
<クールはどこに>は不変のテーマ
新たに追加した過去作品pdfのなかからピックアップしました。とりわけメンズファッションに関し、10年以上前に書いたり言ったりしていることのなかには、「歴史」になった話もありますが、実はそんなに古くなっていないものも多い。メンズファッションが大きく変化していないからか。たぶんそれも一部。あるいは本質をついているからか。後者が少しはあると思いたい。未熟だったりダサかったり気負いすぎていたりする過去の自分を消去したいのが本音だが、そういうダメだった自分を救えるのも自分しかいない。10年後、今の仕事を見て「なかなかきちんとやっていたな」と納得できる、そういう仕事を今、現在やり続けていかなくてはいけないのだとあらためて自戒。順不同です。ここにピックアップした以外のものは、etc.の欄に。
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ウィンザー准大尉とP2 / A Royal Night Out
2015年のプリンセスコメディ(?)、A Royal Night Out.
VE-Dayに勝利を祝う街の中に出ていくプリンセス時代のエリザベスとマーガレットのお話。
ハラハラドキドキといっても…

Marriage as Sacrifice / Diana: In Her Own Words
Netflix で"Diana: In Her Own Words "。2017年のドキュメンタリー。ダイアナ妃がアンドリュー・モートンに語ったインタビューテープ(1991年)を用いて、彼女の肉声で、生涯をたどっていくという構成。
笑顔の奥で、幸せを感じたことなど実はほとんどなく、誰も彼女の苦悩をわかろうともせず、「おとぎ話」のプリンセスと見えた一生は、「いけにえ」としての生涯だったという衝撃。「いけにえ」というのは、彼女自身の言葉である。華麗なウェディングドレスに身を包み、彼女がdeathly…

プリンセスの気品 / COMTESSE
ドイツ生まれのバッグブランド、Comtesse (コンテス)とお仕事をご一緒にすることになり、インペリアルプラザのショップに伺いました。
Comtesse とは伯爵夫人という意味。日本でもその名が知られているのはプリンセスバッグなのですが、丸い持ち手に特徴のあるこのバッグは、世界中のロイヤルファミリーの女性の定番でもあります。
(上段がプリンセスバッグのバリエーションです。)
このブランドのバッグの独特の質感は、ホースヘアの生地を使っていることから生まれています。馬の毛ですね。丈夫で耐水性があり、艶があって美しいことでヨーロッパではかねてより壁紙や家具などに使われていましたが、はじめてバッグに応用したのがコンテスなのです。上の写真のバッグのように、刺繍を施すことも可能です。デコラティブなバッグは最近のトレンドでもありますが、精巧な刺繍は見ているだけで豊かな気持ちになってきます。
PRの田中雅之さん(株式会社ミヤビブランドコミュニケーションズ)がもつのも刺繍バージョン、「コルネリー・カリブ」。飾っておきたいくらいの芸術品。
マンダリン色の生地に刺繍された「コルネリー・カリブ」。元気が出てきそうなバッグ。もつのはカスタマーリレーションの杉浦弘美さんです。
ホースヘアは一度脱色し、カラフルに染め上げることで、多色展開できるようになりました。壁にブルーと赤と白の房がかかっていますが、これがホースヘア。かなり硬くてしなやかな「繊維」でもあることがわかります。
私が持っているのが、新作の「Kate」。ホースヘアと牛革のコンビネーションで、「園遊会」にもデイリーにも使えるという汎用性の高さも魅力ですね。「園遊会」って。笑。
留め金をはじめオーナメントも重厚でエレガント、バッグのアクセントになっています。
クロコダイルバッグの美しさも圧巻。これはもう至近距離で見ると目がとろけそうになるほど濃厚で動物的な艶なのですが、留め金や縫製に繊細な配慮が行き届き、官能的なジュエリー級のバッグに仕上がっています。
王道の黒の迫力には負けそうでしたが、このようなネイビーになると意外に軽さも感じさせ、この日の洋服にもなじんで「バッグだけ浮いてしまう」ということもありません。細部の縫製まで丁寧に仕上げられた、品格を漂わせるクロコです。
(この日のスーツはTae…

