
Quest of Holy Grail
3月に出る共著の5万字強をようやく書き終わりました……。昨年からちょっとずつ書いていたのですが、1月に入って、しかもここ1週間くらいは寝ても覚めても歩いてても書いていた感があって時々息が止まっていることもあり、少なくとも腰も肩もバリバリだし美容院にも行けないしであまり美容と健康に良い仕事とは思えません。(笑)
また凝りもせず次の本の旅に出ます。
トップの写真はザ・プリンス・パークタワー東京の会議室からのヴューです。
近くに見えるとはいえ333メートルの東京タワーまでの距離は400m。万一、こっちに倒れてきてもまだちょっとだけ余裕がある(そこ?!)という絶妙の距離。
本を書くのでもイベントを成功させるのでも、ゴールよりもプロセスそのものに次につながる種があるんですよね。その意味で「聖杯探求の旅」が繰り返し語られることに意味がある。旅そのものに価値があるのであって、もしかしたらゴールに「Holy…

How to Handle the Darkside of Fashion Brand
日本経済新聞「モードは語る」。22日付では、「ハウス・オブ・グッチ」を撮ったリドリー・スコットへのリスペクトを込めて書いてます。
電子版はこちら。
photo…

50th Anniversary of Godfather
ゴッドファーザー」生誕50周年記念の原稿8000字近く脱稿しました。書き上がるまでかなり苦悩して長い「旅」になりました……。
20世紀の実在のマフィアのボスのスーツスタイルを調べつくしてやたらこの分野に詳しくなりました。
だからってまったく何の役にも立ちませんが、そんな無駄なことが意味もなく楽しいから困ります。(ちょっとは役に立つ人間になりたい)
その仕事の意味は? 意味ある仕事と感じられる時は幸せでしょう。一方、「意味ない」と感じられることもあります。「意味のなさ」にも二種類あって、虚しすぎて意味ないと感じ、疲労ばかりが増していく「ブルシットジョブ」もあれば、社会的な意味なんかまったくないんだけど没頭しているだけで脳がフル回転して元気になっていくという「意味のなさ」もありますね。私はどちらかというと後者の無意味にひたっているのが得意(?)で、無意味を極めるための苦労は苦しいんだけど苦しくない。そういうことを何の疑問も抱かずやっている変人を見つけたらお仲間としていたく共感を覚えがちです。
取材にご協力くださいました方々、ありがとうございました。
「アジャスタブル・コスチューム」の小高一樹さん、ヴィトー・コルレオーネ…

