
パキスタン初のファッションウィーク
2011年の「ファッション事件」として記録されるべきイベント。パキスタンのイスラマバードで、はじめての4日間にわたるファッションショウが開催された。英「ガーディアン」1…

できるかな? その2
「ニューヨークタイムズ」がツイッターでやっている「ファッションIQテスト」、以前にもご紹介したが、またオタク魂をくすぐる問題がぞろぞろ出ているので、最近の問題のなかから、ご紹介。
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「ファッションドラゴン」は中国製をほしがらない
おそろしく審美眼の高い「モノクル」の編集長、タイラー・ブリュレ様が、ミラノコレクション及びミラノのショウルームのトレンドを通して予測した、2011年秋のメンズウエア…

サナギ哲学から脱出せよ
澁澤『快楽主義』のつづき。幸福は快楽とはまったく無関係である、と幸福の偶像破壊をしておいて、第二章では、快楽を阻むけちくさい思想をこっぱみじんにうちくだいていく…

A Happy New Year 2011
あけましておめでとうございます。
新しい年が、みなさまにとって良い年になりますよう。
◇ヴィレッジバンガードで予期せず出会った澁澤龍彦『快楽主義の哲学』(文春文庫…

「アレな人」
三島由紀夫『夏子の冒険』(角川文庫)。三島作品で読んでいなかったのがまだあった!と発見して即購入@ヴィレッジバンガード。ここには「アレな人」(ヴィレッジバンガー…

カール大帝、ドイツの美を「発見」
「カール大帝」ことシャネルのデザイナー、カール・ラガーフェルドがフォルクスワーゲンのテレビコマーシャルに。
パリ生まれのスタイリッシュなカーだと感心していたら、アシスタントが「ドイツ製です」とささやく。カール、シックとドイツは両立しうることを発見、みたいな流れ。
カールは自身がドイツ人であることをあまり喜んでおらず、「自分はヨーロピアンである」と常々公言していた。だからこそ、「パリの美ではなくて実はドイツの美だった!」のCMが生きる。
http://www.youtube.com/watch?v=MAsIUVUQv1Q&feature=player_embedded
完璧にマンガのキャラのようになっている自分自身を楽しんでいるカール。インタビューでも必ず皮肉のきいた(カールしか言わないような)ひとことを言ってくれるし、演じてもユーモアが立ち上ってくる。年と共に、鋭さに磨きをかけながら、ああいう余裕の貫録を備えていくのは、いいなあ。

モードなボクサー
ドルチェ&ガッバーナがイタリアのボクシングチーム、「ドルチェ&ガッバーナ ミラノ・サンダー」15人のユニフォーム(というのか、サテンのボクサーショーツとガウン)をデザインしたことにちなみ、スポーツとファッションブランドの「ドリーム・チーム」にふれた記事。英「ファイナンシャルタイムズ」23日付、記者はマリオン・ヒューム。
ドルチェ&ガッバーナはボクシングだけでなく、すでにイギリスのサッカーチーム「チェルシーFC」と3年契約ずみ。オフィシャルスーツを作っている。スタンフォード・ブリッジの西側スタンドには「ドルチェ&ガッバーナ ラウンジ」があり、インテリアにいたるまでドルガバ色で染めている。こうなる前には、「アルマーニ・カーサ」のインテリア用品で整えられていた。
ファッションブランドがスポーツと手を組む。古くは1920年代、ジャン・パトウがテニスのスザンヌ・ランランのウエアをデザインしたことから始まるが、マーケッティング的にスポーツとスタイルを結びつけたのは、ジョルジオ・アルマーニ。1995年、アルマーニはサッカー選手を「現代の新しいスタイルリーダー」と位置づけ、リバプールのゴールキーパー、デイヴィッド・ジェイムズをエンポリオ・アルマーニのゲストモデルとして歩かせ、下着の広告にも起用。デイヴィッド・ベッカム、クリスティアーノ・ロナルドも「チーム・アルマーニ」に加わる。最近ではテニスの世界チャンピオン、ラファエル・ナダルも。アルマーニは、「アルマーニ・ジーンズ・ミラノ」というバスケットボールチームも所有している。
トッズはイタリアのサッカーチーム「フィオレンティーナ」を所有。
ロロ・ピアーナはポロチームと組んでいる。自身が「ポロ」をするラルフ・ローレンは、実は自分のチームをもっておらず、「ブラック・ウォッチ」チームのスポンサーをする。
エルメスは4月、パリのグランパレで、ショウ・ジャンピングのコンペティション、'Saut…

