
クレームも謝罪も乗り越えて / ナウのれん 裏ルポ その3
【ゲストの立場から見たら現場です。勝手に書いてる裏ルポ(その1)(その2)から続く】
ひととおり全員が作り終わり、ようやく全員がほっとして座ることができる時間が訪れました。食べながら品評会と100回を顧みるの巻。
連載を続けるなかで受けたクレームやら行ってきた謝罪やらの数々も、今では半分笑い話になっている。現代の日本社会はささいなクレームに異様に過敏で、主催者側がすぐに作品を撤回したりプロジェクトを中止したりということが多々ありますが、「ナウのれん」は、クレームを何度も受けながら、がんとして連載が続いている。ある方を激怒させ、厳重な抗議を受けたときには、一度、表向きは連載中止にしたという。でもすぐに別のタイトルに変えて連載を復活したとのこと。出版社や編集部の肝の据わり方もあっぱれだし、それにめげず、ギリギリのラインで面白さを追求することをやめない画伯&いでコンビのクリエーター魂もたいしたもの。
そんなこんなも乗り越えての100回だから、偉業ですよね。
ちなみに、男子4人はビールで。「シャンパンとのマリアージュ」料理は、ひたすら「シャンパンと白ワインしか飲まない」(←今回のキャラ上)シェンシェーが気に入るかどうかを考えて作られたのだった。ネタ的な役柄とはいえ、いやもうほんと、感動しました。役得感謝。それぞれの個性がフルに発揮されたプレゼンテーションで、順位なんてつけられませんよね。
ネタ的な役柄だからこそ、本誌のルポには冠に「美人」とつけられるとか「わたくし」語りとか、嫌がらせに近いムリもありましたが、戯画化された虚構のキャラクターということで。読者にしてみれば、非日常的なキャラのほうが面白いですもんね。
ちなみに、「中野シェンシェー」キャラをこのように書いたことで、いでさんはけっこう内心ビクついていたらしい。「怒ってない?」と心配していました。本が出てしまってからですが(遅いし。笑)
それぞれの料理ぶりから連想した単語をくっつけたリング名です。レスラーか。
ブリコラージュ綿谷(Bricola…

「でも、ご飯には合わねえよ」 / ナウのれん100回 裏ルポ その2
(裏ルポ その1から続く)
編集担当、市川さん作のお料理です。まず一品めは、魚料理、カジキマグロのムニエル。バルサミコ酢を仕上げに少し加えたのが工夫のポイントã�…

和室に掛け軸、洋室に油絵 / イギリス館 Victorian Christamas
3日(土)昼は、横浜の山手にあるイギリス館で、ヴィクトリアン・クリスマスの講座を受けてきました。
イギリス館の前には、ロンドンタクシーが。現在はロンドンタクシーの製造が中国に移ったとのこと。この車はまだその前のもの。所有者は、下の写真の、この日の講師、土橋先生。
ヴィクトリア時代のクリスマスがいかようであったか?をあらゆる面から語る講師は鎌倉アンティークスの土橋先生。まったく知らなかった情報のオンパレードで、目からうろこが落ちまくるとはこのこと……。インテリアやアンティーク、料理や音楽から見たイギリス文化は、また奥行きがあって面白い。いやもう、どれだけ勉強しても知らないことがあるというのは、おそろしくて、とてもうれしいことでもありますね。
以下、学んだことのランダムなメモです。
・ヴィンテージ、アンティーク、ピリオド、この各違い。
・Whatnot,…

