れは、それだけで一つのテーマとなりそうな予感です。

さて90年代のミニマリズム(J.サンダーなど)を経て、21世紀のモードはどこへ行く
のか・・・

2000年代初頭に草食系男子を先取りしたエディ・スリマン、
徹底したマーケティング志向のトム・フォード、
半ズボンのトムブラウン。
そしてトランスジェンダー、ノームコア、コンゴのサプール・・・
なんでもあれで予想外の進化をつづけるメンズファッションのトレンドは
今後どのようになってゆくか、要注目です。
SNS時代にファッションのトレンドをリードするのは、
もはやデザイナー以外の人々なのかも。

20世紀に経済成長の恩恵を受けて、「夢」を提示することで発展してきたファッショ
ンが経済格差、環境問題など、社会経済のマイナス影響をどう受け止めて(あるいは笑い流して)進んでゆくか?
その中でデザイナーの立ち位置はどうなってゆくのか?
ファッションビジネスの実学であると同時に、いろいろと現代について考えさせられ
ました。
こういう時こそ、リベラルアーツの出番。
中野様の切り口は、考えるヒント、人生の宝物となるでしょう。

☆☆☆☆☆☆☆☆

 

ほかにも、異業種の方々から、ビジネスや人生を考えるヒントになった旨の嬉しいコメントを数々頂戴いたしました。ファッション史とは服装の変遷ではなく、生きるためのヒントに満ちている豊かな学問であることを広めようとしている身には、たいへん大きな励みになりました。みなさま、あらためて、ありがとうございました!

明治大学リバティアカデミー「時代を導く男性像とモード」、多くの方にご来場いただき、大盛況となりました。

ファッション史はどこに視点を置くかによって、まったく見え方が違います。

戦後のメンズファッション史だけとっても、先週、デイヴィッドが講義してくれたように、ストリートに視点をおいたら「アメトラ」になるし、ファッションイラストレーション講座のように、イラストに視点を置けばまた別のものが現れてくる。ホイチョイプロダクション的にマーケットのトレンドを見据えていくと、さらに違うものになる。

とすれば私ができることはなにか?と考え、スタイルアイコンとデザイナー(やコンセプター)に焦点を絞り、ここ半世紀のメンズファッション史を整理してみました。まとまった本もないので、50人弱のキーパーソンをどう並べて、どんなストーリーを作るか?という点が最大の課題でした。ただ羅列するだけでは「歴史」にならないのですよね。

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用意したスライド、絞りに絞って111点。粗削りなところもあったかと思いますが、ぴたりと90分で終了できたのは神のご加護に違いない……と思うことにします。

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終了後、3人に一人の方が新刊を買っていってくださいました! なんとありがたいことでしょう。涙。

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ご参加くださいましたみなさま、そしてリバティアカデミースタッフのみなさま、撮影してくださった内田栄治さん、ありがとうございました。みなさまのおかげで、達成感を感じられ、お客様にも喜んでいただけた(と思う…)充実した時間となりました。

そしてピンクの可憐な薔薇の花束をお贈りくださった地引由美さん、新刊祝いに大好物のシャンパンをご恵贈くださいましたマリさま、心より感謝申し上げます。

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☆堤信子さんが「ミモレ」で新刊をご紹介くださいました。さりげなく愛がこめられたお言葉に感激です。ありがとうございました。

(Click to Amazon)

ISETAN MEN’S インタビューの後編も公開されました。こちらです。

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18日(土)16:00~ チャーリーヴァイスのサロンに友情出演してくださるもうひとりのゲストは、あの「巨匠」。パフォーマンスの内容は当日のお楽しみに! 知・酒・絵・品・心でおもてなしいたします。

 

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中野香織さん「紳士の名品50」トークイベント
「紳士の名品50」の著者中野香織さんが「紳士のもの選び」について語ります。スペシャルゲストの登場も!
□日程:6月18日(土)
□時間:4時~5時
□場所:メンズ館8階=チャーリーヴァイス
□費用:1,500円(税込)ドリンク代
□定員:20名
□ご予約:03-3225-2853(直通)
※参加のお申し込みやお問い合わせは店頭またはお電話にて承らせていただきます。 恐れ入りますが定員になり次第、お申し込み受付を締め切らせていただきます。

 

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土曜日におこなわれた、さつき会主催のシンポジウム「逆境に打ち勝ち、リーダーとして道を切り開くには」。男性の参加者も多く、盛況のうちに終了しました。

