
明治大学広報誌で紹介されました / 『紳士の名品50』
明治大学広報誌で、小笠原泰教授が『紳士の名品50』をご紹介くださいました。
硬派の小笠原先生によるご紹介はひときわ嬉しいです。ありがとうございました!
(Click…

ご来場ありがとうございました / Gieves & Hawkes in the Gentlemen’s World
1日には、ヴァルカナイズロンドンで開催されたギーヴス&ホークス再上陸記念トークショー「紳士の国のギーヴス&ホークス」に、多くのお客様がご参加くださいました。ありがとうございました。
募集定員の2倍をはるかに超えるご応募があったとのことです。BLBGスタッフが公正な抽選をおこない、ご招待状を送らせていただきました。今回、ご参加いただけなかった方、本当に申し訳ございませんでした。なにとぞご寛恕くださいませ。
会場のみなさまから質問が途切れず、なかにはビジネス視点からの鋭い質問もあり、アットホームな雰囲気ながら、緊張感のなかに熱のある一体感を味わえた、濃密な時間でした。
ご参加くださいましたみなさま、BLBGのスタッフのみなさま、そして大野陽編集長はじめMEN'S…

文化の盗用? たんなる言いがかり?
またしても日本ではまったく報道されていないので、いちおう概要だけでも知っておきたいファッション事件として、ごくごく簡単にご紹介しておきます。
9月中旬におこなわれたNYコレクションで、もっとも物議をかもしたのが、マーク・ジェイコブズでした。
白人モデルが黒人文化の象徴であるドレッドヘアを、カラフルなかつらとして「盗用」したことで、Twitter上で大々的なバッシングが起きました。
VogueやDazed…

ヴァルカナイズ・ロンドンで選ぶ「紳士の名品20」/ Vulcanize Magazine vol.12
ヴァルカナイズ・ロンドン発行「Vulcanize Magazine」Vol.12 リリースされました。
特集「服飾史家・中野香織がヴァルカナイズ・ロンドンで選ぶ紳士の名品20」。
最新のイ…

ブルーリボン外交
「いつものような感じでイギリス紳士について書いてください」という原稿依頼が、光栄でありがたく思うと同時にいちばん難しい。言葉通り受け取ってほんとうに同じようなことを書けばマンネリになるし、かといってまったく違うことを書けば一貫していない印象を与えたりする。だから絶えず新しい情報をインプットし続けなくてはならない。それで大きく見方が変わったりするわけではないけれど、すでにあるものだけで練り直すよりもはるかによい。
書く方からいえば、まったく新しいテーマや人を取材して書くのがいちばん新鮮で書きやすかったりする。かといってそんなことばかりやっていると、仕事がとり散らかる。
どんな仕事にもマンネリとの闘いはありますね。さて。イギリス文化の知識アップデートのための本とDVD。
イギリス史の基礎の学び直しができる良書。林信吾『女王とプリンセスの英国王室史』。
なぜ皇太子を「プリンス・オブ・ウェールズ」と呼ぶのか。ユダヤ人問題の起源はどこにあるのか。ロンドンの起源は。「国王は君臨すれども統治せず」はどこの誰が言いだしたのか。(こういう基礎的なことは、昔一度学んだくらいではすぐに忘れる。)
エリザベス1世、エリザベス2世(この二人に血縁関係はない)、ヴィクトリア女王、ダイアナ妃、ウォリス・シンプソン、キャサリン妃など、王室史をいろどるおなじみのクイーン、プリンセス、コンソートなどが、ときに手厳しい視点で、描かれる。彼女たちをめぐるおなじみの人物も新たな視点から見直すことができる。
人物評価には、評価している本人が投影される。人物について書くときには、こちらが浅いとそれなりの見方しかできない。信頼を手ひどく裏切られて落ち込んでいても、苦い経験が人や自分を見る目を深める勉強のきっかけになったと思えば少しは救われる(そう思うことができればなんとか生きていける)。なによりも王室の愛憎裏切り激動のドラマは、自分の境遇を少しはマシに見せてくれる。
君塚直隆先生『女王陛下のブルーリボン』(中公文庫)。安定の君塚先生の本格的な歴史研究書。注や巻末の勲章受章者リストも充実。でありながらワクワクしながら読める教養書としても成立していて、すばらしい。イギリスの王室外交に不可欠なはずの勲章、正装のときに必ず装われるブルーリボン(ガーター勲章)について、まともな知識がなかったことを深く恥じ入る……。この一冊でまずはしかと学び直します。人物や史実の説明に関しては、これまでのご著書と重なる部分も多いけど、それは復習ということで。
こちらも君塚直隆先生。『ジョージ5世』。エドワード8世とその弟ジョージ6世の、厳しい父王です。この子供たちに起きるドラマが壮絶なために、父王ジョージ5世は比較的地味な存在でしたが(私にとって、です、はい)、あらためてどんな人だったかを知ることで、エドワード8世&ウォリスの事件も違うふうに見えてくる。
それにしてもイギリス王室はどこまでも奥が深い。
もう授業でも何十回と扱っているほどの不滅の名作「Chariots…