ブリコラージュとオマージュ / ナウのれん100回 裏ルポ その1
Begin 名物連載「ナウのれん」。100回記念ということで、ネタとして登場すべく?!ゲストとしてお招きいただきました。本誌が発売になりましたので、この裏ルポも解禁です。実は記憶が生々しいうちにと、お招きいただいた翌日の11月6日にすでに書き上げておりました。4回シリーズでお届けします。今日から4夜、20:00時に自動的に公開されます。
さて。取材が行われたのは11月5日土曜日。特別拡大バージョンのための取材スケジュールは次の通り。金森編集長、担当編集者の市川さん、いであつしさん、綿谷画伯の4名は、早朝から高尾山に山登りしたあと温泉につかり、その後さらに電車に乗って三軒茶屋まで来て食材の買い物、それを抱えてレンタルキッチンでそれぞれが2品ずつ料理を作り、さらに最後は高円寺の尼僧バーで一日を締めくくる。相当、ハードなスケジュールですね。
私はレンタルキッチンからの参加です。4名それぞれが、「シャンパンとのマリアージュ」をテーマに料理を作ります。私はそれを味見してコメントする……という役回りです。
なぜにシャンパンとのマリアージュかといえば、シャンパンと餃子のマリアージュをルポした回をふまえているわけですが、「中野香織はビールを飲まない。シャンパンと白ワインしか飲まない」という都市伝説(?)がまことしやかに出回っているからでもあるらしい。いや、ビールも飲むし、学生との飲み会では居酒屋のなんでもありコースだし(こういうときは生ビールとハイボール)。世間のイメージというのはかくもいい加減に作られるもんです。
世間のイメージといえば、数年前に「ナウのれん」忘年会に参加したときにドロンジョ系のコスプレをしていったことがあり、それ以来完全にそっち系の人と誤解されがちでした。今回はそれを裏切るよい機会と思いましたので、メイド服で参加してみました。
メイドなのに働かないし従順じゃない。シャンパンを飲みながら男子4人の働きぶりを鑑賞しつつあーだこーだと上から目線で批評する黒メイドというわけですね。
さて、4人がキッチンのなかでさっそく料理にとりかかります。4人が協働して前菜からメイン2種、デザートまでのコースメニューをつくる……という発想はまるでなく、めいめいが勝手に、「シャンパンとのマリアージュ」にふさわしい料理を考え、どれが一番おいしいのか競うというのがこのセッションのテーマ。
このキッチンの火力はきわめて強力です。「これならチャーハンを作ればよかった」と言いながらなぜかうどんをゆでているいでさんと、その隣でシンプルなおつまみを手早くしあげていく綿谷画伯。
アスパラのしたごしらえを丁寧に進めていく金森編集長。根のほうも柔らかく仕上がるようにと表面をピーリングしていらっしゃいます。かなり本格的。
市川さんは大きな肉の塊を手慣れた様子で転がし、焼き目をつけていらっしゃいます。日頃から料理していると見える安定の手つき。次第に集中してくると口数も少なくなっていく4人。それぞれが「ゾーン」に入っているのか、緊張感も漂ってきます。このころになると、さまざまな料理が仕上がっていく過程で立ち上る香りがまざりあい、調理で生まれる熱もよい感じで空気を満たしていきます。
待っている間も退屈しないように、おつまみを用意してくださる金森編集長のこまやかなお気遣い。高尾山や温泉の話を聞きながらシャンパンをグラスに2杯ほど飲んだところで、次々と料理が仕上がってきます。
いちばん早かったのが、綿谷画伯の「餃子の皮のピザ」。
ピザの台を餃子の皮で代用してあるのですね。下はチーズに海苔がかかっているバージョン。意外とシャンパンにあうし、美味しい。なによりも早い!綿谷画伯のもう一品は、マッシュルームと魚介のアヒージョ。手前のフライパンの料理です。こちらも手早く仕上げてくださり、あつあつを美味しくいただきました。ピザもアヒージョもイタリア料理系なので、シャンパンとの相性もばっちりですね。
手早く、手堅く、軽やかに器用仕事をして、外さず確実におもてなし。これが綿谷画伯流ですね。(念のため:器用仕事とはブリコラージュのことで、なければあるもので代用するという人間の智恵。ピザ台の代わりに餃子の皮を使うという工夫がよかった。「餃子ルポ」の回に対するオマージュにもなっているし)
そして次、アヒージョのフライパンの横に「どうぞ!」と料理を出してきたのは市川さんでした。その料理とは……
次回へ続く。明日の20:00をお楽しみに。
(Click…

