「われわれはいまこの瞬間のために生かされている」
合衆国大統領の就任式。オバマ大統領のスピーチに感動する。写真はすべて、オバマ大統領とホワイトハウスのフェイスブックページからシェアさせていただきました。
詩的で力強く美しい言葉の数々、中でもこの部分に深く感銘をうけた。Seize…
男のファッション行動に特有の心理
「日経ビジネスアソシエ」の反響大きく、じゃあ、スーツにボタンダウンを合わせるのはありかなしか、とか、シャツの下にアンダーシャツを着るのはありかなしか、とか、その他もろもろ、ご質問をいただいたりしています。ありがとうございます。
あることに気づきました。そういう質問やコメントなどを寄せてくる方は、必ず「起源」を書き添えていらっしゃるのですね。たとえばビジネスシャツといえどシャツはもともとアンダーウエアだったものだから(その話は私の『モードの方程式』で読んで知った、と^_^;)、その下にさらに下着を着るのは間違いではないか、とか。
理にかなったご質問をいただくのは、たいへん、ありがたいことと感謝しています。でも、いい機会なので、私のおおよその立ち位置を、書いておこうと思います。服飾評論家ではなく、ましてやスタイリストでもないので、服を実際どう着るのが「正しい」かなんて、指南できるような立場ではないと思っています。
エッセイスト&服飾史研究家としての私は、ファッションの表層的な表現よりも、それを支える人間の行動や心理のほうが興味深くて、観察したりモノを書いたりしてきました。おもしろネタを発見すると、現代の行動にこじつけて何とでも書きます。史実に敬意を評しますが、それを書く目的は、史実の正確な描写というよりもむしろ、「現代の読者に喜んでもらうこと」。それこそ、ダイアナ・ヴリーランド流の「ファクション」です。ファクト+フィクション。淡々とした史実の正確さの再現でスルーされるくらいなら、むしろ、現代人にウケそうな多少の誇張を加えてでも読ませちゃえ、と。
シャツがアンダーウエアであったことはまぎれもなく事実です。それをたしかに拙著で伝えました。でも、そのお話と、現代の男性がシャツをどう着るべきかを指南することは、まったく別問題ではないか、と私は考えています。史実をどう解釈して、どう着るかは、その人自身のモンダイ。かつて下着であったものであろうが、今は素材も違うし位置づけも違う。歴史に敬意を払うもよし、今の快適さを重視するもよし。どちらにせよその男の内面がうかがわれる。私が観察して書いておきたいのは、男の、そんな内面の表れのほう。周囲に迷惑さえかけなければ、シャツの下にアンダーウエアを着ようが着まいが、どっちだっていいじゃないかと思っています。
そういう立場で観察して書き続けていたら、書いてきた分量が分量だけに、いつのまにか「メンズファッションのオーソリティ」みたいに誤解されるようになって今に至ります……。でも私はファッションの権威でもなんでもありません。もちろん、書くことに伴う責任はつねに引き受けているつもりではありますが。どちらかといえば、常に権威に茶々を入れる側の人でありたい。それに、19歳で「書く人」としてデビューして以来、ロマンチストのエッセイストであることには変わりないので、もし、「圏外」からの召喚がきたら、そちらへの冒険に行ってしまうかもしれない。Only…
ありがとう2012
2012年、公私にわたり、ご厚誼を賜ったみなさま、読者のみなさまに感謝します。
今年書いたエッセイは約60本、そのほかウェブや週刊誌でのインタビュー、テレビ、ラジオ、講…
WWDデビューは……
昨日、届いたWWDを開いたら、パーティーページに自分の写真が載っていた。タケオキクチ路面店のオープニングの日に、そういえば、写真を撮られていたかなあ? ……いずれに…
Merry Green Christmas
今年もこの季節がめぐってまいりました。賛同しました、メリー・グリーン・クリスマス。メッセージがアップされました。
http://openers.jp/culture/merrygreenchristmas/message_merry_green_christmas_2012.html
