
「リュクスプレナー」著者インタビュー全文を公開しました
日経の記事として扱わせていただいた「ザ・リュクスプレナー」の著者、エリザベス・ソラルにインタビューした記事の全文をnote に公開いたしました。3パートに分けています。
In…

「内部に宿るスーツの美学」 Nikkei The STYLE
本日12日付のNIKKEI the STYLEに「スーツに宿る内部の美学」というタイトルで寄稿しました。分解マニア長谷川彰良さんの功績にフィーチャーしつつ、スーツ360年の歴史を2000字余りで一筆書き解説しました。この図は記事の紙面をAI…

『ザ・リュクスプレナー』著者にインタビューしました 日経新聞
11日付の日本経済新聞夕刊連載で、『ザ・リュクスプレナー』の著者、エリザべス・ソラルさんにインタビューした記事を書きました。電子版はこちら。
「ラグジュアリーは、哲学である」と言い切り、この分野で起業するための心得と方法をサクサク説き行動でも示すソラルさんには共感し、多くのインスピレーションをいただいた。
アントレプレナーは社会課題解決をめざすが、
リュクスプレナーは人生を変えるほどの体験といった価値を提供する。
あなたの価値は、あなたが叶える願望とあなたがもたらす夢によって決まる。
これからは「見せるラグジュアリー」から「知るラグジュアリー」へ移行する、という予言は彼女だけではなく、スペインのラグジュアリーセクターの方からも聞いた。
人生を格上げするだけでなく文化を格上げするラグジュアリー、…

初心に還り、希望を語り続けたい
昨日は今年の初出張、日帰りで高知。フレッシャーズのぴんと伸びた姿勢にこちらの気持ちまで洗われる。初心に還り、希望を語り続けようとあらためて決心する。
帰途の空港売店では、激辛からフレッシュまで、柚子胡椒を数種類、購入しました。高知の柚子胡椒はおいしい。やみつきです。
休む間もなく、『アパレル全史 増補改訂版』(仮タイトル、5月刊行予定、あくまで予定)に新しく加える34項目ほどをとりあえず全部提出した。2年以上かかった。
何名かには直接インタビュー、取材できなくても文献と作品読み込み、必要あればお写真の依頼や事実関係の確認、それぞれの項目でぜんぶ一人でやって書ききった感あり、ぐったり疲れたけど心地よい達成感もある。
わかる方にはわかっていただけると思うが、ファッション業界は検閲が厳しい。せっかく原稿を書いて事実関係を確認しようとしたら「そもそも掲載を控えろ」と言ってきたデザイナー(のご遺族)もいらっしゃる。この人がいないと歴史のピースが埋まらないのに。
「並び」(名前が出るのは競合の先か後か)を気にされるブランドも多くて、すべてに配慮していたら倒れそうになる。
そんなこんななので、現代ファッション史を書くのはおそろしく難度が高い。
でも、だからこそ、挑戦してしまう。
インタビューや写真の提供にご協力くださったデザイナーやブランドには、感謝してもしきれない。本当にありがとうございます。
これからチェックや写真をお願いするブランドもある。
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顧客エンゲージメント
ラグジュアリーの研究が楽しい理由のひとつは、 この業界に関わる人々のコミュニケーションの作法である。
ヨーロッパのラグジュアリービジネスに関わる方々の多くは、うっとりするくらいに美しく、情緒に訴える知的な英語を使う。
心の底からあなたとのかかわりを光栄に思っているという言葉の使い方に長けている(本心はどうあれ)。
コミュニケーションがきめ細やかで愛情を感じさせ、また連絡を取りたいと思わせる。そんなコミュニケーションが幸せなので、お付き合いが続く。
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輪島塗の世界をブルネロ クチネリのアートサロンで
<ラグジュアリー文脈のなかで日本の卓越を支援する>サロンの第一回のご案内です。
続く災害で大打撃を受けながら何度も立ち上がり、世界で共感の輪を広げている輪島塗がテーマです。ブルネロ…

牛首紬の復活(前編)ウェブ公開されました
「ラグジュアリーの羅針盤」VOl.26がウェブ公開されました。「牛首紬の復活」ストーリー、前編です。 建築業から伝統工芸の復活・継承に携わることになった西山家の奮闘。こちらでお読みいただけます。
建築業から伝統工芸の復活・継承に携わることになった西山家の奮闘。伝統継承のために必ずしも「家」にこだわる必要はないのだという証明にもなっています。
取材に応じてくださった西山博之さん、ありがとうございました。
Here…

謹んで一年のお礼を申し上げます
一年の締めくくりのお礼に明治神宮に参拝。こちらに立ち寄った直後にいつも新しい運を開く出会いがあります。
それに気づくのも気づかないのも自分しだい、と後からわか…

