「最もエレガント」なシャンパーニュは
Signature 5月号の葉山考太郎さんの連載「スパークリングなスクリーン」10回目。
リュック・ベンソンの「ニキータ」に登場するテタンジュが、セリフと合ってないという指摘か…
シャッター通りは地方の隠れた豊かさの象徴?!
24日(火)に参加したジャパン・グランド・デザイン研究会、ゼロ回を含むと第三回目。アークヒルズクラブにて。
震災以降問われている日本の社会のグランドデザイン。日本社会のあり方を見直し、どのような社会を実現すべきかを構想するグランドデザインを考え、国内外に発信していこうという研究会です。
立ち上がりのメンバーは次の通り。朝倉陽保氏((株)産業革新機構専務取締役/COO)、池口正浩氏((株)シーイーエスコーポレーション代表取締役社長)、加治慶光氏(官邸国際広報室国際広報戦略推進官)、柴田優氏((株)クロスポイント・アドバイザーズ共同パートナー)、寺田豊計氏(伊藤忠テクノロジーベンチャーズ(株)取締役)、服部崇氏(経済産業研究所コンサルティングフェロー)、村上典吏子氏(映画プロデューサー)、中野。
業種はまったくばらばらなれど、枠組みを超えて思想や価値基準などをシェアして、日本の未来の創造に積極的に関わっていきたいという有志の集まりです。どこからの援助がでるわけでもない、まったくの手弁当での研究会。来てくださる講師も、趣旨を理解して、手弁当(講師報酬は出ない上に、自分の飲食代は自分で払うという…^_^;)で来てくださいます。
この日は、インダストリアルデザイナーのケン・オクヤマこと奥山清行さんをゲストスピーカーにお招きして、100年後のデザインを考える、をテーマに実に刺激的な話をたっぷりうかがいました。詳しくは後日、開設する予定のフェイスブックページと専用HPにて発信したいと思います。写真は、被災地のグランドデザインの構想を熱く理知的に語る奥山さん。
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ポルシェが好きすぎて、友人が運転するのを外から眺めて満足する
まとめ買いしておいた樋口毅宏本の最後の一冊。扇情的なタイトルだが、真正面から「愛を求める人々」の哀しさといとおしさを描いている。冒頭はノリノリのポルノグラフィ…
自分で作った枠など取り払ってみる
新年度の「ファッション文化史」開講。午前の日本語版、午後の英語版、あわせて500人近い受講者。ほとんどの新入生は「大学でファッションって、何やるのかな~? ファ…
「器用・勤勉・感性において日本は世界のトップレベル」
7日(土)夜に新宿伊勢丹でおこなわれた、ISETAN MITSUKOSHI X MEN'S EX の「10テイラー&10マイスター」のパーティー。
その道を極めた日本のマエストロたちと直に会話できた、有意義なひと時でした。アトリエ・イプシロンの船橋幸彦さん。日本人初のパンタロナイオ(ズボン専門の職人)尾作隼人さん。ミラノスタイル伝道者、ペコラ・ギンザの佐藤英明さん。精緻さにおいてロンドンの靴を凌駕する靴をつくる福田洋平さん。そしてサヴィル・ロウの老舗ヘンリー・プールで花形カッターをつとめる鈴木一郎さん。一人一人の詳しいお話と写真(ピンボケですが)は、フェイスブックにアップしております。
ここでは、私の専門に近いゆえ、もっともインパクトの大きなお話を聞かせてくださった鈴木一郎さんのお話から一部紹介。
ウエスト高め、裾長めの英国スタイルのスーツは、優雅でセクシーだが、ボディにかなりフィットさせて作られる。これを職人用語で「スプレイド・オン(sprayed…
「正しく愛すると相手はカッコよくなるが、甘やかすとカッコ悪くなる」
私は強運の持ち主です。ついに誰もなり手がなかったのでしかたなく「くじびき選出」になった小学校のPTA役員を引き当て、その上、代表(会長職)になってしまいました。今年の初めには全く予想すらしなかった運命の急展開です。
ただでさえ片づけきれていない膨大な仕事量で溺死しそうな生活。これ以上このような重責をどうやって…と絶望で泣きそうになりましたが、降りてきたものはたぶん天からの贈り物。謹んで取り組むことにした。
本日が公務の初日で、入学式における祝辞を述べるというお仕事。ふだんレクチャーなどではまったくアガったりしないのだけれど、「物議を醸さないように」注意して作り上げた原稿を「読む」となると、いつになく緊張してしまう。あれかな、「自分を抑えよう」とか「自分でないものを演じよう」とするとアガるんだろうな。でもいい試練になった。こういうふうに自分を鍛えられる機会なんて、めったにいただけるものではない。ちなみに、スピーチ原稿は、原稿料をいただいて書くふだんの仕事よりも、はるかに気を使うことになった。
で、これまでPTAなんて一生無縁だと思っていたのでこの制度について何も知らない自分に愕然とし、考えるきっかけになりそうな本を読んでみた。まずは、山本シュウの『レモンさんのPTA爆談』(小学館)。