エキセントリックなパーティー
11月28日(水)におこなわれた、アルマーニ銀座ビル5周年パーティー。アルマーニの厳選作品を展示する「エキセントリック」展も同時開催。
前日に電話をいただき、急…
ジェームズ・ボンドにとことん染まる
名古屋ミッドランドスクエア内のヴァルカナイズロンドンにて、'How To Be Like James Bond' をテーマに、BLBG社長にして『本物の男 25の金言』という2冊目のジェームズ・ボンド本を出版したばかりの田窪寿保さんとトークショーでした。
吹き抜けが爽快なミッドランドスクエア↓ ラグジュアリーブランドやいまどきの高級セレクトショップが結集している感がありますね。
ボンド御用達シャンパーニュ、ボランジェを飲みながら、アットホームな雰囲気でのトークショーのあと、店内にとどまり、お客さま方とのおしゃべり。お客様はお医者様率が高く、塾の経営者や教職についている方もいらっしゃいましたが、とにかくおしゃれのレベルが高くて驚き。カップル(夫婦)も何組かご来場でしたが、これは東京のファッションイベントのトークショーではあまり見かけない光景だということに気づきました^_^; 素敵で、うらやましいことです。
↓ボランジェと、今回のイベントのために特別に作ったという「007」型クッキー。
今回の映画では、グローブ・トロッターのスーツケースも登場するということで、店内には007モデルを中心に黒いグローブトロッターがずらりと。ヘンリー・プールのディナージャケット(タキシード)も飾られ、BGMはアデルの「スカイフォール」。さらに、下の写真の田窪さんと私のうしろにあるマネキンが着ているのは、映画の中でボンド&ボンドガールが実際に着用した衣装です。ジェームズ・ボンド色に濃く染まったひとときでございました…。
文字通り、とんぼ返りのお仕事でしたが、名古屋のファッション好きな方々のリアルな関心に接することができた、貴重で楽しい時間でした。ご来場のみなさま、ヴァルカナイズのスタッフのみなさま、ありがとうございました。
↓11月10日付記事に会場の模様が。
http://blog.midland-square.com/
「しなやかに出る杭となれ」
大学の「ファッション文化史」の講義に、ゲスト講師として、パーソナル・スタイリストの草分け、「ファッション・レスキュー」代表の政近準子さんをお招きして、プロフェッ…
ディレクターズ・スーツの定義をご存じでしょうか
「サライ」連載記事のため、ディレクターズ・スーツの取材。横浜馬車道の信濃屋さんにご協力を仰ぎました。
白井俊夫さん、八木美樹さんにお世話になりました。おかげでと…
スーツに「一生モノ」がありえない理由
1日(金)のお仕事。OPENERS×福助130年のお祝いコメントを述べました。パレスホテルのテラスにて。詳しくは後日。
夕暮れのパレスホテルのテラスから見る光景というのは、…
ご来場ありがとうございました!
昨日は雨の中、あちこちでイベントやら選挙やらがおこなわれた日でしたが、多くの方にご来場いただきました。ほんとうにありがとうございました。
第二部の富山女子たちと…
世紀の恋を維持するための、並みならぬ犠牲と妥協
マドンナ監督「ウォリスとエドワード 英国王冠を賭けた恋」試写会&トークショーでした。by 25ans ×アルシネテラン、六本木シネマートにて。おみやげはペンハリガン「ピオニーヴ」のサンプルとミニカード。
観客は30歳前後の美しい女性ばかりでした。うなずきながら熱心にメモをとる姿が印象に残ってます。映画に描かれなかったウォリスとエドワードにまつわる史実をいくつかご紹介したあと、映画から学べる「現実」に役立つヒントの話などを。「表層や知性もさることながら、チャンスの女神が来たら前髪を確実につかむための直観力を磨くことが大事」という話をしたところ、「直観力を磨くための具体的方法を教えてほしい」という質問を受け、日ごろの私の㊙訓練法などもご紹介してまいりました。っていうか、ほんとはそれ私が教えてほしいのですが^_^;
向上意識の高い観客に、こちらも刺激を受けた夜。
ご来場のみなさま、スタッフのみなさま、ありがとうございました!
