
ありがとうございました!
明治大学リバティーアカデミーでの堤信子さんによる3回講座は、26日(月)夜、大盛況のうちに終了しました。
私自身も多くを学ばせていただきました。とりわけ、受講生ひ…

Happy Cravat Day
今日はネクタイの祖先、クラヴァットの日。クロアチアでは盛大なイベントがおこなわれているはず。日本ではツイギーが来日したミニスカートの日ですが。
アカデミア・クラヴァティカからのありがたいご招待は結局、涙をのんで辞退しましたが、代わりに?クラヴァットの歴史が書かれた小冊子をお送りくださいました。
言葉は読めませんが、写真と絵だけでうっすらと内容を推測することができます。
西洋の貴族が15、16世紀に首元に固定していたラフが、17世紀のクラヴァットになっていったんですね。(ということが書かれているのではないかと思う。翻訳してくださる方大募集です。)
クロアチア兵のユニフォーム、赤が効いていて素敵です。
ほかのページにも興味深い写真や絵が。
アカデミア・クラヴァティカのご高配に心より感謝します。
Today…

ご来場ありがとうございました!
大阪リーガロイヤルホテル「エコール・ド・ロイヤル」のお招きで、講演に出かけてまいりました。ファッションにとても高い関心をお持ちの方々が足をお運びくださいまして、…

時代を切り開く美と、ハードな退廃
ピエール・ニネが演じたサンローラン映画も記憶に新しいのですが、さらにもう一つのサンローラン映画が公開されます。
『SAINT LAURENT/サンローラン』
監督がベルトラン・ボネロ(『メゾン ある娼館の記憶』)、イヴを演じるのがギャスパー・ウリエル(『ハンニバル・ライジング』)、ピエール・ベルジェ役がジェレミー・レニエ、イヴを奈落の底にひきずりこむオム・ファタールのジャック役にルイ・ガレル。ミューズ、ルル・ド・ラ・ファレーズ役にレア・セドゥ、ベティ―・カトルー役にエイメリン・バラデ、そして晩年のサンローランを演じるのが、ヘルムート・バーガー。
6日に試写を拝見しました。そしてあまりの重たさと過激さにしばらく言葉がなく、軽い気持ちではとてもご紹介できないなと感じています。
サンローランの圧倒的に美しい世界。次々と時代の空気をとらえ、人々の意識を変えていった斬新なデザインの数々。でもそのクリエーションが輝けば輝くほど、「新しいことがもう思いつかない」イヴの苦しみは果てしなく、カール・ラガーフェルドの愛人ジャックとの出会いを機に自らずるずると奈落の底に落ちていく。
ジャックの特殊な「愛し方」の表現、そしてドラッグにずぶずぶとはまっていくイヴの描かれ方がショッキングです。「エル・トポ」にさえ耐えられた私は何を見ても大丈夫と思っていましたが、ドラッグのオーヴァードースのシーンは、あとになってこたえます。
衣装、俳優、インテリア、パリの街などは息をのむほど美しく、生活のなかにファッションが溶け込んでいるさまとか、ヘルムート・ニュートンが撮ったル・スモッキングのシーンの再現とか、モンドリアンの構図で表現されるファッションショーとか、サンローランを愛する人にとっては宝石のように感じられるファッション・モーメントがアーティスティックに描かれています。退廃的なシーンもスタイリッシュに撮られているので、ひときわショックが大きいのかな。
彼を支える友人たち、とりわけルルとベティ(を演じる二人)が慈愛に満ちて美しく、冷徹にアメリカ人とビジネスを語るベルジェの存在、サンローランが不在でもコレクションを完成させるスタッフの熱意にも救われる思いがします。この繊細な天才は、多くの人に助けられて才能を発揮できた強運の持ち主だったのだということを、あらためて感じます。生みの苦しみとプレッシャーのさなかにあって、「私は、自分に耐えられない」とつぶやくサンローランが痛々しい。それを演じるギャスパー・ウリエルは残酷なほど美しい。
イヴ・サンローラン財団の協力が得られなかったそうで(それはそうだよなあ…)伝説のコレクションはじめ、すべての衣装がゼロから作られているそうです。アトリエでの作業のシーンもリアルなのですが、実際にお針子たちを雇い、彼女たちにセリフを与えたのだそうです。コスチューム・デザイナーは、アナイス・ロマン。セザール賞で衣装コスチューム賞を受賞しました。
監督自ら選曲した音楽も凝ってます。極上のソウル、ブルースが全編に響き渡ります。
ルル役のレア・セドゥ。ザ・70年代!のミューズをとても魅力的に演じています。
タイトルは「イヴ」なしの、「サンローラン」。現在の、エディ・スリマンがディレクターを務めるイヴなしサンローランと同じですね。そこになにか、深い意味があるのだろうかと勘ぐってしまいました。
人としてのサンローランの真実により深く詳細に迫ろうとする分、サンローランを本気で学びたい方にとっては観るべき映画ですが、あらかじめ、サンローランをめぐる人々やエピソードについて予習してから観たほうが、より映画に入りこめると思います。ただ、151分という長丁場に耐えるタフな体力と、過激というか、リアルすぎてグロテスクかもしれないショッキングシーンでも平静を保てる図太い神経が必要です。観客を選ぶ映画です。アート性が高く、感じ方は人によって大きく異なると思いますが、デリケートな方には、お勧めできません。時代を切り開く美を生むための、ハードな退廃。覚悟の上、ご覧ください。
©…