「ナウのれん」連載100回記念 / Begin 2017.2
Begin 2017年2月号 本日発売です。
綿谷画伯&いであつし文豪による連載「ナウのれん」が100回目を迎えました。
100回記念の拡大版に、ゲストとしてお招きいただきました。「中野香織シェンシェー」キャラとして登場しております。
全容はぜひぜひ本誌をご購入のうえ、ご笑覧くださいませ。なかなか笑えます。
それにしても、彼らから見た「中野シェンシェー」キャラと、自分の実態が相当違う気がしております。キャラなのでおもしろくおかしくデフォルメされてはいることはわかってますが。
まあ今回はこのようなキャラクターということで。それに合った(合ってるのか?!)コスプレしてますしね。
自己イメージは世間のイメージとずれているものだということをあらためて自覚しました。そういえば私のデビューはルポライター。(メキシコの旅ルポを19歳で敢行。)こういうレアな体験は、自分の言葉で書きたくてうずうずするのです。本誌が発売になったので、裏ルポも解禁。今日の夜から4回シリーズで、ゲストの目から見た「裏ルポ」をお届けしますね!
(Click…

ご縁はどこかでまたつながる
日刊工業新聞から取材を受けました。大学時代のこと、その後のキャリアについて、仕事の哲学など。13日、青山カフェラントマンにて。
同新聞社の記者、六笠友和さんに取材していただきました。ご縁をつないでくれたのは、国際日本学部第三期生(卒業生)で、現在、同新聞社に勤めている月岡亜梨沙さんでした。
思わぬ久々の再会に喜ぶ! 私の教えを、こっちが忘れかけていたことまでしっかり覚えていてくれて、とてもうれしかったです。「カオリズム」(笑)と一期生によって呼ばれるようになったマインドの持ち方は、女子学生のほうが覚えていてくれることが多いようです。確かな手ごたえとともに生きるために、自立し、人と運を味方にしていく行動と表現の心構え、みたいなもの(主に私の痛恨の失敗の数々から導かれていますが(^^;))。OBOG会では、これを覚えている学生に、逆に思い出させられます。
記事は来年1月早々に掲載とのこと。楽しみにしています。
国際日本学部の話ついでに。2016プレゼミ(小人数の教養講座)、一年間がんばりましたおつかれさま!の打ち上げの模様。国際ニュースとプレゼンテーションの技法、そして映画の見方を学んだ今年のプレゼミも活気があふれすぎるほどで、毎回、うるさいくらいの発言が飛びかい、笑いが絶えず、発見が多々ありました。濃い時間のなかで築いた絆のご縁は末長く続く…...…

オーダーメイド流行の背景 / 朝日新聞夕刊
15日付朝日新聞夕刊ファッション面「私にフィット 楽しむオーダー」という記事で取材を受け、コメントが掲載されております。ご笑覧くださいませ。

美白・保湿・保護・下地・癒しの五役 / Sisley Phyto-Blanc Brightening Daily Defense Fluid
シスレーの新製品発表会にお招きいただきました。南青山スパイラルホールにて。
フィトブラン・ブライトニング・デイリー・デフィエンス。美白・保湿・保護・下地の全ての効果を備えた、日中用総合美白美容乳液です。SPF50…

ご来場ありがとうございました / 半・分解展トークショー
11日(日)に行いました半・分解展トークショー 。
専門度の高い、長時間にわたる話にもかかわらず、約100名もの熱心なゲストにご来場いただきました。この日のために鹿å…

反田×バッティ×ラフマニノフ
反田恭平&バティストーニ指揮の東京フィルによるラフマニノフ。私なんかが自主的に宣伝しなくても勝手にベストセラーになっているわけですが、やはり何度聞いても力強くて好き。
パガニーニの狂詩曲は講演のときのBGMにしているし、ピアノコンツェルトNo.2はおそらく生涯でいちばんたくさん聴いているクラシック。脳内を現実から引きはなし、ロマンティックに変換するときの必需曲です。ソリタ&バッティによるラフマニノフは、やや現実味も残す、パワフルなロマンティック、というイメージ。ロンドンフィルのような華やかさ全開もいいけど、これもまた良い感じ。
必勝曲が揃ったこのCDは、2016-17AWシーズンのテーマ曲にさせていただいています。現実の生活が殺伐としてくると、脳内がバランスをとるかのようにこういう方向を求めるようですね。
(Click…

