
「こんな格好していて、悪い人なんていない」
評判のよくない東京五輪の「おもてなし制服」。たしかにダサいとは思いますが、ダサいことが必ずしも悪いことではない。
14日付朝日新聞の社会欄。最後の引用が、なã…

真珠のなわとび
「それどころではない」時代であることはよくわかっています。しかし、それはそれ、これはこれ、アイザック・ウォルトンが17世紀、革命のさなかに「釣魚大全」を書いたような気持ちで、淡々とファッションビジネス界のことを書かせていただきます。第二次世界大戦中、「贅沢は敵だ」の時代でさえ、「千總」は職人技術を死守するために「着ることができない」超絶技巧着物を作り続けていました。どんな産業であれ、携わっている多くの人の生活があります。ご寛恕いただけましたら幸いです。
13日に三菱一号館美術館カフェにおいておこなれたミキモトコレクション2015-2016。
今シーズンの目玉は、長いネックレスとタッセルを組み合わせた「Skipping…

生花の飾りは、領地の証
10日、ファッションデザイナーの渋谷ザニーさんにゲスト講師としてご来校いただきました。
「黒色と生花」と題し、主にスペインにおける権力の象徴としての黒のモードと、…

「正確な」情報 vs. 「正しい」情報
先週3日、LEON編集長の前田陽一郎さんをゲスト講師としてお迎えし、「ファッションとは何か」「編集とは何か」「情報とは何か」について熱く語っていただきました。
生々ã…

夏の特講
昨年に引き続き、今年も三越伊勢丹百貨店社員研修において、ファッション史の講座を担当させていただきました。
メンズ、レディス、それぞれに分け、古代エジプトから2ï¼…

ブリティッシュスーツ、最強
「キングズマン」の試写拝見しました。
久々に、恋をした気分になれる映画に出会いました。
コリン・ファースと新人タロン・エガートンのスーツアクションに萌えます♡ というかもうかっこよすぎて息がとまります。
詳しくは後日、別媒体において記事として書きます。
「キックアス」のマシュー・ヴォーン監督、いい仕事してます。あのキッチュなヴァイオレンスシーンのセンスに笑える方であれば(ここ、けっこう重要。あのセンスについていけない人は後半キビシイかも)、全力でお勧め。
写真はすべてKadokawaさんよりご提供いただきました。
「キングスマン」
9月11日(金) 全国ロードショー
配給:KADOKAWA
(C)2015…

SNSタブー:想像せよ常に
SNSはたかがSNS ですが、個人の「表=現実」世界でのイメージを大きく左右するというのはもはや常識になっています。
ブランドはここ2、3年、やたらとコレクションやイベã…

「ジェントルマン」ワールドをまじめに遊ぶ
2日、ヴァルカナイズロンドン メンズ2015-16秋冬コレクション展示会にうかがいました。グローブトロッターはボンド映画新作の公開に合わせて、ボンドコレクション。ターンブルアッサーもボンドに合わせて。この秋はまたボンドブームが訪れますね。ハケットロンドンは、トラディショナルな英国紳士のワードローブにひねりというか遊びを加えた、見ごたえあるコレクション。上、左のプリンス・オブ・ウェールズ チェックは、赤いラインがポイント。赤いネクタイと引き立て合って美しい。
カヴァートコートには、袖口にボタンがつかない。木などにひっかかるのを防止するためだそうです。でもボタンの代わりにラインが入っている。ハケット印の袖口のボタンは2×2の4個なのですが(二個と二個の並びに若干空間があるのが特徴)、このコートのラインはそれに合わせて、2本と2本のラインに若干空きを作ってます。
この写真では見えづらいですね(^-^; この袖口に4本のラインが、ボタンと同じような感覚で並んでいるのです。
キルティング素材のテイラードジャケットも新鮮。白いボトムは引き続き「イン」であるらしい。…

ラグジュアリーの本質
明治大学広報 Meiji University News 7月1日発行の7月号(No.681)。先日行いました公開講座のことが掲載されました。
意外なポイントが記者さんにウケたんですね(^-^; 男性デã‚…

達成したい社会があれば、「美」を使え
朝日新聞6月28日求人欄、「仕事力」。猪子寿之さま第4回め。『「美意識」を次へ進めるよ』。
「例えば米国の芸術家のアンディ・ウォーホルは、女優マリリン・モンローなどã…

ご参加ありがとうございました
明治大学リバティーアカデミーにおいてコーディネイトさせていただいた地引由美先生による「香水学」、全三回も無事終了しました。
受講者からの「古くなった香水はどのã‚…

燃え上がる6月のボヘミアンミモザ
19日(金)夕方は、ジョー・マローンの新作「ミモザ&カルダモン」発表会、麻布十番のカフェにて。カフェは入口からエレベーター、店内に至るまで完璧に「ミモザ&カルダモン」の世界に彩られていました。
ロンドンからライフスタイル・ディレクターのデビー・ワイルドが来日。出席者の名前を一度で全部覚える(!)という頭のいいデビーによる、エモーショナルかつ理知的なプレゼンテーションを拝聴しました。「ミモザ&カルダモン」のインスピレーションの源は、ブリティッシュ・ボヘミアン。さらに具体的に言えば、ホランドパークにある、フレデリック・レイトンの「レイトンハウス」。調香師は、このレイトンハウスと、南仏のミモザ畑に連れていかれたそうです。
レイトンハウスは、あのプレ・プレラファエロ一派の熱気を象徴するような館ですね。会場のテーブルに敷き詰められていたこのタイルプリントも、レイトンハウスからヒントを得たものだそうです。ヴィクトリア時代のあのボヘミアンでロマンティックな画家たちの人間関係を思い出して心ざわつく。笑。
なかでも、レイトンが描いた「燃え上がる6月」、Flaming…