職人の技を継続するためのデザインもある
8日にパレスホテルでおこなわれた、ミキモト秋のコレクション。
パールとダイヤのベルトや、たすきのようなパールのネックレスなど、目を奪われる芸術的なパールに感動。こ…

「意図」どおりには必ずしも発展しない
本日10月7日は「スーツの誕生日」ですね。
チャールズ2世が衣服改革宣言をおこなってから349年目。
来年は350周年祝?!誕生当時のスーツ。今とは形状が全然違いますが、長袖上着+ヴェスト+ボトム+シャツ+タイ(クラヴァット)から構成されるスーツのシステムが生まれたというわけです。ヴェストが導入されたのがポイント。当時は「貴族に倹約を教える服」としてのヴェストが導入されますが、その後、もっとも贅沢なパーツとして発展していきます。
創作者の意図、創始者の目的とは違う形で発展していくというのは、よくあるパターンではありますね。文章にしても、「作者の意図」とは違う読まれ方をして広がったりとか、ね。それが世の常、コントロール不可。
ダーバンコラムVol.2…

人の心を捉える第一印象と話し方
明治大学リバティーアカデミーでコーディネートいたしました、堤信子さんの「一瞬にして人の心を捉える第一印象と話し方」講座が開講しました。
当初20名の募集でしたが、…

あいまいな記憶と淡々とした記録
J Wave Hello World 無事に終了しました。聴いてくださったみなさま、メッセージをお送りくださったみなさま、ありがとうございました!
J Waveのブログにもさっそくまとめられています。リニューアル金曜日第一弾としてお招きいただいたようで、光栄でした。ハリー杉山さん、スタッフのみなさま、ありがとうございました。
番組の冒頭で話していた、ハリーさんと英国大使館ではじめてお会いしたときのエピソードなのですが。写真が見つかりました(下)。2年前、2013年の10月のことでした。ハリーさんが着こなしていたのはユニオンジャック柄のウェストコート(=ヴェスト)、と思いこんでいて、それを前提に話したのですが、あらためて過去ブログをチェックして写真を見つけたら、ユニオンジャック柄のジャケットでした! ボウタイもユニオンジャック。ウエストコート以上にこっちを着こなす方が上級ですね。たいへんしつれいしました。記憶って曖昧なものですね。こういうことがあるから、やっぱり記録を残しておくことにこしたことはありません。
17世紀に日々の記録を残し続けたサミュエル・ピープスにもあらためて感謝!です。スーツの誕生日は1666年10月7日。インターネット上には「10月18日」としている記事もありますが、私が所有する"The…

10月18日は「クラヴァットの日」
フェアファックスコレクティブのブログを更新しました。
「起源のロマン」
お時間の許す時にでもご笑覧いただければ幸いです。(photo: courtesy of Academia Cravatica; Marijan…

「ニセモノ」を「ホンモノ」に変える強運
ミキモトさまにお招きいただき、講演。
社員の方の関心に焦点を合わせて、前掲書『真珠の世界史』で学んだことなども重ねあわせていきましたが、あらためて面白いなあと…

