
In our It’s all about fake. You’ve got people wanting things for fake reasons
JB autograph 連載「モードと社会」第4回です。「フェイクも包摂する時代」。
多様性と包摂を謳うことはよいことだ、というリベラルな態度はどこまで正しいのか。リベラリズムと多様性包摂の落としどころはどこなのか。『西洋の自死』を読んでからますます考えさせられます。フェイク礼賛のこのムードもまた、どこまでOKなのだろう。
"In…

Without deviation progress is not possible
ラグジュアリーな男性用パンツ「TOOT」を展開するCEO、枡野恵也さんの著書。枡野さんのキャリア論、人生論が展開されます。
枡野さんもラグジュアリー研究会に途中から参加くださっています。マッキンゼーにいらしただけあって、話を始めると引き込まれます。「ラグジュアリーとはバカすれすれなのではないか?」論には思わず膝を打ちました。ルックスもユニークでロマンティスト、現在のキャリアは必然、とだれもが納得する「ラグジュアリーな」方です。著書も読むと元気が出ます。
"Without…

Seven Conditions of Luxury
中央大学ビジネススクール教授の田中洋先生の「ブランド戦略論」。個々の具体例も交えながら、教科書としてブランドにまつわる知っておきたい理論が網羅されています。田…

Refuse to be average. Let your heart soar as high as it will
中央大学ビジネススクール教授の田中洋先生の「ブランド戦略論」。個々の具体例も交えながら、教科書としてブランドにまつわる知っておきたい理論が網羅されています。田中先生には、ラグジュアリー研究会にも(ズームにて)お越しいただき、ゲスト講師として貴重なレクチャーをしていただきました。多謝。ラグジュアリーの原則中の原則は、新・旧それぞれに通じるところがあり、普遍です。この分野を語る際には、ぜひ一読しておきたい一冊です。
ちなみに田中先生によるラグジュアリーの条件は以下の通り。新旧ラグジュアリーにともに通じる条件かと思います。「非日常」のみ今は少し変化しており、日常的にラグジュアリーを感じるラグジュアリーがあってもよいのではという時代になっています。
・知覚入手困難
・日常との距離=非日常
・希少
・社会的価値(他の人が良いと決めたこと)
・個人的関連性
・非有用性
「社会的価値」に関しても現在は過渡期でしょうか。他の人や権威が「価値あり」と決めたことは関係がないという人も増えてきました。
「ラグジュアリーのジレンマ」なる言葉も教えていただきました。ある程度販路を広げようとすれば希少性がなくなる。それに対する解決法も本書に書かれておりますよ。
〇再開後、初のディズニーシー。
薄曇りでしたが、外気温は35度。
季節に応じた花々がディズニーの魅力ですが、この日はひまわりが全開。
この日一番の目的は、ソアリン(Soaring)。いつもは5、6時間待ちだそうですが、この日は60分待ちということで、それでも私としては苦痛に感じましたが、それほどの価値というのはどれほどのものか見ておこうと思い、待つことにしました。
マーメードのセクションあたりが最後尾で、延々と海底2万マイルあたりを経由して60分。ソーシャルディスタンスを保って待つよう、係の人がひっきりなしにチェックに来ます。マスク必須でいたるところに消毒液があり、徹底して感染症対策がおこなわれています。
待っているだけでサウナ状態ですが、ANA石垣インターコンチで知ったアロマおしぼりをたくさん持参していきましたので、比較的気持ちよく過ごせました。
いよいよソアリン城へ到着。乗り場までここからさらに15分ほどかかります。笑 待つ間も退屈しないよう、きめ細やかな工夫が凝らされているあたりはさすがディズニー。
いったいどのようなアトラクションなのか、まったく予備知識なしで行ったので、このあたりからあれこれ想像をふくらませつつ。
住みたくなるほど美しい庭。
中は「空を飛ぶ」「地球を知る」ことに関する博物館のようです。
ようやく乗れたソアリンは、10分間の空からの地球の名所一巡りといった印象のアトラクション。匂いつきで、リアリティがすごかった。物理的には高く昇っていないはずなのに、脳内でおそろしい高度まで上昇…

