「強い印象を与える服を着れば、人生はずっとよくなる」
◇ヴィヴィアン・ウエストウッドに関するレクチャーをしていて気がついたこと。70年代のパンクの女王を「卒業」したあと、アート・歴史志向の「デザイナー」に移行し、そして21世紀は地球環境問題にも積極的に意見する社会派クリエイターへ進化した人、と漠然と理解していたのだが。'DO…
「自分がデートしたいと思うような女を演じる」
アンジェリーナ・ジョリーの慈善活動について書くためにリサーチをする。記事の中には盛り込めなかったけれども、心に残った彼女の言葉。
「痛みがなければ、苦しみもないでしょう。苦しみがなければ、過ちから学ぶこともないでしょう。痛みと苦しみはあらゆる窓に通じるカギとなります。それがなければ、きちんと生きることなどできないわ」
「私はいつも、自分がデートしたいと思う女を演じている」
この人が多くの男性をとりこにする秘密(と思われること)を、コリン・ファレルが語っている。
「彼女の目をのぞきこんで、そのまなざしや落ち着きを目の当たりにしたんだ。本当に素晴らしいよ、堂々としているんだ」
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ファッションとは、飾ることではなく、そぎ落としていくこと
昨日は、大学にテイラー信國太志さんをお招きして、トークイベントを行いました。
ファッションスクールの名門、ロンドンのセントラル・セント・マーチンズでの教育方針や、「デザイナー」から「テイラー」へ転身した理由、デザイナーとテイラーとの違い、間近に見た一流デザイナーたちの具体的エピソード、「スタイリスト」の仕事と役割、クリエイティヴィティとは何か、「ファッション」とは究極は「人」であるということ、概念を見るのではなく、美しいと思ったものを心で見るということの大切さなどなど、話は尽きず。モードの最先端と、仕立ての地道な世界の両極を経験してきた方ならではの、静かながら熱い信念に貫かれたことばに、感銘を受けました。
ファッションとは、自分を飾っていくことではなく、どんどんそぎ落としていくこと。あるがままの自分の姿に「気づく」こと。その点で、仏教とも通じる点があるという話がずっと尾を引いています。「本物のかっこよさ」とは、究極はそこなのではないかと。めざすべきは、やはりそこしかないのではないかと。行きつくまでに、ぐるぐると回り道をしなくてはならないのだけれど。
さらに詳しい内容は、後日、ウェブマガジンOPENERSにて。
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美しい靴は、あなたを美しい場所へと連れて行く
三陽山長2012年春夏の展示会@三陽山長銀座店に出かける(昨日)。
オールウェザーコレクションや、ドレススニーカー(グッドデザイン賞受賞)など、日本のビジネスマンの事情を考慮したやさしくりりしい靴の数々。デッキシューズも中敷きが洗えるようになっていたりと、日本らしいきめ細やかさが光る。
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「優等生を演じていると、メスを刺激しない」
本音に迫るインタビューをこなす人としてすごいな、と思っていた本橋信宏さんの『心を開かせる技術』(幻冬舎新書)。
こわもての人からAV界の人まで、ふだんはなかなか…
「自由と平等の中に歴然と存在する階級社会」
Signature 12月号、葉山孝太郎さんの連載「スパークリングなスクリーン」、第8回。甘くて不条理な身分違いのロマンスの話(『サブリナ』リメイク版、シドニー・ポラック監督)…
動作やしぐさに服がついてくる、その秘訣は
夏のブランメル倶楽部のイベントで、お仕事をご一緒したテイラー、鈴木健次郎さんのミニトークショウつき受注会@銀座和光。
日本にパリのテイラー文化を伝えたい、という熱い志のもと、少しずつ仕事の重点を日本へ移していきたいとのこと。
いつもながら感心するのだが、鈴木さんの、自分のヴィジョンを伝える表現力というのはとても高い。「黙っててもわかるだろう」なんて甘いことが通用しない異国で鍛えられたのか、あるいは元々表現力が豊かであったのか、いずれにせよ、メッセージがブレず正確に、しかも熱を帯びて、きちんと伝わってくる。
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Everything is fine and dandy.