白タイツの王子様の実像は / 「肖像画で読み解くイギリス……」
肖像画で読み解くイギリス王室シリーズをまとめ読み。
君塚直隆先生の『肖像画で読み解くイギリス王室の物語』。これすばらしい。豊富な文献を押えて、これまでぼんやりと眺めていた、あるいは初めて目にする、王室のメンバーが描かれている肖像画を、謎解きのようにスリリングに読み解いていく。とくに「群像」で描かれている絵の解説がいい。さりげなく書かれたフレーズから、これまで盲点だったイギリス史に関する知識を学んでいける。新しい発見の宝庫で、わくわくしながら読んだ。安定の君塚先生の技量が堪能できる、充実の一冊。
こちらは齊藤貴子先生の『肖像画で読み解くイギリス史』。君塚先生がとりあげていない王室のメンバーとその周辺の人物を、君塚先生よりも情緒的な筆致で描いていく。(同じようなタイトルなので、つい比べちゃいますね、ごめんなさい。)後半は王室メンバー以外の人々を描く肖像画から、近現代のイギリスに迫る。男女の関係を書くとき、齊藤先生の筆致はより光る。エリザベス1世の50代のときの愛人、20代のエセックス伯のこととか。
君塚先生、齊藤先生の読み解き、それぞれに丹念に調べぬいたうえ、読み方と文体にオリジナリティがあって、豊かな読後感が残ります。
ニコラス・ヒリヤードが描く、エセックス伯ロバート・ドヴルー。50代のエリザベス1世を惑わせた「白タイツの王子様」。写真はWikimedia…

Life with you could never be boring. / GG Final
Gossip Girl Season 6 (final season). 昨年出てすぐ買ったのに、一年以上放置していた。終わってしまうのがとにかくいやで、後回し後回しにしてようやく決着をつけるような思いで観了。以下、感想と呼べるほどのものでもなく、印象のランダムなメモです。ネタバレがありますので、これからご覧になる方は読まないでください。
シーズン1から6年。6年で人も状況もこれだけ変わるのか。キャストの成長とともに俳優も成長していて、感無量。(比べるところではないけれど、私も6年前とは別人だ。状況も激変した。)
キャストそれぞれに個性があって、みんな好きなんだけど、ブレアの表情のめまぐるしい変化には問答無用に魅せられた。女性の魅力というのは本来の造作よりもむしろ、表情やしぐさにあることが、ブレアを見ているとよくわかる。メイクやファッションというのは、ひとえに表情やしぐさなど、動きをより活かすためのもの。無表情でメイクだけきれいというのも無意味だし、静止してるときだけすてきなファッションというのも魅力がない。
メインキャストがよくなっていくのに反比例して、脚本はだんだん荒唐無稽でご都合主義的になっていく印象も否めなくはないけれど、ここまでくるともはや家族というか仲間意識のような愛着が芽生えていて、唐突過ぎるいいかげんな展開もご愛嬌として見えてくる。
「スキーミング・ビッチズ(scheming…