Quality is not an act, it is a habit
ダグラス・マレーの『西洋の自死』。500頁以上ある本ですが、具体例が多いので読みやすい。 足元がすくわれるというか背筋が寒くなるというか、明日の日本の姿かもしれない。
ファッションのニュースばかり見ていると、多文化主義やリベラリズム、寛容と多様性と包摂はとてもすばらしいことのように見える。人種差別は撤廃されるべきだと思う。ああでも、ほかならぬこの「人種差別はいけない」というリベラリズムが長期的に見て自国の文化の死をもたらしているとしたら。なんというジレンマ。複雑な問題の奥にあること、個々の具体例がもたらしていることをよく見極めておきたい。移民をどんどん受け入れるとどのような未来がもたらされるのか、日本人も西洋の実例の背後を見極めてから考えたほうがいい。個々の人に対しては、リベラルでありたい。しかし自国の文化の保全を考えることは、また別問題である。
〇銀座の老舗の百貨店に、ロックダウン解除後、はじめて買い物するつもりで行ってみました。かねてからひいきにしていたコーナーで、コロナ前はワンシーズンに1~2着は買っていたところです。久々に伺ってみると、新しい売り場ご担当者がいきなり「このブランドはキャサリン妃の妹さんも愛用している云々」と稚拙なブランドの解説をえんえんと始め(よりによってそのブランドの記事を書いている私に)、しばらく聞いていましたが我慢しかねた段階で「少し見せていただいてよろしいですか?」と言って商品を見始めると、「黄色は夏らしくてすてきですよね」「ストレッチが効いて着やすいですよ」などの無意味なお勧め文句を連発し始め、片時も自由を感じなかったので適当にお礼を言って退散しました。販売員のマニュアルセールストーク、あれは拷問に近いです。もっと黙ってくれていたら買うはずだった客をひとり逃がしましたね。
こういう売り方が嫌われるのでECやユニクロなどの「販売員が余計なことを言わない、なんならいない」ところへお客様が走っていたことはすでにコロナ前から明らかだったのでは? 接客をするにしても、ひとりひとり客を見て、適切な対応ができればそれはそれで百貨店販売の良さもあると思いますが、一律マニュアル対応というのはまったく時代に合っていません。コロナの自粛期間を経て何か新しい変化がもたらされているのかと思ったら、旧態依然。
他の売り場を見ても、外気温35度のこの季節に分厚いコートがずらりと並んでいたりします。誰が今買いたいと思うのか(一部の大のファッショニスタさんでしょうか)。こういう顧客のニーズや季節需要と合わない商習慣をやめようという声明が、ロックダウン中に各ブランド「本国」で出されていたはずですが、それは実現されなかったということですね。
自粛期間は抜本的に変えるチャンスでもあったはずなのに、いったい百貨店は何を学んでいたのでしょう? クローズを続けるアメリカの老舗百貨店業界の状況を見たらさすがに何か変化の手を打っていてもよかったのではと思いますが。「百貨店の自死」がもたらされる原因がいたるところに元のまま、放置されています。
"Quality…

There are forms of oppression and domination which become invisible
「透明人間」(The Invisible Man)。「マッドメン」のエリザベス・モス(出演作としては「侍女の物語」のほうが有名だそうですが、私にとってはそんなイメージ)が主演のサイコスリラー。
まったく予備知識なしで見たので、2時間、先の読めない展開に緊張感持続のまま引っ張られました。死んだはずの男が透明人間となってストーカーに。周囲は誰も信じてくれず狂人扱いされていく。コワ面白かったー。
観終って落ち着いてからラストシーンを思い返した時に、ああ、あれは「ミッドサマー」と同じ物語だったのだと気づきました。ヒロインの笑顔が語ることは同じことだったのでは。
"…