☆チャールズ皇太子がGQ誌に寄せた「私のファッション論」、ついにウェブでも解禁になりました。私が翻訳させていただきました。お気づきの点がありましたら、ご意見お寄せ下さいませ。
http://gqjapan.jp/2012/10/19/story/
野性的にいこう
読売新聞夕刊、連載「スタイル アイコン」第2回目、本日掲載です。ウィンザー公=エドワード8世が今もなお愛される理由を考えてみました。機会がありましたらご笑覧下さい。
さてさて、昨日拙ブログのアクセス数が異様に上昇してなにごとが起こったのかと思ったら、紀香さん効果でした。フェイスブック上で、彼女もTae…
ご来場ありがとうございました!
阪急メンズトーキョーにて、GQ鈴木正文編集長とのトークショーでした。ご来場のみなさま、ありがとうございました。笑顔でうなずきながら聞いてくだる優しい聴衆に恵まれ…
「ぜんぶ食べられます!」
芦田多恵さんの新しいブランド、Tae Ashidaのデビューコレクション。日本橋三井ホールにて。
グラフィカルなロゴ、絶妙なバランスの非対称、大胆ではっとさせる色の組み合わせ、定義不可能(なのが魅力的)な新アイテム、野性と都会性のミックス、さりげない技巧の数々に、これまでの多恵さんの集大成+新境地を見る。おめでとうございます!
コレクション終了後の会場で、女優の秋吉久美子さんとお話しする。秋吉さんはしばしば会場でお見かけするゲストのひとりで、スタイリッシュにMiss…
地獄を生きぬいたタフなエリート
ここ一か月ほど懸案だった、富裕層とエリート教育についての原稿を、とりあえずひと段落させる。
こういうテーマは、「お題」を与えていただかないとなかなか勉強できるも…
ご来場ありがとうございました!
ジェレミー・ハケット氏とのトークショー、楽しい雰囲気のうちに無事終了しました。
休日もアンティークショップを回ったり、写真を撮ったりして仕事のために過ごしている…
どこにもない「古きよきイングランド」
Jeremy Hackett,"Mr. Classic"(ハケット氏が英「インデペンデント」に書いたメンズファッションに関するコラム集。豪華写真集でもある)ほか新聞その他のインタビュー記事で、ハケットというブランドのリサーチ。今日のトークショーに備えての準備です。つけ刃だけど。
気がついたことを、以下ランダムにメモ。
[E:diamond]「1840年に詩人のエドワード・フィッツジェラルドが書いた手紙にこんな言葉を見つけた。<オールド・イングランドなんていう場所はどこにもないし、これまでも存在したことはなかった>。だが、パリの右側には<オールド・イングランド>というイギリス好きのジェンツのためのショップがある……」
サヴィルロウのセールスマンだったジェレミー・ハケットも、アメリカのラルフ・ローレンも、このパリの店主も、どこにもない「オールド・イングランド」からインスピレーションを受けてメンズワールドを展開しているのですね。ハケット氏は、NYタイムズのインタビューには「私たちはオールド・イングランドで、ラルフはニュー・イングランドだと思っていますが―どちらも昔の文化から影響を受けています」と答えているが。いずれにせよ、どこにもない古き良きイギリス文化がソースになっている。カントリー・ミーツ・シティの夢の国。これ、男のファッションを考えるうえで、とても興味深い事実。[E:diamond]ハケットが展開する世界は、ベントレー、ポロ、自転車、ピクニック、ボウタイ、スパニエル犬、トップハット、そしてオーダーメイドの旅行鞄……。こういう世界に連れて行かれ、そこでどっぷり迷い込みたい現代の男のためのファンタジーワールド、といった印象。
[E:diamond]ハケット氏がよく使うキーワードは…
ジェダイの騎士のパーカになった、「ジャパニーズ・アーミー」の服
Sims, Luckett, & Gunn "Vintage Menswear". 購入。スポーツウエア、ワークウエア、ミリタリーの「ほんもの」の古着をディテールまで詳しく写した、メンズウエアの大型写真本。
…
「男のお洒落には、どうして論理が必要か?」
9月23日発行のThe Nikkei Magazine Style、特集「男のお洒落には、どうして論理が必要か?」 LEON編集部に取材を受けた記事が掲載されています(とりとめなくお話したことを…