毎日楽しそうでけっこうですね、と皮肉交じりに言われることもあるが、多くの人々の例にもれず、生活の半分以上は苦い思いをしたり、辛抱したりすることでなんとか成り立っている。ただ、知らない人まで暗い気持ちにさせたくはないので、明るい話題しか口にしないし、書かない、というだけのこと。他人の不幸話やみじめ話は蜜の味、ということもあるけれど、それはまた別のカテゴリーでの話。
ただ、ビターな思いというのはそんなに嫌いではない。苦さを味わえばこそ、嬉しいことがあったときのありがたみも増すし。苦い思いがすっかり親しいものになっているということもある。
忘れかけていた過去のビターな思いと直面する必要に迫られた夜。シラフでは行けないなあと思って直前に立ち寄ったいつものバーで、バーテンダーが出してくれたカクテルが、"Fine…
できる女は、公私混同。
紫綬褒章を受章した女優の大竹しのぶが、会見で「過去の男」たちへの感謝を述べたということが週刊誌などで取り上げられているが。
「最初に結婚した主人(服部晴治氏)、…
時間を引き延ばそうとしても、かえって時間はムダになる
ジェームズ・ボンドはなぜ半世紀以上も文化的・商業的影響力をあたえているのか?に関するレクチャー。材料が多すぎてなかなかまとめきれず、しばらく延期してきたが、
I shall…
容赦ないマティーニ
◇芦田多恵さんがMiss Ashidaブランドを創立して20周年。ということで祝:記念インタビュー、Jun Ashida本社にて。
コレクションのときには毎回お会いするのだが、長い時間をとってお話を伺う機会がなかなかもてずにいたので、じっくりとデザイナーの考えを聴けたことはとても意義深く、なんといっても楽しかった。
経済問題、格差問題、地球環境問題、政治的問題、その他もろもろの深刻な問題が山積する時代において、ファッションの役割をどう捉え、どのように取り組んでいくのか。
震災後にあらためて確認できた、顧客の方々との絆。
転機となったクリエーションや、デザイナーとしての立ち位置の自覚。服を作ることの意義。舞台で自分の作品を観るときの感覚。ファミリーや社員の方々との絆。などなど、興味深い話はどこまでも尽きず。
詳しい内容は、次回発行のJA誌にて。お楽しみに!
◇次の取材までの間、少し時間があるので、さっぱりめの「ウォッカコリンズ」(←「酔わないお酒」と注文したらこれが出てきた)などを飲みながら待っていたいつものバーで、急遽キャンセルの連絡が入る。「では、容赦なくいきますね」とにやっと笑ってバーテンダーが作ってくれたのが、「007…
「善意が人を暴走させる」
桐光学園の特別講座14回分の内容を書籍化した本の、4冊目。分野不問で最前線で活躍なさっている先生方14人の、中・高生向けレクチャー。とても贅沢な教育だなあと感…
「少しだけ足りない」からこそ、参加したくなる
映画話ついでに、内田樹先生の新刊『うほほいシネクラブ 街場の映画論』(文春新書)。立ち飲み屋、バー、クラブー、居酒屋などなど、あちこちの飲み屋で映画の感想を言い…
男の大ウソは、こんな振る舞いにあらわれる
◇ZELEグループの美容師さん対象に、スーパースタイリスト講座のレクチャー。elegant, sophistication, glamorous, gorgeous, campなどなどのさまざまな美の概念、gothic, baroque, rococoなどの歴史上の美の様式について、ぎっしりと4時間にわたり解説。話している方は楽しいが、聴いているほうはぐったりしたかも?(笑) おつかれさまでした&ありがとうございました。
◇「ゴシップガール」シーズン3、ボックス1をすべて見終わり、ボックス2へ。次から次へと刺激的なエピソードが繰り出されて、興味を引っ張られ、止まらない。プロデューサーは天才ではないか。
ボックス1で印象に残った、このドラマならではの「法則」。「キスしたときにassをつかまない男は大ウソをついている」「3Pにおける3人目はストレンジャーであること。でなければ相手を二人とも失う」(その裏テーマ。どっちが本当に好きかは3Pで明らかになる)。現実味がないだけに納得のしようがない(笑)テーマであるからして、ただただ笑って感心する。
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<取り換えがきかない>あなたでなくては
横浜トリエンナーレでも観に行こうとのこのこ出かけたら、横浜美術館のチケット売り場に見たこともないほどの長蛇の列! 美術館前にはいろんな表情のモニュメントが。コワかわ系。
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大御所の弛緩芸に対してとるべき態度は
だいぶ前に「おもしろい!」と思って切り抜いておいた記事だが。朝日新聞9月28日付の、斎藤美奈子氏による文芸時評。「夢まぼろし 大家の弛緩芸」。
その業界の大御所…
「いちばん最初に名を思い浮かべてもらえるか」
昨日、シャネル社社長リシャール・コラス氏による「リュクス・セミナー」第4回目に参加。明治大学商学部ファッションビジネス特別講座の一環。以下、ほとんど自分のための備忘録のようなものだが、個人的になるほど、と思ったことの概要をメモしておきます。
今回のテーマは「無形資産」。数値として変換できない価値が、実は消費者の頭の中に存在していて、これがブランドの価値を決め、売り上げを大きく左右する。
では、その価値を具体的にどのように測るのか?
