
謹んで一年のお礼を申し上げます
一年の締めくくりのお礼に明治神宮に参拝。こちらに立ち寄った直後にいつも新しい運を開く出会いがあります。
それに気づくのも気づかないのも自分しだい、と後からわか…

明治記念館の雅
少し前、18日の話になりますが、明治記念館Kinkei(金鶏)でランチにお招きいただきました。来年、周年記念となる明治神宮(そして明治記念館)のプロジェクトのなかでお仕事をすることになり、そのお打ち合わせです。
赤坂仮皇居御会食所をそのままに、歴史あるインテリアを堪能しながらの王道の「洋食」。サービスレベルがすばらしく、全てが心に残る完璧ぶり。青山にこんな「穴場」があるとは。
えと鈴もおみやげにいただきました。ヘビの顔がかわいい。
食後に、記念館のなかをご案内いただきました。
明治記念館儀式殿。洋装でも神前結婚式ができる、現代のスタイルに合わせた儀式殿です。そういえば、桂由美先生がこの儀式殿にふさわしい和洋折衷のウェディングドレスをデザインされていました。あのドレスはこの場所で。ようやくつながった感慨。
式を終えて庭園に出るときにフラワーシャワーなども可能。自分で自身のお祓いをしてから入ります。ほんとに清らかな気が感じられる場所でした。

「ラグジュアリー文脈で日本の卓越」を表現する兄弟
ロンドンから武内秀龍さんが、富山から武内希璃さんが東京にいらしていてキャッチアップ。富山の老舗呉服店、牛島屋社長の武内孝憲さん(富山中部の後輩)の息子さんたちで…

【輪島塗支援イベント】共感の輪を未来へつなぐ
昨日のお知らせに続きまして、さっそく第一回のサロンのご案内です。
Salon Explore #001 会食&トークセッション
輪島塗の物語 災害を乗り越え、共感の輪を未来へつなぐ
ゲスト:岡垣祐吾 千舟堂/岡垣漆器店…

【講演のお知らせ】次世代ラグジュアリー文脈のなかで伝統工芸を考えます
2025年からJ-Luxe Salonが始動します。アドバイザーを拝命しました。感謝しつつ、まずは半年、謹んで務めさせていただきます。
ゼロ回の講演として、1月11日(土)大安の日に、…

牛首紬の復活、前編です。
北日本新聞ゼロニイ連載。牛首紬の西山博之さんに取材した記事が出ました。
代々伝わる「家」でないところが伝統を継承するというのは大いにあり。その模範的な実例を見…

恒例の「シー」と「グランデ」
こちらも少し時間差投稿になりますが、クリスマス直前に伺った毎年恒例の「シー」とシェラトングランデ。
シーの方は、これまで行っていなかったニッチな方面に行って…

スマートラグジュアリーの勃興
日経新聞連載「モードは語る」。14日付夕刊ではスマートラグジュアリーを掲げるジェミオの創業者、ポリーヌ・レニョ―氏にインタビューした記事を書きました。電子版はこ…

ラグジュアリーの価格をどうでもよくしてしまうもの
ラグジュアリーの価格は本当に不条理だ。というのも、ラグジュアリーの価格を最終的にどうでもよくしてしまうのが、感情だからだ。昨今、一部ではとくにアート市場と同じような感覚で価格がつけられている。バッグが数百万円。それでも買う資格を得るために課金行列まで生まれる。マーケティングの勝利である。
本気でその市場のプレイヤーになろうとすれば…

最高峰を知ることと所有欲(物欲)を切り離すこと
年末の各アワードが乱立するが、今年は「名品」と「時計」で審査員、コメンテーターを務めさせていただいた。こういう機会は市場に出回る最高級を見比べながら学べるので ほんとうにありがたく思う。
「買えない(価格)だから見ない」とか「高すぎるから自分には縁がないので無視」…

Precious 1 月号 「名品」と「時計」各特集に協力しました
Precious 1月号 「新時代の最愛名品リスト28」に協力させていただきました。
サンローランのピーコート、マメクロゴウチのワンピースについてコメントしています。
また、今月号には別冊「ウォッチ・アワード・ブック」がついてきます。めくるめく超高級時計がリッチ感あふれる写真で掲載されています。
ピアジェのライムライトガラ、ルイヴィトンのエスカル、グランドセイコー、ブルガリのセルペンティトゥボガス、ショパール他についてコメントいたしました。
すでにPreciousのサイトにも各時計ごとに拡大写真とともに掲載されています。が、まとまった冊子でじっくり見比べるのも味わい深い。
おびただしい数の超個性的な時計を見比べてみて感じたのは、なんの遠慮も衒いもなく堂々とそのブランドらしさを誇ることはなんとすがすがしいことなのか、ということ。人もそういう風にあればいいのだ。
ウェブサイト掲載済みの各時計についてのコメント:
・ピアジェのダイヤモンドウォッチ
https://precious.jp/articles/-/51534
・ルイヴィトンのエスカル
https://precious.jp/articles/-/51545
・日本の誇り グランドセイコー
https://precious.jp/articles/-/51540
・ブルガリのセルペンティ…