Rolex Marathon……Is it “Luxury?”
日本経済新聞「ロレックスに走る人々」第3回で取材を受け、コメントしました。
私は時計の専門家でもなく、ロレックスのPR戦略を中心に質問されたことに関し、お話したのですが、連載全体を読んでみて、ロレックスそのものに高級品として罪はないのですが、ロレックスを買うために生まれている状況がなんというか、「貧乏くさい」なと感じました。(記事そのものは良く調査されており、興味深いです。記者さんは誠実に取材し、まとめていらっしゃるので、記事内容そのものに疑義を向けるわけではまったくありません。)
ロレックスを買うために100回も200回も通う「ロレックスマラソン」をしなくてはならないとか、クレジットカードの上限を上げるとか、転売ヤーが大儲けしてしまうとか。ロレックスはたしかに高品質・高価格・稀少であり、モノ自体は高級品としてまちがいなくよいのですが、それをとりまくこうした状況にはどうしたって「貧乏くささ」が感じられるのです。
(念のためにお断りしておくと、私は「貧乏」そのものをジャッジしているわけではありません。社会経済的な指標はここでは問題にしていません。森茉莉の「贅沢貧乏」にも描かれるように、「貧乏」と「貧乏くささ」は別物です。「貧乏くささ」は不作法な感じとか美意識皆無の感じとか、つまりLuxuryの反対語であるVulgarに通じます。)
その「貧乏くささ」は何なのか? を解説した安西洋之さんの記事が秀逸ですので、ぜひお読みになってみてください。
高品質・高価格・稀少・丁寧な職人技という条件をクリアしたからとて必ずしもラグジュアリーにはなりえない、のですね。
脱コンテクストでモノとしてのスペックを合理的に追求しすぎた結果、このどうしようもない「大衆的な」「貧乏くささ」を招いていると安西さんは指摘します。
じゃあストーリーで補完すればよいのか? といえばそうでもなく、ストーリーはコンテクストのある部分を切り取っただけの「痩せた現実」でしかない、と。「痩せた現実」の合理性をつきつめた果てが、転売ヤーの異常性。
「ラグジュアリーはモノとコンテクストの重なり合いで人々から認知される」
「豊饒な要素、つまりはモノの置き方、扱い方、その振る舞いが醸し出す雰囲気に至るまでの要素」「扱う人の人格という魅力」すべてを視野に入れた豊饒な現実があってこそのラグジュアリーであるということ、理解しておきたいものです。
何度も繰り返しておりますが、この30年間に巨大資本によって捏造されてしまったラグジュアリービジネスは、本来のラグジュアリーとは乖離してしまっています。
本来のラグジュアリーはコンテクスト全体(作る人の尊厳、売る人・使う人の魅力、土地、技術の歴史や革新)を含む豊饒な意味あるもので、ここに立ち返ることで地域文化、ひいては社会が再起動できるのではないでしょうか。
ラグジュアリー=高級品、高い付加価値を付けた富裕層ビジネス、という思いこみないし偏見からまず脱しましょう。
(そんな提言を書いた本が春に出ます。また、Forbes…

Sustainable Potato Salad / Manmaru
北日本新聞別冊「まんまる」2月号が発行されました。帝国ホテルお「サステナブル・ポテトサラダ」とラグジュアリーの関係について書いております。

House of Gucci
House of Gucci. 14日から公開になりましたね。
ファッション史に興味があってもなくても飽きさせず、2時間半、目が釘付け。
ノリノリの70年代末~80年代ミュージックと感情揺さぶるイタリアンオペラがいい感じで「意味まみれ」。衣裳は眼福、俳優は驚愕。
ジャレットレトを探せ。史実を知っていたらなお面白くなる。(「アパレル全史」参照。笑) ちょうどゴッドファーザーの原稿を書いていて、アルパチーノの演技に歴史を重ね見てじわり泣きました… とにかく必見です。
写真はすべて、©…

Reading and Dressing: Komiyama Shoten at Jinbocho
13日、神保町の小宮山書店で、GQ編集長を退任されたばかりの鈴木正文さんと、栗野宏文さんのトーク。テーマは「読書とおしゃれ」。フィレンツエで開催中のピッティ・ウオモã�…

The Capitol Tokyu Hotel × LLADRÓ
スペインの磁器ブランド、リヤドロとザ キャピトルホテル東急のインテリアコラボレーション。プレビューにお招きいただきました。
スイートルームやパブリックスペースにリヤドロがしっくりとけこんで、別次元のエレガントな空間になっています。
圧巻のシンデレラワールド(360°どこから見ても完璧)から、各所におかれるランプ、置物、総支配人の胸元のピンバッジにいたるまで、ありとあらゆるテイストのリヤドロ。
こちらはモダンなリヤドロです。
それにしても、この手があったか! というコラボですね。
ホテルのインテリアと磁器、お互いに魅力を引きたてあっています。リヤドロの購入を迷う人にとっても、店舗に飾られるよりインテリアとしてしばらく一緒に過ごしてみると、自宅におくときのイメージがしやすそう。
パブリックスペースにおかれたおひなさま。どこかスペイン風のお顔? 磁器なのでお手入れもラク。
サイのボディのシワまでリアルで精緻。ランプも磁器です。ひらひらした花びら状の磁器が、光をロマンティックに拡散します。
この日限りの内覧会場として案内されたザ・キャピトル…