People will buy anything that is ‘one to a customer.’
サンモトヤマの創業者、茂登山長市郎さんが輸入ビジネスに賭けた一生のエッセンスを語りかけるように教えてくれる。戦後の闇市から現代までの日本におけるブランドビジネスの流れも学べる。
ファッションビジネスに携わる人だけでなく、多くの人に読む喜びを与えてくれる本だと思う。情熱、勇気、情、不屈の忍耐、人との交流の妙、損してトクする商売のコツなどなど、ひとつひとつのエピソードを通して学べることが多く、長い間積読していたことを後悔した。以下は備忘録を兼ねた茂登山さん「名言」メモです。
・心に軍旗を掲げ、その旗に忠誠を誓う。
・自分に会いに来る、自分を頼りに来てくれる、そんなお客さんを何人持っているか。「お得意さん」というのは、お客さんが得意になる、お客さんを得意にさせること。
・運、鈍、根、運、鈍、根……の循環を知る。
・運がめぐってくる可能性が高いのは、夢を売る商売。実際に売り買いするのは商品だけど、その中に夢やロマンが感じられるようなものを含ませて売りなさい。
・八方ふさがりでどうにもならない時は、大事なものだけ残してすべて捨てると、運が開ける。
・売る人と買う人と商品は三位一体。美しいものを売っていると、美しいものが集まってくる。それなりの物を売っていれば、それなりの人が集まってくる。儲かったら、商品の質もお客様も、そして自分も一段高く積み上げろ。(これはホテルビジネスを見ているとよくわかる。価格を下げると客層が下がり、意味不明なクレーマーが増えてホテルのスタッフが疲弊してやめていく。逆のパターンだとホテルスタッフも客によってどんどん磨かれていくのです。)
・自分で一流と言ったらおしまい。一流になりたかったら、一流の商品を売ること、一流のお客様とお付き合いをすること。(ラグジュアリーとは他称である、という考え方とも通じますね。やたら「一流のなんたら」というタイトルがついた本は、一流とはまったく無関係です。)
・商売も「やり過ぎ」「のり過ぎ」「マンネリ」は失敗する。
・セールスとは自分のすべてを売ることであって、物を売ることではない。「お客様に信用される自分」を売ることがセールス上達の近道。
・常にクオリティを追求しろ。クオリティを高めれば新しいお客様はつくが、落としたら誰も見向きもしない。
サンモトヤマは結局、長市郎さん一代限りで衰退に向かってしまいました。時代の流れもありました。茂登山長市郎さんは人間力が桁外れに高く、夢をもって商いを通して時代を作り続けた人でした。
"People…

People will buy anything that is ‘one to a customer’
"People will buy anything that is 'one to a customer.' " (By Sinclair Lewis)
◯小浜島 続き。
夕暮れ、浜辺でシャンパンを飲むという小さい夢は叶いましたが、あã…

The larger the island of knowledge, the longer the shoreline of wonder
じっくり読む本というわけではない。カール大帝の鋭くウィットの効いたお言葉の数々に癒されたり笑わされたりする。どこから読んでもいいし、気が向いたときに1つ、2つじっくり味わうのもいい。装丁もきれいなので、お部屋のコーヒーテーブルブックとしても(そんなに大きくもないですが)おしゃれに決まります。
"The…

Industry need not wish
講談社FRaU のウェブサイトで日本のラグジュアリーに関する連載が始まります。スタイリストの森岡弘さんとの対談形式です。第一回の対談はズームでおこないました。担当は吉岡久美子さんです。
アップまでしばしお待ちくださいませ。
ラグジュアリーの研究会を進めているタイミングで、別のルートからラグジュアリーに関する仕事をいただくというのは奇遇ですが、やはり今は、日本のラグジュアリー産業を真剣に考えるべきときという思いに支えられた行動があちこちで発生しているということなのかもしれません。祈ることも大事ですが、行動しなくては変わらない。
"Industry…

While we are postponing, life speeds by
ベイルートの爆発。広範囲にわたり、凄惨ですね…。火薬庫に引火したとのことですが、立ち上がる雲が原爆を思わせる。100人以上がなくなり、負傷者も多数、30万人が家を失ったとのこと。コロナで経済がたちいかないこの状況で不条理極まりない事故である。あるいはテロなのか。突然に巻き込まれて命を落とす羽目になった方々の悔しさはいかばかりかと思う。ご冥福をお祈り申し上げます。
Beirut…

Life is not accumulation, it is about contribution
"Life is not accumulation, it is about contribution. " (By Stephen Covey)
〇竹富島から石垣島へ戻り、小浜島へ。(しばらく前の仕事旅の…

Luxury Studies: コルベール委員会
前記事でちらと触れた、フランスのコルベール委員会も初めて聞くという方のために。
コルベール委員会とは。1954年にジャン=ジャック・ゲラン主導のもと創設されました。コルベールの名前は、17世紀のジャン=バティスト・コルベールに由来します。
ジャン=バティスト・コルベールは、1661年にルイ14世の財政管理をし、王室の建物、美術品、製造品の管理をおこなっていた役人です。世界にフランスの技術力を広めることに貢献しました。外国の技術を取り入れながら手工業の創設を奨励したり、海軍の拡張や…

Truthful words are not beautiful; beautiful words are not truthful. Good words are not persuasive; persuasive words are not good
Truthful words are not beautiful; beautiful words are not truthful. Good words are not persuasive; persuasive words are not good. (By Lao Tzu)
〇竹富島。(しばらく前の仕事旅の…