「人間主義的」資本主義 / Brunello Cucinelli
ブルネロ・クチネリ氏が来日、31日、イタリア大使館で開かれたパーティーにお招きいただきました。 (左がクチネリさん。右は通訳の方です)
ブルネロ・クチネリは1978年創業、色彩豊かなカシミアニットからスタートしました。
会社は歴史の古いソロメオの村にあります。14世紀に建てられた城の内部を修復し、1985年に本社を移転。人々に不利益を与えることなく利益を追求する「人間主義的」資本主義を掲げるファッションブランドです(途上国を搾取するファストファッションのやり方の対極を目指すというエシカルな企業)。
人としての尊厳は責任感を生み、責任感から創造力が生まれる、というのがクチネリの考え方。働く人の内面の質や満足感が、最終的に、製品の質の高さとなって表れています。
2012年にはミラノ株式市場への上場を果たします。取引初日は、始値より50%増の終値7.75ユーロで取引を終え、近年のIPO価格としては最高値をつけます。
弱者を搾取しなくても、働くすべての人を尊重し、環境や歴史を守りながら、利益を追求することができるという「倫理的」に成功するファッション企業として、近年ますます評価を高めています。
(イタリア語を英訳したバージョンですが、クチネリ氏の目指すところ)"I…

アイロニーは生活様式である / 『アメリカ的、イギリス的』
アイロニーやブリット的ユーモアが通じにくい時代になったなと思う。ここは笑ってもらうところと思って書いたつもりが、マジ切れされたりして。素直といえば聞こえはいいけ…

「粘り強く、無慈悲な日本人」/ King George VI
「英国王のスピーチの真実 ジョージ6世の素顔」。
エリザベス2世のドキュメンタリーとかぶる部分も多いのだが、ジョージ6世をめぐる意外な真実が、映像や関係è…

エリザベス2世 知られざる素顔
エリザベス2世の半生に迫るドキュメンタリー。
ぎっしりと見応え、聴きごたえのある充実の内容でした。やはり事実の重みは違う…。以下は、DVDを見ながらとったランダムな備忘録メモです。これからご覧になる方は、「ネタバレ」として興をそぐかもしれませんので、以下、お読みにならないでくださいますよう……。
・イギリス王室は、神話と現実の融合
・王室メンバーは、フレンドリーではあるが、フレンドシップは差し出さない。
・エリザベス2世はamusingなお方である。
・エリザベス2世はものまねがうまい。
・庶民の生活を知りたくて、変装してスーパーに出かけた。すると老婦人が近づいてきて「あなた、女王にそっくりね」と話しかけてきた。それを聞いて、エリザベス女王は「安心した」。
・エリザベス女王はゆっくりと歩く。誰も置いてけぼりにならないように。
・王室メンバーがテレビのバラエティなどに出演することは、往々にして、失敗となる。
・アン王女は王室の働き頭である。
・ダイアナ妃は「時代錯誤」な感覚の犠牲者である。ダイアナが選ばれたのは「過去のない女性」だったから。「処女性」が必要とされていたから。カミラはチャールズと愛し合うゆえにすでにベッドをともにしていた。それが皮肉なことに、候補からはずされる原因となった。数年後、セーラ・ファーガソンの処女性をうんぬんする人などいなかった。
・ダイアナはしばしば、感情の赴くままに泣いた。女王に対しても感情を暴発させて泣いた。感情をコントロールすることをあたまりまえのようにしてきた女王は、ダイアナの扱い方がわからなかった。
・プレスが暴走したのは、ルパート・マードック(メディア王)が現れてから。マードックは王室つぶしを目指そうとしているかのようだった。
・フィリップ殿下が「迷言」をいうのは、場を、相手を、リラックスさせるため。ジョークとして言うのだ。殿下にからかわれるのは、名誉なことなのである。
・エリザベス女王は、自分に向けられる注目は「地位」に対するものであって、自分に対してではないということを自覚している。
・イギリス王室は、歴史の一部であって、そのメンバーはセレブではない。
・エリザベス女王は、感情をあらわすことは、はしたないこと、同情を買うのは失礼なことと考える。
・アナス・ホリビリス。ひどい一年ということをあえてラテン語で表現することで、ユーモアが生まれた。このスピーチで女王の人気は急上昇する。今度は、国民が自分たちを支える番だと考えるようになった。
・ダイアナ事故死のときも、バルモラル城にこもったのは、孫を守るという使命感もあった。敵意のなか、一人の女性が花を渡す、「女王様もお辛いでしょう」と。それで流れが変わった。その後のスピーチで「ひとりの祖母として」という言葉を入れたことで、みごとな再生を果たした。
・イギリス王室は永続性の象徴であり、歴史、文化、感情にかかわる。
・バッキンガム宮殿の職員のなかにすら、ヒエラルキーがある。メンバー、オフィシャル、スタッフというように、階層があり、互いはまじわらない。
・エリザベス2世の、決意に満ちたまっすぐなまなざしは変わらない。一人の女性としては、謎のまま。感情を表さない。それが強み。神秘性と、謎。一貫性がある。
・王室は税金の無駄遣いである、という議論が必ず出てくる。しかし、王室行事がおこなわれるたびに、大観衆が集まる。
・エリザベス女王と国民には、なじんだ関係の安心感もある。いつも女王がそこにいてくれるということが、安心感を与える。
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I’ve missed not knowing things with you. / Zoolander No.2
「ZOOLANDER No.2」。猛烈におバカすぎることで大人気を博したファッション業界映画の第2弾。
あのデレク・ズーランダーとハンセンが、いまどきのファッション業界に帰ってきて、モデル、デザイナー、SNS、エコ、有機、トレンド、おしゃれ建築、MET…