ダンディズム、入試問題集に
昨年の函館ラサール高校の国語の入試問題に、拙著『ダンディズムの系譜』から出題されたことを受けて、来年発売の高校受験用の問題集に一部抜粋が収録されることになりました。
つまり、高校受験をめざす中学生必読参考書になったわけですね(←強引すぎる解釈。笑)
ダンディズム(史)を語るのに、葉巻を片手にした北方謙三さんのような重厚な語り口でなくてはならない、というステレオタイプに固執すること、そのことじたい、私が「滑稽だ」と感じていることです。いや、北方謙三さんは全く悪くないんですけどね。しかるに、そのようなロマンティックなイメージにとりつかれるあまり、それを壊されると不快を示す男のいかに多いことか。歴史をきちんと知れば、そのイメージの起源がどこにあるか、いかに歴史の中で歪んだものであるのか、わかるはずなんですけどね。
オリジナル・ブリティッシュ・ダンディは、重たくないんです。
(Count…

「同じ舞台は二度とありません」/ Guerlain × Precious
Precious 2017年1月号 発売中です。
別冊「ゲラン 美学の結晶『オーキデアンペリアル』洗練の美肌伝説」がついています。今年の連載「輝き続ける女性たち10人の美の秘密」ã‚…

Mystery of Hunting Pink / フェアファクス公式ブログ
フェアファクス公式HPブログを更新しました。こちらです。
グレーゾーンをあやつる「ピンク・ジャケット」の話。キツネ狩り法案が成立しているのにキツネ狩りがなくならな…

スーツのマナー大特集 / Men’s EX 1月号
Men's EX 2017年 1月号 発売です。
スーツの着こなしとマナー大特集。監修という形でご協力させていただきました。
とりわけスーツ初心者にお読みいただけると嬉しいã�…

復刻!鹿鳴館ドレス / 祝・横浜信濃屋創業150周年
横浜信濃屋さん 創業150周年記念クリスマス&信濃屋レジェンド白井俊夫さんお誕生日、ダブルのお祝いパーティー。3日(土)、横浜みなとみらい リストランテ・アッティモã�…

カテゴリーが、ちがいます
どの世界でも同じだと思いますが、中ではきわめて大きな違いがあるのに、外から見ている人にとっては、同じようなことに携わっているようにしか見えないことがあります。
その昔、叶恭子さんは、あるセクシータレントと比較されてひとこと、「カテゴリーが、ちがいます」とさらりと一蹴したことがありましたが、ときどき私も、そのように言いたくなることがあります。笑
ファッションを研究する、ないし論じる…

「しめじの塊」から脱出せよ / 政近準子さんゲスト講義
18日、大学の「ファッション文化史」の授業のゲスト講師として、ファッションレスキュー代表の政近準子さんをお招きしました。
通常は、現在の視点から見た20世紀社会を…

これもひとつの好循環?! / Coco Cuba
18日(金)夜、ディスカヴァー・トゥエンティワンの社長、干場弓子さんにお誘いいただき、CHANELの顧客イベントへ。会場はアンダーズ東京のルーフトップで、テーマは「Coco Cubaã…

ご来場ありがとうございました / 「御木本幸吉と芦田淳」講座
16日には、明治大学での公開講座を無事終了しました。約130名のお客様にご来場いただきました。心より感謝申し上げます。
世界ではじめて真珠の養殖を成功させ、大きなビジネスへと発展させた御木本幸吉と、その志を受け継ぐミキモトブランドの現在。
洋裁師が洋服を作っていた戦後の日本で「プレタポルテ」を始めた芦田淳と、そのDNAを受け継ぐジュン…

ジェントルマンと馬とブライドルレザー / Whitehouse Cox Fan Book
Begin編集部徹底取材「ホワイトハウスコックス ファンブック」が世界文化社より出版されました。
ブライドルレザーで定評のあるホワイトハウスコックスの革小物をめぐる魅力にあらゆる角度から迫るという、Begin…

