「傲慢は神が何にもまして憎むもの」
昨日の取材のあと、渋谷ついでに、「ブリューゲル版画の世界」@BUNKAMURA。150点を超える圧倒的な展示で、真剣に見入っていたら、最後はほとんど足も疲れ、頭も朦朧としてくる。ゲイジュツにも体力が必要。
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その人自身と溶け合う眼鏡
「サライ」記事のための取材で、白山眼鏡店WALLS@神宮前。あえて経年変化を演出した個性的な店舗に、他の眼鏡店では出会えないオリジナルなメガネフレームが、スタイリッシュに並ぶ。
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「交渉し…」ない!
「様」づけで呼びたい数少ない俳優、リーアム・ニーソン主演の「96時間」、DVDで。
DVDでちょうどよかったかなというB級感もそこはかとなく漂う映画ではあるが、それ…
「ヘンな人は、すぐれた人なのよ」
ティム・バートンの「アリス・イン・ワンダーランド」DVDで。劇場で観たい観たいと思っているうちに終わってしまったと思ったら、もうDVDになっていた。
期待以上の…
「オレにとって大切なものは、金と快楽とおまえだ」
「ゴシップガール」シーズン1・ボックス1の残りのディスクを、プールサイドで全て見終える。太陽光の下、退廃的で夜っぽい画面を追うのもなかなか妙な体験だった(傍目にはかなりブキミであったかも)。
第5話あたりから人間関係や家族関係がつかめてきて、面白さに加速がかかっていった。仮面舞踏会、デビュタント(社交界デビューする良家の子女)の舞踏会といった、これは18世紀ヨーロッパ?といった舞台を背景に、お金持ち高校生たちが、ハラハラものの友情や恋の駆け引きをする。その親たちもまた生々しく現役感たっぷりの複雑な人間関係をつむいでいく。どの家庭も、完璧ではなく、悲惨な問題を抱えている。
すっかり生活が平民化したヨーロッパの本物の貴族に代わって、かつてのヨーロッパの伝統的な「貴族文化」を継承しているのは、現代のアメリカのセレブ社会なのかもしれないなあ……とつらつら思う。
18世紀ヨーロッパ文化を現代的に解釈して再現したような舞台装置のほか、お泊りパーティー、バーレスク、バースディーパーティー、感謝祭などの今様の風景もちりばめられる。目にも驚きの光景の連続の上、駆け引きがいちいちきわどく、じわりじわりと登場人物の過去を見せていく演出も、飽きさせず、うまい。
タイトルにしたセリフは、ドラ息子チャックが、親友ネイトに言うセリフ(一言一句正確ではないかもしれないが)。そのチャックが、大切な「おまえ」ことネイトのガールフレンドを、素知らぬ顔で寝とっていたりする。チャックの口説きのセリフがまた「ティーンエイジャーですかほんとに?」というくらい強烈で強引。ラクロの「危険な関係」をも思わせる世界である。
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ホンモノの「いぬかき」
ワンコが「いぬかき」で海水浴をしていた。あたりまえ、なのかもしれないが、実際に見たことがあまりないような気がして、思わず見入る。
「ファッション性をいかに削るか」
◇「サライ」9月号発売です。連載「紳士のものえらび」でローナーの革小物について書いています。機会がありましたら、ご笑覧ください。
◇「FRaU」9月号、本とマンガ特集。…
空前絶後
「オルセー美術館展2010<ポスト印象派>」@国立新美術館。
のほほんとして出かけて行ったら、入場までになんと60分待ちの大混雑。ようやく入場できてからも人垣で…
プラクティカル・エレガンス
外に1分出ているだけで汗がふきだす猛暑。だからといって、スリーブレスの服を着ていくと、いったんオフィスの冷房にさらされただけで、肩あたりが冷え冷えする。でも暑苦…
「出会いは、平凡な日常の中に紛れ込んでいる」
今日中にやらなきゃいけない仕事の締め切りが2つありながら、どこから書いてよいかわからないままジレンマに陥り、鬱々と時間だけが虚しく過ぎていく。
そういときには、…
曲線美の時代がやってくる
この秋冬は、女性の曲線美がモードなトレンドになる気配である。
その背景を、セレブ事情の変化と、英国政府筋の話と、アメリカの百貨店のプラスサイズ投入と、それに便乗…
美の、魔界