コミュニケーション論としても面白かった本。熱いやり方はこの方にしかできないだろうが、笑ったり感心したりしながら、多くの示唆をいただいた。
「愛する」と「甘やかす」の違いなんて、重要。「正しく愛すると、相手は人としてカッコよくなるはず。甘やかすと、逆に人としてカッコ悪くなるはず」
もう一冊は川端裕人『PTA再活用論』(中公新書ラクレ)。実際に何年かPTAを経験しながら取材を重ねてきた著者による、現状整理と問題提起本。
各地の具体的な試みなども書かれていて、今後もしばしば参考になりそうな事例多し。
ちょっとした発見だったのは、PTAが戦後GHQによってつくられたものであったということ。「上からの押し付け」。だからかくも生き生きしないのだ。
「義務」から「機会」への転換、っていうのはいい言葉だな。たしかに、やってみると、自分の幅を思わぬところへ広げることができる「機会」なのよね。
などと余裕こいたようなこと言ってる場合ではない生活なのだが(T_T)
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濃密な時間と、無限に薄い時間のはざまで
加賀乙彦『科学と宗教と死』(集英社新書)。難しそうなタイトルだけど、やさしく語るように書いてある。著者、80歳を超えている。
身近に死を何度も経験した加賀さんの…
「ハズレ」を「ハズシ」に変える
鷲田先生のレクチャーの続きです。
[E:clover]1980年代は、高度消費社会。それまでは、消費者の欲望にこたえればよかったのだけれど、80年代には欲望の対象となる商品が…
使う側が、絶えず努力し、工夫し続けなくてはいけないデザイン
昨日は東京都現代美術館にて「Future Beauty 日本ファッションの未来性」展プレセミナー。
KCIが所有する日本ファッションのこの30年(とこれから)の展示じたいは7月2…
「3秒後に振り返らせろ」
鈴木正文編集長のもとでリニューアルしたGQ5月号、本日発売です。
「クールな男」論、ワタクシも恥ずかしながら「ブランメル立ち」して、2ページにわたり書きつくしておりますよ。読んで頂戴。
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「ザルツブルク生まれにはかなわない」
和光での鈴木健次郎さんとのトークイベント。当初予定されていた定員をはるかに超える80名近いお客様にお越しいただき、大盛況となりました。
健次郎さんのお話は使命感と熱を帯びていて、人を引き込む力がある。こういう第三世代のテーラーが出てきたことで、モノづくりに携わる他の業界の若い人にも好もしい影響が及ぶのではないかと思う(というか、そうなることを願う)。
ご来場のみなさま、和光のスタッフのみなさま、神戸ブランメル倶楽部スタッフのみなさまに、心より感謝申し上げます。
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自由業のエレガンス
ネクタイを巻きましょう、なんて言ってるその舌の根も乾かぬうちに(^_^;)、ネクタイ巻かなくてもエレガントなスタイルについてのお話です。
「フォレスティエール(forestier:森の番人)」と呼ばれるジャケットがあります。スタンドカラ−にゆったりとしたシルエット、肘パッチがついているのが特徴。
このジャケットを考案したことで有名なメゾンが、フランスの「アルニス(Arnys)」。エルメスがセーヌ川の右岸の保守的なエレガンスの象徴であれば、アルニスは、左岸の、やや進取の気風に富んだインテリのエレガンスの象徴のように見られています。
1933年、ロシアからの移民でテーラーのジャンケル・グランベールがメゾンを創設。芸術家たちが暮らすモンパルナスにも近いことが幸いして、パブロ・ピカソ、ジャン・コクトー、アンドレ・ジイド、ジャンポール・サルトルといった文化人らが集うサロンともなりました。
で、「ラ・フォレスティエール」です。1947年、当時、ソルボンヌ大学で教鞭をとっていた建築家ル・コルビジェが、「黒板に書く際に腕を上げやすく、ネクタイ不要でエレガントに見えるジャケットを」とアルニスに注文。それを受けて誕生したスタンドカラージャケットが、ほかならぬこのジャケットというわけですね。以後、これはとくに自由業のインテリ(詩人とか芸術家とか建築家とか)に愛され、人気の定番アイテムとなります。
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時代錯誤感が魅力の、伝統と権威の象徴
本日のうっとり。エリザベス2世の「ザ・女王」スタイルです。クリムゾン・レッドのローブにケープ、アクセサリーは王冠と白手袋とシルバーのバッグ。裾持ちとして頬を紅潮させた美しい少年をしたがえる……ってもう女王にしか許されない時代錯誤感あふれるスタイル。この圧倒的な魅力、たまりません。
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ニッポンの営業マンの「制服」