アフロフューチャリズム / Black Panther
アカデミー賞セレモニーを横目に、気になっていた「ブラックパンサー」。
これはアフリカ系アメリカ人が泣いて喜ぶわけですね。終始圧倒的にかっこいい。ワカンダのフューチャリスティック・トライバルとも呼べる衣裳や儀式、これに音楽が加わるともうそれだけでハートをもっていかれます。物語も力強い。部族内反乱者ともみえたエムバクが最後の最後で強力な助っ人になるあたりも、古今の物語のなかで繰り返し伝えられてきた要素。鎖につながれるよりはと海に飛び込んだ祖先への思い、欧米による植民地支配のやり方への批判、「いとこ」の憎しみを生んだ原因が実は「父」にあったという因果応報、真のヒーローは一度死んで蘇る法則などなど、教訓的なお話も多々散りばめれている。
アクションはスタイリッシュでユーモアもあり、「将軍」オコエの動きが華麗。黒い肌にまとう赤いドレスを翻し、槍を駆使して闘うアクションのなんと美しいこと。「ワンダーウーマン」でも将軍は女性で全く違和感がなかった。
髪型も西洋の美の基準を文字通り投げ捨て(そんなシーンが出てくる)、丸刈りまたはシュリンクヘア。それがかっこよくて美しいというメッセージも伝わってくる。(髪に悩むアフリカ系の女の子を強く励ますと思う)
監督がアフリカ系ライアン・クーグラー。主要キャストが多様なアフリカ系。そのなかに白人マーティン・フリーマンが味方として活躍する。「シャーロック」のジョン・ワトソンくんですね! カンバッチくんもマーヴェルのヒーローになったことだしね。二人仲良くマーベルでも活躍は、ファンには嬉しい反面、あまりアメリカ色に染まるのもどうなのかという複雑さもあり。
国王の妹シュリのサイエンスラボは、007の「Q」を思わせて笑った。
コスチュームはルース・E・カーター。「マルカムX」のコスチュームなども担当してきたベテランです。ナキアやオカエが着ていたドレスのいくつか、一般向けにプロデュースしてほしい。ビジュアルの力が加わり、強い影響力をもつ映画。影響力の最大の源はといえば、ワカンダの国の人々の顔つきでしょうか。出演者の顔つきが凛々しいのです。こうありたい、と憧れを誘うのは、表面的な造作ではなく、自信と誇りに満ちた顔つき。
ナキアのセリフ…

タダのゴミになるものを救うプロジェクト
さらに追加した過去データのなかからいくつかピックアップしました。順不同です。pdf化してアップしたものから「紙」は処分しました。今日処分したのは100冊弱。まだまだ雑誌が倉庫の巨大な一角を占めていて、永遠に終わる気配がなくめまいがする。でも私が死んだらタダのゴミだ。なんのためにいろんなものを犠牲にしてまでこんなくだらないことに時間を使っていたのか?と振り返るだけで虚しくなってくる記事も多々あり(あんまりひどいのはアップしていません)、「失われた20年」という文字が頭をよぎる。正直な実感としては、後悔>達成感。しかし数だけは驚き。新聞連載を含めて内容度外視すれば、過去に書いた署名記事の「数」だけでギネス記録になるのではないか。
なんだか「きれいに」「オチよく」まとめようとする傾向は20年変わらず、この無難志向のメンタリティはそろそろ脱却するタイミングですね。
(アーカイブからコピーしたフォントと、新たに書き加えたフォントの大きさがビミョウに違っており、このブログが使っているwordpressの仕様ではその修正も難しく、お見苦しい点はなにとぞご容赦くださいませ。「etc.」欄にその他インタビュー記事などを一部アップしています。)
・2014年7月20日 「レディー・ガガの靴を創る日本人デザイナー、舘鼻則孝さん」…

Glamazon bitch ready for runway.
ゲイのフィギュアスケーター、アダム・リッポンが、アンチに対してツイートした名セリフ。
"I'm a glamazon bitch ready for runway."
強烈にかっこいいセリフだなと思ってたのだが、引用元はRu…

Yaguruma Rider / MIKIMOTO Exhibition
MIKIMOTO展示会。ホテルオークラにて。
今回の主役は「矢車」。ミキモト真珠発明125周年を記念して発売されます。オリジナルの「矢車」は1937年のパリ万博に出品された帯留めã�…