明治記念館の雅
少し前、18日の話になりますが、明治記念館Kinkei(金鶏)でランチにお招きいただきました。来年、周年記念となる明治神宮(そして明治記念館)のプロジェクトのなかでお仕事をすることになり、そのお打ち合わせです。
赤坂仮皇居御会食所をそのままに、歴史あるインテリアを堪能しながらの王道の「洋食」。サービスレベルがすばらしく、全てが心に残る完璧ぶり。青山にこんな「穴場」があるとは。
えと鈴もおみやげにいただきました。ヘビの顔がかわいい。
食後に、記念館のなかをご案内いただきました。
明治記念館儀式殿。洋装でも神前結婚式ができる、現代のスタイルに合わせた儀式殿です。そういえば、桂由美先生がこの儀式殿にふさわしい和洋折衷のウェディングドレスをデザインされていました。あのドレスはこの場所で。ようやくつながった感慨。
式を終えて庭園に出るときにフラワーシャワーなども可能。自分で自身のお祓いをしてから入ります。ほんとに清らかな気が感じられる場所でした。

「ラグジュアリー文脈で日本の卓越」を表現する兄弟
ロンドンから武内秀龍さんが、富山から武内希璃さんが東京にいらしていてキャッチアップ。富山の老舗呉服店、牛島屋社長の武内孝憲さん(富山中部の後輩)の息子さんたちで…

【輪島塗支援イベント】共感の輪を未来へつなぐ
昨日のお知らせに続きまして、さっそく第一回のサロンのご案内です。
Salon Explore #001 会食&トークセッション
輪島塗の物語 災害を乗り越え、共感の輪を未来へつなぐ
ゲスト:岡垣祐吾 千舟堂/岡垣漆器店…

【講演のお知らせ】次世代ラグジュアリー文脈のなかで伝統工芸を考えます
2025年からJ-Luxe Salonが始動します。アドバイザーを拝命しました。感謝しつつ、まずは半年、謹んで務めさせていただきます。
ゼロ回の講演として、1月11日(土)大安の日に、…

牛首紬の復活、前編です。
北日本新聞ゼロニイ連載。牛首紬の西山博之さんに取材した記事が出ました。
代々伝わる「家」でないところが伝統を継承するというのは大いにあり。その模範的な実例を見…

恒例の「シー」と「グランデ」
こちらも少し時間差投稿になりますが、クリスマス直前に伺った毎年恒例の「シー」とシェラトングランデ。
シーの方は、これまで行っていなかったニッチな方面に行って…

スマートラグジュアリーの勃興
日経新聞連載「モードは語る」。14日付夕刊ではスマートラグジュアリーを掲げるジェミオの創業者、ポリーヌ・レニョ―氏にインタビューした記事を書きました。電子版はこ…

ラグジュアリーの価格をどうでもよくしてしまうもの
ラグジュアリーの価格は本当に不条理だ。というのも、ラグジュアリーの価格を最終的にどうでもよくしてしまうのが、感情だからだ。昨今、一部ではとくにアート市場と同じような感覚で価格がつけられている。バッグが数百万円。それでも買う資格を得るために課金行列まで生まれる。マーケティングの勝利である。
本気でその市場のプレイヤーになろうとすれば…

最高峰を知ることと所有欲(物欲)を切り離すこと
年末の各アワードが乱立するが、今年は「名品」と「時計」で審査員、コメンテーターを務めさせていただいた。こういう機会は市場に出回る最高級を見比べながら学べるので ほんとうにありがたく思う。
「買えない(価格)だから見ない」とか「高すぎるから自分には縁がないので無視」…

Precious 1 月号 「名品」と「時計」各特集に協力しました
Precious 1月号 「新時代の最愛名品リスト28」に協力させていただきました。
サンローランのピーコート、マメクロゴウチのワンピースについてコメントしています。
また、今月号には別冊「ウォッチ・アワード・ブック」がついてきます。めくるめく超高級時計がリッチ感あふれる写真で掲載されています。
ピアジェのライムライトガラ、ルイヴィトンのエスカル、グランドセイコー、ブルガリのセルペンティトゥボガス、ショパール他についてコメントいたしました。
すでにPreciousのサイトにも各時計ごとに拡大写真とともに掲載されています。が、まとまった冊子でじっくり見比べるのも味わい深い。
おびただしい数の超個性的な時計を見比べてみて感じたのは、なんの遠慮も衒いもなく堂々とそのブランドらしさを誇ることはなんとすがすがしいことなのか、ということ。人もそういう風にあればいいのだ。
ウェブサイト掲載済みの各時計についてのコメント:
・ピアジェのダイヤモンドウォッチ
https://precious.jp/articles/-/51534
・ルイヴィトンのエスカル
https://precious.jp/articles/-/51545
・日本の誇り グランドセイコー
https://precious.jp/articles/-/51540
・ブルガリのセルペンティ…

穂積和夫さん追悼 WWDに寄稿しました
WWDからご依頼を受け、穂積和夫さんの追悼文を寄稿しました。
あらためて、ご冥福をお祈りいたします。

海外での日本の大衆向けビジネスに見る「ほんものであること」
「ラグジュアリーの羅針盤」Vol. 25 公開されました。
「マイルドヤンキービジネス」とNewsPicksが呼んだ日本の大衆ビジネスの大ヒット。作り手が「他人の目を意識して演じる」ことではなく、「ありのままの姿を見せる」ことを選んでいる点が、大きな共感を呼んでいる。
「本物であること」とは、自分自身に対して正直であること。他者の期待に応えるために変えるのではなく、自分の信念や文化をしっかりと軸に据えて、誠実に表現し続けること。その先に希望があるのだろう。
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