フェイスブック上で遭遇した情報。「株式会社大京」さんの、営業社員の服装ガイドラインを定めたニュースリリースが公表されていた。
男性は、プレスされた白いワイシャツ(カラー、ストライプは避ける)、紺または濃いグレー、黒系のスーツ(ストライプの強いスーツはNG)、靴は黒の紐靴。ネクタイは派手すぎるものを避ける。
女性は、襟付きの白いブラウス、スーツ着用で色は紺または濃いグレーや黒系、靴はヒールが必須だけれどそれが高すぎるのはNG。
http://www.daikyo.co.jp/dev/files/20120309.pdf
ニッポンの営業マンってなんでみんな同じ恰好をするのだろう?と常々疑問に思っていたのだが、これが「たいへん好印象を与える」(ほんとですか?)ガイドラインなのですね。あらためて文書でこのように示されると、はあ…と納得せざるをえないところもあるのだけれど。
これが「制服」。リクルートスーツの発想も、この延長上にあるのね。社員以上に個性を主張するわけにはいかない。まあ、着る方も、見る方も、余計なことを考えなくてよくて、その点はラクだというのはわかるけれど。女性の「制服」、襟付きの白いシャツというのは何なのだろう。いずれにせよ、日本独自で発達していった服装ルールとして、とても興味深い。いろんなことがもやもやと頭をかけめぐり中…。
美醜の壁
以下はすべて、山室一幸さんからのメッセージです。ほんとに鋭い。
「スキャパレリ&プラダ」展の記者会見がありました。アートシーンに対するコミットの仕方、二人の服作りの姿勢には、アブストラクトでありながら女性が着る服としてのリアリティという共通項がありますね。
ココ・シャネルと川久保玲という比較論で言えば、スキャパレリに匹敵するのがミウッチャという構図には納得できます。ただ、川久保さんとココの間には、美しく愛された女と、世俗的な女性の美的観念へのルサンチマンを抱えた女という隔たりを感じるのですが…。ファッション界において神聖不可侵なオーラを放つ川久保玲ですが、誤解を恐れずに言うならば、モード史上初めて美・醜というヒエラルキーを超えたクリエイションだと思うところがあって、このあたり是非とも中野さんの御見解を伺いたいものです。
ココ・シャネルと川久保玲の比較。その視点、面白いですね!川久保さんが立派すぎて、だれも言わなかった(^_^;)というか、「カテゴリーが違う」というふうに、無意識にとらえていました。シャネルは、今の女性誌風に言えば「働く女性のモテ服」を作ったのですよね。でも川久保さんは、そういった価値から疎外されている女が、それを「見下ろす」べく、超越すべく、まったく違ったカテゴリーをもちこんだ…ともいえるかもしれないですね。多くのデザイナーたちが「いや私の考えるモテはそうではない」とやってるレベルを「論外」にしちゃったことで、逆に川久保さんは一段高みに昇って、全デザイナーの尊敬を勝ち得ているところがある。…もっと考えてみたい問題だと思いました。」(2012年2月26日)
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ブレイシズのすすめ
人前で見せることにはなっていない、というアイテムだからこそ、見えてしまったときの衝撃は大きいものです。
サスペンダー。ブレイシズ(braces)と呼ばれることも多い、いわゆる「ズボン吊り」です。
日本では子どもや老人のもの、というイメージもあるようですが、私のイメージとしては、ジェームズ・ボンドにマイケル・ダグラス。ラリー・キングも有名だけど。どちらかといえば、男のパワーアイテムという位置づけです。
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「マイ・ボニー」の正体
何が楽しいって、バラバラで、一見、何の関連もなさそうな断片が、脳内でつながった!と感じられたときの快楽ときたら。
ル・パランでいただいた「ブリティッシュ・フェスティバル」で火をつけられたボニー・プリンス・チャーリーへの関心。この王子様のことを調べていたら、なんと、小さいころからなじみ聞いていたあの歌、「マイ・ボニー」(My…
「英国的祝祭」
久々のル・パラン。一杯目に出していただいたのが、「ブリティッシュ・フェスティバル」というカクテルで、ドライジンとライムジュース、そしてドランブイ(Drambuie)が構成要素。
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仙人芸。捨てる芸。絶望大王。
芥川賞受賞作を読みたいと思って買ってみたが、むしろ断然、面白かったのが、「テレビの伝説 長寿番組の秘密」。なんであれ、長続きするって偉大なことだが、その秘密が納…
「無限に知恵を引き出せる」贈り物
島地勝彦さんにお引き合わせいただき、資生堂名誉会長の福原義春さんにお会いしました。
品格そのもの、というオーラに接し、また、福原会長と島地さんの掛け合いの面白…