EMA There is no such thing as a moral or an immoral book. Books are well written, or badly written
EMA『エマ、愛の罠』。オンライン試写で鑑賞。
©Fabula, Santiago de Chile, 2019
舞台はチリ。不能の夫。放火。養子。消防士。その妻の弁護士。レゲトンダンス。どのように収束していく話なのかまったく予想がつかなかったのですが、最後にああ、そういうことだったのかとブラックなユーモアにニヤリとさせられます。
全編をレゲトンの音楽、ダンスが彩ります。レゲトン(Reggaeton)とは、80年代~90年代にアメリカのヒップホップの影響を受けたプエルトリコ人によって生み出された音楽。Reggae…

Luxury Studies: アルタガンマ財団
ラグジュアリーを学ぶ過程で必出する「アルタガンマ財団」とは。
アルタガンマ(財団)とは、デザイン、ファッション、食品、ジュエリー、自動車、ホスピタリティの各分野の企業で構成されるイタリアの高級ブランド業界団体です。フランスのコミテコルベール(コルベール委員会)と同様の機能を果たします。アルタガンマの意味は「ハイエンド」、その名の通り、ハイエンドを扱います。
アルタガンマ財団の設立は、1992年。国際的に卓越しているイタリアのブランド、およびイタリア企業を保護するために設立されました。イタリアの産業とそれを支える伝統文化を促進するという貢献をしています。…

We are what we repeatedly do. Excellence, then, is not an act, but a habit
"We are what we repeatedly do. Excellence, then, is not an act, but a habit. " (By Will Durant)
〇ANA Intercontinental Ishigaki Resort の続きです。(しばらく前の仕事旅の写ç…

The ultimate value of life depends upon awareness and the power of contemplation rather than upon mere survival
CSVとは。Creating Shared Value (共通価値の創造)。
CSVとは、社会価値と経済価値を両立する経営戦略のこと。企業が社会課題に取り組み、社会に対して価値を創造することで、経済的な価値がともに創造されること。社会の持続可能性だけを重視するわけでもなく、従来の資本主義にもとづいた企業利益だけを優先するわけでもない。
両者を両立したサステナブルな企業経営のあり方。
本業がそのままCSVになれば万々歳なのだが。それを実現している数少ない日本の企業があって、そがファーストリテイリングである。というなかなか興味深い話。NewsPicksの会員限定なのですが、もし会員でいらしたらお読みになってみてください。こちら。
"The…

When we seek to discover the best in others, we somehow bring out the best in ourselves.
〇ラグジュアリーの勉強会は引き続き活発におこなわれております。
こちらは、勉強会主催者の安西洋之さんによる「パーソナリゼーション」の真の意味を考える論考。ネットでなにか買い物をしたら「あなたへのおすすめ」が次々でてきて、げんなりすることは多々ありますよね。ああいうマスマーケティングによる「パーソナリゼーション」はラグジュアリーの分野では無視します。年代、階層はまったく関係がない。ほんとうのパーソナリゼーションが与える幸福感について、もしよかったらお読みになってみてください。こちら。
"When…

The love of heaven makes one heavenly
〇(しばらく前の仕事旅行がらみの写真をぼちぼちアップしています) 石垣島では7月にオープンしたばかりのANA Intercontinental Ishigaki Resort のベイウィングのクラブフロアに滞在。目を見張るラグジュアリーリゾートでした。
別ウィングの作り方、フロントの作り方などは、ハレクラニ沖縄を意識しているのかな? とも感じる。
部屋のベランダから見える景色はどこどこまでも夢のよう。見下ろすとクラブラウンジ専用のプール。かなたにはエメラルド色の海。クラブインターコンチでは24時間心地よいBGMが流れていました。夜空は星がまばゆく、下を見ればライトアップされたプールにBGM。なんという演出。
家具、ファブリック、アメニティ、食器類、ドライヤー、どれをとっても、とにかくすべてが「ベスト」「最新」尽くし。
ティーセットも南部鉄器。ティーバッグはTWG。冷蔵庫の中身も、カトラリーも、グラスも、すべて最高峰でおしゃれ。感動するレベルです。
支配人からのメッセージとプレゼント。クラブフロアのゲストには日傘がプレゼントされるのです。手書きのメッセージに心があたたかくなります。
ナチュラルな木のイメージ×波のイメージを生かした館内(廊下)のインテリア。お部屋の鍵にいたるまでデザインにそのコンセプトが生かされています。
各階のエレベーター前には、個包装のマスクと、アロマウェットシートが。使い放題です。このアロマシートがあまりにも気に入ったので、即、アマゾンで購入しました。ラベンダーがお勧め。
マエサトビーチへの期待を盛り上げるアプローチ。
この標識のセンスのよさったら。
かぎりなく透明な海がどこまでも。
本館へと続く庭園も徹底的に演出がほどこされており、飽きさせません。
"…