4日付朝日新聞夕刊「彩・美・風」欄、市川亀治郎さん「異界を住処とするもの」、呪縛力の強い文章に目が釘付けになる。以下その一部をメモ。
「美も醜悪さも、こちらの度…
「人は、存在するだけで周囲にインパクトを出す」
増田弥生・金井壽宏『リーダーは自然体』(光文社新書)読み終える。お気楽なOLだった増田さんが、外資企業の人事部門のトップとして活躍するまでになれた秘訣。
性格、周囲に対する態度、人生に対する楽観など、くりかえし説かれてきた「成功の秘訣」が、ひとりの女性の具体例のなかに、あらためて読み取れる。「映画みたい」なキャリアの進展ぶりを楽しみつつ、自己啓発のヒントが見つかる、というような一冊。
心に引っかかったことばの、備忘録。
・「彼女は一味違う。だから採らなきゃ(She…
名古屋も、アツかった。
名古屋にて世界コスプレサミットの視察。今や外務省も支援するイベントである。午後のパレードは、仁王門通⇒東仁王門通⇒新天地通⇒大須観音通の一時間強。
37度ぐらいありそうな猛暑の昼下がり、コスプレイヤー+プレス+カメラ小僧+観客+ただのやじうまなどが入り混じって、大混雑のサウナ状態である。
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闘牛は文化的遺産か、動物虐待か
カタロニアの議会が闘牛を禁止する、という記事。「ガーディアン」28日付。
2011年末をもって、バルセロナからカタロニアの北東部にかけて、闘牛が見られなくなる。闘牛は動…
英国男子もイタリアの服を着る
イングランドのサッカーチーム「チェルシー」が、選手の公式スーツと「私服」のデザインを、イタリアの「ドルチェ&ガッバーナ」に依頼したというニュース。「インデペンデ…
「人生は、ペルシャ絨毯」
◇行方昭夫先生『サマセット・モームを読む』(岩波書店)読み終える。岩波市民セミナーでの講義をもとに書籍化された本。行方先生の声がありありと聞こえてくるような、読…
「ファッションを軽蔑する人は、ファッションを恐れている」
◇「クロワッサン」より著者インタビューを受ける。書いた本に関心をもっていただけるのは、とてもありがたいことである。感謝。
◇旧知の編集者ジュリちゃんと、ピエール・ガニェール@ANAインターコンチネンタルでランチ。ピエール・ガニェール・ア・トウキョウが南青山から撤退してさびしく思っていたら、こんなところに移転していた。
36階に、別天地のように広がる空間。外を見ながらゆったり並んで座れるソファ席もあり、夜のデートに使えばさぞかし艶やかなムードで過ごせるであろうなあ、と思わせる店。今日は女二人で色気のないことであるが。料理は期待以上にすばらしい。
青山にあったときよりも、「わかりやすい美味しさ」が演出されているように感じる。メインは豚ロースのディアボロ風。辛口のロゼと一緒に。
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メンズファッションの前衛性と多様性
◇「サライ」8月号発売中です。連載「紳士のものえらび」で「クリスティ」のタオルについて書いています。機会がありましたら、ご笑覧ください。
◇「ミレニアム ドラゴ…
「男はもうこれ以上苦しみたくない」
パリとミラノのメンズコレクションが終了し、各メディアで一斉に2011年メンズトレンドの総括がおこなわれている。
今年はケンゾーとロベルト・カヴァリが40周年、ドルチェ&ガッバーナのメンズラインが20周年、ラフ・シモンズが15周年、リカルド・ティッシによるジヴァンシーが5周年だったそうである。始めることもすばらしいが、続けるにはさらにたいへんな努力とエネルギーがいる。祝!
数ある総括記事のなかで、英「インデペンデント」7月5日付がもっとも興味深くまとめられていたように感じた。そのなかでも、とりわけ個人的に気になったのが、以下のトレンド。
・スコート(skort)。ショートパンツなんだけど、前面にフラップがついていて、スカートのようにも見えるというボトムである。コム・デ・ギャルソンが2008年あたりからスカートを出していて、トム・ブラウンもショートパンツを出し続けている。その流れが融合してきたような感じ? リカルド・ティッシ(ジヴァンシー)、ラフ・シモンズらがスコートっぽいものを提案している。
・「男はもうこれ以上苦しみたくないのだ(I've…