「アジアのクールはもはやトウキョウにはない」
「ウォールストリートジャーナル」アジア版で、2010年メンズのトレンド、トップ5の紹介。22日付。記者は、ジェイソン・チョウ、おそらく中国系の方? 今の「アジアのクール…

JFKは、サヴィル・ロー
加藤和彦『エレガンスの流儀』(河出書房新社)。メンズファッション誌のスター、とりわけ日本人となると、かなり限られてくる。白洲次郎ブームがひとしきり続いたあと、近…

ゆで蛙になるか、黄金期のヒーローになるか
14日火曜日に参加した、宮内淑子さんオーガナイズによる第124回次世代産業ナビゲーターズフォーラム。講師は(株)日本総合研究所 副理事長の高橋進さんで、テーマは…

「冥土までの、極上の暇つぶし」
島地勝彦さんの本三冊まとめ読み。『甘い生活』(講談社)、『乗り移り人生相談』(講談社)、『愛すべきあつかましさ』(小学館101新書)。購入とほぼ同時に、「メンズ…

華麗なる「似た者同士」
スティーブ・マックイーンのスーツの着こなしについてコラムを書く必要があって、「華麗なる賭け」DVDで。ノーマン・ジュイソン監督、1968年の作品。99年にはピア…

「鴨長明の呪い」
湯山玲子『四十路越え!』(ワニブックス)。あまりの衝撃に、2日の間で3度読み返してしまった本。湯山さんのエネルギーにあやかるべく、味の素に「グリナ」を注文し、ヒ…

「痴情のもつれがフランスの歴史を大きくねじ曲げる」
鹿島茂『「ワル姫さま」の系譜学 フランス王室を彩った女たち」(講談社)。445ページの大著。フランス史を動かしていたのは、宮廷に出入りする艶女と、その女たちをめ…

「草食系男子は、想像上の生き物である」
◇「オーケストラ!」DVDで。BUNKAMURAで上映していたとき、のこのこと行ったら満席だった映画。DVDになってやっと観て、人気のほどを納得。やはりこれは劇場で見ておく…

「顰蹙を買わないと、本は売れない」
車谷長吉『妖談』(文藝春秋)。あさましい「業」に憑かれた人々を描く、掌編小説が34篇ほど。
金銭欲、復讐欲、性欲、所有欲、ただの執着、なんだかわけがわからないけ…

地獄か、砂漠か。
中村うさぎ+マツコ・デラックス『うさぎとマツコの往復書簡』(毎日新聞社)。
「幸せを感じるかどうかは、自分の心次第」みたいな最近のゆる~い自己欺瞞ブームにきびし…

アメリカは濾過器、日本は研磨機
玉村豊男『食卓は学校である』(集英社新書)。食卓からはじまる比較文化論、現代社会批評、人生論。玉村先生が、朝礼にはじまり、1時間目から6時間目まで、やさしい口調…

ジャパンブルーは、黒潮の色。
大学のファッション文化史の授業に、ISSEY MIYAKE クリエイティブディレクターの藤原大さんをお招きする。日本発のクリエイションについて、ISSEY MIYAKEのワールドワイドなお仕事の具体例を通じてお話いただく。
藤原さんは、ISSEY…