4人のパネリスト(元・文部科学大臣、遠山敦子さま、宇宙の母こと大塚聡子さま、朝日新聞の高橋真理子さま、中野)、それぞれの20分間のプレゼンテーションのあと、会場からの質問を受けていくという形式。

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遠山さんは東京大学法学部の学生の中に女性がただ一人、という世代の方。その後のキャリアでは何をなしても「女性初」の冠がつき、それこそ道を切り開いてきたお方。

大塚さんは「エンジニアとして女性はとらない」と公言された時代における女性第一号として宇宙の世界で活躍。

高橋さんは「朝日新聞初の女性記者」として当初はその言動がいちいちニュースになった方。

それぞれの壁や逆境の乗り越え方、考え方を聞いていて、通底するものを感じました。仕事の内容はまったく違えど、目の前の具体的な現実に偏見なく対処していく、前例なしをチャンスと見る、やりきるまであきらめない、周囲の協力を上手に得る、自分がやりたいことではなく社会や他人に貢献できることを考える(そのほうが結果として成果も評価も上がる)、他人の考えはコントロールできないのだから、悩まず行動する、など。

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遠山さんの「仕事ができる男性ほど、きちんと公平に評価してくれ、女性蔑視がない」という指摘にはいたく共感。成果を出せない男ほど妬みがひどく、中傷やら足のひっぱりやらを女に向かってやらかすんです。いつの時代でもどこの世界でも同じなんですね。

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4人のなかでは最年少だった私は、大学院を出た後いったんフリーランスとしてスタートしてから現在までの「前例なし」「学歴逆差別」だらけの経験から得たことを、最終的に会場のみなさまにも共感していただけるよう、ファッション学の教えとして話をさせていただきました。演題は「ブルーオーシャンの泳ぎ方」。大尊敬する遠山さんから、「冒険的な経験をきちんと理論に落とし込んでいてすばらしい」と繰り返しほめていただきましたうえ、終了後、多くのみなさまからおほめのコメントやさらなる講演依頼をいただきました。ありがとうございました。東大⇒一流企業や官庁に就職というコースから外れたとしても、フリーランスでもなんとか生きていける、逆にそこはブルーオーシャンかもしれない(笑)というあまりおすすめできない特殊な例ですが、そんなのもアリと自由におおらかにご自分の人生を考えていただければ嬉しいです。

ご来場のみなさま、ともに登壇させてくださった先輩方、ありがとうございました。このイベントのために入念に準備を重ねてきたさつき会の学生・スタッフのみなさまにも心より感謝します。

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前列左から大塚聡子さん、遠山敦子さん、高橋真理子さん、中野。後列はさつき会のスタッフのみなさまです。

 

ISETAN MEN’S でインタビューしていただきました。前編です

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記事の最後に、チャーリー・ヴァイスのサロンのご案内があります。

サロンには、スペシャルゲストが二人、友情出演してくれます。一人は本の中でもさりげなく名言を披露している、あのオーセンティックなバーの名物マスターバーテンダー。シングルモルトの紳士な飲み方を教えてくれます(たぶん)。

 

以下、ISETAN MEN’S net からのコピーです。

 

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中野香織さん「紳士の名品50」トークイベント
「紳士の名品50」の著者中野香織さんが「紳士のもの選び」について語ります。スペシャルゲストの登場も!
□日程:6月18日(土)
□時間:4時~5時
□場所:メンズ館8階=チャーリーヴァイス
□費用:1,500円(税込)ドリンク代
□定員:20名
□ご予約:03-3225-2853(直通)
※参加のお申し込みやお問い合わせは店頭またはお電話にて承らせていただきます。 恐れ入りますが定員になり次第、お申し込み受付を締め切らせていただきます。

 

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「AMETORA」の著者W.David Marx氏に特別講義に来ていただきました。

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これまで誰も書かなかった戦後日本メンズファッションの通史を豊富なビジュアル資料と流暢な日本語でたっぷりレクチャーしていただきました。6.10.11

質疑応答では「なぜ日本ではみんな一緒にトレンドに群がるのか?」という話題も出て、私が「人と違うのが不安だからでは?」と言うと、デーヴィッドは「みんなで一緒に楽しみたいからでは?」と。やさしいね。笑

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 BEGINチーム(いであつしさん、綿谷画伯、編集の市川さん)も聴講に来てくださいました。その後の取材に立ち会いましたが、アメカジの超マニアのいでさんとデーヴィッドのオタクな知識披露合戦が非常に興味深かったです。

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どんな記事になるのか楽しみ。6.10.3