穂積和夫さん追悼 WWDに寄稿しました
WWDからご依頼を受け、穂積和夫さんの追悼文を寄稿しました。
あらためて、ご冥福をお祈りいたします。

海外での日本の大衆向けビジネスに見る「ほんものであること」
「ラグジュアリーの羅針盤」Vol. 25 公開されました。
「マイルドヤンキービジネス」とNewsPicksが呼んだ日本の大衆ビジネスの大ヒット。作り手が「他人の目を意識して演じる」ことではなく、「ありのままの姿を見せる」ことを選んでいる点が、大きな共感を呼んでいる。
「本物であること」とは、自分自身に対して正直であること。他者の期待に応えるために変えるのではなく、自分の信念や文化をしっかりと軸に据えて、誠実に表現し続けること。その先に希望があるのだろう。
I…

墨流しは「苦労を流す」
エストネーション2025SS、こちらは「ESTNATION THE JOURNEY」のデビューライン。
日本古来の素材や染色方法に注目して商品開発がおこなわれています。
トップ写真は京都墨流し染…

Estnation 2025SS ”The First” デビュー
エストネーション2025春夏展示会。
新しく「エストネーション・ザ・ファースト」というラインが始まります。公的なシーンで活躍するエグゼクティブに向けた知性と品格を際…

Pitti ImmagineとJFWO(日本ファッションウィーク推進機構)のコラボ
PITTI IMMAGINE がJFWO(日本ファッションウィーク推進機構)とパートナーシップを締結。プレス発表会がイタリア大使館でおこなわれました。
日本のクリエーションだけでなく、…

ブランドとストーリーテリング
ありがたいことに、本当に多くのクリエーターや経営者に取材させていただいたが、 長い時間をかけて成功していったブランドないし企業は 「物語」として価値を伝える力がずば抜けている。
起業ストーリーを俯瞰して、試練やアップダウン、運命的な出会い、どん底からの復活と再生、すべてのできごとの背後にある人間的な感情や思想、さらに社会背景までをリアルに伝えることができる人は、おそらく「ブランドを築く」という仕事の能力も高いのだ。
一方、表面的なビジョンやミッションのきれいごとを…

テーラードスーツの隠されたラグジュアリー
カマラハリスの功績は、テーラードスーツの威力を普及させたことにあるだろう(ほかにもあるのだろうが、ここではファッションの側面に限り話をさせていただきます)。
最初にテーラードスーツを作ることになったとき、ああ、男性は「おしゃれに関心ありません」という風を装いながら、こんな極上の世界で楽しんでいたのかと…

ラグジュアリー疲れとリアル&本物
北日本新聞「ゼロニイ」12月号が発行されました。「ラグジュアリーの羅針盤」Vol. 12にて「欧州ラグジュアリーと日本発大衆向けサービスの共通点」について書いています。
…

バナナに9億 価格と価値
価格と価値の問題は、ラグジュアリー領域の話題では避けて通れない。
バナナを粘着テープで壁にはった「作品」が9億超で売れたというニュースには脱力した。作者はアート界のジョーカーことマウリッツイオ・カテラン、購入者は中国の暗号資産関連の起業家。しかも購入者は数日以内にバナナを食べてしまう。
同じ脱力を、内容が薄っぺらく粗雑な作りでも「ベストセラー」になってしまう本にも感じていた。
サービスや商品に対して支払われる金額が、製作費用や時間、作り手の技術の熟練度とは関係のないところで決まる。そんな不条理な現実を突き付けられる虚しさ、というか。日々、技術を磨き思考の訓練をしているクリエイターには共感いただけるだろう。
価格が価値に見合うかどうかは、購入者が決める。それによって得られる地位、満足感、将来の資産価値などが考慮される。寄付行為においても、自身に語るストーリーや世間へのインパクトが寄付額以上と考えればおこなわれる。
技術を駆使し思いをこめた傑作を作るだけでは、商業的な成功は保証されない。
顧客が必要とし、欲しがり、夢見るもの、満足するものを想像して共感を呼び起こすための仕事も重要になる。
それはわかるが、かんじんの人間の欲望が永遠にわからない(笑)。一本のバナナとテープに9億超を支払って満足する欲望は、謎だ・・・
The…