アマゾネストークショー / Forbes Japan April
Forbes 4月号発売中です。昨年末のForbes Women AwardのIWCセッションに登壇したときの模様が掲載されています。編集長がアマゾネス組と名付けたメンバーでのトークショーですね。武井さん、杢野さん、谷本さんは「ビジネスの言葉」を駆使できるすばらしいトーカーです。
どういう人と過ごすかによって使う言葉は影響を受けるし、自分が普段使っている言葉に対しても客観的に見直す機会になりますね。コンサル出身の方は、ボキャブラリーや論理性に説得力があって、いやもう、圧倒されます。(誌面ではそれが伝わらないのがもどかしい。) 彼女たちの口癖は、「なぜならば、……」。ご出身のコンサルファームでは、このように語る習慣を徹底的に身につける訓練をさせられるのだそうです。その習慣によって思考が論理的になり、説得力のある語りができるようになるわけですね。ひとりよがりの物言いをせず、違う価値観の持ち主にも納得してもらうためには、こういう話し方も場合によっては必要。(常時だと疲れそうですが)
「そだねー」というのは決して聞かれない。女子会(笑)になればなるほど「いやそれは違う。なぜならば、……」が飛び交うハイコンテクストな会話。それぞれの活躍ぶりに刺激のシャワーを受けるアマゾネス組です。リスペクト。
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過去作品シリーズ
過去作品pdf化できたものシリーズ。前回、子供に任せたら何が何やらわからなくなり、しようがないので自分でやってみたらおそろしく手間がかかることが判明。追々、仕事の合間に不定期にアップしていきます。そうこうするうちにも次の締め切りくるし。単行本もあるし。合間っていつ。
順不同です。自分で書いたものが主ですが、インタビューを受けたものもあり。インタビューを受けた記事は「談」と書いてあります。タイトルをクリックするとpdfにとびます。不備あればお知らせください。
・「ジョルジオ・アルマーニというブランドが男のスタイルにもたらしたもの」…

「男」には論理が必要 / Web LEON
Web LEON に記事が掲載されております。「『男』のお洒落にはどうして論理が必要なのか?」
数年前にインタビューを受けた記事ですが、あらためてウェブ版にアップされましã�…

アルデハイドはカブトムシ / 「ファッション史から読み解く香水」ご参加感謝
The Show must go on.
ラ・コゼット・パフメ第10回のゲストとしてお招きいただき、「ファッション史から読み解く香水」をテーマに講演しました(25日)。日仏会館にて。21種類もの香り(新製品の試香を加えればそれ以上)を試しながらの濃厚な120分でした。
参加者のレベルが高く、美容・香水のプロフェッショナルの方のみならず、会議通訳の方、広報の専門家、空間デザイナーなど、各分野の勉強熱心な方がずらり。専門家ではなくとも関心の高い主婦の方やブログ読者の方もいらしてくださり、熱心にノートをとりながらご参加くださいました。
一番の驚きだったのは「20年前、駒場で中野先生の授業を受けていました。もう一度ぜひ先生の歯切れよい講義が聞きたくて今日はやってまいりました」と言ってくださったお客様(にして元学生さん)。20年前の駒場。東大教養学部で英語の非常勤講師をしていた頃です。一クラス100人程度の授業だったのでお一人お一人は覚えていないのですが、なんとまあ。どこでどんな風につながるかわからないものですね。あの頃も一回一回の授業に準備の時間をかけ、学生の関心をひきつけておくために細部まで工夫を重ねていました。(同僚には、時間の無駄、と笑われながら。)こうして20年経ってそのように記憶し、わざわざ来てくださる元学生がいる。当時の「無駄な努力」が少しだけ報われたようで、感無量でした。
男性の参加者も3名いらして、彼らのコメントも鋭く、ユニークな見方に盲点をつかれます。
たとえば、No.5がたっぷり配合された合成香料アルデハイドの原料香に対し、男性からは「カブトムシのにおい」とのコメントがあったのです。そして賛同するもう一人の男性。これには意表をつかれました。まさかのカブトムシ。シャネルNo.5が男性ウケするのは、実はそのあたりに理由があるのか?!(子供の頃遊んだ、なつかしいカブトムシの匂い……って? 笑) ほかにも仰天ものの例えが多数あり、参加者の表現力にうなりました。
主宰の地引由美さんは、多数の香水ボトル現品をご持参くだったばかりでなく、下準備として人数分のムエット(試香紙)に試香用の香水をつけてご用意くださっておりました。おかげさまで、ぎっしり詰め込みの内容だったにも関わらず、ムエットの用意に手間取ることなくスムーズに話を進めることができたのです。感謝!
最後には大輪の薔薇(All…