The French Dispatch
とてつもないものを観た。
ウェス・アンダーソンの10作目にあたる「ザ・フレンチ・ディスパッチ」。
想像の限界をあっさり超えてくる贅沢すぎる映画でした。クリエイテã‚…

Operation Mincemeat
オペレーション・ミンスミート」試写拝見しました。
1943年のリアリティある軍服&ファッション、耳に心地よいイギリス英語、世界の命運をかけたナチス相手のギリギリの(é…

Haute Couture
「オートクチュール」試写。ディオールのメゾンの舞台裏で働く一人一人の職人に焦点を当てる、滋味深いヒューマンドラマです。職人の世界を通して今のフランス社会に焦点を当てる目線そのものがこれからのラグジュアリーの方向を示しているように思います。
監督・脚本:シルヴィー・オハヨン
出演:ナタリー・バイ、リナ・クードリ
3月25日全国公開
©2019-LES…

Serene New Year 2022
たいへん遅ればせながら、謹んで新年のお慶びを申し上げます。
長男が年末に新浦安の大学病院で外科手術を受け、元旦に退院予定だったので迎えにいくべくシェラトンでå…

Luxury and Sustainablity
13日におこなわれたラグジュアリーとサステナビリティ対談、公式写真です。帝国ホテル第14代東京総料理長、杉本雄さんにお招きいただき、これからのラグジュアリーについã…

Don’t Look Up
Netflix のDon’t Look Up. 地球規模の破滅が迫っているのに茶番と分断と投資と巨大企業による国家支配が進んでいく救いようのない現代のリアルな衆愚をアダムマッケイがコメディã�…

On No. 5 / Nikkei The Style
本日の日経The STYLE で生誕100年を迎えたNo. 5論を書きました。
なぜ一つの香水が100年トップセラーであり続けることができたのか?
半年前にご依頼をいただき、シャネル本社にもインタビューを重ねて360°からの究極のNo.…
Style Icon Final Episode
読売新聞連載「スタイルアイコン」、第125回はサラ・ジェシカ・パーカーです。
10年続いた連載も、今回で最終回です。長年のご愛読に心より感謝申し上げます。
誰が何をç�…

Levita Reborn / The Prince Gallery Tokyo Kioicho
ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町、Levitaの活気が完全に復活。窓から見えるビルのあかりもほぼついている。昨年の静かさ暗さを思うと感慨深い。人が行き交ってこそのホテ…

British Christmas Market / Shin-Yokohama Prince Hotel
翌朝は、新横浜プリンスホテルで開催中のブリティッシュマーケットのチェックです。
11時からは、会場からFMヨコハマの生放送がおこなわれました。
フィッシ…

Ideal General Manager of ”Hotel ” / Shin-yokohama Prince Hotel
1966年制作の映画「Hotel」鑑賞会。
ホテルの総支配人の理想的なあり方が描かれています。
一方、資本家と総支配人の関係、老舗ホテルと新興ホテルとの確執など、シブいテーマも。グランドホテル形式で描かれる数々のドラマが最後に一気に収束する。原作はアーサーヘイリー。
女性が総支配人を誘惑する大胆にしてさりげなすぎるやり方にも倒れます。笑。ジャクリーヌケネディの影響力がファッションはじめ、いたるところに及んでいます。
鑑賞会に先立ち、新横浜プリンス最上階のTop…

House of Gucci
話題の映画「ハウスオブグッチ」の原作、文庫版が発売されました。
10年ほど前はこの実話、ライフスタイル誌ではタブーとされていて、記事で触れると削除されていました。めげず書いては削除されていたことを懐かしく思い出します。
ライフスタイル誌は広告費で成り立っているので、いわゆるジャーナリズムの論理などあまりとおらないところがあります。
映画化され、文庫化されるとは。隔世の感があります。
(click…