エレガントな野生&センシュアルな無頼
パリ在住の皮膚科専門医、岩本麻奈さん著『生涯男性現役 男のセンシュアル・エイジング入門』(ディスカヴァー携書)。同時発売された女性向けのピンクのカバー『生涯恋愛…

他人とは比較されない境地 /『美女の正体』
下村一喜さん著『美女の正体』(集英社)。大勢の女優やモデルら「美女」を撮ってきたカメラマン(しかも美にうるさいゲイ)の視点から、「美女」と呼ばれる人は何が違うの…

革命の匂い / 『マリー・アントワネットの調香師』
エリザベット・ド・フェドー著『マリー・アントワネットの調香師』(原書房)。王妃の香水を調香していた香水商ジャン・ルイ・ファージョンの視点から、当時の宮廷やマリー…

プラットフォームに限界なし / The Innovators
中田英寿さんが運営する「ジャパンクラフトサケカンパニー」による、日本酒×レストランのコラボレーション企画、「THE INNOVATORS : 澤屋まつもと+Tirpse」に参加させていただきました。…

90年の麗しき日々 / 25ans エリザベス女王特集
25ans 9月号 発売です。
特集「エリザベス女王、90年の麗しき日々」において、巻頭言「エリザベス女王が敬愛される理由」を語っております。
この特集は、イギリスファン、クイニー(Queeny)ファンにとっては、必携の永久保存版です。8ページにわたり、美しい写真を中心に、エリザベス女王の90年の軌跡がまとめられています。ぜひ、ご覧くださいませ。
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ロンドン、スーツ、ジェントルマン / ANA World Air Current
J Wave 葉加瀬太郎さんの番組ANA World Air Current にゲストとしてお招きいただきました。
テーマは、ロンドン、スーツ、ジェントルマン。ロンドンSW地区に住んで10年になるというã‚…

ヘアメイク×ファッション×時代
美容室Zele networkのスーパースタイリスト講座。今年も招聘講師をつとめさせていただきました。「美」を表現する多様なことばやトレンドワードの解説から、20世紀ファッションå…

持ち物がふるまいや思考を変えることもある / 読売新聞夕刊
本日付の読売新聞(全国版)夕刊2面に、『紳士の名品50』が大きく掲載されました。
今回の撮影にご協力くださったのは、ヴァルカナイズロンドン南青山店です。
あ…