10年間の感謝をこめて
明治大学での5年×2期の任期が満了となります。(厳密には3月末までですが、実質、春休みに入るためほぼ任務は終了です。今後、大学あてに郵便や書籍を送らないでくださいますよう、お願い申し上げます。)
10年の長きにわたり、楽しくエキサイティングな時間を過ごさせていただきました。日々、新鮮な発見や出会いに恵まれ、貢献と成長を実感し続けられた、この上なく充実していた最高の日々でした。
同僚のみなさま、事務職員のみなさまより、とてもよい香りの花束とともに、あたたかな言葉のシャワーを賜りました。心より嬉しく、深く感謝申し上げます。ありあまるほどの豊かな思い出をいただけたのは幸せなことでした。ひとえにみなさまのおかげです。
10年の間に、多くのすばらしい方々に授業のゲスト講師としてご来校いただきました。大学規定の薄謝(ときには謝礼が出ない)にもかかわらず、「ノー」とおっしゃる方はひとりもいらっしゃらなかった。超多忙のスケジュールの都合をつけて、ときにはバリ島、ミラノ、京都、気仙沼といった遠方から、「次代をになう学生さんのために」と快くかけつけてくださいました。ご多用のなか、講義後の懇親会でも親しく学生に接していただいたりもしました。それぞれのご専門分野の知識や伝え方ばかりでなく、なによりも、人としての在り方に多くを学ばせていただきました。翻って、分野の違う人々をも感化する影響力というのは、トータルな人間としての経験と学びの積み重ね、その豊かさから放たれる魅力からしか生まれえない、と確信するにいたっています。
おそらく、仕事であれ研究であれ趣味であれ対象はなんでもいいのだと思う。それにどのように向き合って、どれほどの情熱を注ぎ、どのような時間を積み重ねていくのか、そのプロセスそのものがお宝として輝きを放っていくのでしょう。ゲストの方々はそのお手本のようでした。なかでも若くして故人となってしまわれた山室一幸さん、藤巻幸夫さんの情熱ほとばしる語りとカリスマ的な魅力は、鮮烈な印象を残しています。鳥肌が立つほどのインスピレーションを与えたお二人の面影は、ずっと学生たちの胸に生きているはずです。そして人生は短く、会いたい人には躊躇せず会っておくべきということ、お会いしたらそれは一期一会となるので最高の自分で向き合うべきということを、悲しみとともに学んだと思います。……と書いてみて、はたと気づいたのですが、山室さんも藤巻さんも、私たちの心の中にまだ生きているのです。無理を申し上げて来ていただいて、ほんとうによかった。
すばらしいゲストのみなさまに、あらためて、感謝申し上げます。御恩は、忘れません。(万一、リストからお名前が漏れてしまった方がいらしたら申し訳ございません! うっかりミスなのでどうかお知らせくださいませ。)
・2017.11.27…

人はなぜ、服を着るのか? / UOMO April
「UOMO」4月号も発売です。
横浜美術館での展覧会「ヌード 英国テート・コレクションより」にちなみ、ヌード特集が組まれています。
そのなかで、「人はなぜ、服を着るのか?」について語っております。ライターの方がまとめてくださいました。中野京子さんやみうらじゅんさん、篠山紀信さんも独自のヌード論を語っていらっしゃいますよ。本誌をぜひ手に取ってご覧くださいね。
この特集は写真がヌードアートだらけのためか、dマガジンでは読めません。本誌のみです。
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ジェントルマンは一方には振り切れない / GQ April
「GQ」4月号発売です。
「大住憲生×中野香織×Dの、世代を超えた座談会 ジェントルマンってなんだ?」が掲載されております。収拾がつかないのではと思われた内容をまとめてくだったのは今尾直樹さんです。ありがとうございました。
字面だけ読むとなんだか私がうら若いDくんをからかっているようにも読めるかもしれませんが、それは面白く読んでいただくためのライターさんの腕の見せどころでもあり。もちろん現場では三者互いにとてもリスペクトしあえた、楽しい雰囲気でしたよ。
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Not an old issue / Cultural Appropriation
To those who are sensitive about the issue of "Cultural Appropriation"
This video is about the "Cultural Appropriation" , produced by a student who studies design at Kyushu University, Japan. Prof. Shaun O'dwyer at Kyushu Univ. (my former…

Angel and the Beast
羽生結弦選手の別格級の天使(あるいはプリンス)のスケートに世界中が興奮し、沸いておりますが(もちろん私もですが)、「滑ることが楽しくて幸せでしょうがない」という…

Let him save you / Sherlock Season 4 Episode 2: The Lying Detective
Sherlock Season 4 Episode 2: The Lying Detective
妻メアリーを失った悲しみから立ち直れないジョンとシャーロックとの関係×大金持ちのシリアルキラー×ホームズ家の第三の兄弟(姉妹?)と盛りだくさんのエピソード。第三のホームズのエピソードはここには盛り込みすぎだったかも(次の話に続くのね)。短いカットがスピーディーに切り替わる派手な編集。ジョンとシャーロックの関係の修復の話が深くて泣ける。
メアリーが遺言でシャーロックに残したDVDのなかのセリフ。"You…

ジョルジオ・アルマーニが日本にしてくれたこと
銀座の泰明小学校がジョルジオ・アルマーニの制服(標準服)を採用するということで議論が百出しています。
決まるまでにはそれなりの複雑な事情があったはずなので今のæ®…

175km 分の思考 / DaigoTheBeast
立春の日は、いちばん会いたかった人の講演。NHK文化センターにて。
40分前に会場に行ったらすでに長蛇の列。最終的にかなり追加の椅子を入れた模様でしたが、それでもキャ…