ご来場ありがとうございました
明治大学リバティアカデミー公開講座「シャネル、ディオール、そしてサンローラン:ブランドの創始者とブランドの現在」には、雨にもかかわらず430名ものお客様にご来場ã�…

備えよ常に:チャンスはこうしてつかまえる
先週、パタンナーの長谷川彰良さんと「メンズファッションの源流」というコラボセミナーをおこないました。本ブログでも書きました通り、自分で言うのも厚かましいのですが、すでに伝説の講座として語られるほどの大成功をおさめました。私自身も勉強になった刺激的な経験ではありましたが、上から目線に見えたら恐縮ながら、まだ20代の彼のデビューを、私がバックアップしたセミナーでもありました。彼にとっては「ビッグチャンス」であったわけです。
そこで、チャンスのつかみ方という視点で長谷川さんの行動を俯瞰してみると、やはりそれなりの備えと行動を続けていたことがよくわかります。今日はその経緯をご紹介します。チャンスはどこに転がっているのかと悩む多くの若い人にとってのヒントになれば、幸いです。
長谷川さんは、ヴィンテージウエアのマニアックなコレクターです。19世紀中ごろから20世紀中ごろにかけてのさまざまなメンズウエアを大量に買い集め、夜な夜な徹底的に解剖し、ときには当時の型紙をそのまま使って「現物」を縫い上げるなどという変態的な(ホメ言葉です)ことをしながら、メンズウエアの研究にどっぷりとつかりきっています。
時は3年前に遡ります。今やテレビでも紹介されてすっかり有名になられましたが、フランスでテイラーとして活躍する鈴木健次郎さんにご指名いただき、私は彼のデビュートークショーのお相手を務めさせていただきました。その時、会場となった銀座和光のサロンで、「肩傾斜」がどうの、というきわめて専門的な質問をして強い印象を残す若い方がいらしたのですが、それが長谷川さんでした。
私の本をぼろぼろになるまで読み込んでいる、という長谷川さんはその後も、私の講演やトークショー、サロンなどに姿を見せ、会場では必ず強烈に印象に残る質問をしていきました。
そうこうして顔を覚えるうちに連絡先も交換するようになりますが、彼は折を見て、「自分のヴィンテージウエアのコレクションをぜひぜひ見に来てほしい、絶対、感動させてみせます」というアピールをしてくるのですね。
そのタイミングも絶妙で、熱心なのだけれどストーカーではない程度。社交辞令ではなく本気らしいとわかったころ、しょうがないなあとあきらめ(笑)、やや渋々ながら、長谷川さんが勤めるアパレル会社の倉庫まで拝見しにうかがったのが、今年の2月14日。
その膨大なコレクションそのものの圧倒的な面白さと、それを語る長谷川さんの「狂い」(これも、ホメです)の入ったプレゼンテーションに感心し、これは私一人で聞くのはもったいない、もっと多くのメンズウエア関係者に聞かせたい、と思い、その感動をそのままお伝えしました。
彼はそれを「リップサービス」とは受け取らず、また、「まだ自分は若すぎるから無理」とも思わず、あっという間に具体的に話をとりつけてきたのです。
機を見てはアピールする、ということをあきらめず地道に続け、いざ時が来たら確実にチャンスをものにできるように備えを万全にしておく。この3年間の彼の行動と成長を見ていると、チャンスをつかんで人生を切り開いていくというのはこういうことか、と教えられる思いがするのです。
備えよ常に。Be…

奥深きヴィンテージウエア
6日(土)にcoromozaにて行いました「メンズファッションの源流」セミナー。
おかげさまで告知から24時間を待たず満員御礼となり、当日までキャンセル待ちの電話がなりやまないという伝説の講座となりました。
ご参加くださいました方々の意欲が高く、80年代の小劇場を思わせる熱気で盛り上がりました。
高い志をもつ若い方のデビューをお手伝いできたことは、たいへん光栄なことでした。私も「技術者の視点」を教えていただくことで、多くを学ばせていただきました。
ご参加くださいましたみなさま、ホルスセミナー、コロモザ関係者のみなさまに、あらためて心よりお礼申し上げます。
詳しくは、長谷川彰良さんのブログにリポートされています。
参加してくれた友人たちとともに隣のワインバーで軽く打ち上げ(といってもヴィンテージ服の話ばかりしている)のあと、原宿のヴィンテージメンズウエアショップ「OLD…

「実の質問」をすることから、めぐりあいが始まる
8日、明治大学リバティーアカデミーの齋藤孝先生×坂東玉三郎さんの対談形式の講演を聴きに行きました。駿河台キャンパス、アカデミーコモンは1000人を超える観客で満å…

傘の文化史
「サライ」7月号発売です。特集「紳士の持つべき傘」巻頭で、取材を受けて協力させていただいた「傘の文化史」が掲載されています。
傘の歴史年表つきです。
続くペーã…

バースデー・ユーフォリア
昨日は誕生日でしたが、プレゼミ生たちがサプライズでミニ花束とカードを贈呈してくれました!感激です。ありがとう!!
毎年毎年、ほんとうに心優しくて行動力のある学ç”…

イギリスの伝統と日本の伝統、美しいコラボの迫力
グローブトロッターの新作発表会が表参道の金田中にておこなわれました。
美しい庭園を背景に、千總とのゴージャスなコラボレーションの数々が発表されました。
和の盛è…

知性で聞く
フランスのヴィンテージ狩猟服についているボタンについて、疑問が解決しました。フランス文学に造詣が深く、匂いや香水に関する著作も多い鈴木隆さんに教えていただきました。鈴木さんが調べてくださったところによれば、このボタンは、Vautrait…