国際的なバッシングにも、一歩もひかない
山田篤美著『真珠の世界史』(中公新書)。
仕事上の必要から読み始めたのですが、充実の力作。という表現が失礼にあたるほど、古今東西の膨大な資料をもとにまとめあげられた、まさしく「真珠の世界史」。具体的なエピソードが豊富で、真珠を通してみると、世界史の見方が変わる。
とりわけ興味深かったのが、御木本幸吉が成功させた養殖の真円真珠がヨーロッパで引き起こした騒動のこと。以下は自分のための備忘録メモとしての概要です。
★★★
1921年ごろ、ヨーロッパに送られた御木本の養殖真珠は「ニセモノ」扱いをされていた。
「スター」紙スクープ(「ロンドン真珠大詐欺事件」)のあと、ロンドン商工会議所の宝石業セクションが公式声明を出す。「日本の『養殖(cultured)』真珠を真珠として故意に販売した人物は、虚偽記載の罪で起訴されることになる」。「日本の養殖真珠は、真珠質に覆われた貝殻製のビーズに過ぎない」。
ロンドンのジャーナリズムは、日本の真珠養殖そのものについても関心を示すようになる。御木本真珠店ロンドン支店に記者が押しかけ、御木本は反転攻勢のチャンスと見て日本の養殖真珠についてのパンフレットを配り解説する。
「イラストレーティッド・ロンドン・ニュース」は海女(sea…

上手い落語家は、床上手よろしく
立川談慶著『いつも同じお題なのに、なぜ落語家の話は面白いのか』(大和書房)。
面白くて引き込まれました。二度読み。以下、自分のための備忘録メモですが、この本の…

クリエイションとディレクション
山縣良和さん(writtenafterwardsデザイナー)主宰の「ここのがっこう」レクチャーコースの講師としてお招きいただきました。
山縣さんが理想とする私塾のような学びの場で、参加者も多彩な業界から。講師も学生も一緒に車座になって肩がふれあうほどの距離で議論を深めるという(私にとっては)新鮮な形式。
この日のテーマは「歴史に残るファッションデザイナーとは? ブランドの創始者と現在」。20世紀のファッション史に名を残す(結果として名を残すことになった)デザイナーの具体例の話をしました。山縣さんはじめ、それぞれの受け止め方が面白く、わたし自身が多くを学ばせていただきました。
今日、知って驚いたこと。現在、サンローランのクリエイティブディレクターをつとめるエディ・スリマンが、現在(パリではなく)ロスに住んでいるということ。その具体的なディレクション(クリエイションではなく)の方法もうかがい、20世紀との違いに唖然としました。大手ラグジュアリーブランドグループの「商品」(作品ではなく)は完全にマーケティングの成果になっているんですね。トム・フォードがやっていたグッチ&サンローランあたりからすでにそうであったとはいえ……。
濃い時間を共有した参加者のみなさま。ありがとうございました! (山縣さんは左から2人目)
アイキャッチ画像の鹿の頭部は、「教室」になった銀座のthe…

「ラグジュアリー」が初めて使われたのは
WWD 8月31日発行 Vol.1876. ルイ・ヴィトン ジャパン元社長の秦郷次郎さんの巻、最終回。
「秦:『ラグジュアリー・ブランド』というのは比較的新しい言葉ですよね。かつて…

Empowering Women, Driving Growth
WAW! (World Assembly for Women) in Tokyo にご参加のため来日中のブレア元英首相夫人、シェリーさんにインタビューをする機会をいただきました。
今力を入れていらっしゃるシェリー・…

道なき道を乗り越えて進むアビリティ
鈴木光司さんとお嬢様の美里さんの共著『野人力 オヤジが娘に伝える「生きる原理」』(小学館新書)。爆笑に次ぐ爆笑、鈴木家の型破りの子育て。でもきわめてロジカルで、…

現代のメディチ家のような
富山にはあまりゆっくり滞在できなかったのですが、イベントの日の夜と翌日の昼に、友人たちに駆け足で富山新スポットを案内していただきました。
できたてほやほやの市…

「同じ目線で、船を漕ぐ」
御手洗瑞子さん著『気仙沼ニッティング物語』出版記念イベント。気仙沼や東京に先駆けて、富山にて。
僭越ながら、ナヴィゲーターをつとめさせていただきました。熱心な…

胆力の賜物
朝日新聞8月17日(月)。肖像写真の強い視線にひきつけられた記事。文章も力強い。伊福部昭さんの巻①。
「ひとつのパターンをくり返していると、そろそろ転調か何か…

幸運は、努力するほど増えていく
ビジネス本はめったに買わないのですが、ルイ・ヴィトン元CEOという文字にひかれて買ってみたら、ドラマを見ているようなハラハラワクワク感で一気読み。マーク・ウェバーの…