その方法の一つとして、第三者に依頼しておこなう、ブランドイメージの調査がある。ラグジュアリー製品となると、とりわけ「消費者がどう見ているか」というブランドイメージが重要になるのだ。
しかも、ブランドイメージというのは生き物であって、定期的・継続的に見ていく必要がある。その意味では健康診断のようなものでもある。そして、製品とは無関係であっても、なにか企業回りに大きな「失敗」があると(たとえば、社員によるセクハラなど)、とたんにイメージがダウンする、というデリケートなものでもある。ゆえに、イメージのファクターは、「こういうイメージを消費者に届けたい」という戦略だけで決まるのではなく、外からの要因にも大いに左右される。
ラグジュアリー・ブランドに関するイメージ調査に関しては、どんな人に聞くか、というターゲットも重要になってくる。ランダムに聞いても意味がない。具体的には、東京圏・大阪圏に住む24歳~60歳の女性、200名で、ラグジュアリー製品のレギュラーユーザー。ラグジュアリー製品年間購入100万円以上の独身女性で、年収1000万以上、など具体的に対象を決める。
ブランド・エクイティの3つの要素として、Saliency…
「背負うものが多ければ、限界突破は可能になる」
これもここしばらく持ち歩いて何度か読み返した本。内田樹先生の『最終講義 生き延びるための六講』(技術評論社)。ヒューマニズム、アカデミズムの王道をいくお話として、ひたひたと心を潤してくれるような感覚を味わわせてくれる。
「かすかなシグナルに反応して、何かわからないけれども自分を強く惹きつけるものに対して、自分の身体を使って、自分の感覚を信じて、身体を投じた人にだけ、個人的な贈り物が届けられる」
「どんなふうに人間は欲望を覚えるか、どうやって絶望するのか、どうやってそこから立ち直るのか、どうやって愛し合うのか……そういうことを研究するのが文学研究です。だから、文学研究が学問の基本であり、それがすべての学術の真ん中に存在していなければいけない」
「知性のパフォーマンスを向上させようと思ったら、自分以外の『何か』を背負った方が効率的であるに決まっています。自分の成功をともに喜び、自分の失敗でともに苦しむ人たちの人数が多ければ多いほど、人間は努力する。背負うものが多ければ、自分の能力の限界を突破することだって可能になる」
「どうやったら学びのモチベーションを高く維持できるか。そのために使えるものは全部使う。最終的に彼らが採用したのは、営利栄達でも、知的優越でもなく、自分の脳が高速度で回転しているという事実そのものだったんです。その『アカデミック・ハイ』だけは間違いなく、今ここでたしかに実感できる。最後に残るのは、この快感だけである」
「自分の知性の活動が最大化するときの、最高速度で頭脳が回転しているときの、あの火照るような体感に『アディクトする』人間がいて、そういう人間が学者になるんです。『あの感じ』を繰り返し経験したくてたまらない。だから、どうやったら自分の知性が最高速度で機能するようになるか、その手立てを必死になって考える。(中略)だから、使えるものは全部使うようになるんです。自分の知的なパフォーマンスを高める可能性のあるものは、総動員する。それが本当の学者だと僕は思います」
「自分が『理解することの困難なこと』をめぐって語っているのだという自覚があれば、書き手が最初に配慮すべきは、『読者の知的緊張をどこまで高いレベルに押し上げられるか、どれだけ長い時間それを維持できるか?」という、すぐれて技術的な『読者問題』になるんじゃないですか」
ほかにも、五感に染み渡るような「情理を尽くし語られた」ことばのオンパレード。とりわけ専門化しすぎて排他的になりすぎたアカデミズムに対するご意見のあたりが、ひやひやしながらも、とても共感できた。
ユダヤ人問題のこと、北方領土問題など、私には完全には理解が及ばなかった箇所もある。なんだかすごく大事なことが書いてありそうなのに。ホント、自分のレベルに応じたものとしか「出会う」ことなんてできないんですよね、本の内容も、人も。
…
「精神的種族の保存拡大のために」
上野千鶴子先生の最終講義録が目的で買った「文學界」9月号だったが、思わぬ収穫もあった。河野多恵子と吉田修一の対談、「『逆事』と抑制の小説作法」。
河野 「そうい…
好きなものは好き、と素直に言ってみる
FB考その1につき、早速、何人かの方が、私も気づかなかったそのプラス面やマイナス面について教えてくださった。ありがとうございました。やはり使う人に応じて、というか、使い方次第で、さまざまな効用やデメリットが生じるみたい。
で、またしてもFBのおかげで経験できたことなのだが。FB上でキティ好きを公言していたところ、サンリオのジェネラルマネージャーに「発見」され、昨日、展示会にお招きいただいたばかりか、社長室やデザインルームまで案内していただいた。
展示会では、ありとあらゆる企業とサンリオとのコラボ新製品が。リヤドやレオナールといった高級ブランドとのコラボがやはりおもしろい。学校法人や製薬会社や郵便局や、それこそありとあらゆるところにキティがいる。Hello…

